K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Tapestry (SM)・Feierabend (2F-Spiele)・Cartographers (Thunderworks Games)をプレイしました。

タペストリーは陰謀と策略拡張入り。新ルールとして最初に1人に1軒ずつ個人専用の大型建物が配られるようになった他は、初期文明カード・タペストリーカード・宇宙タイルの追加のみでルール的な変更はなし。バランス調整がメインなのでしょう。せっかくなので全員新しい文明カードからランダムに選択。もともと文明カードのバランスが悪いと評判のゲームですが、新文明も何か強弱極端なような気がします。
せっかく4人プレイで進歩トラックも4本あるのに初手から2本に2人ずつ集まる展開。平行して伸ばす必要のある探検(青)と軍事(赤)、どこに当たるか予想のつかない科学(緑)などと比べると、技術(黄)は1本のトラックに集中するだけで必要なものを賄えるのでプレイしやすいと思います。黄色に全力で投資して勝ち。

ファイアーアベンド。ゲーム中で1手番で最大の幸福度(=VP)を獲得するアクションは「夫婦で3週間バカンス」なのですが、資金8が必要なのに得られるVPが18点となっていて、金4で12VPの「夫婦で2週間バカンス」と比べると効率が悪いという事実が(前回プレイで)判明。この経験を生かし、有休は最大2週間に抑えて効率良く回転させて勝ち。

カルトグラファーの記録用紙は裏表でA面B面と初期状態が違っています。全員同じ方を使えばどちらを使用してもよいということなので、今回はB面を選択しました。B面では盤面の中央に大きな穴が空いています。穴は他の地形を書き込むことができない既に埋まった地形扱いです。得点条件がプレイごとにランダムに選ばれるので、埋まっていることが有利かどうかはケースバイケースなのかもしれませんが、今回は埋まっていることをうまく利用すると得点伸ばせる場でした。モンスターの失点は必ず空きマスから発生するので、どちらにせよ基本的には素早く地形を埋めていった方がよさそうです。3位。

ML.K 11月例会

札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者7人。
Feierabend (2F-Spiele)・Stellar Horizons (Compass Games)をプレイしました。

フリーゼのファイアーアベンド5人。カローシ&ソン株式会社の社員になって労働争議をしてよりよい勤務条件を勝ち取るワーカープレースメント。
最初から全員ワーカー7人持っていて減らすことはできても増やすことはできません。自分のワーカーをすべて使い切ったらまとめて回収した上でその週のおちんぎんをもらいます。なお初期状態ではカローシ(株)は週70時間労働有給休暇なしという制度なため、疲労によって毎週社員の幸福度=VPが猛烈に下がっていきます。ストライキをすることでもらえる争議ポイントを消費して労働条件をお買い物することで、最終的には週20時間労働でバカンスは3週間という夢のような会社に生まれ変わりVPもそれほどは下がらなくなります。誰かが一定以上のVP貯めたら終了。
基本的にはワーカー数が少ない方が定期収入がすぐに回ってきて嬉しいのですが、序盤はそれ以上にVPが後退していくのでそこをどう乗り切るか、どのタイミングから早回しに切り替えるか、というゲーム。負け。

ステラーホライズン6人。コンパスゲームズはマイナーテーマのシミュレーションウォーゲームを精力的に出しているパブリッシャーのようですが、これは近未来の太陽系における宇宙開発をテーマにした4X系マルチ。箱に書いてあるプレイ時間2~4時間というのは真っ赤な嘘。BGGでは1~20時間となっていますが、これでもかなりサバ読んでいて、4人でフルキャンペーンをプレイした人によるレポートでは60時間以上かかったそうです。というわけでとてもオープン例会でプレイできる規模のゲームではないのですが、とりあえずプレイできるところまでやってみました。
太陽系の各惑星と主要な衛星・小惑星がそれぞれ1タイルで表現されていて、これをテーブルに並べて太陽系を作ります。写真は水星から火星までの範囲ですが、この外に外惑星系が広がっていて全体ではかなり広い場所が必要です。
各プレイヤーは米露欧中日印伯の7ヶ国のいずれかを担当して、2030年から1年1ターンで宇宙開発をします。国によって初期状態の差がかなりあり、米露中印の4ヶ国はすでに有人宇宙飛行の技術を獲得済みですが、他の3国は無人探査機で経験を積むところから開始です。しかも同じレベルの技術を持っていても、建造可能な宇宙船・無人機の性能が国ごとに千差万別なので、ルールの細かいところまで理解してないと効率よい運用は難しそうです。
無人探査機はコストを払って製造して目的地を決めて地球から打ち上げると、地球からの距離に応じたターン数後に自動的に到着してダイスを振ってチエックを行なって後で技術を買うのに使えるポイントを獲得したり、宇宙基地の建設予定地を発見したりできます。有人宇宙船があれば、資材を他の星に運んで宇宙基地を建設し、そこに移民したり資源の採掘を行なったり技術開発をしたりできるようです。
定期収入と技術のお買い物が10年に1回しかできないので、できれば2040年まで進めたかったのですが、結局4時間かかって7ターンめまで進んだところで時間切れ。専用に広い部屋を用意してソロプレイするゲームなのかもしれません。とりあえず7年目までの感想としては、無人機による宇宙探査はいろいろ確率とか期待値とか計算できるとしても結局は五分五分のバクチですね、といったところ。

