M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Eldrich Horror (FFG)・Family Businnes (Mayfair)・ガンダムの世界の見方(同人)をプレイしました。

エルドリッチホラーは未訳のアンダー・ザ・ピラミッド拡張入り。アーカムホラーと違って大箱拡張同士には互換性がないので、基本セットとピラミッド拡張のみの組み合わせでプレイしました。際限なく複雑化しないのでこれはこれで安全ですが、ちょっと物足りない感じもします。アイテム等の小カードはあまり干渉しなさそうなので狂気山脈拡張由来のものも混ぜてプレイしましたが、今ひとつピラミッド拡張とは噛み合わずバランス良くない雰囲気でした。
エジプト周辺がサイドボードになって詳細化されますが、プレイ感はあまり変わりません。例によって時間が最も貴重なリソースなゲームデザインは同じなので、自己鍛錬をいつ切り上げるかの判断が勝敗に大きく影響する模様です。特に中盤以降ゲートを放置していると、あっと言う間に終わってしまうので注意が必要です。微妙に時間不足で負け。

1人減ってファミリービジネスは初版なので個々のカードに効果が書いてなくてプレイしにくかったですが、1枚差で勝ち。

ガンダムの世界の見方はいい感じに酒入っていたことによる補正も大きかったですが、ダミーが「価値がありそうに思えて実はそれほどでもないもの」というお題に躊躇なく「ニュータイプの勘」を投入してくるとかちょっとありえない展開で爆笑しました。

ML.K 2月例会

札幌市北区民センターでML.Kの2月例会が開催されました。参加者6人。
Cthulhu Wars (Petersen Games)・M.U.L.E. The Board Game (Lautapelit.fi)・Race for the Galaxy (RGG)・ガンダムの世界の見方(同人)をプレイしました。

5人でクトゥルフウォーズ。基本セットでは4人までしかプレイできませんが、拡張要素の追加発送分が到着して最大7人までプレイできるようになりました。
自由に派閥選んでもらって、イタカ・ヨグソトース・クトゥルフ・シュブニグラス・ハスターという組み合わせでプレイしました。新派閥はハイスタック作りやすいイタカとゲートを使ったテレポート能力で機動性の高いヨグソトースといった感じで割と使い勝手よさそうでした。というかハスターの呪文書解放条件がダントツで厳しいだけなような気もしますが。
イタカを担当して勝ち。直接攻撃ありでプレイヤー間でバランス取るアメゲーなので、全員が各派閥の特殊能力に精通していないと強能力でゴリ押す展開にしかならないところがありますが、これをヘビーに回して練度を上げるには物理的にちょっと重いというのが難点です。

1人増えて2卓に分けて3人でM.U.L.E.。大昔のPCゲームのボードゲーム化ですが、さすがに元ゲーやったことはないので再現度がどのくらいなのかは分かりません。箱絵のロボットを使って惑星を開拓して各種資源を生産・売却して儲けるゲームです。資源ごとの価格変動に対応して開発と生産を柔軟に計画変更するのがキモかと。ちょっとイベントカードの効果が派手で、運要素強めな感じはしますが、見通しのよい経済システムがベースにあってプレイ感の良い経営ゲームだと思います。2位。

RftGはゼノ侵略拡張入り。今回は全員順調に軍事を伸ばして人類の勝利で早期に終了しました。軍事ボーナスの分で勝ち。

1人減って5人で私の世界の見方。ダミーを1枚入れるか2枚入れるかでプレイ時間がかなり変わってきますが、2枚だとちょっと多すぎで1枚だとちょモノ足りない気がします。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Race for the Galaxy (RGG)・Food Chain Magnate (Splotter Spellen)・My Village (eggertspiele/HJ)をプレイしました。

