M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
三國戰記190-280 (福爾摩莎戰棋社)・The Pursuit of Happiness (Stronghold)・Welcome Back to the Dungeon (IELLO)・12 Realms (MAGE Company)をプレイしました。

三国戦記は台湾産。中国が舞台のゲームをいろいろ出している会社のようです。名前の通り三国志で、前半の群雄割拠の時代は2人用、後半の三国鼎立の時代を3人でプレイできるシミュレーションゲームです。3人なので後半シナリオ、担当国ランダムに決めると魏。時代的には劉備死んで諸葛亮が北伐を始めたあたりからです。よくある三国志ゲームらしく知力で勝ってる方の計略が一方的に通り、劣ってる側には全く反撃の余地のないシステムなので、当然ながら諸葛亮対司馬懿では勝負にならなかったりします。計略の効果はチット引きでランダムなので強烈に効くこともあればそれほど得しないこともあります。毎ラウンド全武将の生死判定が要求され、さすがに老人ほど死にやすくなってはいますが、いくら若くても稀によく頓死するので、武将の能力差を覆しにくいシステムで若干運要素強めて優劣変わりやすくしているような感じです。簡単に大軍を徴兵できる代わりに、武将の指揮能力の範囲内でしか兵持てなかったり兵動かすのに必要な兵糧の収入が少なめになっていたりで、何だかんだ言って割とバランスは取れているように思います。諸葛亮が思ったより長生きしたのと諸葛恪の評価高いのとで、呉蜀の諸葛一族に同時に攻められてはさすがに持たず、蜀と呉で交互に洛陽落とし合う展開で最終ラウンドまでもつれましたが結局呉のサドンデス勝ち。

パースートオブハピネスはカードを買って自分の一生を設計するゲーム。コンセプトはCV (Granna)と同じですが、収入にランダム要素がないのと、カードが時代別に分かれておらずいつ買っても値段も効果も同じになっているため、途中で変に失敗することは少なく、仮に序盤にうまく行かなくてもある程度はリカバー可能と、格段にプレイしやすくなっています。ボードの見た目はワーカープレース風ですが、他人のワーカーの存在は何も関係ないのでシステムとしてはアクションポイント制で、割とやりたいように自由に行動できるのもプレイ感を良くしています。共通の目的カードで最初に死んだらVPというのが出ていたのですが、他の2人は健康に気を使って延長ラウンドに突入。私だけ先に終わらせた分が効いて1点差勝ち。

ダンジョンオブマンダム英語版はさらにキャラクターが4人増えた新版。ネクロマンサーを選択しました。モンスターのHPを吸収して自分のHPに加える素敵アイテムを2つも持っています。原点を越えてもよいようです。その代わり本体のHPは低め。モンスターの構成は変わっていませんが、ランダムに登場する特殊モンスターが追加されました。元のミニマリズムからはちょっと外れているようにも思いますが、変化をつけるという意味では悪くないでしょう。真っ先に2死して脱落。

少し前のキックスターターの12レルム。各自1人のヒーローを担当し、4つの異世界を相互に移動しつつ、各世界のボス敵を倒す協力ゲーム。異世界の数で人数と難易度調整できますが、これ12ってのは拡張も数に入っているんでしょうか。さすがキックスターターだけあって、綺麗に彩色されたフィギュアがいくつも入っています。詰めが甘いのかコマが台座から外れてたりルールが分かりにくかったりはしますが、モグラ叩きをしながらアイテムを買い集めて終盤に登場するボスを待つという基本システムは分かれば簡単で十分に手応えのあるゲームです。標準難易度でしたが1体もボス倒せず負け。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
XENON Profiteer (Eagle-Gryphon Games)・Covert (Renegade Game Studios)・Scythe (SM)・A Feast of Odin (Feuerland)をプレイしました。

まずはキセノンプロフィッター。空気を分留してキセノンを生産するという、まず何でそれをゲーム化しようと思ったのかが最大のナゾなゲームです。システムはデッキ構築で、まず空気を吸入することによって窒素・酸素・クリプトン・キセノンが均等に含まれたカード一式がデッキに投入されます、そこからキセノンだけが残るようにデッキを圧縮して、手札から不純物がなくなれば蒸留成功。規定本数のキセノンを納入するとミッションクリアで得点、という全く合理的な上にガシガシデッキ圧縮が進んでプレイしてて楽しいゲームです。勝ち。

