ML.K 2月例会

札幌市北区民センターでML.Kの2月例会がありました。参加者7人。
Heckmeck (Zoch)・Clank! (Renegade Game Studios)・Sleuth (Eagle-Gryphon)・Great Western Trail (Stronghold)をプレイしました。

まずは人待ちヘックメック5人。拡張入りです。下位のタイルのいくつかにおまけで動物コマがついてきます。タイル獲得時に動物コマも一緒に獲得し、以後その特殊能力が使えるという趣向です。デカい目振れば勝ち、な欠点を補正しようというのは分かるのですが、特殊ルールいっぱい覚えるほどのものかどうかはちょっと疑問。結局デカい目振れば勝ちなのは変わっていないですし。タイル1枚も取れず負け。

4人でクランク!は箱に書いてる通りデッキ構築でダンジョン探索をするゲーム。カードはお金か戦闘力を出してくれるので、そのどちらかを使って流れてくるカードを買っていくという、まんまアセンション方式のゲームです。数々のドミニオンフォロワーを残念な出来にしてきたアセンションシステムですが、このゲームは思いの他良好なプレイ感です。秘密はカードが生んでくれるリソースにもう一種類、移動力というものがあるところ。この移動力を使ってダンジョンを進んで落ちている宝物を拾って帰ってくるのがゲームのメインの目的になっています。ダンジョンマップと主要な宝物の場所は最初から公開されているので、デッキ構築はあくまで一手段として時間とライフという限りのあるリソースのやりくりを考えながら長期的な計画でお買い物する必要があり、作戦立たないアセンション方式の欠点をある程度はクリアしています。勝ち。

スルースは5人プレイだとちょうど配りきりなので公開情報なしですが、これが意外と難易度を上げています。まっ先に回答して外れ、その後も1人残して全員誤答という珍事。

卓分けて4人。シュピールボックス誌のレビューで大量に9点ついてる話題作のグレートウェスタントレイル。ケイラスみたいな曲りくねった道に各自の建物を建てつつ自分のコマを前進させてカンザス市まで牛を売りに行くゲームです。商品の牛はデッキ構築システムで、途中でコストとして払うこともあるのですが、基本的に自由には捨てられないので、カンザス市についたときにちょうど都合のよい手札になるようアクション使って引き直したり新しいカードを買ったり圧縮したりします。その他、アクションの効率を上げてくれる労働者を雇ったり、お金払って障害地形タイルを取り除いたり、お金もらってインディアン村タイルを取り除いたりと、やることは山ほどあるのですが、手番手番には自分のコマを移動力の範囲内で進めて最後の止まったマスのアクションを処理するだけ、というシンプルなシステムで理解は早いです。カウボーイを雇って高価な牛買ってデッキ良くする作戦でしたが、勝利条件カードとの食い合わせが悪くイマイチ徹底せず3位。最後トリガー引かれてから全員1アクションして終了なので、最後はとにかくカンザスにたどりつくための移動力が必要でした。自分の建物は自分専用アクションマス兼通過したプレイヤーから通行料取れる(ものもある)ので、建物重視作戦が強そうな感じ。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Tokaido (Funforge)・RoboRally (AH)・大怪獣コトバモドス(一年中未来)をプレイしました。

さっそくボザの東海道から。コレクターエディションで、全拡張入り+すべてのフィギュアが彩色済みです。
テーベの東方式の常に末尾のプレイヤーにアクション権があるシステムで、京都から江戸まで旅をします。普通逆じゃないかと思うのですが帰り道なんでしょうか。途中のチェックポイントである宿屋に全員が到着するまで強制ストップなのと、あまりすっ飛ばしても得しないシステムなので、基本的には団子状態でつかず離れずしながら進んでいきます。
途中のマスごとに固有の方法で得点獲得できるポイントサラダですが、同じマスには2人と入れないので、当然ながら人と被らないよう独自路線を行くのがよいはず。盤面の得点ではいい感じでしたが、最後にお土産のセットコレクションを清算したら大差負け。

