ML.K 1月例会

札幌市白石区民センターでML.Kの1月例会が開催されました。参加者6人。
Pandemic: the Cure (Z-man)・Coyote (Kidultgame/NGO)・Age of War (FFG/アークライト)・Dominion (RGG)をプレイしました。

5人でパンテミック:ザ・キュアはパンデミックのダイスゲーム化。全然別ゲームになっていたパンデミックカードゲームと違い、元のパンデミックのシステムを踏襲したデザインです。感染デッキからカードを引く代わりに、バッグから4色の病原体ダイスを引き、それを振って出目の地域に配置します。色ごとに出目が偏っているので、地域によって集まりやすい色が決まっています。プレイヤーのアクションも役職ごとに構成が違う専用ダイスを振って、出た目の行動を行ないます。運ゲー度はかなり上がっていますが、パンデミックの雰囲気をよく再現していて難易度も十分な良作です。2戦とも人類滅亡。

6人になってコヨーテ日本語版。小箱になりましたが、開けるとタロットサイズ?の大型カードが入っています。要するにインディアンポーカーでブラフをします。見えている情報が多いのに自分の知らない情報は全員に知られているので、どのコールも自分以外の全員が自分を陥れるために結託しているかように思えてしまい、ブラフよりさらにブラフ度が上がっています。負け抜けゲーですが、さすがにちょっと長いと思うので、1人脱落したところで終了しました。

クニチーの戦国時代。簡単な城から手堅く押さえる作戦でしたが届かず。
3人ずつ2卓に分けてドミニオン。6戦2勝くらい。隠遁者+封土のコンボが強かったです。
他の卓ではテラミスティカ・黄金時代などがプレイされていました。

終了後は場所を変えてHistoria (Giochix.it)をプレイしました。参加者4人。
せっかくキックスターターでプレオーダーしたのにかなり遅れて届いたヒストリア。文明発展系でボード中央の巨大な文明マトリックスが特徴ですが、主要な得点源はボードの片隅の地図上でひっそりと行なわれる陣取りです。マトリックスは横軸が技術力、縦軸が軍事力を表わし、それらのバランスで部族社会とか重商主義など政治体制が決まるという独特のシステム。実際のところそれほど政体の効果は大きくないです。技術の発展が完全に一次元なのはちょっと弱点で、早い遅いはあっても全員同じ順序で同じ技術を開発することになるので、文明間の特徴があまり出ません。プレイヤー間の差が出るのは唯一無二なモニュメント。この手のゲームらしく、世界各地の有名な建造物がカード化されていて、それぞれ固有の特殊能力を持っています。他のゲームとは違って建てるのはとても簡単でほとんど早い者勝ちで取るだけで建ってしまいます。ここまでモニュメント建てるの簡単な文明発展ゲームもちょっと珍しい。プレイヤー数に対して数が足りないくらいなので、得点調整してプレイ順を少しでも早くするのが後々でかなり勝敗に影響します。
初回プレイなので選択ルールや拡張の類は一切入れずにプレイ。序盤から軍事力中心に快調に飛ばすも土地からの得点は比較的簡単にブロックできるので終盤沈んで3位。
同時プロット方式で他人の行動読む要素はありますが、運の影響は薄い方なので色々追加要素投入した方が意外性出て良いかもしれません。コンポーネントに言語依存性はなく、アイコンも分かりやすそうなのですが、肝心のルールの方にアイコンの細かい所の説明がほとんどないのが難点です。BGG等で補完しないと特に拡張要素のレアなアイコンは何が何だか分かりません。BGGのFAQスレによると土地の支配を表わす旗のアイコンは、土地から得点するときは単独支配を必要とし、キューブの回復とリーダーの得点条件のときは共同統治でもよいそうな。どっちも同じアイコンなのに…

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Samurai Spirit (Funforge)・Cyclades (Matagot)をプレイしました。