コバートはヨーロッパを舞台にしたスパイ合戦のゲーム。ダイスがワーカーなワーカープレースな時点で期待が高まりますが、見た目通りの良作。暗号を解読したりスパイを各地に派遣したりして装備品を集め、その装備品やスパイの場所でミッションカードの要求を満たせば得点になる、というところは割と普通のシステムです。特徴はアクションマスで、1マスあたり6個までダイス(ワーカー)を置けますが、2人めからは前の人と連番になってないと置けないため、単に先に置くだけじゃなくてまわりの出目を見てうまく行動を縛ったりできます。どうにも置けなくなったダイスは袋からランダム引きする特殊アクションチップに変換できますが、1アクション分消費して獲得するだけのことはあって強すぎず弱すぎずニクいところで大きな効果を発揮するのでしばしば意外な展開を見せます。勝ち。

大鎌戦役は拡張入り。イギリスっぽい国と日本っぽい国が追加され、これで基本セットのマップの外周に配置されたすべての国が登場するようになりました。担当国ランダムに決めるとイギリス(緑)。他はロシア(赤)とドイツ(黒)でした。イギリスと日本は通常の5ヶ国と違って、+1移動力のメックがありません。その代わり国家能力としてキャラクターの移動ごとに専用トークンをバラ撒くことができ、+1移動力メックの代わりの特殊能力は、そのトークンへのワープ移動になっています。侵攻速度そのものは若干遅いのですが、後方で生産したメックや一度負けて撤退したユニットを前線に戻しやすそうです。とはいえ、+1移動力がないと、最後に1回戦闘に勝てれば勝ちという状況で選択肢が大幅に制限されてしまうので、ファクトリーカードを取って2歩移動できるようにしておくのが必須なように思われます。勝ち。

最後はオーディンの祝祭。前回は島があまり儲からなかったので、外征はせずに初期ボードをできるだけ埋める方針で。木と石がたくさん手に入ったので倉庫を立ててみました。得点はそれほど大きくはないですが、島と比べるとマイナスも少なく、オレンジと赤のタイルでもマスを埋められるので、そこそこ運用しやすかったです。5船を8船の代わりにできる職業を引いたので、8船2隻とワーカー4人で青い3×4マスのタイルがノーリスクで貰える恐喝アクションを連打して、相当空きマスを処理することができました。勝ち。

ML.K 12月例会

札幌市北区民センターでML.Kの12月例会がありました。
札幌は記録的な大雪で、こんな日に遊びに来る人いないだろと思っていたら参加者は驚きの9人。というのも、たまたま同じく北区民で開催されていたSaMuA例会と主催のI田氏のご好意で合同例会となったためです。
Barony (Matagot)・Islebound (Red Raven Games)・Snowblind (Pleasant)・犯人は踊る(鍋野企画)・ダンジョンオブマンダム(Iello)をプレイしました。

まずは5人でバロニィ。ソーサリー拡張入りです。もともと4人ゲーですが、拡張入れると5人まで遊べるようになります。拡張の新要素ですが、特定のヘクスに騎士を送ると魔力がもらえて、その魔力を消費することで魔法として従来にない特殊なアクションができるようになるという仕組みです。魔法は事前に何枚かあるタイルから5枚選んで全員共用なので初期配置が終わればランダム要素なしというところは変わっていません。騎士1人で2歩移動して移動先で戦闘、みたいな劇的なアクションが可能になり、さすが魔法だけあって後半膠着しがちな展開を動かす力を秘めていると思います。ただし、そのためには何よりも重要な序盤に魔力を獲得するために1点にもならないヘクスの獲得に手数を使わなければならないので、総合的に有利になるかどうかは微妙なところでしょうか。負け。

2卓に分けて4人でアイルバウンド。絵柄もデザイナーもAbove and Belowと一緒ですが、テーマもシステムもガラっと変わって、船で島々をめぐって交易?をするゲームです。それぞれの島がアクションマスになっているので、自分の船を移動させて、お金を払ってアクションをしたり、武力で服従させてアクションをしたり、外交的に配下に加えてアクションしたりします。他人の船がいる島では余計にコストかかるなど、イスタンブールっぽい手番差の綾があります。最終的にはお金1金が1VPなゲームですが、途中フリーアクションで建物と称する特殊能力を買うことができます。値段分そのまま勝利得点に数えられるので買わないと損ですが、これがなかなか強力な効果を持っています。得点手段は割と多彩にあるので、うまく作戦に合わせた建物を獲得できるかどうかが勝敗を分けると思います。パラグラフブックで展開多様なように見えてどことなく単調なゲームだったAbove and Belowと比べると、コンポーネントの派手さがない割には驚くほどダイナミックなゲームになっています。僅差2位。