ガーフィールドのロボラリー。プロット方式でロボットを動かして規定のチェックポイントを踏めば勝ちというゲーム。曲がりたい方向のカードが手札に来るとは限らなかったり、ボード上の障害物や他のロボットが邪魔になって混沌とした展開になります。ゲームの性質上、ある程度は人口密度多い方がもり上がると思います。ただスタート直後はそれなりに密集していても、人より先に華麗にチェックポイント踏めたプレイヤーはそれ以後は他のロボットが追いついて来る前に1人で進む傾向にあるため、だんだん相互作用が少なくなってくるような気がします。途中で追加装備カードを拾ってロボットを強化することができるのですが、あまり入手機会が豊富ではなく、ほとんど活用されないのもちょっともったいない。負け。

最後はコトバモドス。最大5人までのゲームですが、やはり全員に1回ずつ出題できる5人プレイがベストなんでしょうか。

ML.K 1月例会

札幌市北区民センターでML.Kの1月例会がありました。参加者7人。
リアル謎解きボードゲーム小謎いっぱい福袋 (ミスボドゲームズ)・Ticket to Ride: Rails & Sails (DoW)・The Manhattan Project: Energy Empire (Minion Games)・Pandemic: the Cure (Z-man)・Dominion (RGG)をプレイしました。

まずは人待ちで福袋。謎解き系でよくあるタイプの問題が13問入っていて、全部解くと最後のキーワードが分かるという仕掛けです。さすがに制限時間15分は短いと思います。クロスワードは全部解く必要はない理論で分からない問題は飛ばしていいところまで行ったような感じはするのですが、結局正解不明。と思ったのですがさっき思いついた答えを公式サイトの判定ページに入力したら正解でした。

卓分けして4人で乗車券レイル&セイル。単体プレイ可能な独立型拡張です。マップが世界地図になって、鉄道路線だけじゃなくて海路も駆使してルートを作っていきます。船と列車はコマも別々になっていて、ゲーム開始時に合計60個になるようにそれぞれいくつずつ用意するか決めておき、どっちも過不足なく使い切ることを目指します。初回プレイなので、船40列車20の推奨配分で後は手なりですが。予定のルートをブロックされたりして迂回を余儀なくされるととたんに足りなくなるので要注意です。世界地図で西端と東端つながっているので、地球反対に回って迂回できるなど見た目以上にルート取りの自由度があるのは好印象。列車カードは従来の6色に加えて、船と列車で別々のカードになっていて、必要なときに必要なカードが並んでいる確率減っていますが、ワイルドの機関車は列車の方にしかない代わりに、船の方には1枚で2コマ置けるカードが混じっているなど、陸路と海路の特徴づけもされていて、なかなかに考えどころの多い良作でした。勝ち。

エネルギー帝国を3人で。初期からワーカーが1人多い中国を選択。あたり前ですが、普通にプレイしやすい強国でした。初期資産に鉄があるので序盤に発電所を建設しやすいのもポイント高いです。今回はみんなエコ発電所に寄せたせいか、あまり汚染の蔓延しない展開でした。1点差負け。

パンデミックダイスゲームは拡張から役職と紫ダイスの変異種のみを投入。難易度は一番簡単な導入レベルで勝ち。もう少し難易度上げても大丈夫そう。

ドミニオンは全拡張に加えて基本セットと陰謀の2版で差し替えられたカードを投入。宰相とか泥棒とか、ポテンシャルはあるのですがイマイチ使いにくかったカードが調整された別カードになりました。とはいってもカードプールが多くて困るゲームではないので、普通に抜けたカードと一緒に混ぜてランダムに選ぶプレイしかしないと思います。2戦2敗。

終了後は移動して裏例会。参加者3人。Inhabit the Earth (R&D)をプレイしました。
世界の6大陸のそれぞれに自分の動物を配置してコースを進むレースゲームです。手札には1枚ごとに1種類の動物が書いてあるのですが、それをそのまま配置するのか、他の動物を強化するのに使うのか、アクションコストとして捨てるのか、移動に使うのかというように様々な使い方がある上に、それぞれ固有の特殊能力があったりで考えることが山ほどあります。カード補充した手番は補充だけで即終了になるなど、システム上の工夫はされているのですがそれでもダウンタイムは長め。このメーカーのゲームらしくどう打つと勝ちに近付いているのかよく分からない難敵です。慣れれば大陸間移動のルールをうまく使って有利な地形を渡り歩いたりできそうなのですが。勝ち。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
North American Railways (Spielworxx)・Oppai Go (Max Manga)・歴史悠久(Moaideas Game Design)・Ponzi Scheme (TMG)・American Railroads (HiG)をプレイしました。