キックスターターのサムライスピリットは格ゲーとは全然関係なく7人のサムライが村を守る協力ゲームです。山札から引いてきた山賊どもを耐久力で受けたり特殊能力で捌いたりして村が壊滅しないように調整します。ルール聞いただけではピンと来ませんが、一度回してみるとうまく各キャラクターの特殊能力をシナジーさせるゲームであることがよく分かります。村は守りましたが1人死亡して敗北。なかなか手ごたえのあるバランスに調整されているようです。

キクラデスはハーデス拡張に加えてタイタン拡張を投入。メインボードが差し替えになって、陸地がほとんどすべて地続きになりました。もはやキクラデス諸島でも何でもありません。さらに神様にクロノスが追加になっています。クロノスはお金さえ払えば何の神様でも陸軍を移動させることができるタイタンユニットを買うことができる強力な神様です。地形の修正も合わせると終盤は必ず陸軍でメトロポリスを奪い合う展開になります。大きな収入源は海の向こうにあるのでポセイドンの重要性は下がっていませんが、適宜アレスとクロノスを取って相応の陸軍力を持っていないと勝つ資格がないゲームになりました。展開の多様性というところでは元々のデザインから逸れている感じがしないでもないですが、最終ラウンドにアレスが取れない限り手も足も出ないということはなくなり、ちゃんと準備していれば最後まで逆転の目がある普通のゲームになったとは言えるでしょう。いち早くメトロポリス建てるもエジプト怪物のスコーピオンに落とされて負け。神話怪物など手品の種がいろいろあるので、メトロポリスは基本的に陸軍2コマで守るべきです。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
CV (Granna)・Latria (風栄社)・ダイヤかチョウか(eggplant)・Mayer (やおよろズ)・なごや男爵 (NIK)をプレイしました。

まずは3人で人待ちCVゴシップ拡張入り。不利な効果がある代わりに他人に付けられるゴシップカードと不幸ダイスや幸運ダイスを消費して買えるフェイトカードが追加されました。ゴシップカードは最終的に得点になるのですが不利な効果もそれほど強力ではなく得点も微妙なので、貴重な場が買いたくないカードで埋められるだけでちょっと微妙です。ダイス目悪くてカード買えない人はそのゴシップカードすら買えないわけですし。フェイトカードは不幸ダイスを3個振ってしまったときのダメージを吸収できるので、序盤の事故率を大きく下げてくれます。若いときに失敗すると立ち直れないゲームなので、こちらはバランス調整としては良くなっていると思います。負け。

7人までプレイ可能なのに7人だとあまり面白くないらしいラトリア。4人。このくらいがちょうどいいそうですが。同時出しのバッテイングゲームです。4人だと半分くらいしかカード使いませんが、ドラフトするのでおおよそ全体的なカード枚数は見ているはず、というシステムです。リードカードとなる場札は毎回ランダムに引かれてくるので、写真記憶の持ち主でないと結局はうろ覚えで適当にプレイするしかないですが。これ以上削ぐところのないシンプルなゲームでプレイ感も良好ではあるのですが、もう少し何とかならないのかなという印象もあります。勝ち。

ダイヤかチョウかは人数分の封筒のうち1枚だけチョウ、残りにダイヤが入っているので、ESPでダイヤの入っている封筒を選ぶゲーム。封筒を開けるなりゴム仕掛けでパタパタとチョウが飛び立つギミックは素晴らしく良くできています。封筒の厚みで微妙にチョウの位置がバレてしまうのでダミーとして何か入れた方がよいかもしれません。的確にチョウを引き当てて負け。