今日の札幌の天気のようなスノーブラインド。天候カードの引きはほぼ安定で全然難しくなかったはずですが、みんなダイス振るたびに隊員がバタバタと死ぬ展開で2人も脱落。1番に隊長帰還させて勝ち。

犯人は踊るを2戦、どちらも全然勝敗にからめず。
ダンジョンオブマンダム英語版は癖のありそうな魔術師。本人のHP2点しかないのに炎の呪文がHP6相当とか、どうにも役に立つかどうか怪しい変化の呪文とか、所持品の強弱のメリハリが大きいのが特徴です。勝ち。

終了後は移動して裏例会。Neanderthal (Sierra Madre)をプレイしました。
この間微妙な評価だったネアンデルタールですが、ルール間違ってて人口半減イベントは水準以上に人口増やしていなければノーダメージでした。なので本当はずっと楽なのですが、それでも長老の死亡イベントがほとんど毎ラウンド発生する(しかも結構な確率で即死する)とか、全10ラウンドなのに狩りは1ラウンド1回しかできないので一度空振りするだけでゲームの10%の手数が無駄になってしまうとか、過酷なことは過酷です。特に今回は地球寒冷化のイベントが多めに引かれて、狩りの対象の生物がどんどん死滅してしまったのも難易度を上げていました。さすがに正しいルールだけあって、全員部族社会に進化できました。大差負け。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
The Manhattan Project: Energy Empire (Minion Games)・Mansions of Madness (FFG)をプレイしました。

まずはマンハッタンプロジェクト・エネルギー帝国。マンハッタンプロジェクトの続編ですが、原爆開発とは全然関係なく、発電所の建設を通じたエネルギー政策を軸に国家経営するゲームです。基本システムはマンハッタンプロジェクトを踏襲していて、1手番ごとに共通ボードで1アクション、個人ボードで任意回数のアクションができるワーカープレースメントになっています。マンハッタンプロジェクトとの大きな違いは、共通ボードのアクションマスが政治・産業・商業の3ジャンルに分けれられていて、個人ボードでアクションマスになる建物カードも対応するように3ジャンルあり、共通ボードで選んだアクションマスと同じタイプの個人ボードの建物しか起動できないところです。政治は環境汚染対策ができ、産業では資源、商業ではお金が手に入りやすいなどのように特徴づけられているので、プレイヤーごとに得意分野と不得意分野ができ、全員同じ速度で走るだけのシステムから一段深みが増したと思います。産業分野に注力しましたが、お金はないは国じゅう廃棄物まみれになるわで大差2位。全分野に均等に手を出すと効率が悪く、特定分野に集中すると欠点をリカバーできないという難物です。各分野に少数枚ずつ入っている不得意分野をカバーできる建物を的確に獲得するのが鍵かもしれません。

マンションオブマッドネスは日本語版の発売と同時にアプリが日本語対応されました。シナリオ6本中、日本語化されているのは最初に発表された4本までのようです。
英語版+日本語アプリという組み合わせでプレイ。カードやタイルの指示は基本的に画像が出るので特に問題はありません。怪物も一応画像出ますが怪物トークンがフィギュアの台座に隠れるデザインなので見えません。これはクトゥルフ詳しい人いれば問題ないでしょうが。状態異常カードだけはなぜか画像なしでカード名しか指示してくれないので、ちょっと混乱します。
シナリオ3をプレイ。プレイ時間やや長めで難易度は最高値です。やたら広い屋敷で住民を守りながら怪物を撃退する、といったシナリオ。基本的に戦闘シナリオで敵強いので難易度が高い、というだけで、謎解きとしてはシンプルな部類のようでした。一応勝ち筋は分かったような気はするのですがラスボスっぽい怪物のあまりの強壮さに敗北。

ML.K 11月例会

札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者9人。
OrgasMe! (Rappel GbR)・Captain Sonar (Matagot)・Scythe (Stonemaier)・Snowblind (Pleasant Company Games)・Raise Your Goblette (Horrible Games/HJ)・犯人は踊る(鍋野企画)をプレイしました。