ノースアメリカンレイルウェイズ。メーカー名とテーマから想像するよりもずいぶんと箱が小さいのに驚き、中身はほとんど小型のカードだけで二度驚愕するゲーム。とはいえカードを全部並べて1枚ずつ買っていくシステムで意外と場所取るため、このサイズで正解ではあるのですが。まずは会社の株買って会社の金庫に金を入れ、次に会社の金で全米各地の都市の駅を買って会社を成長させ、株券から配当をもらって再投資するという王道の鉄道ゲームです。セットアップ時点で将来買えるカードまですべて見えているので運要素は一切ないのですが、社長と同株数になった時点で即社長交代という意外なルールで思ったよりは悩ましい。都市カードは名前だけで接続関係とかは一切なく線路引いてる気がしないので鉄道ゲームっぽさはあまりありません。負け。

キックスターターのおっぱいGOは1人1キャラ持ってお互いに服を脱がしあうお色気ゲー。ライフポイントを衣服の残り枚数と呼んでいるだけで特に部位的な何かがあるわけではありませんが。システムはちょっと工夫していて、スタートプレイヤーからカードを1枚ずつカタン方式のターンオーバーで計2枚までプレイして、全部出てからすべてのカードをプレイされた逆順に解決します。カードは全12種しかないのですが、その中に攻撃カードあり防御カードありで順番のマジックで複雑な応酬がされるという仕組みで、意外とちゃんとしたゲームになっていると思います。勝ち。

歴史悠久はポンジスキームと同じデザイナー。カードを買って文明を発展させるスルージエイジズタイプのゲーム。ただ流れてくるカードを拾うのではなく、まず一度値つけをして、1順誰もその値段で買わなければ次の自分の番に買えるシステムで、うまく自分の番に良いカードが出ても買えるとは限らないジレンマを作っているところが独特です。この手のゲームは一通りカード覚えてからというところはありますが、農業系のカードが意外とレアなのが要注意点でしょうか。1点差負け。

ポンジスキーム。1手番にできる借金は1枚だけで最大でも2桁ドルしかないので、100ドル以上の利息を1回で払うことになるととたんに金策厳しくなります。遅かれ早かれ誰かは破産するので、償還がそれより後になるよううまく計画できればよいのかもしれませんが。いい感じに会社買い集めたターンに破産者が出て勝ち。

ロシアンレイルロードはアメリカンレイルロード拡張。今回は黒線路と技術タイルがテーマのようで、ロシアやドイツと比べるとクリームや白などの高級線路に手出さず黒線路だけでも高得点が狙えるようになっているようです。線路延ばしたときの特典で機関車が到達していることを要求するポイントが多いようで、列車買うのも重要そうです。オーソドックスなx2タイルと白線路作戦をとりましたが全くの不発。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Avenue (Aporta Games)・Key to the City London (R&D)・Concordia (PD-Vertag)・Ponzi Scheme (TMG)・Hit Z Road (Space cowboy)をプレイしました。

まずはアヴェニューはドゥードゥルシティのリメイク。ダイスの代わりにカードを引いて道路を延ばします。ある程度予測がつくようになってゲーム性は向上しています。いろいろな建物も赤ブドウと白ブドウの2種類にすっきり簡略化されて、線路引きの面がより強調されるようになりました。負け。

ロンドンの街の鍵はキーフラワーのリメイク。基本システムはほとんど一緒ですが、タイルのアップグレードアクションが、別途アップグレード能力を持つタイルを起動するのではなく、直接アップグレードしたい建物を起動するようになりました。貴重なアップグレード能力の奪い合いになるとか、アップグレードで強化した自分の建物を早速他人に利用されたりする問題が解決し、箱庭ゲーとしてかなりやりたいようにプレイできるようになったと思います。第1ラウンドの競りで技術タイルを生産するタイルを2枚確保しましたが、技術タイルの袋引きの要素がなくなった上に全員技術タイルを好きな技術タイルと1対1交換する能力を最初から持っているので、あまり技術タイルの需要は高くなかったようです。新要素の6色のパイプラインを生むタイルの方が生産系としては優秀そう。負け。

