K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Istanbul (Pagasus)・Steampunk Rally (Roxley)・Coup (La Mame/NGO)・Nippon (What’s Your Game?)・The Bloody Inn (Pearl Games/HJ)をプレイしました。

まずはイスタンブール。モカとバクシーシ拡張入り。タイルが4枚増えてイスタンブールの街が広くなりました。増えた分のアクションではコーヒー豆を買ったりコーヒー豆でルビー買ったりできます。多人数プレイで混みあってた街が広くなり、商品が1種類増えることによって戦術の幅も広がりました。1手番ごとの移動力やドーン歩きをするのに必要な手下の数は変わっていないので、行き先をよく考えなければならいようになったと思います。
コーヒー豆が景気よく入手できた分で僅差勝ち。

スチームパンクラリーは担当キャラをランダム引きで。ダイスを生む固有能力がない場合、まずドラフトしたカードをダイスに変えないと何も始まらないので予想以上に枚数管理が大変です。どど負け。

クーは宗教改革拡張入り。NGO/テンデイズゲームズの日本語版ですが、日本語版には全員同じ宗派のときは攻撃自由という重要なルールが書いてないようです。元のLa Mame版がどうなのか知りませんが、少なくともレジスタンスクー英語版にはそう書いてあります。全員同一宗派で10金貯まったとき詰まるので、レジスタンス版以外でもこのルールは共通なはずです。負け。

1人減って明治日本を4人で。村の人生のような感じでトークンをピックしてアクションを選択し、明治日本を舞台に商品を生産したり売ったりしてエリアマジョリティをするゲームです。一度聞いたくらいではなかなか理解しにくい独特のシステムですが、一度ゲームを始めるとサクサク進みあっという間に終わります。下手するとプレイ時間よりインストの方が長いです。得点手段がたくさんある今風のゲームですが、どれも均等にバランス取られているわけではないようで、一度プレイして各要素の重要性の相場を掴んでからが本番な感じです。2位。

最後にブラッディインはホビージャパンの日本語版。宿屋にどんどん客が来るので、普通に泊めて料金をもらったり一服盛って金品を強奪したりします。どこの水滸伝ですか。泊まりに来た警官をそのまま帰すと捜査されてしまうので、まずはどんなスゴ腕が来ても確実に抹殺できるように3火力用意するのが先決という世も末なゲームです。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pandemic Legacy (Z-man/HJ)・Orléans: Invasion (dlp games)・ナショナルエコノミー(スパ帝国)・パイレーツコード(かぼへる)をプレイしました。

パンデミックレガシーは11~12月をプレイして負け勝ち勝ち。終了後に最終的な盤面の状態を採点して勝利レベルを判定するのですが、12月の決戦にストレートで勝てた分で文句なしの完全勝利でした。
独創的なテーマと親和性の高いシステムで12回以上の繰り返しプレイに耐えた多様な展開と、BGGランキング1位なのも納得できる去年を代表するゲームです。この感想を未プレイ者と共有できないことだけが唯一最大の欠点と言ってよいくらいです。
発売前にみんなが心配していた12回プレイ終了後の再利用性についてですが、残念ながら基本的にはもう2度と遊べません。幸いシール類の粘着力は低いので、きれいに剥がせばプレーンなパンデミックに戻せなくもないです。スクラッチや破いてしまったカードなどの消耗品を自作して再生するくらいなら、今なら絶賛値下げ中なのでもう1つ買ってしまいましょう。といってもシナリオは完全に1本道なので、同じ面子で再プレイする人は稀だと思います。余ったコンポーネントを自作ゲーム等に転用するのもお勧めできません。この×××コマどうしたの?ゴメンネタバレするから言えないんだ(←最大のネタバレ)という展開が容易に予想できます。諦めて燃えるゴミに出しましょう。カードの裏面は新版と共通のはずなので、旧版の基本セットと新版の拡張を混ぜるために、プレイヤーカードと感染カードを再利用するのがよいかもしれません。

オルレアンは侵略拡張入り。多人数対抗戦、多人数協力戦、2人プレイ、ソロプレイ用の各種の拡張が入っています。通常の多人数対抗戦向けの拡張をプレイしましたが、タイトルに反して侵略要素ゼロでした。基本セットでいろいろとバランスに難のあった箇所がひととおり修正されて遊びやすく独走しにくくなる拡張のようです。最大の違いは、バランスブレーカーと悪名高かった浴場がなくなったことと、バッグ圧縮のための奉仕ボードが縮小されて新要素の各個人用の建物カードに変わったことです。建物を重点的に展開しましたが僅差負け。