終了後は場所を変えて裏例会。参加者3人。Lost Ruins of ARNAK (CGE)をプレイしました。
ロスト・ルーインズ・オブ・アルナック、CGEですがいつものフバチルではなく新人デザイナーらしいです。デッキ構築+ワーカープレースで遺跡探索をします。
初期デッキ6枚、初期手札5枚、全5ラウンドしかなく(手札補充機会も全部で4回しかない)、購入可能なカードの選択肢も狭いので、デッキ構築よりも少ない手札をやりくりするハンドマネジメントの要素の方が強い感じです。ワーカーは各プレイヤー2人固定でちょっと少なめですが、これをアクションマスに派遣して獲得した資源でカードを買ったり新しい遺跡(=アクションマス)を探したり研究トラックのコマを進めたりといろいろとやることはあるのですが、カードも資源も不足ぎみというつくり。特に研究トラックを最後まで進めることで大量の勝利得点を獲得できるはずなのですが、どうやったらそこまで到達できるのかさっぱりでした。もう少し効率高めれば手がとどきそうな雰囲気はあるので、あまりいろいろと浮気せずに方針固めて集中投資した方がいいのかも。2位。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pandemic Legacy: Season 0 (Z-man/HJ)をプレイしました。

パンデミックレガシー0後半戦。7月×◯・8月◯・9月×◯・10月×△・11月◯・12月◯と一気に終わらせました。写真はかかなり終盤のマップでいろいろとネタバレ要素が写ってしまっています。
無事世界を救うことができましたが、上旬失敗→下旬成功というパターンが多かった分がひびいて最終評価は上から2段階めのよくできましたレベル。期待していたキューバ危機はストーリー的にはいつの間にかするっとスルーされていました。
前回銀紙が剥きにくいと書いたのですが、実は銀色コートの下地の印刷が完全に同色の銀色なので、剥がしても下から何も出てこないときは剥げたことが外見上ほとんど分からない、というのが真相でした。白いのが見えるまでコスると削りすぎ。コインで軽く撫でて何も見えなければそこには何もないというだけです。というわけで景気よく削って1人焼かれました。
ネタバレになるのでストーリー的な感想はあまり書けません。というかどう展開してもパンデミックレガシーシーズン1に続く!となることが確定しているわけですが。序盤の手さぐりな状態から中盤苦しい展開が続き、終盤には全力で挑戦できる緩急のついたゲーム展開を楽むことができ、それでいてバランス調整も絶妙な感じがする秀作とは言えるでしょう。今回は途中の心理テストで大きな変化がつくので、卓によって全然違うゲームになるかもしれません。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Gloomhaven (Cephalofair Games)をプレイしました。

ジョーズオブザライオン拡張の続き。本編・サイドシナリオとり混ぜて5本プレイ。
いい感じにレベルも上がって楽勝ムードだったのですが、中にはちゃんと作戦立ていかないと歯が立たない難易度高いシナリオもありました。なお全員レベル6だったのに1人だけレベル7になってしまって次回はさらに難易度上がることに…

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pandemic Legacy: Season 0 (Z-man/HJ)をプレイしました。

パンデミックレガシーの3作目。HJの日本語版です。
今回のプレイヤーはソ連のスパイと戦うCIAのエージェントという設定。このテーマのせいか、シーズン2までは出ていたロシア語版が発売されず、BGGでロシア人が大量に1点つけてるそうな。
シーズン2ではかなりシステム弄ってきましたが、今回はシーズン1程度には通常のパンデミックに近いゲームシステムです。病原体が名前だけソ連のスパイになっていますが、普通に感染フェイズに増殖していくのを駆除していくゲーム構造は変わっていません。4個めが置かれたときに感染爆発する代わりに破壊工作を実行するという違いがありますが、8回目で敗北するところは共通なのでゲームバランス的には同じくらいの感覚です。
都市の色分けが1色減って親米・中立・親ソの3色になっています。同じ色を5枚揃えると、治療薬の代わりに実戦部隊を編成できて、それを適当な都市に送り込んでミッションを解決するのが勝利条件です。シーズン2までは毎月完全勝利か完全敗北かの2択でしたが、今回は未達成の勝利条件が1つだけなら部分的勝利で次の月に進めることになっていて、惜しかったときもテンポよく進むようになっていると思います。
練習プレイのプロローグシナリオ(通称0月)からスタートして0月×◯・1月△・2月◯・3月◯・4月◯・5月×◯・6月◯という具合で割と順調に前半戦終了。1962年という思わせぶりな設定ですが、今のところキューバ危機要素は特に出てきていません。
ゲームシステムには関係ないのですが、自分の担当するスパイの顔写真をシールのモンタージュで作成するのがなかなか笑えます。コンポーネントは全体的によくできていておおむね不満はないのですが、銀紙はがしが異様に剥きにくく、台紙まで一緒に削れてきて下に書いてあったはずの内容が全く分からないところだけが難点。これ絶対製造ミスだと思います。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Time of Crisis (GMT)・Ecos (AEG)をプレイしました。