レースフォーザギャラクシーは最新のゼノインベーション拡張入り。今回も従来の拡張とは混ぜられず、基本セットとこの拡張だけで遊びます。ゼノという謎の宇宙人が攻めてくるので、全員協力して撃退する協力ゲームの要素が入っていますが、人類が勝とうが負けようがそれは単に終了条件の一つでしかなく、勝敗は普通にVP計算して判定します。対ゼノ防衛は各自個別に行なうので、あまり手抜いてると自分の場をいいように荒らされてしまいますが、ゼノはより強い敵に会いに行く格ゲーの主人公的思考をしているので、頑張りすぎても労多くして益少なしというジレンマになっています。ちょっと軍事偏重かなという気もしますが、前回のエイリアンアーティファクト拡張よりはスピーディで遊びやすくなっていると思います。建てきりトリガー引き負け。

最近話題のフードチェーンマグネイト。運要素なしの重量級経営ゲームです。各自社長1人で従業員ゼロ初期資金ゼロという何で事業始める気になったのかよく分からない状態からスタートするので、最初は本当にできることがありません。初回プレイからマイルストーンルールを入れているので、とりあえず売れるはずのない飲料を仕入れて即廃棄して冷蔵庫を発明するなど将来の布石を打っていきます。幸いなことに最低ランクの従業員はいくら雇っても給料ゼロという、さすが飲食系は超絶ブラックだなという世界観なので、ある程度人員が揃ってくると宣伝と販売と人材育成のサイクルが回りはじめて、後半になるとケタ違いの収入が得られるようになります。ランダム要素ないので、どうにもならないときは本当にどうにもならなそうな気もしますが、評判通りの好ゲームでした。たぶん2位。最初に$100所持のマイルストーンがやはり強そうです。

最後は私の村の人生はホビージャパンの日本語版。村の人生のダイスゲーム版でゲームの各要素は村の人生のものを踏襲していますが、根幹のシステムはイスファハンのようなスタートプレイヤー以外はダイス振らないダイスドラフトになっていて、安直なダイスゲーム化ではありません。前半の箱庭構築から後半の生産と得点獲得にプレイングを切り替える展開が想定されている感じで、序盤から計画的に人とかぶらない村づくりをするのが重要そうです。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
T.I.M.E Stories (Space cowboys)をプレイしました。

最近話題のT.I.M.Eストーリーズ。
未来世界のエージェントが過去の世界に自分の精神を投影して現地の人に憑依して事件を解決する推理ゲームです。場面場面ごとにいくつかの探索対象カードが並ぶので、好きなカードをめくると裏に戦闘とか能力値判定とか謎とかヒントとか書いてあるので、各プレイヤーで手分けしたり協力したりして解決してストーリーを進めていきます。基本セットの療養所シナリオと拡張1のゾンビシナリオをプレイしました。
どちらのシナリオもすべての場所をくまなく探していると到底時間が足りないようにできているので、時間切れ強制送還後のリトライで必要なアイテムだけ集めるように行動を最適化してクリアを目指すというのを繰り返します。
療養所シナリオは終盤の謎がどうしても解けずにリタイア。ゾンビシナリオは必要十分な情報を得て無事クリア(ただし4周め)でした。おそらくは取りこぼし防止なのか、どちらのシナリオも重要なヒントほど序盤に提示される傾向があるので、きちんとメモ取っておいた方がよいでしょう。
療養所シナリオは設定上プレイヤーキャラクターを含む登場人物が全員キチガイで正しい情報とノイズの区別がつかないことと、ゲーム中の謎かけがあまりにゲーム的で感情移入しにくいところが無駄に難易度を上げている感があります。ゾンビシナリオの方はヒントが分かりやすくヒントとして提示される上に、万一回収し損ねがあっても完全に進行が詰まることはないように設計されています。謎解きよりも戦闘に寄っているところはありますが、最初のシナリオとしてはゾンビシナリオの方が遊びやすいのではないかと思います。
1回プレイして仕掛けが分かってしまうと二度とプレイできない欠点はありますが、一度プレイする価値は十二分にあるゲームです。箱には90分と書いてありますが、これは初回プレイで正解ルートを通ることができたありえない場合の話なので、普通に3周するとこの3倍かかります。