巷で評価高いナショナルエコノミー。典型的なワーカープレースですが、世界の富の量が一定という経済ゲームではまれによくある制約を一つ入れただけなのに世界に二つとない独創的なゲームになっている評判通りの秀作。負け。

パイレーツコードは抜かれたカードを推理するクルードタイプのゲームですが、まるでラブレター(カナイ製作所)のようなプレイ感の怪作。ちょっとカードの効果の練り込みが甘いような気がするのもまさにラブレター亜種らしいところです。1と2それぞれ1戦ずつして負け負け。

小樽でボードゲーム

小樽でボードゲームさんの新春ゲーム会に参加しました。参加者8人。
Mafia de Cuba (Asmodee)・BANG! The Dice Game (dv Giochi)・円卓会議(カナイ製作所)・Spirits of the Rice Paddy (Ape Games)をプレイしました。

まずは8人でマフィア・デ・クーバ。みんなでボスの隠しダイヤを盗んでしらばっくれるなかなか団結心あふれるマフィアのメンバーを1人1人尋問してダイヤを回収していく正体隠匿系のゲームです。親が一方的に尋問するだけなのでいかにも人狼的な人格否定の議論にならないあたり工夫されているのではないでしょうか、あやつり人形のように役職をドラフトしていくのでプレイ順の影響が大きくて後番のプレイヤーの選択肢が狭いのはシステムの都合もありますがもう少し何とかなって欲しい気もします。2戦して2回とも忠実な部下を選ぶも2敗。

バン・ダイスゲームはバンのダイスゲーム版。保安官・助手・無法者・裏切り者に分かれて撃ちあうところは全く同じです。外れ目のインディアンが強すぎで、ガンマン同士の撃ち合いで受けるダメージよりもインディアンの弓矢が降ってくる方が被害デカいです。通常のバンで正体探り合いで膠着しがちな部分を打開してはくれるのですが。振り直し能力のガンマンでしたが当然ながら能力発揮するとインディアンに撃たれやすくなる罠。そのまま真っ先に脱落して敗北。

少し古めのカナイ製作所の円卓会議はアクションカードを伏せ出しして多数派工作をする選挙ゲー。最多票持ってる枢機卿で王子派筆頭でしたが、基礎票最小ながらいろいろとエゲつない手札持ってる魔術師の王女派筆頭にいいように翻弄されほとんど何もできず敗北。

2卓に分けて稲田の精霊たちを4人で。舞台は日本ではないようですが、棚田を開墾して稲を植えてたくさん収穫した人の勝ちという箱庭ゲー。見た目はカードドラフト+ワーカーとなっていますが、カード枚数はそれほど多くないのでサマリーを一読すれば十分な範囲、大量にあるミープルはワーカープレースではなくアクション数管理に使うので(全然足りないことを除けば)割と自由にプレイできます。重要なのは雨として全体に降ってくる水の分配なのですが、全7ラウンドで稲の生育に2ラウンドかかるシステムなため実質的な収穫回数は最大でも3~4回となり、そこで順番のマジックで必要なタイミングで必要な量の水を獲得できないと打撃大きいです。今回はやや多めに降ってくれた上に順番早めにプレイできたので私はあまり苦労しませんでしたが、この辺はちょっとプレイ重ねてみないとどう打つのがよいかよく分からなそうに見えます。僅差勝ち。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Churchill (GMT)・Cthulhu Realms (TMG/アークライト)をプレイしました。