まずは話題作?オーガズミー。各自快感メーターを1枚ずつ持ち、互いに性的に攻撃して先にイッたら負け、という18禁カードゲーム。ゲーム開始時にお気に入り属性カードを2枚ずつ持っていて、その属性の攻撃を受けるとイきやすくなるとか、ちょっとだけ戦略性もあり一応ゲームにはなっています。負け。

8人になったのでキャプテンソナー。コンポーネントの異様に巨大なついたてが目を引きます。4対4のチームに分かれて潜水艦の各部署を割り振り、お互いについたての向かいに座って対戦します。交互プレイとリアルタイムプレイの2つのルールがあるので1回ずつプレイ。やはりどっちかというとリアルタイムの方がメインでしょうか。潜水艦を移動させると各種装備の使用ゲージが貯まる代わりに敵に位置情報を与え自分の艦が故障するというジレンマになっていて、リアルタイムプレイだとクルーのリアルの処理能力差によって艦の速度が決まるという面白いシステムです。

2卓に分けて4人で大鎌戦役。担当国ランダムに決めると白のポーランドっぽい国、地形的な事情から初期状態で鉄入手できなくてメック作れない悲しい国ですが、何とかメックさえ入手できれば潜水能力で長距離機動したり民心が下がるリスクなしで戦闘できたりと意外と攻撃的な国でもあります。隣のスウェーデンっぽい青い国が登場しなかったので、その近辺の遭遇イベントを軒並みさらうことができた分もありトリガー引き勝ち。

スノーブラインドはアムンゼンとスコットの南極点到達レース。数合わせに日本の白瀬隊とドイツのフィルヒナー隊も登場します。アクション選択式で1手ごとにダイスを取って対応する色のコマを南極に向けて進めます。いつでもパスして止められますが、パスしない場合、それまで獲得したダイスを全部振って消耗チェックを行うので、大々的に活動すると危険性がどんどん上がっていく仕組みです。出目さえよければほとんど消耗することなくピクニック気分で南極点まで到達できますが、出遅れたプレイヤーが逆転を狙おうとすると途端にリスキーすぎる気がしないでもありません。ゲームとしてはバランス的にどうかと思いますが過酷な環境をそれらしく表現しています。運よく探検隊全員生還で1番に帰還して勝ち。

ワインと毒とゴブレットはホビージャパンの日本語版。人数分並んだカップにワインとか毒とか毒消しとかを闇鍋状態で投入、どれか1つの杯を乾杯してワインをたくさん呑むのが目的という素敵なゲームです。毒しか入ってませんでした。

最後は8人で犯人は踊る3版。もともと特定のカード引かないと勝てないゲームではありますが、8人プレイですべてのカードが出ているとこれはこれで十分面白いです。

終了後は場所を変えて裏例会。参加者5人。
Black Orchestra (Game Salute)をプレイしました。
ブラックオーケストラは第二次大戦中のドイツを舞台にヒトラーを暗殺する協力ゲーム。実在の人物が何人もカード化されていて、ランダムに担当キャラクター決めて開始します。ゲーム開始時は全員特に容疑をかけられることもない代わりに全然やる気ありませんが、時代の進行とともに暗殺者たちの士気は上がりそれに呼応するようにゲシュタポの捜査も厳しくなって行きます。カードを引いたり盤上に散らばっているアイテムを集めたりして、計画に必要なものを集めたら暗殺を決行、ダイスを振って成否判定をします。史実で成功してないんで成功率はなかなか厳しく見積られています。ヒトラーの護衛の固さで難易度調整できるようになっていますが、初回なので最低難度で挑戦。1度はスゴ腕の暗殺者に狙撃を依頼しますが見事に失敗、その後フットワーク軽くあちこち移動するヒトラーが乗る列車の脱線を試みて2回目で成功、歴史を変えることができました。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Neanderthal (Sierra Madre)・A Feast of Odin (Feuerland)・Alien Frontiers (Game Salute)をプレイしました。