ML.K 1月例会

札幌市北区民センターでML.Kの1月例会がありました。参加者8人。
DORASURE (GIANTHOBBY)・ガンダムの世界の見方(同人)・Arcadia (APE Games)・The Prodigals Club (CGE)・Siggil (Capsicum Games)・シンデレラが多すぎる(大気圏ゲームズ)をプレイしました。

今日は最初から2卓立つ勢い。まずは3人ドラスレ。ワーウルフ・ハンター・グラディエーターという脳筋パーティー。クエストが探索系と戦闘系ばかりで失敗時のペナルティも軽いものばかりだったので、サクサク解決して万全の体制で決戦フェイズ。ワーウルフとハンターが即死してまさかの敗北でした。

私の世界の見方4人。ダミー2枚入れてみましたが、さすがに回答カードのジャンルを限定して4割ダミーは多かったです。手かげんしないダミー相手に収束しそうな気配がなかったので、ルール通りダミー1枚に減らしました。

1人減って3人でアルカディアは遊園地を建設するカードゲーム。乗車券方式で集めた従業員カードをコストとして支払って各種アトラクションを建設します。特に破綻のない普通のゲームなんですが、ただコストを集めて建設するだけの繰り返しです。得点システム上も序盤で大差がついて逆転難しい感じで、魅力的なテーマの割にプレイしていて何ともワクワク感がありません。遊園地は楽しいけど遊園地を経営するのは別に楽しくも何ともないと言われてしまえばそれまでですが…

1人増えて4人で浪費家倶楽部。おかしな遺言の続編で連結プレイも可能ですが、今回は単体でプレイしました。資産だけでなく、人望と政治力も失なって素寒貧になることを目指します。順番とアクション数の競りの部分が独特だったおかしな遺言と違い、システムはごく普通のワーカープレースに回帰しています。最終的に最も残ってしまった要素の残資産が負け点になるので、どのジャンルも均等に減らしていかなければならないのですが、分野ごとに固有のシステムで増減し、あれもこれもとやっていると効率上がらないようにイヤらしくできています。勝ち。結局全員お金が最も残っていました。おそらくお金は増えない代わりに減りにくいよう調整されていそうな感じです。

シジルは上海みたいな感じで並べたカードを1枚ずつピックしてセットコレクションするゲーム。ちょっと見では勝ち方分からない手強いゲームです。負け方はよく分かるのですが。

最後はシンデレラが多すぎる。勝ち。シンデレラは男の娘でした。

他の卓ではルアーブル・ナショナルエコノミーなどがプレイされていました。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Istanbul (Pagasus)・Steampunk Rally (Roxley)・Coup (La Mame/NGO)・Nippon (What’s Your Game?)・The Bloody Inn (Pearl Games/HJ)をプレイしました。

まずはイスタンブール。モカとバクシーシ拡張入り。タイルが4枚増えてイスタンブールの街が広くなりました。増えた分のアクションではコーヒー豆を買ったりコーヒー豆でルビー買ったりできます。多人数プレイで混みあってた街が広くなり、商品が1種類増えることによって戦術の幅も広がりました。1手番ごとの移動力やドーン歩きをするのに必要な手下の数は変わっていないので、行き先をよく考えなければならいようになったと思います。
コーヒー豆が景気よく入手できた分で僅差勝ち。

スチームパンクラリーは担当キャラをランダム引きで。ダイスを生む固有能力がない場合、まずドラフトしたカードをダイスに変えないと何も始まらないので予想以上に枚数管理が大変です。どど負け。

クーは宗教改革拡張入り。NGO/テンデイズゲームズの日本語版ですが、日本語版には全員同じ宗派のときは攻撃自由という重要なルールが書いてないようです。元のLa Mame版がどうなのか知りませんが、少なくともレジスタンスクー英語版にはそう書いてあります。全員同一宗派で10金貯まったとき詰まるので、レジスタンス版以外でもこのルールは共通なはずです。負け。