チャーチルは第二次世界大戦後半を舞台に英米ソの各国がそれぞれ自国に有利な情勢下での終戦を目指すシミュレーション。カサブランカ会談からポツダム会談までの三巨頭の会談を10回繰り返して、そのたびに軍事援助の割り当てやら攻勢重点方面の選択、ノルマンディー上陸などの大作戦の発起、亡命政府の樹立などの議題をカードドリブンの綱引きで決定し、最後に各戦線の進捗度合いをダイス判定します。
10ラウンド全部プレイするとそこそこ時間がかかるのと、ルールの記述に曖昧な点がままあるのがプレイ難度を上げていますが、基本システムはシンプルながら、3カ国それぞれが全員のバランスを取りつつ自国をさりげなく伸ばす必要があってなかなかに考えどころのある好ゲームです。
担当国ランダムに選ぶとイギリス。序盤ノルマンディー上陸作戦がなかなか進捗せず、その余波で東部戦線のソ連軍の前進も滞っている状態で、イギリス担当のアフリカ戦線だけは障害もなく手早くイタリアを降伏させたところまでは予定通りに進んでいたのですが、日本の降伏条件を読み違えていて想定より1ラウンド早く終わってしまいました。植民地への影響力がかなり吹き飛んでいた分を修復することができず大敗。
3カ国すべて利害関係がかなり錯綜しているので、担当国を変えつつヘビーローテーションさせたいところですが、3人フィックスなゲームなので何度もプレイするのは難しいところがどうにかならないかなぁという感じです。

クトゥルフレルムズはアークライトの日本語版。デッキ構築のクトゥルフゲーですが、要は信者がお金で神話怪物を買って他人の正気度を削って生き残っていたら勝ちというシステムです。カードの効果はすべてアイコン化されていて言語依存性はありませんが、カード効果による連鎖の発生がシステムの肝で、アイコンだけで表現するにはちょっと複雑すぎるかもしれません。4人までプレイできますが負け抜けシステムな割に殴る相手選べないので、プレイヤー間でバランス取ることはできません。ドミニオン亜種の割にはスピーディーに正気度減っていってプレイ時間短いのはよいと思います。勝ち。

ML.K 12月例会

札幌市北区民センターでML.Kの12月例会がありました。参加者7人。
ガンダムの世界の見方(同人)・Terra (HUCH! & friends/HJ)・IKI (UTSUROI)・Roll for the Galaxy (RGG)・Between two cities (Stonemaier Games)をプレイしました。

まずは私のガンダム世界の見方5人。ガンダムTo Appleと比べると微妙なモビルスーツとかも使い様ではあるのですが、やはり何に出しても強いカードというのもありそうな感じ。30バンチ事件とか。

フリーゼのテラはファウナのリメイク。システムは共通ですが、出題が動物だけじゃなくて何でもありになりました。基本的には同じゲームですが、2段階しかなかった難易度調整が細かくできるようになっているのが利点だと思います。負け。

1人減って4人でIKIは去年のゲームマーケットの江戸職人物語のリメイク。名前の割に一揆は発生しません。ボードの見た目はほとんど同じですが、ルールは大きく変わっているようです。前作見たことないですが、ネットに上がっているプレイレポートとは全く違うゲームのようでした。職人を雇って長屋に住まわせるとアクションマスになって、他人に利用してもらうと特典のあるケイラスっぽい感じのゲームになっています。プレイ順が火消し能力で決まるので、後半はプレイ順が固定ぎみになり逆転要素薄いのがちょっと気になりますが、おおむね手堅くまとまった完成度の高い作品です。大敗。

1人増えて5人でRftGは拡張入り。Galactic Federationから6コスト技術を連打して勝ち。

1人増えて6人でビトゥイーン・トゥー・シティーズ。街を構成する6種類の建物はそれぞれ得点方法が違いますが、どれも基本的には特化するほど得点高いので、全く違う都市を2つ作るのが良いように思います。うまいこと左右が1位2位都市となり勝ち。

終了後は場所を変えて裏例会。参加者4人。
Thunderbirds (Modiphius Entertainment)・Steampunk Rally (Roxley Games)をプレイしました。

サンダーバード50周年記念ゲーム。キックスターター版は箱絵が小松崎茂の豪華仕様です。中身はマットリーコックの協力ゲーム。パンデミックや禁断の島と似た感じのシステムで、各プレイヤーはトレーシー一家の1人となって世界中を飛び回って救助活動を行ないつつ、時間内にザフッドの陰謀を防ぎます。最大4人プレイで5人兄弟+レディ・ペネロープからランダムに1人を担当するので少なくとも2人はNPCです。機体は乗り換え自由なのですが、基本的に自分のサンダーバード機に乗ってる方が特殊能力使えて有利なため、高機動な1号と2号が肉入りかどうかで難易度ずいぶん変わってきそうです。難易度ノーマルで1戦1勝。