シエラマドレのネアンデルタール。ほぼ3人固定の小箱ゲームで、ネアンデルタール人・アルカイック原人・クロマニヨン人の3種族が4万年前のヨーロッパで生存競争をします。ヨーロッパは12枚の獲物カードで表わされていて、ここで狩りをして人口を増やし、文化を発展させて部族社会に進化して動物を家畜化したり道具を発明したり時には他種族と混血したりして、8000年後に最も繁栄していたプレイヤーが勝ち、というゲームです。なのですが、毎ラウンド引かれるイベントカードの半分近くが人口半減のバッドイベントなので、狩りをしてちょっと人口を増やす→環境の急変で人口が減る→文化の担い手だった長老や女性が扶養できなくなる→文化を失う→狩りをしてちょっと人口を回復させる→また半減するの永久ループで全員セットアップ時のウホウホ言うしかできない原始人から全く変わらない状態で終了しました。一応得点計算すると微妙に勝っていました。
やりたいことは分かりますし、おそらく序盤に相当の幸運に恵まれれば現生人類に進化するのも夢ではないと思われるのですが、まあゲームにはなっていません。最初の2ターンはイベントなし、みたいな緩和ルールを考えることもできるでしょうが、そのような改変をしてしまうと元々このゲームが持っていた教育性が失われてしまうわけですし。ちなみにその教育性に力を入れたおかげで、ゲームの進行に関係ないフレーバーテキストよりもゲームテキストの方がフォント小さくて読みにくくなっています。うーむ。

ローゼンベルクの新作オーディンの祝祭。いつものアグリコラ型のワーカープレースで、人口に食料供給しながら自分の部族をいろいろと発展させて勝利得点を競います。定期的に無料でワーカーが増えるとか、定期的に無料で食料が降ってくるとか、いつになく大盤振舞いなシステムですが、大量にあるアクションマスが最初から全開放されていて、いかようにも作戦立てられる自由度の高さをうまくコントロールするところに集中させようということでしょうか。ゲーム終了までに個人ボードの大量の空きマスを埋めないと大量失点なので、タイルサイズがデカくて勝手に増える上に食べることもできる牛と羊を作戦の軸にするのが安定しそうに思います。大敗。

エイリアンフロンティアは拡張を各種投入。派閥と追加カードはそれほど元ゲームの雰囲気変えませんが、アステロイドベルトはダイスを置く先が増えるので、作戦にぐっと妙味が増しています。といってももの凄い勢いでカードが流れていくなか、自分の手番で都合良くカード拾える出目を振れるかどうかなので、運の善し悪しもちょっと大きい感じです。もともとダイスゲームなので運ゲーだからダメということは全くないわけですが。負け。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Francis Drage (Kayal Games)・Coup (テンデイズ)・Elfenland (AMIGO)をプレイしました。

フランシス・ドレイクはカリブ海を舞台にイギリスの私掠船としてスペイン艦隊やスペイン植民地を襲うゲーム。ワーカープレースメント的に物資や戦力を積んで出港し、4枚の攻撃対象指定チップを1枚ずつ配置して全員置き切ったら全部開けて優先度順に解決という手順です。これを3回繰り返すのですが、毎回完全リセットから始まり前回の出撃から引き継げるものは何もないので、条件平等な分かなり見通しが良く考えるところの多い海賊ゲーとは思えない完成度の高いゲームです。負け。

クーは拡張なしの基本セットのみ。負け負け。

エルフェンランドは目的地ルール入りで。目的地なしだと20個全部集めるのが最低勝敗ラインで序盤に行きにくところを取りこぼすと即敗北確定といったところがありますが、目的地ありルールだと目的地に到着できないペナルティがあまりに大きいため数個は残るのが普通になるようです。こちらの方が最後まで勝敗分からない感があってよいかもしれません。人数多いと最終ラウンドに温存された倒木が道という道にブチ撒けられるので、あまり距離残しすぎてると勝負になりません。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Terraforming Mars (Stronghold)・7 Wonders (Repos)・Mice and Mistics (Plaid Hat Games)・Grifters (Indie)をプレイしました。

最近の話題作はテラフォーミング・マーズ。タイトル通り火星をテラフォーミングするゲームです。ランダムに配られた手札の中から何枚かお買い物したカードの効果で、温室効果ガスを出して気温を上げたり、植物を育てて酸素濃度を上げたり、灌漑して海を作ったりして、火星を徐々に人の住める環境にしていきます。この貢献度が勝利得点として蓄積されてその大小を競うという形。若干の陣取り要素もありますが、お財布をやりくりしながらどのカードをピックするかというゲームです。ここで下手にドラフト要素を入れたりせずにシンプルに引いては捨て引いては捨てするシステムに抑えているあたりも悪くないです。
コンポーネントはなかなか充実していて、資源コマがキラキラにメッキされたプラスチック駒でお金感がすごい。大量のカードは効果が全部アイコン化されているのに、冗長ではあるのですが、いちいち同じ内容が文章でも説明されていて非常にプレイアビリティが高いです。
定期収入が急激に伸びるといったデザインにはなっていないのですが、それでも序盤はなかなか環境改善しないのが、後半急速に展開が加速するあたり精緻に設計されているようで、開拓感はなかなかのものがあります。手なりで進めて特に良くもなく悪くもなく3位。この手のゲームらしく盤面では大きな差はつかず、ボーナス点をいかに獲得するかといったところで勝敗決まるような雰囲気です。