メイヤーは市長選挙を題材にした協力ゲーム。全員に候補者本人や選対本部長などの役職を割り当て、毎日各地区から動員されてきた運動員をアクションポイントとして消費して選挙活動を行います。選挙期間が終わったら地区ごとに人口×投票率×支持率で投票数を1票単位で数えて有効投票数の過半数を制していれば勝ち。奉行問題を何もケアしてないとか重要情報がルールのあちこちにこっそりと分散してたりどうにも明確でなかったりと、最近のボードゲームの水準として難点がないとは言えませんが、細部に渡って選挙活動の臨場感を感じさせつつ軽量なゲームに仕上げた完成度の高いゲームです。難易度ノーマルで我らが市長候補は図書館のツタヤ化と市立病院の小児科廃止を掲げて愚民どものハートをがっちりキャッチ(ただしゲーム中1回だけできる演説ではこの2公約を大々的にアピールするも惜しくも失敗)。大票田のベッドタウンから大量得票して見事当選することができました。

なごや男爵はレイルバロンの名古屋版。地下鉄とバス路線を使って名古屋市の各所を廻ります。地下鉄とバスでは停車駅数が大きく違うので、路線が重複していても速度と小回りで差別化されています。システム面でのレイルバロンとの大きな違いは買った路線も資産に数えるところですが、特急券に相当するmanacaが資産にならない上にクソ高いので誰も買いません。さらに最高額路線であるバス栄系統とバス名駅系統がどちらも市内全域をほぼ網羅しているので、何箇所かトラップ路線を作った上でどちらかでも買えてしまうと、後は牛歩戦術で誰かが路線借りに来るのを待つだけとバランスは全くもってよろしくないと思います。負け。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Tank Hunter (HJ/アークライト)・Deus (Peral Games)・La Granja (Spielworxx)・Bantu (Parker Brothers/I am Factory)をプレイしました。

タンクハンター。ドラフトでJS2来るも速攻でヤーボに撃破されて何も活躍せず。

バリスタ1強説もささかれているゼウス。5枚の手札から1~2枚使っては残りをお祈りして全交換では、ご利益少ない上に全然先の見通しが立たないので、一度5枚ほぼフルに黄色で祈って手札を10枚にしてから直ちに緑で祈って必要な資源を用意するようにすると、序盤から好きな建物をどんどん建てられてよい感じです。神殿の得点は確かに大きいのですが、他の5色の建物でも強力なものは1回につき最大6点くらい得られる上に何度も使えるので、小まめに稼ぐのもバカにならないと思います。オレンジの建物で使えそうなのが全然来なくて神殿1軒しか持てませんでしたが、途中の蓄積分で勝ち。

ラグランハは農場経営ゲーム。手札のカードには1枚に上下左右の4種類の効果が書かれていて、プレイするときにそこからどれか1つだけ選ぶことができます。手元の個人ボードの指定の場所にカードを差すだけで、選んだ効果が表示できるようにうまく設計されています。共通ボードも機能的にデザインされていて、最近のよくできたドイツゲーを代表するかのような完成度です。最近このメーカーはゲーマー向きゲームを立て続けに出していて、どれもかなりよくできています。基本的に手札をラウンドごとに1枚使って上限まで補充するシステムなので、追加でカードをプレイできる能力や効果をうまく獲得できるかどうかで差がつく感じです。同点最下位。

最後はバントゥ。最近再版された60年前のレースゲームです。アブストラクトで運要素はありません。各自3つずつ持っているコマをすべてゴールさせた人の勝ちですが、この手のゲームらしく3コマうまくダンゴにして一気にゴールに雪崩れ込めるように組み立てる必要があります。負け。

T井氏宅ゲーム会

T井氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pasha (White Goblin Games)・Deus (Pearl Games)・Das Pferd von Troja (Jumbo)・誘導遊戯(箱の中のネコ)・枯山水(NGO)・Age of War (FFG)をプレイしました。

まずはシンプルなダイスゲームのパシャ。5個のダイスをごろごろ振ってポーカーの役を作ります。手札を使ってビッドしてダイス振って役確定するまでを1人ずつ順番に処理するので、前の人の役を見ながら手番順で作戦が大きく違ってくるあたりがよくできています。ストレートが何の役でもないブタ扱いなのがちょっと悲しい。負け。