タイムオブクライシスは235年から284年のローマ帝国で蛮族の襲撃から帝国を守りながら陣取りをするデッキ構築ゲーム。
リシャッフルしない積み込み方式ですが、デッキが尽きるまで特に順序を気にせず山札から任意にピックできるのでイーオンズエンドよりもさらに自由度は高くなっています。基本システムはカードに行動ポイントとイベントが書いてあるオーソドックスなカードドリブン。最安の初期カード以外はコマンドポイントとイベントが両方とも発動します。このためできるだけ早く良いカードを買い集めたいのですが、領土数がカードコスト以上ないと割増料金になるという陰謀ルールで領土争いに誘導しているという仕掛け。
カードは赤黄青と3ジャンルあって、色によって行動ポイントでできるアクションが違っています。特化型がよいのかバランス型がよいのか良く分かりませんが、弱点があるとその分行動の自由度が下がるのでどのジャンルも無視はできないはず。
基本セットでショートゲームをプレイ。ショートゲームだと一度誰かが皇帝になってしまうとひきずり下ろすには手数が足りない感じなので、皇帝の顔を見たらすぐ叩けるように準備しておいた方がよいと思います。皇帝一強になすすべなく負け組み。
拡張を入れるとカードプールが倍に増えるので、ヘビーに回すなら拡張必須かなと思いました。

アウグストゥスそっくりと評判のエコス。日本語版も出るようですが英語版です。
各自3枚のお題カードが自分の前に置いてあるので、代表者が袋から引いたアイコンがそこにあればキューブでマークして、全部埋まったら固有の効果が発生するというビンゴゲームです。揃ったらビンゴ!とかアベカエサル!とかエコス!とか叫ぶということになっています。
カードが完成しても単純に得点が入ってくるというわけではなく、別途タイルを並べてマップを作ってそこに動物コマを配置してその状況に応じて点が入ってきたり入らなかったりします。お題カードは最初に12枚の組み合わせで配られていて人によって全然内容違うので、うまいパターンが見つけられないと何やったら勝ちに近づくのかちょっと分かりにくいかもしれません。というか初期セットには割と有利不利ありそうです。3位。

ML.K 10月例会

札幌市北区民センターでML.Kの10月例会がありました。参加者8人。
Bonfire (Pegasus Spiele)・Gudetama (Renegade Game Studios)・2019: The ARCTIC (SINONIS)をプレイしました。

まずはフェルトの新作ボンファイア。焚き火の回りを囲んで踊りながら謎の儀式をしているらしく、たぶん盆踊りか何かです。
手元の個人ボードでちょっとしたパズルをしてアクションタイルを獲得し、それを消費して各種のアクションを実行してセットコレクションでポイントサラダをするというシステム。この手のゲームの定石として、ある程度バランスを取りつつ特化型になって効率を上げていく速度を競います。最初の何もかも足りない状態では何から手をつけていいのか良く分かりませんが、ある程度回り始めると忙しくなってくる感じはいつものフェルトといったところでしょうか。終了トリガーが引かれてからゲーム終了まで割と長いので、やりたいことは大体できて満足感は高いです。勝ち。

ぐでたまはスートなしのトリックテイクで最終トリックを取ってしまうと失点という、おおむねフリーゼの5本のきゅうりそのままのゲームです。カードの色が直感的ではないのですが、それ以外は5本のきゅうりと同じくらいには面白いと思います。勝ち。

北極圏2019は少し前(BGGによると2011年)のポーランド製。ロシア・ノルウェー・EU・カナダ・アメリカが北極での資源開発をめぐって争うというゲーム。すでに過去になってしまった近未来の設定ですが、テーマ的には現代ものと考えてよいでしょう。BGGスコアは6点台であまり良くありませんが、昨今あまりない直接攻撃ありランダム要素なし非公開情報なしのガチの重量級マルチなのが低評価の原因でしょうか。古きよきマルチに今風のシステムという組み合せとしては悪くないと思いますが。
5カ国登場しますが、特に担当国があるわけではなく、自分のワーカーを好きな国に派遣してアクションをするワーカープレースです。
ワーカーの回収が一工夫されていて、ワーカーを特定の国から回収しなければ配置コストを節約しつつ、複数ターン連続して同じ国でアクションすることができるような仕組みになっています。これによってプレイヤーごとに深く介入している国がある程度偏ってきますが、あまり寄せすぎると戦略の自由度が減るというジレンマ。
生産した資源を勝利得点に換えつつ最終的には生産設備も得点に換算されるので、地道に建設して生産力を上げていくのが王道でしょう。お金がシビアなゲームなので収入機会を逃がさないのも重要だと思います。他人を攻撃し続けると自分も前に進めず泥沼から抜け出せません。
最終ラウンドに入る直前までで時間切れ終了。泥沼に沈む最下位グループでした。