コンコルディアは拡張のガリア・コルシカマップからガリア面でサルサ拡張入り。通常通り人1船1持ってスタートですが、この船1は大西洋岸の都市に家を置くまで使えず最初から使えるのは入植者1人だけ、という特殊ルール。後順で行き先の選択肢限られてるプレイヤーの不利度が上がるだけであまりゲーム的な利点はないように思いますが。序盤に塩とレンガしか出ない属州で塩都市に2人で置きあったのが良くなかったです。総督ボーナスでレンガしかもらえないのに手数使って塩プレゼントするわけにも行かずでどちらも塩生産せず何のために塩都市取ったのか分からない展開。5人中の2人なのでちゃんと相談して交互に塩生産すれば塩レンガの組み合わせでお互いどんな都市にも置き放題とちょうどよかったのでしょう。大敗。

1人減って4人でポンジスキームは投資詐欺がテーマのゲーム。コンポーネントの革財布がカッコいい。無一文からスタートしてとりあえず借金をする→誰か1人プレイヤーを指名してペーパーカンパニーを売ったり買ったりする→ベラボーな利息を払う、ただし元本返してないので借金は減らない→次の利息を払うために新たな借金をする、という自転車操業を繰り返すだけのゲームです。誰かが転んだらそこで終了、会社を一番たくさん建ててる人の勝ち。借金はカードごとに利息の返済期限が3~5ラウンド先に設定されているのですが、時々1ラウンド短縮されるので、3ラウンドの借金は見た目以上に高利なのでは思います。とはいうものの5ラウンド周期のは5ラウンド分蓄積された返済額そのものが多いのでダメージの絶対値が大きく、倒れさえしなければよし、という観点からはより厳しいというところもあります。思ったより早く脱落者出たので返済用に貯めてた資金を有効活用できず2位。

ワレスのヒットザロードはシカゴからロサンゼルスを目指すゾンビゲー。競りで遭遇カードを取り合って資源を集めたりゾンビと戦ったりというのを8ラウンド繰り返します。競りでがんばると資源が減り、競りで手抜くと凶悪なゾンビが襲ってくるという仕組みです。さすがワレスというところか、ゾンビゲーのくせに普通に面白いです。最後弾薬をケチって素手で単身ロサンゼルスへの突破を試みて運よく成功、ケチった弾薬の分のボーナスで何とか2位。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
War of the Rose (Z-man)・Pandemic: the Cure (Z-man)をプレイしました。

Z-manのバラ戦争。バラ戦争らしく、貴族や都市や教会の支持を集めたりイギリスの官職についたりしながら、赤薔薇派白薔薇派に分かれて勢力争いをします。ローゼンケーニッヒくらい抽象化しないと、どう作ってもシンプルなゲームにはならないテーマですが、ドラフトとプロット方式とエリアマジョリティを組み合わせてわずか5ラウンドの驚くほど簡潔なシステムにまとめられています。
戦力ランダムに決めると白薔薇はエドワード4世、まあ誰であっても色以外には何も違いはないですし、同じ派閥でも勝つのは1人だけですが。順番決めで運よく最初にドラフトできる状態で引かれた12枚の中には貴族はソールズベリー伯ネヴィル1人だけ。キングメーカーウォリック伯ネヴィルの父親で、この手のゲームでは大抵強キャラの一人です。特にこのゲームの場合、移動と戦闘の両方ができるのは貴族だけなので、これを選ばない理由がなく優先的にピック。スコットランド国境の田舎スタートなのは思った以上のハンデで序盤は赤薔薇派が先行しますが、中盤やっとソールズベリー伯を南まで進軍させ、さらに本命のウォリック伯も獲得して一気に白薔薇有利に逆転します。最終ラウンドはさすがに混戦模様となりますが僅差勝ち。