スチームパンクラリーはダイスをごろごろ振って走るレースゲーム。レース中に毎ラウンドドラフトで獲得したパーツを水道管ゲーム方式で追加していくので、自車はどんどん大きくなっていきます。1歩進むたびにコースの地形効果で機体にダメージが入るため、崩壊しないよううまくマネジメントしながら人より先に進むことを競うゲームで、カーレースというよりは登山をしているような雰囲気です。
登場人物はみんな歴史上の人物になっているようで、最初から地形を無視して飛行可能なパーツ持ってるライト兄弟を選んでみました。勝ち。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pralaya (風栄社)・Pandemic Legacy (Z-man/HJ)・ガンダムの世界の見方(同人)をプレイしました。

プララーヤは18枚の場札から手番ごとに1~3枚ピックするのを繰り返すドラフトゲーム。沈みつつある島という(禁断の島みたいな)設定でちゃんと補充されるかどうかはランダムなので、だんだん選択肢狭まっていきます。タイミング測って見切りをつけるのが重要ですが、勝ってないと引くに引けないわけで。同社の前作ラトリアと比べるとぐっと見通しのよいゲームでもう一挑戦という気になる良作かと思います。負け。

パンデミックレガシーは9~10月をプレイして負け勝ち負け負け。8ヶ月にわたって張り巡らされてきた伏線が一気に収束する回なのですが、ここまでシステムを徹底解析して最適なチームを編成してきた手練のゲーマーほど大きなダメージを受ける最大最悪のトラップが発動し、一気に難易度が上がってきました。どちらにせよ後はもう結末をつけるだけです(たぶん)。

テンデイズゲームズの私の世界の見方の日本語版が発表から3年たってやっと発売になりました。お題180に加えて回答カード約400枚というドイツ語版を越える大ボリュームセットです。ちょっともったいないですが、回答カードを全部ガンダムウォーのカードに差し替えてプレイしました。特定世代狙い撃ちではあるのですが、全体的な傾向がかなり偏っているのでカードの当たり外れは少ないはず。本当にちゃんと回るのか心配でしたが全く問題ありませんでした。しばらくはこのまま本家のカードでプレイすることはなさそうです。

ML.K 11月例会

札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者5人。
Kembre’s Cascade (Z-man/HJ)・Roll for the Galaxy (RGG)・Between two cities (Stonemaier Games)・タンクハンター(HJ/アークライト)・Peloponnes Card Game (Irongames)をプレイしました。

まずはケンブルカスケード。前回プレイ時はいろいろな属性耐性持ったボスだったので武器2種類確保して臨みましたが、今回は特に耐性も何もなく体力が多いだけのボスでした。5人はさすがに狭いと思います。強制スクロールでの衝突も多いので、遠慮なくPKするゲームなのかもしれません。勝ち。

ロールフォーザギャラクシーはアンビション拡張入り。序盤につまづいて離されやすかった部分を改善するようセットアップを中心にかなり手が入っています。レースフォーザギャラクシーで好評だったゴールタイルのシステムも追加されて、徐々に同じゲームに近付いているような。銀河帝国で赤ダイス集めまくりましたが、わずかに及ばず。

ビトゥイーン・トゥー・シティーズはヴィティカルチャーがヒットしたストーンメイヤーゲームズの新作。7ワンダーっぽい感じのドラフト箱庭建設ゲーなのですが、両隣のプレイヤーと協力して一つずつ都市を作るという他に見たことのない独創的なゲーム。2つの都市のうち得点の低い方が自分の得点になってしまうので、左右どちらも手を抜けませんが、ドラフトなので協力してるはずの相手から強烈に縛られたカードが流れてきます。左は世界一都市だったのですが当然勝敗には全く関係なく、右の都市が奮わず負け。

タンクハンターは拡張1+2入り。枚数増えすぎなので各戦車1枚ずつにしてみました。拡張2のテーマが指揮官なせいかペラペラな装甲車や軽戦車が大量に増えていて、たまたま引かれた重戦車が何もかも薙ぎ払っていく展開になりましたが、旧版もだいたいこんな雰囲気だったと思います。0点で最下位。

ペロポネスカードゲームはペロポネスのカードゲーム版(そのまんま)。競りや得点のシステムもボードゲーム版をほとんど踏襲しています。理不尽な土地タイルの隣接制限がなくなったとか、贅沢品が1対1交換になってかなり使いやすくなったとか、毎回全部ほぼ確実に発生していた災害の発生率の紛れが大きくなったとか、ボードゲーム版の欠点を潰した上位互換的な完成度です。対策できてなかった災害が最後まで起きずに済んだ分で勝ち。