1人減って明治日本を4人で。村の人生のような感じでトークンをピックしてアクションを選択し、明治日本を舞台に商品を生産したり売ったりしてエリアマジョリティをするゲームです。一度聞いたくらいではなかなか理解しにくい独特のシステムですが、一度ゲームを始めるとサクサク進みあっという間に終わります。下手するとプレイ時間よりインストの方が長いです。得点手段がたくさんある今風のゲームですが、どれも均等にバランス取られているわけではないようで、一度プレイして各要素の重要性の相場を掴んでからが本番な感じです。2位。

最後にブラッディインはホビージャパンの日本語版。宿屋にどんどん客が来るので、普通に泊めて料金をもらったり一服盛って金品を強奪したりします。どこの水滸伝ですか。泊まりに来た警官をそのまま帰すと捜査されてしまうので、まずはどんなスゴ腕が来ても確実に抹殺できるように3火力用意するのが先決という世も末なゲームです。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pandemic Legacy (Z-man/HJ)・Orléans: Invasion (dlp games)・ナショナルエコノミー(スパ帝国)・パイレーツコード(かぼへる)をプレイしました。

パンデミックレガシーは11~12月をプレイして負け勝ち勝ち。終了後に最終的な盤面の状態を採点して勝利レベルを判定するのですが、12月の決戦にストレートで勝てた分で文句なしの完全勝利でした。
独創的なテーマと親和性の高いシステムで12回以上の繰り返しプレイに耐えた多様な展開と、BGGランキング1位なのも納得できる去年を代表するゲームです。この感想を未プレイ者と共有できないことだけが唯一最大の欠点と言ってよいくらいです。
発売前にみんなが心配していた12回プレイ終了後の再利用性についてですが、残念ながら基本的にはもう2度と遊べません。幸いシール類の粘着力は低いので、きれいに剥がせばプレーンなパンデミックに戻せなくもないです。スクラッチや破いてしまったカードなどの消耗品を自作して再生するくらいなら、今なら絶賛値下げ中なのでもう1つ買ってしまいましょう。といってもシナリオは完全に1本道なので、同じ面子で再プレイする人は稀だと思います。余ったコンポーネントを自作ゲーム等に転用するのもお勧めできません。この×××コマどうしたの?ゴメンネタバレするから言えないんだ(←最大のネタバレ)という展開が容易に予想できます。諦めて燃えるゴミに出しましょう。カードの裏面は新版と共通のはずなので、旧版の基本セットと新版の拡張を混ぜるために、プレイヤーカードと感染カードを再利用するのがよいかもしれません。

オルレアンは侵略拡張入り。多人数対抗戦、多人数協力戦、2人プレイ、ソロプレイ用の各種の拡張が入っています。通常の多人数対抗戦向けの拡張をプレイしましたが、タイトルに反して侵略要素ゼロでした。基本セットでいろいろとバランスに難のあった箇所がひととおり修正されて遊びやすく独走しにくくなる拡張のようです。最大の違いは、バランスブレーカーと悪名高かった浴場がなくなったことと、バッグ圧縮のための奉仕ボードが縮小されて新要素の各個人用の建物カードに変わったことです。建物を重点的に展開しましたが僅差負け。

巷で評価高いナショナルエコノミー。典型的なワーカープレースですが、世界の富の量が一定という経済ゲームではまれによくある制約を一つ入れただけなのに世界に二つとない独創的なゲームになっている評判通りの秀作。負け。

パイレーツコードは抜かれたカードを推理するクルードタイプのゲームですが、まるでラブレター(カナイ製作所)のようなプレイ感の怪作。ちょっとカードの効果の練り込みが甘いような気がするのもまさにラブレター亜種らしいところです。1と2それぞれ1戦ずつして負け負け。

小樽でボードゲーム

小樽でボードゲームさんの新春ゲーム会に参加しました。参加者8人。
Mafia de Cuba (Asmodee)・BANG! The Dice Game (dv Giochi)・円卓会議(カナイ製作所)・Spirits of the Rice Paddy (Ape Games)をプレイしました。