パンデミックダイスゲームは拡張入り。役職が増えてたり、紫の病原菌が追加されたりしていますが、それごとに専用のダイスが用意されていてコンポーネントは充実しています。難易度は導入で2戦1勝。世界地図を6地域にまとめてしまうなどシステム的にはダイスの特徴をうまく活用した良ゲームとはいえ、一方で狭すぎて展開がワンパターン化しがちな面もありましたが、新しいシステムが増えた分また新たな気分で楽しめそうです。

T井氏宅ゲーム会

新年初ゲームはT井氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
ギャンブラー×ギャンブル(cosaic)・Keltis (KOSMOS)・The Manhattan Project: Energy Empire (Minion Games)・Shakespeare (Ystari)をプレイしました。

まずはSNEのギャンブラー×ギャンブル。全員0金か1金のカードを1枚ずつ伏せ出しして、場の合計金額を当てるゲームです。親はオープンで出さなければならない代わりに最後に±1だけ調整できますが、開ける前にどっちに調整するか決めなければならないので、そうそうヒットしません。ゲームの進行に伴い新しいキャラクターを買うことで、当たり目を増やしたり、2金や3金のカードを選択肢に加えたりできます。世間の期待値はあまり高くさそうですが、渋い心理戦のゲームです。唯一当たればサドンデス勝ちの4金君を買いましたが、絶好の機会に自分で調整した分で外してしまい、そのままビリ。

ケルトは拡張ボード。一直線の道が5本あるだけだった基本ボードと違い、ルートがまるで生命の樹のように交差しながら上に登るアミダくじ状になっていて、自分の現在位置によって必要な色が刻々と変わるようになったのと、ボーナスチップに無料で捨て札アクションが追加されたのとで、相当戦略性が上がっています。負け。

エネルギー帝国。国連への貢献度を上げるアクションではその国の得意分野とされる資源(例えばイラクなら石油とか)を要求されるのですが、国の違いは初期資産がちょっと違うだけで、それ以降の収入には全く影響しないので、序盤で国連に献上しなければならない資源の産出方法を確立できるとぐっと戦いやすくなります。カナダで必要資源は鉄と科学だったところで、緑の原子力委員会がまさにそのセットを産出してくれる建物だったので真っ先に取りました。以後順調にVP伸ばして勝ち。

イスタリのシェイクスピア。役者や裏方を雇って脚本と衣装と舞台セットを用意するゲームです。人材はどれも相当の給料を要求するのですが、最後に清算したときに払えればよし、というかそれ以外にゲーム中でお金使うことはほとんどないので、いざとなれば女王から4金もらえば何とかなりそうな気もします。給料1金で職人の性能を+1してくれる弟子と、給料3金で金のタイル購入権になる金細工職人がコストパフォーマンスよさそうに見えました。役者は固有能力大したことない割に給料が高く、無給のエキストラでも衣装さえ着せれば本職と同程度のパフォーマンスが出るので優先度高くなさそうです。舞台装置に全然投資できず最下位。勝利ボーダーと言われる20点目指すにはやっぱりどの分野も手は抜けなさそうなバランスでしょうか。

T井氏宅ゲーム会

T井氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Blockers! (Briarpatch)・Keltis (KOSMOS)・Crokinole (Noris)・曼荼羅(NGO)・Banana Republic (Dris & Frank)・Ginkgopolis (Z-man)をプレイしました。

まずは3人でブロッカーズ。9×9の81マスのボードに自分のタイルをできるだけ連続するように配置する陣取りゲーム。どのタイルも縦1列か横1列か3×3のエリアのどれかにしか置けないので、 密集させて置くのは当然ですがそれだけだとどうしても置けないタイルが出てきます。ペナルティ点を払って他人の置いたタイルを上書きしたりして完成形を目指すのですが、3人だとちょっと盤面広すぎでした。最大人数の5人向きでしょうか。勝ち。

4人になってケルト。拡張も用意されているのですが、それは来年の楽しみということで今回は基本ボード。2ヶ所ゴールインで失点も抑えて僅差勝ち。

昭和天皇も遊んだというクロキノール。各社から木製盤のものなどいろいろ出ているようですが、これはプラスチック製のボードでした。要は2対2のチーム戦のおはじきで、相手のチップを盤外に弾き出して自分のものを残すゲーム。中央部の高得点エリアの周囲に柵のようにペグが立っていて、防御力が高くなっているのが独特です。勝ち。