7不思議は久しぶりに拡張なしで。文明ランダムに引くとストーンヘンジ。3段目は石の生産力ごとに2VPですが、そこまで進むのに全く石要求されないんでどういう勝ち筋なのかよく分からない文明です。どど負け。

マイス&ミスティックスは2話と3話を続けてプレイ。負け勝ち。これではリリー救出できてないような…

グリフターズは4人プレイだと3人と比べて全員から金奪う系の効果がぐっと強力になります。仕事も5系統全部出ますが、どうも青が強すぎです。もともと青は人雇う系というテーマなのかもしれませんが、お金しかもらえない他の4系統の仕事と比べて報酬でカード引けるのはバランスを欠いているような。負け。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Tesla vs Edison (Artana)・West of Africa (ADC Blackfire Entertainment)・Zombicide: Black Plague (Cool Mini or Not)・Grifters (Indie)・Viticulture (StoneMaier)をプレイしました。

テスラVSエジソンは、kickstarterの新作パワーリングアップ拡張を投入。会社が1つ増えて6人でプレイできるようになり、その他様々な調整が入っています。
最大の変更点として株券をアクションで買えなくなりました。基本ルールでは財務能力の高い社員雇ってとにかく株買いまくるのが勝利への近道でしたが、株は各ラウンドの定期収入貰った後で全員平等に1株だけ買えるようになり、持株数で差がつきにくくなりました。勝利判定も単純な総資産の大小ではなく、株価の順位に応じた固定の得点と各種ボーナスの合計を比べるようになったので、自社株1社だけ異様に高騰してもそれだけでは勝てなくなっています。また、初期状態の差として社長の特殊能力の他に、すべての会社に1アクション使って開発しないと有効にならない新しい固有能力が4つ追加されました。当然ながらこれにも強い弱いはありますが、少ないアクション数を能力開花に消費することになるので、開発するタイミングや使う使わないの選択肢が出てゲームに深みが増したと思います。総じてバランス調整が甘い株だけゲーだったのが、かなり普通のユーロゲームに近づいた感じです。
社長のドラフトでせっかくなので新キャラCJウォーカー女史を選択。エジソンと似た特許料無視する特殊能力がありなかなか強力でした。序盤にしゃがんで技術開発するのも依然として有効な作戦ですが、早急に事業を開始して定期収入を増やして株数増やすチャンスを逃さないのも重要そう。株数で勝った分で勝ち。

ウェストオブアフリカはカナリア諸島を舞台にした農場経営と輸送と陣取りのゲーム。カード選択で行動を事前にプロットするのですが、欲ばっていろいろやろうとすると行動順が遅くなる独特のシステムが特徴です。7つの島が東西に並んでいて、農業しかできず売値も低い西の島で収穫した農産物を東の島に運んで高く売り、家を買ってVPに変換します。ということになっているようなのですが、なぜか真ん中4番の島が農産物の収穫もそれを高値で売ることも家を買うことも全部できる完結した島になっていて、せっかくのデザイン意図がボヤけているようにも感じます。どど負け。

ゾンビサイド黒死病。今回は新拡張デッドアイウォーカーを投入。ゾンビのくせに弓矢を持っています。しかも人間用の高性能な弓と同程度の射程を持ち、人間と違って百発百中です。さすがに行動順の都合上人間は撃たれる前に撃てるので、曲がり角をうまく使えば思ったほどの危険性はありませんでした。ウルフスブルグから、なぜか地下室がないとかネクロマンサーが出てもゾンビ穴が増えないとか一風変わったシナシオを選択。今回は運よく序盤から竜の胆液や強力な武器を手早く集めることができ、アボミネーションを出るそばから次々を血祭りに挙げることができました。何の問題もなく勝ち筋見えたので協議終了。