去年の話題作デウスはカタンっぽくボードを組み合わせた地図上でカタンっぽい街やら村やらを建てて地形に応じた資源を獲得する陣取りゲーム。似ているのは見た目だけで、内容は手札と資源のマネージメントゲームでダイスは振りません。陣取りですが、同じマスに複数の建物を建てられるので、薄く広がる戦法も狭い地域に密集する戦法もあり、カードの引きと地形と周りの動向次第です。勝ち筋多そうで評判もむべなるかなといったところ。神殿3軒目指しましたが1順足らず。

続いてトロイの木馬は20年以上前の古いゲーム。プラスチック製の木馬からポーンがトコロテン方式で押し出されてくるギミックがなかなか工夫されています。木馬に格納されて見えないポーンは2体だけなのに、意外と覚えてられないのが妙な難易度を演出しています。ちょっと運ゲーに振りすぎな感はありますが、シンプルなエリアマジョリティの古きよきドイツゲーです。勝ち。

誘導遊戯はあからさまに誘導と分かっていたのに正直に答えてしまって負け。

いかにもそれっぽい石がごろごろと入っているコンポーネントが豪華なレアもの枯山水。1枚ずつタイル引いて日本庭園を作るテーマそのまんまのゲームですが、タイルの隣接制限に砂紋の模様を使っていて、完成すると本当にそれっぽい庭園ができるのが素晴らしい。カルカソンヌの完成形がまさにカルカソンヌそのままなのと同じ驚きを味わうことができます。お題達成しましたが、イマイチ点伸びず。石の配置ボーナスと石を置くための苔タイルの素点が大きいので、まずはそれを伸ばすのがよいのかも。

最後は軽くクニツィアの戦国時代。最後の城落として勝ち。

K藤氏宅ゲーム会

K藤氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Tank Hunter (HJ/アークライト)・すきもの(グランディング)・Cyclades (Matagot)・Age of War (FFG/アークライト)・Diamonds (Stronghold)をプレイしました。

まずはアークライトの再版タンクハンター。箱が倍以上に大きくなったこと以外の最大の変更点は、同じ戦車が何枚も入っていることです。箸にも棒にもかからない軽戦車ばっかりだった旧版と違い、4号・シャーマン・T-34といった普通の中戦車が大量に入っています。しかも初期セットアップで戦車をドラフトするので、ますますプレイヤー間の引き運の格差は少なくなりました。索敵まわりのルールやカードの効果もかなり弄ってあって、総じてプレイしやすくなってはいます。例えば旧版を代表するカードだと思われる愚劣指揮官とエリート指揮官の効果が±1修正から振り直しになっていて、しかもどちらも複数枚入っているので、一度愚劣引いたら事実上脱落ということもなくなりました。その分奇跡の大逆転もないので旧版の雰囲気が好きな人には評価分かれるかもしれません。
ドラフトでいきなりパンターが流れてきて驚愕しましたが、当然上家はもっといい戦車引いているわけで。負け。

せっかくなので比較用に旧版もプレイ。どの戦車も1枚ずつな代わりに大量の種類の戦車が入っているので、遊べる図鑑というキャッチフレーズに合っているのはやはり旧版です。引いても引いてもロクな戦車が来ませんが。
まともな重戦車がソ連の多砲塔戦車しか来なくていいところなし。

すきものは日本全国を旅して茶器を仕入れて売って儲けるゲーム。江戸時代なのに平蜘蛛釜も九十九髪茄子もなぜか複数ずつ存在する謎設定(レプリカ?)。仕入れは全プレイヤー同時進行で先に終わったプレイヤーから順番に売却でき、需要が満たされると同じ茶器はただの燃えないゴミになってしまうので、一瞬で茶器の目利きをするというこのゲームでしか通用しないプレイヤースキルが鍛えられます。シンプルなシステムで記憶力も処理速度も相場観も要求されるジャパニーズミニマリズムの典型といった感のゲームです。2戦1勝。