布製のボードが美しい去年の話題作の曼荼羅。餓鬼道や畜生道など地獄巡りをして曼荼羅を完成させるという、乙女座のシャカから六道輪廻と天舞宝輪を同時に喰らったようなゲームです。システムは結局のところ自分のコマをできるだけ連続するように配置する陣取りです。ただ曼荼羅の方にコマを置きすぎると稼動戦力が減っていき、地獄道の特殊効果を取りに行けばコマは減らない代わりに当然ながら得点源たる曼荼羅の方は手薄になるという、何ともバランスの難しいゲームです。曼荼羅タイルが割とダイナミックに動くのと、前の人を追い越して進む得点マーカーのおかげで形勢何度も入れ替わる激しいゲームでした。負け。

相当昔のゲームですがバナナ共和国は賄賂を伏せ置きして7人の選挙人を奪いあう競りゲー。選挙人それぞれの価値も最初は非公開ですが、自分の番にカードを1枚プレイしてから、選挙人1人の中身か、そこに置かれたカード山全部かどちらか選んで見ることができます。まあ、その情報生かせるのは次の手番なわけで、手遅れだったり状況変わったりするわけですが。古さも感じますが、今の基準でもお手軽な割には十分手ごわいゲームです。負け。

最後は銀杏都市。資源は上書きされると戻ってくるのですが、当然ながら土台にされたタイルは戻ってこないのでタイルの補給が増える特殊能力があった方が有利でしょうか。20番をうまく20番で上書きすることができ固定9点取った分でギリギリ勝ち。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
三國戰記190-280 (福爾摩莎戰棋社)・The Pursuit of Happiness (Stronghold)・Welcome Back to the Dungeon (IELLO)・12 Realms (MAGE Company)をプレイしました。

三国戦記は台湾産。中国が舞台のゲームをいろいろ出している会社のようです。名前の通り三国志で、前半の群雄割拠の時代は2人用、後半の三国鼎立の時代を3人でプレイできるシミュレーションゲームです。3人なので後半シナリオ、担当国ランダムに決めると魏。時代的には劉備死んで諸葛亮が北伐を始めたあたりからです。よくある三国志ゲームらしく知力で勝ってる方の計略が一方的に通り、劣ってる側には全く反撃の余地のないシステムなので、当然ながら諸葛亮対司馬懿では勝負にならなかったりします。計略の効果はチット引きでランダムなので強烈に効くこともあればそれほど得しないこともあります。毎ラウンド全武将の生死判定が要求され、さすがに老人ほど死にやすくなってはいますが、いくら若くても稀によく頓死するので、武将の能力差を覆しにくいシステムで若干運要素強めて優劣変わりやすくしているような感じです。簡単に大軍を徴兵できる代わりに、武将の指揮能力の範囲内でしか兵持てなかったり兵動かすのに必要な兵糧の収入が少なめになっていたりで、何だかんだ言って割とバランスは取れているように思います。諸葛亮が思ったより長生きしたのと諸葛恪の評価高いのとで、呉蜀の諸葛一族に同時に攻められてはさすがに持たず、蜀と呉で交互に洛陽落とし合う展開で最終ラウンドまでもつれましたが結局呉のサドンデス勝ち。

パースートオブハピネスはカードを買って自分の一生を設計するゲーム。コンセプトはCV (Granna)と同じですが、収入にランダム要素がないのと、カードが時代別に分かれておらずいつ買っても値段も効果も同じになっているため、途中で変に失敗することは少なく、仮に序盤にうまく行かなくてもある程度はリカバー可能と、格段にプレイしやすくなっています。ボードの見た目はワーカープレース風ですが、他人のワーカーの存在は何も関係ないのでシステムとしてはアクションポイント制で、割とやりたいように自由に行動できるのもプレイ感を良くしています。共通の目的カードで最初に死んだらVPというのが出ていたのですが、他の2人は健康に気を使って延長ラウンドに突入。私だけ先に終わらせた分が効いて1点差勝ち。