グリフターズは犯罪者集団を率いて次々とミッションをクリアするカードゲーム。デッキ構築風味ですが、手札枚数に上限はなく、使ったカードはキューに貯まって3ラウンド後に自動回収されて手札に戻るという珍しいシステムです。カードの特殊効果で工夫して回転速度を上げるとか、単純に手札枚数増やすとか、いろいろ作戦ありそうでプレイ時間も短い好ゲーム。負け。

ヴィティカルチャーはトスカーナ拡張のレベル3の一つ、チーズ工房を投入。ワインとは別にチーズを作ってワインと一緒に出荷すると追加勝利得点、という趣向です。チーズはワインと同様使わずに置いておくと熟成して価値が増すのですが、ワインと違って熟成させすぎると腐ってしまうので、出荷予定に合わせて計画的に仕込んでおく必要があります。とは言うものの、ワイン作るだけでワーカー足りない大忙しのゲームなので、なかなかチーズまで手が廻りません。最後の出荷にチーズを1つだけ間に合わせることができ、その分の差で勝ち。

ML.K 10月例会

札幌市北区民センターでML.Kの10月例会がありました。参加者7人。
北区民センターはアスベスト問題で全館暖房停止。一昨日雪が降った札幌でこれは寒すぎです。
4人の容疑者(テンデイズ)・Town Center (LudiCreations)・Expo 1906 (Gotha Games)・ワインレーティング(JUGAME-STUDIO)・ダンジョンオブマンダム(Oink/IELLO)をプレイしました。

人待ち5人で4人の容疑者。いち早く犯人を告発するも大外れ。マークミスを後から検証できるようすべての質問と回答の履歴を対で記録しておいた方がよいです。そうするには記録用紙の余白がちょっと足らんのですが。

1人増えて6人でタウンセンター。何人でプレイしても全10ラウンドで、ラウンドごとにスタートプレイヤーを1人ずつズラしてカタン方式で2周のドラフトをするゲームなので、人数多いとスタートプレイヤーできる回数が2回の人と1回の人に分かれてしまい相当に有利不利があります。物理的には8人までプレイできますが、せいぜい5人が限度でしょうか。

2卓に分けて4人でエキスポ1906。最近万博ゲー流行ってるんでしょうか。アクション選択で箱庭を作り、出品物を開発するゲームです。出品物はテトラミノの形をしていて、これを自分の箱庭にうまく嵌めるパズルがメインなので、万博ゲーというよりはフィレンツェの匠のような建築ゲーの雰囲気です。決して悪くはないというかむしろ高難易度の良作ではあるのですが、自分の手番にならないと状況決まらないのにパズルなので自分の手番でできることが事実上無数にあり、しかも非公開のランダム要素はほとんどないため、非常にダウンタイムの長いゲームです。箱には60分と書いてありますが、サークルの雰囲気次第とはいえ1人60分と見込んでおいた方がよいと思います。

ワインレーティングは小箱ですがジレンマの激しい陣取りゲーム。自分の手番には4×4のマトリックスのどこかにワインカードを並べるか、縦横どれか1列にお金を積んで所有権を主張するか、というシンプルなシステムです。手札のカードにはワインの赤白2種類のどちらかとその得点が書いてあるのですが、赤か白かは裏面から分かる公開情報になっているところが微妙な駆け引きを生んでいます。負けましたが、勝敗は最後の伏せ札の当たり外れで決まったので、なかなかバランスも良好なようです。ただワインのテイスティングをしているわりにはお酢が出品されすぎな気がします…

ダンジョンオブマンダム英語版はバーバリアンを選択。高レベルモンスターに対抗手段がないので、埋まってるモンスターを知ってるかどうかが勝負に効いてくる感じ。時間切れ終了。

終了後は移動して裏例会。Above and Below (Red Raven Games)をプレイしました。
前回プレイ時もそうでしたが、初期配置でたまたま出たベッドが売り切れた後は時々買われる程度のそこそこ高価な建物の後の補充で偶然ベッドつき建物が出て来ない限りベッド買えないので、早々にプレイヤー間にベッド格差がついた後はベッド数=アクション数の差を取り返す手段がありません。ラウンド終了時処理とか手番アクションとかで建物流して入れ替える方法があった方がよいような気が。ベッド数1位が勝ったわけではなかったのでやりよう次第なのかもしれませんが。