札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者7人。
Feierabend (2F-Spiele)・Stellar Horizons (Compass Games)をプレイしました。
フリーゼのファイアーアベンド5人。カローシ&ソン株式会社の社員になって労働争議をしてよりよい勤務条件を勝ち取るワーカープレースメント。
最初から全員ワーカー7人持っていて減らすことはできても増やすことはできません。自分のワーカーをすべて使い切ったらまとめて回収した上でその週のおちんぎんをもらいます。なお初期状態ではカローシ(株)は週70時間労働有給休暇なしという制度なため、疲労によって毎週社員の幸福度=VPが猛烈に下がっていきます。ストライキをすることでもらえる争議ポイントを消費して労働条件をお買い物することで、最終的には週20時間労働でバカンスは3週間という夢のような会社に生まれ変わりVPもそれほどは下がらなくなります。誰かが一定以上のVP貯めたら終了。
基本的にはワーカー数が少ない方が定期収入がすぐに回ってきて嬉しいのですが、序盤はそれ以上にVPが後退していくのでそこをどう乗り切るか、どのタイミングから早回しに切り替えるか、というゲーム。負け。
ステラーホライズン6人。コンパスゲームズはマイナーテーマのシミュレーションウォーゲームを精力的に出しているパブリッシャーのようですが、これは近未来の太陽系における宇宙開発をテーマにした4X系マルチ。箱に書いてあるプレイ時間2~4時間というのは真っ赤な嘘。BGGでは1~20時間となっていますが、これでもかなりサバ読んでいて、4人でフルキャンペーンをプレイした人によるレポートでは60時間以上かかったそうです。というわけでとてもオープン例会でプレイできる規模のゲームではないのですが、とりあえずプレイできるところまでやってみました。
太陽系の各惑星と主要な衛星・小惑星がそれぞれ1タイルで表現されていて、これをテーブルに並べて太陽系を作ります。写真は水星から火星までの範囲ですが、この外に外惑星系が広がっていて全体ではかなり広い場所が必要です。
各プレイヤーは米露欧中日印伯の7ヶ国のいずれかを担当して、2030年から1年1ターンで宇宙開発をします。国によって初期状態の差がかなりあり、米露中印の4ヶ国はすでに有人宇宙飛行の技術を獲得済みですが、他の3国は無人探査機で経験を積むところから開始です。しかも同じレベルの技術を持っていても、建造可能な宇宙船・無人機の性能が国ごとに千差万別なので、ルールの細かいところまで理解してないと効率よい運用は難しそうです。
無人探査機はコストを払って製造して目的地を決めて地球から打ち上げると、地球からの距離に応じたターン数後に自動的に到着してダイスを振ってチエックを行なって後で技術を買うのに使えるポイントを獲得したり、宇宙基地の建設予定地を発見したりできます。有人宇宙船があれば、資材を他の星に運んで宇宙基地を建設し、そこに移民したり資源の採掘を行なったり技術開発をしたりできるようです。
定期収入と技術のお買い物が10年に1回しかできないので、できれば2040年まで進めたかったのですが、結局4時間かかって7ターンめまで進んだところで時間切れ。専用に広い部屋を用意してソロプレイするゲームなのかもしれません。とりあえず7年目までの感想としては、無人機による宇宙探査はいろいろ確率とか期待値とか計算できるとしても結局は五分五分のバクチですね、といったところ。
終了後は場所を変えて裏例会。参加者3人。Lost Ruins of ARNAK (CGE)をプレイしました。
ロスト・ルーインズ・オブ・アルナック、CGEですがいつものフバチルではなく新人デザイナーらしいです。デッキ構築+ワーカープレースで遺跡探索をします。
初期デッキ6枚、初期手札5枚、全5ラウンドしかなく(手札補充機会も全部で4回しかない)、購入可能なカードの選択肢も狭いので、デッキ構築よりも少ない手札をやりくりするハンドマネジメントの要素の方が強い感じです。ワーカーは各プレイヤー2人固定でちょっと少なめですが、これをアクションマスに派遣して獲得した資源でカードを買ったり新しい遺跡(=アクションマス)を探したり研究トラックのコマを進めたりといろいろとやることはあるのですが、カードも資源も不足ぎみというつくり。特に研究トラックを最後まで進めることで大量の勝利得点を獲得できるはずなのですが、どうやったらそこまで到達できるのかさっぱりでした。もう少し効率高めれば手がとどきそうな雰囲気はあるので、あまりいろいろと浮気せずに方針固めて集中投資した方がいいのかも。2位。