まずは8人でマフィア・デ・クーバ。みんなでボスの隠しダイヤを盗んでしらばっくれるなかなか団結心あふれるマフィアのメンバーを1人1人尋問してダイヤを回収していく正体隠匿系のゲームです。親が一方的に尋問するだけなのでいかにも人狼的な人格否定の議論にならないあたり工夫されているのではないでしょうか、あやつり人形のように役職をドラフトしていくのでプレイ順の影響が大きくて後番のプレイヤーの選択肢が狭いのはシステムの都合もありますがもう少し何とかなって欲しい気もします。2戦して2回とも忠実な部下を選ぶも2敗。

バン・ダイスゲームはバンのダイスゲーム版。保安官・助手・無法者・裏切り者に分かれて撃ちあうところは全く同じです。外れ目のインディアンが強すぎで、ガンマン同士の撃ち合いで受けるダメージよりもインディアンの弓矢が降ってくる方が被害デカいです。通常のバンで正体探り合いで膠着しがちな部分を打開してはくれるのですが。振り直し能力のガンマンでしたが当然ながら能力発揮するとインディアンに撃たれやすくなる罠。そのまま真っ先に脱落して敗北。

少し古めのカナイ製作所の円卓会議はアクションカードを伏せ出しして多数派工作をする選挙ゲー。最多票持ってる枢機卿で王子派筆頭でしたが、基礎票最小ながらいろいろとエゲつない手札持ってる魔術師の王女派筆頭にいいように翻弄されほとんど何もできず敗北。

2卓に分けて稲田の精霊たちを4人で。舞台は日本ではないようですが、棚田を開墾して稲を植えてたくさん収穫した人の勝ちという箱庭ゲー。見た目はカードドラフト+ワーカーとなっていますが、カード枚数はそれほど多くないのでサマリーを一読すれば十分な範囲、大量にあるミープルはワーカープレースではなくアクション数管理に使うので(全然足りないことを除けば)割と自由にプレイできます。重要なのは雨として全体に降ってくる水の分配なのですが、全7ラウンドで稲の生育に2ラウンドかかるシステムなため実質的な収穫回数は最大でも3~4回となり、そこで順番のマジックで必要なタイミングで必要な量の水を獲得できないと打撃大きいです。今回はやや多めに降ってくれた上に順番早めにプレイできたので私はあまり苦労しませんでしたが、この辺はちょっとプレイ重ねてみないとどう打つのがよいかよく分からなそうに見えます。僅差勝ち。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Churchill (GMT)・Cthulhu Realms (TMG/アークライト)をプレイしました。

チャーチルは第二次世界大戦後半を舞台に英米ソの各国がそれぞれ自国に有利な情勢下での終戦を目指すシミュレーション。カサブランカ会談からポツダム会談までの三巨頭の会談を10回繰り返して、そのたびに軍事援助の割り当てやら攻勢重点方面の選択、ノルマンディー上陸などの大作戦の発起、亡命政府の樹立などの議題をカードドリブンの綱引きで決定し、最後に各戦線の進捗度合いをダイス判定します。
10ラウンド全部プレイするとそこそこ時間がかかるのと、ルールの記述に曖昧な点がままあるのがプレイ難度を上げていますが、基本システムはシンプルながら、3カ国それぞれが全員のバランスを取りつつ自国をさりげなく伸ばす必要があってなかなかに考えどころのある好ゲームです。
担当国ランダムに選ぶとイギリス。序盤ノルマンディー上陸作戦がなかなか進捗せず、その余波で東部戦線のソ連軍の前進も滞っている状態で、イギリス担当のアフリカ戦線だけは障害もなく手早くイタリアを降伏させたところまでは予定通りに進んでいたのですが、日本の降伏条件を読み違えていて想定より1ラウンド早く終わってしまいました。植民地への影響力がかなり吹き飛んでいた分を修復することができず大敗。
3カ国すべて利害関係がかなり錯綜しているので、担当国を変えつつヘビーローテーションさせたいところですが、3人フィックスなゲームなので何度もプレイするのは難しいところがどうにかならないかなぁという感じです。