終了後は場所を変えて裏例会。参加者3人。
Pandemic Legacy (Z-man)・New York 1901 (Blue Orange Games)をプレイしました。

パンデミックレガシーは8月を1戦1勝。7月と似た感じのシナリオでもう少しこれが続きそう。ストーリーは着実に進んでいますが、新しいクリア後アップグレードでまたもや驚愕。ここのところ連勝しているのでプレイヤーとしてはイマイチ緊迫感薄いのですが、小道具一つでこの危機に対する人類の覚悟のホドが強烈に表現されています。

ニューヨーク1901はマンハッタンを舞台に高層ビルを建てまくります。が、手番ごとにほとんど無料で1区画ずつもらえる土地に平たいタイルを並べていくだけで、高層建築らしさも何もなくぼんやりと陣取りをしてるうちにいつの間にかゲーム終わっていました。建て替えシステムで古いビルは取り壊してどんどん高いビルを建てているという設定なのですが、建て替えても広くなるだけで高くなったような気がしないんです。箱絵はすごく面白そうで、内容的にも決して悪くはないはずなのですが、イマイチピンと来ないゲームでした。勝ち。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Royal Goods (Österreichisches Spiele Museum)・Renfield (Cheepass/I Am Factory)・Thunder Alley (GMT)・Drachenhort (Ravensburger)・Pandemic Legacy (Z-man/HJ)をプレイしました。

まずは4人でロイヤルグッズ。祈り働けのカードゲーム版だそうですが、システムにあまり共通点はありません。炭焼き小屋1軒から始めて建物に手札を資源として注入すると商品に変換され、商品をお金として払って手札から新しいより価値の高い商品を生産できる建物を建て、建物に資源を注入して、というのを繰り返す拡大再生産ゲームです。小箱のカードゲームでここまで複雑なリソース交換ゲームを成立させているのは驚きですが、序盤のカード運でそこからの加速度が全然違ってくるあたりがちょっと難点でしょうか。勝ち。

レンフィールドは3スートで1ラウンド6トリックという小規模なトリックテイク。マストフォローで切り札は最初に競りをして決めるのですが、トリックは最低1回は取らないと勝つ権利がなく、取りすぎても負けという小憎らしいスパイスの効いたゲームです。

1人増えて5人でサンダーアレイはNASCARのストックカーのレースゲーム。高速走行可能なオーバルコースなのでブレーキングという概念はなく、全速力でコーナーを通過してもペナルティも何もないという豪快さです。とにかくスリップストリームの効果が強力で、1列になった車列は基本的にそこに含まれるいずれかの車両が前進したら車列全体が同じ速度で移動していきます。車列の速度は実質的に単独走行の速度×車列の台数分(パーマン理論)ということになり、いかに集団に混ざるかといつ集団から抜け出すかの駆け引きで勝負が決まるストックカーレースらしい雰囲気を表現しています。
プレイヤーに与えられた選択肢は少ない手札のカードのどれを切るかだけで、カードには進める歩数と車列ごと進むのか車列を切るのかといった効果が確定で書いてあるだけなので、あまり手番中の紛れはなくチマチマ歩数数えるプレイになりがちで(よほどカードプレイが決まってごぼう抜きにでもしない限り)スピード感はちょっともの足りないですが、相当に頭使うゲームになっています。
適当に1番周回距離短いコースを選んでみましたが、スターティンググリッド最後尾の車がスタートライン切ったときには先頭集団の爆走によってすでに周回遅れにされていました。周回遅れになった車は容赦なくそこで失格というシステムなので、もちょっと長いコースの方が楽しめそうです。ラップ数で調整されるのでプレイ時間は変わらないようですし。負け。

ニクチーのドラゴンの宝石は7人の冒険者がドラゴンから逃げるので、あらかじめ秘密裏にランダムに割り当てられた冒険者ができるだけ長生きできるようダイスを振って逃がします。ロイヤルターフのリメイク、という話ですが、賭ける馬(冒険者)は選べないし、どの馬も出目さえ同じなら同じ歩数進むのであまりロイヤルターフ感はありません。良くできたゲームではあるのですが、やっぱりテーマとシステムの関係なさはクニチーでした。負け。