キクラデスはハーデス拡張入り。小拡張の詰め合わせですが、特に問題なく全投入できます。主要な変更は神話怪物の山に入っていて同じように雇うのですが維持費さえ払えば長期間使い続けられるヒーローと、定期的に登場してランダムな神と入れ替わり陸軍と海軍を同時に使用できるハーデスです。もともと神話怪物は買った瞬間に1回使い切りだったり、陸海軍はそれぞれアーレスかポセイドン競り落としたプレイヤーしか動かせなかったりで、ある程度読み切られてしまうとここぞというタイミングでせっかくの戦力を活用できない傾向のあるゲームでしたが、これらの追加システムによってかなり紛れが出るようになりました。
一番乗りで2軒めのメトロポリス建てるもあっさり陥落して負け。

クニチーの戦国時代。今回も最後の1城で誰にでも勝機のある展開になりました。さすがクニツィア。上杉家の2城を押さえましたが届かず。

ダイヤモンドはマストフォロー切り札なしのトリックテイク。トリックを取ったときとフォローできなかったときにダイヤモンドが獲得でき、最終的に獲得したダイヤの数で勝敗決めるので、手札が良くても悪くても相応に戦えるなかなかに奥深いゲームでした。上家のリードで次々とフォローできてしまうスートを切られるとなかなかにつらいものがありますが。負け。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Keyflower (R&D)・Patchistory (Deinko Games/アークライト)をプレイしました。

まずは3人で人待ちキーフラワー。商人たちを含む拡張フルセット入り。改築済みのタイルの得点を倍にする再改築マーカーと、条件を満たすと得点になる契約タイルが追加になりました。さらにタイル枚数が増えたので(でも1回のプレイで使う枚数はそれほど増えてないので)ランダム引きだと予定通りのタイルが出る確率が減って運ゲー度上がりすぎな感じがします。冬タイルで牛要求されてんのに、牛を産出するタイルはどこにもなかったり。再改築は得点の振れ幅が大きいとか、契約タイルもかなり当たり外れがあるとかで、基本セットのカツカツ感と比べると全体的にちょっと大味になったように思います。展開の多様性としては必ずしも悪くはないのですが。負け。

4人になってパッチヒストリー。アークライトの日本語版です。2×3マスの初期地形タイルから開始して、毎ラウンド2×2の地形タイルを競りで入手して領土を広げる文明開発ゲームです。箱には60~120分と書いてありますが、競りだの地形タイルのパズルだのアクションポイントシステムだので何かと手番の処理が多く、とても120分では終わりません。ワーカーに食料供給したりリーダーや特殊建物の特殊能力があったりプレイヤー間戦闘があったりと、この手のゲームにありそうな要素は一通り網羅しています。特徴になっているパッチワーク地形タイルシステムの他にも、何となく聞いたことがありそうで微妙に独自性のあるルールを手堅くまとめていて、完成度はかなり高いです。これでもうちょっとプレイ時間短かければ言うことないのですが。1時代あたり5ラウンドもあるのが全体の速度を落としているみたいなので、もう少しラウンド数を削減してもよいのかも。
ギザのピラミッドから韓国の石窟庵にタージマハールと次々と世界遺産が手に入ったので、毎ラウンド礼拝してVP稼ぐ作戦で大差勝ち。ゲームに登場する資源は食料鉱石お金の3種類があって序盤はやりくりが大変なのですが、中盤以降はアクションさえ消費すれば簡単に相互変換できて使い分けの必要性は薄く、ここだけちょっと機能として弱いかなぁと思いました。

ML.K 12月例会

札幌市東区民センターでML.Kの12月例会がありました。参加者7人。
Age of War (FFG/アークライト)・Skull & Roses (Lui-même)・The Golden Ages (Quinted Games)・Caverna (Lookout/HJ)・Domonion (RGG)をプレイしました。