クトゥルフレルムズはアークライトの日本語版。デッキ構築のクトゥルフゲーですが、要は信者がお金で神話怪物を買って他人の正気度を削って生き残っていたら勝ちというシステムです。カードの効果はすべてアイコン化されていて言語依存性はありませんが、カード効果による連鎖の発生がシステムの肝で、アイコンだけで表現するにはちょっと複雑すぎるかもしれません。4人までプレイできますが負け抜けシステムな割に殴る相手選べないので、プレイヤー間でバランス取ることはできません。ドミニオン亜種の割にはスピーディーに正気度減っていってプレイ時間短いのはよいと思います。勝ち。

ML.K 12月例会

札幌市北区民センターでML.Kの12月例会がありました。参加者7人。
ガンダムの世界の見方(同人)・Terra (HUCH! & friends/HJ)・IKI (UTSUROI)・Roll for the Galaxy (RGG)・Between two cities (Stonemaier Games)をプレイしました。

まずは私のガンダム世界の見方5人。ガンダムTo Appleと比べると微妙なモビルスーツとかも使い様ではあるのですが、やはり何に出しても強いカードというのもありそうな感じ。30バンチ事件とか。

フリーゼのテラはファウナのリメイク。システムは共通ですが、出題が動物だけじゃなくて何でもありになりました。基本的には同じゲームですが、2段階しかなかった難易度調整が細かくできるようになっているのが利点だと思います。負け。

1人減って4人でIKIは去年のゲームマーケットの江戸職人物語のリメイク。名前の割に一揆は発生しません。ボードの見た目はほとんど同じですが、ルールは大きく変わっているようです。前作見たことないですが、ネットに上がっているプレイレポートとは全く違うゲームのようでした。職人を雇って長屋に住まわせるとアクションマスになって、他人に利用してもらうと特典のあるケイラスっぽい感じのゲームになっています。プレイ順が火消し能力で決まるので、後半はプレイ順が固定ぎみになり逆転要素薄いのがちょっと気になりますが、おおむね手堅くまとまった完成度の高い作品です。大敗。

1人増えて5人でRftGは拡張入り。Galactic Federationから6コスト技術を連打して勝ち。

1人増えて6人でビトゥイーン・トゥー・シティーズ。街を構成する6種類の建物はそれぞれ得点方法が違いますが、どれも基本的には特化するほど得点高いので、全く違う都市を2つ作るのが良いように思います。うまいこと左右が1位2位都市となり勝ち。

終了後は場所を変えて裏例会。参加者4人。
Thunderbirds (Modiphius Entertainment)・Steampunk Rally (Roxley Games)をプレイしました。

サンダーバード50周年記念ゲーム。キックスターター版は箱絵が小松崎茂の豪華仕様です。中身はマットリーコックの協力ゲーム。パンデミックや禁断の島と似た感じのシステムで、各プレイヤーはトレーシー一家の1人となって世界中を飛び回って救助活動を行ないつつ、時間内にザフッドの陰謀を防ぎます。最大4人プレイで5人兄弟+レディ・ペネロープからランダムに1人を担当するので少なくとも2人はNPCです。機体は乗り換え自由なのですが、基本的に自分のサンダーバード機に乗ってる方が特殊能力使えて有利なため、高機動な1号と2号が肉入りかどうかで難易度ずいぶん変わってきそうです。難易度ノーマルで1戦1勝。

スチームパンクラリーはダイスをごろごろ振って走るレースゲーム。レース中に毎ラウンドドラフトで獲得したパーツを水道管ゲーム方式で追加していくので、自車はどんどん大きくなっていきます。1歩進むたびにコースの地形効果で機体にダメージが入るため、崩壊しないよううまくマネジメントしながら人より先に進むことを競うゲームで、カーレースというよりは登山をしているような雰囲気です。
登場人物はみんな歴史上の人物になっているようで、最初から地形を無視して飛行可能なパーツ持ってるライト兄弟を選んでみました。勝ち。