ダンジョンオブマンダム英語版はさらにキャラクターが4人増えた新版。ネクロマンサーを選択しました。モンスターのHPを吸収して自分のHPに加える素敵アイテムを2つも持っています。原点を越えてもよいようです。その代わり本体のHPは低め。モンスターの構成は変わっていませんが、ランダムに登場する特殊モンスターが追加されました。元のミニマリズムからはちょっと外れているようにも思いますが、変化をつけるという意味では悪くないでしょう。真っ先に2死して脱落。

少し前のキックスターターの12レルム。各自1人のヒーローを担当し、4つの異世界を相互に移動しつつ、各世界のボス敵を倒す協力ゲーム。異世界の数で人数と難易度調整できますが、これ12ってのは拡張も数に入っているんでしょうか。さすがキックスターターだけあって、綺麗に彩色されたフィギュアがいくつも入っています。詰めが甘いのかコマが台座から外れてたりルールが分かりにくかったりはしますが、モグラ叩きをしながらアイテムを買い集めて終盤に登場するボスを待つという基本システムは分かれば簡単で十分に手応えのあるゲームです。標準難易度でしたが1体もボス倒せず負け。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
XENON Profiteer (Eagle-Gryphon Games)・Covert (Renegade Game Studios)・Scythe (SM)・A Feast of Odin (Feuerland)をプレイしました。

まずはキセノンプロフィッター。空気を分留してキセノンを生産するという、まず何でそれをゲーム化しようと思ったのかが最大のナゾなゲームです。システムはデッキ構築で、まず空気を吸入することによって窒素・酸素・クリプトン・キセノンが均等に含まれたカード一式がデッキに投入されます、そこからキセノンだけが残るようにデッキを圧縮して、手札から不純物がなくなれば蒸留成功。規定本数のキセノンを納入するとミッションクリアで得点、という全く合理的な上にガシガシデッキ圧縮が進んでプレイしてて楽しいゲームです。勝ち。

コバートはヨーロッパを舞台にしたスパイ合戦のゲーム。ダイスがワーカーなワーカープレースな時点で期待が高まりますが、見た目通りの良作。暗号を解読したりスパイを各地に派遣したりして装備品を集め、その装備品やスパイの場所でミッションカードの要求を満たせば得点になる、というところは割と普通のシステムです。特徴はアクションマスで、1マスあたり6個までダイス(ワーカー)を置けますが、2人めからは前の人と連番になってないと置けないため、単に先に置くだけじゃなくてまわりの出目を見てうまく行動を縛ったりできます。どうにも置けなくなったダイスは袋からランダム引きする特殊アクションチップに変換できますが、1アクション分消費して獲得するだけのことはあって強すぎず弱すぎずニクいところで大きな効果を発揮するのでしばしば意外な展開を見せます。勝ち。

大鎌戦役は拡張入り。イギリスっぽい国と日本っぽい国が追加され、これで基本セットのマップの外周に配置されたすべての国が登場するようになりました。担当国ランダムに決めるとイギリス(緑)。他はロシア(赤)とドイツ(黒)でした。イギリスと日本は通常の5ヶ国と違って、+1移動力のメックがありません。その代わり国家能力としてキャラクターの移動ごとに専用トークンをバラ撒くことができ、+1移動力メックの代わりの特殊能力は、そのトークンへのワープ移動になっています。侵攻速度そのものは若干遅いのですが、後方で生産したメックや一度負けて撤退したユニットを前線に戻しやすそうです。とはいえ、+1移動力がないと、最後に1回戦闘に勝てれば勝ちという状況で選択肢が大幅に制限されてしまうので、ファクトリーカードを取って2歩移動できるようにしておくのが必須なように思われます。勝ち。

最後はオーディンの祝祭。前回は島があまり儲からなかったので、外征はせずに初期ボードをできるだけ埋める方針で。木と石がたくさん手に入ったので倉庫を立ててみました。得点はそれほど大きくはないですが、島と比べるとマイナスも少なく、オレンジと赤のタイルでもマスを埋められるので、そこそこ運用しやすかったです。5船を8船の代わりにできる職業を引いたので、8船2隻とワーカー4人で青い3×4マスのタイルがノーリスクで貰える恐喝アクションを連打して、相当空きマスを処理することができました。勝ち。