3人でクニツィアの戦国時代はリスクエクスプレスのリメイク。7個の専用ダイスをごろっと振って、エルダーサイン方式(エルダーサインがリスクエクスプレス方式なのですが)でダイスの組み合わせを作って城を奪い合います。汎用的なシステムでリテーマしやすいいつものクニチーですが、簡単に落とせそうでなかなか落ちないバランスはさすが。

髑髏と薔薇はタイトルから薔薇がどっか行ってしまった新版。いきなり髑髏抜かれる苦しい展開でしたが勝ち。

卓分けて3人で黄金時代は古代から現代までを4時代に分けて全世界を扱う一見重げー雰囲気の技術開発とエリア支配のゲームですが、手持ちリソースをお金だけに絞り、1時代あたりのアクション数をわずか3と少なくすることで軽快プレイ感を実現した良ゲーム。それでいて国ごとに特殊能力があったり、各技術は名前だけでなくちゃんとルール上の特典を持つとか、プレイヤー間戦闘もきちんとあるなど、必要な要素は十分に盛り込まれています。ゲーム中にタイルを自由に配置して世界地図を作るので、毎回地球とはちょっと違うよく分からない大陸世界になるなど、リプレイ性も考慮されています。海でも陸でも移動にはほとんど影響しないので、実は地形あまり関係ないのですが。トリガー引き負け。

カヴェルナはHJの日本語版。もとともアイコン類は分かりやすくできていて、大量にある部屋タイルの説明だけが煩雑なゲームなので、エラッタはともかく日本語になってる割にはあまり遊びやすくなった感じがしません。別途手元で見れる部屋タイル一覧があるとよいと思います。犬と建設のマスがよく空いていたので、全く武装せず羊と部屋増やして勝ち。

4人ドミニオンは2戦2敗。

他の卓ではKeyflowerなどがプレイされていました。
来年1月はいつも通り第4週ですが、白石区民です。

終了後は移動して裏例会。参加者3人。Kanban (Stronghold)をプレイしました。
自動車メーカーの社員として工場内を右に左に駆け回って自動車作るゲームですが、相当な大ボリュームなルールを2時間以上インストし続けてやっとプレイ始めようかという頃には日付が変わってしまうという珍事。このゲームだけの特殊用語が多かったり、ルールが工場長の一人称で書かれている(HJ訳では改善されていますが)とか、理解を阻害する要素満載の困ったゲームです。根幹のシステムは割と明快で、要するに各自ワーカー1人のワーカープレースメントで、開発部で設計図もらって購買部で部品買って製造部で自動車作って品質保証部で(なぜかその自動車を自分で)買う、という流れを繰り返すという感じでした。ゲーム自体はかなりやりごたえのあるゲーマーズゲームで良いと思います。一応僅差勝ちでしたが、手順やら細かいルールが多くいろいろと間違ったプレイだったことがプレイ中や終了後に判明したりしました。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Progress (NSKN Games)・Glass Road (Z-man)・DORASURE (GIANTHOBBY)をプレイしました。

まずはプログレス。最初からいくつか拡張入っていますが、これを全部投入。ついでに全員最初から3アクション持ってスタート。さすがに3アクションあれば序盤から順調に進みます。他の拡張は個人ボードの初期状態を順番に応じて変える人物カードと、全員で協力して開発する技術カードのマイルストーン、時代4の技術カードセットですが、時代4でプレイ時間長くなる以外はそれほど元のゲームと変わらない小拡張です。人数少ないと時代を進める条件が緩く、ほぼ1人が次に進めると決断するだけで次の時代に進んでしまうので、全く進まなかったり油断してるとあっという間に次の時代になったりと予断を許しません。個人ボードの展開次第でカード補充のタイミングが変わってくるのですが、組み合わせによっては手番に長考しがちなので、さすがに時代4まで入れるとなると人数少ない方がよいと思います。勝ち。