1人減ってパンデミックレガシーは5月下旬から7月までプレイして3戦3勝。伝染病の状況は最悪より悪くなることない的な感じで進展ありませんが、着々と新要素が開示されて人類側の武器は徐々に増えてきました。新たな伏線のようなものを匂わせつつ後半に向けて話を盛り上げる助走期間のような雰囲気。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
ごにょごにょTime Line (チキンダイスゲームズ)・バトルシップカーニバル(国際通信社)・Viceroy (Mayday Games)・The Game (NSV)をプレイしました。

まずは同人のごにょごにょTime Line。タイムラインのシステムでアニメを放送年順に並べていくゲームです。メジャーなものからマイナーな作品まで山ほど詰め込まれています。たとえメジャーでもプリキュアとかお邪魔女どれみとかどれが何期か分からないので難易度下がりませんが。2戦2敗。

コマンドマガジンのバトルシップカーニバルはGJの建艦競争のリメイクの戦艦狂騒曲のリメイク。カードを組み合わせて戦艦を設計し、一番優秀だった船と仮想敵戦艦を戦わせます。予算はともかく積載量の制限が厳しくて簡単に強力な主砲は積めません。基本ルールだと速度の優位がイマイチ生きないのでなかなか仮想敵に勝てずに第3戦、仮想敵アイオワにすわ超大和級時代到来かと色めき立つも軍縮条約締結のためアイオワは廃艦、浮いてるだけのダンケルクで不戦勝という締まらないオチ。

少し前のキックスターターのヴァイスロイは握り競りでカードを買ってペンギンパーティーみたいなピラミッドを作るゲーム。人物カードは乗せる段数によって得られる効果が違うので、なかなか難しいパズルの合間に競りをしている感覚です。握り競りですが、握れる額は固定で欲しいカードがぶつかったときだけ再入札という方式なので、誰も欲しがってないカードにゴッソリ握ってショックを受けるということのない精神的に余裕の持てるシステムです。ちょっと法律カードに当たり外れがありすぎで、せっかくの競りゲーなのに引き運要素強すぎかなと思わなくもないですが、全体としてはユニークなアイディアを手堅くまとめた完成度の高いゲームです。負け。

最後にザ・ゲームはシュピールボックス誌の付録のFire拡張入り。22~77のゾロ目のカードが青いファイアーカードに差し替えになります。プレイの手順は全く変わりませんが、ファイアーカードをプレイした場合、同じ手番か次の人の手番のうちにその上に他のカードを被せて鎮火しないと全員即死、という過酷な追加ルールです。特別ルールのこと忘れてしまえば基本ルールのまま遊べる親切設計。もともと難しいゲームがさらに難易度上がります。負け。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pandemic Legacy (Z-man/HJ)・Card City (Ludibay)・Alchemists (CGE/アークライト)をプレイしました。

パンデミックレガシー4人。3月期~5月期の3シナリオをこなして2勝1敗。
アウトブレークするたびに都市のパニックレベルが上がってそれが引き継がれるので、話が進むにつれてどんどんマップが通りにくくなるのですが、3月はそれを何とかするための新システムで新キャラも登場するものの一応は既存のパンデミックの拡張の範疇だったのですが、4月に進むと話も急転直下まさにその発想はなかった的な別ゲームになりました。確かにこれはネタバレ厳禁ですわ。

カードシティはスモールシティの作者の旧作。ケーキ切り分けゲームで街を作ります。スモールシティのキックスターターのおまけで入手したのですが、初回特典で200枚限定のはずのプロモカードがついてきました…
カードゲームなのでスモールシティほどは緻密な計画性要求されないですが、十分遊びやすい割にはちゃんと都市建設ゲームになっています。住宅地は育てる条件が厳しいので、それよりは商業地メインの方が回しやすいかもしれません。負け。

1人減って3人でアルケミストは日本語版、錬金術のゲームにアルケミストってつけると名前被りまくると思います。正体不明の8種の素材を混ぜてできた薬の内容から素材の成分を分析するゲーム。生成判定はスマホアプリがやってくれるのですが、独特のシステムを理解するためにルール説明時に人間の審判用のマトリックスを一度見ておくとよいと思います。さもないと4回薬作って4回とも水だったりします(水を作れる組み合わせは3パターン作れば4回めを作らなくても消去法で分かる)。痛恨の電池切れ終了。箱に2時間と書いてある重量級ゲームなので、その間持つような良好な電源環境が必要です。