日本語版が出る直前ですが、英語版のグラスロード。こっちは軽量級ゲームで4時代があっと言う間です。せっかくの箱庭ゲームですが、ほとんど開拓されないまま終わってしまうので、もうちょっと長くてもよさそうな気がします。それとも慣れるとアグリコラみたく時間内に盤面フル活用できるのでしょうか。負け。

ドラスレは拡張からキャスターを投入。素の能力低い代わりに最終戦闘でもリソース補充できる対ドラゴン戦専用にチューニングされたキャラクターです。他はパラディンとハンターというオーソドックスな組み合わせ。クエスト1つ残しで最終戦闘に入ってしまいましたが、ドラゴンの初撃はパラディンの白銀の盾で何とか防いで戦闘開始です。キャスターはさっそく特殊能力の極大魔法でドラゴンに2ダメージ入れますが、直後にぱくっと丸呑みされて肝心のリソース補充の能力を活かすことなく死亡。それでもパラディンが快調にダメージを蓄積し、最後はハンターのベノムバレットでとどめを刺しました。勝ったの見たの初めてです。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Progress (NSKN Games)・Coup (La Mane/Indie)・ルイナス(Bakafire Party)をプレイしました。

プラエトルの会社の2作目プログレスは技術開発のカードゲーム。様々な技術がカードになっているので、手札からサンファンっぽい方式でカードをコストとして払って場に出していきます。技術ツリーで連鎖していれば、コストを無視して無料で建てられるあたりは7 Wonderです。古代から現代まで4時代に分けられたカードセットが入っていますが、通常使用するのは時代3までで、時代4の技術が長時間プレイ用の選択ルールなところはまるでスルージエイジズです。基本的に自分だけで閉じたハンドマネージメントのゲームでドラフトとか攻撃要素とかは全くありません。どの技術カードも人数分はないので、他人の出した技術見ながら微妙に方針転換していくところが唯一のプレイヤーインタラクションになっています。
ゲーム開始時は手番あたり2アクションずつプレイでき、アクション数増える技術を出せれば3アクションになるのですが、その技術も当然人数分はないので、引けるかどうかの運だけで展開速度に1.5倍の差がついてしまいます。高速化バリアントの最初から3アクション持ってるルールでプレイした方がバランスはよさそう。
技術カードは普通にコストを払って出す代わりに、一定のターン数遅れさせて無料で出すオプションがあるのですが、終了条件技術の一つをこの方法でプロットしておいたところ、最後の手番で意図せず完成してしまいせっかくのラストアクションが無駄になってしまいました。タイミング要注意です。4位。

クーは宗教改革拡張入り。拡張入れると10人までプレイできますが、英語版のレジスタンスクーは基本拡張とも差し替え用デザイン違いカードが複数入っているので、理論的には20人くらいまで対応できるお得セットとなっております。拡張で陣営要素が追加され、大使が異端審問官に差し替えになります。陣営は開始時に人数均等になるように分けられます。自陣営の(名目上の)仲間は攻撃できず、お金を払って自分や他人の陣営を変えることができます。序盤の誰殴ってもいいけど誰も殴る理由がない状況で、ある程度の指針ができて微妙な綾ができると思います。異端審問官は大使のように自分の役職変える能力に加えて、他人の役職を見たり差し替えたりできる強力な役職です。これも序盤のあまり指針のないタイミングで使い易くなっている感じです。勝ち。

1人減ってルイナスは廃墟を探索するゲーム。独特の世界観と用語で説明聞いただけではちょっと分かりにくいのですが、一度プレイすると手堅くまとまった無駄のないシステムでした。要するにダイスの出目が毎回固定されているスゴロクです。カードの特殊能力などでダイスを操作して、行きたいところに移動してカードを拾ったり自分のコマ置いてエリアを占領したりします。何も考えないでプレイするとどんどん廃墟が崩壊していきますが、あと一手でボード壊せるようにしてしまうと他人を利するだけなので、慣れると洗面器ゲーになりそうな雰囲気でした。ボードの組み替えで相当のバリエーションが出るようなので、何度かプレイする必要がありそう。負け。