ML.K 裏例会

某所でML.Kの裏例会がありました。参加者4人。
RftG (RGG)・アクワイア(AH)・カルカソンヌ(HiG)をプレイしました。

RftGは最初から軍事系に。戦力系の技術カードはよく来るのですが、肝心の星系カードに恵まれず最下位でした。

続けてアクワイア。なかなかホテルチェーンが立たず、立っても盤面の端になる展開。最初に立ったタワーの副社長に収まりましたが右上角地であまり潰れなさそうな雰囲気でした。全員資金繰りも厳しくなってきても、合併のタイミングを測っているのか単にタイルが引けずに潰せないのか分かりませんがあまり動きがありません。うまくキータイルを握ったまま真ん中に立ったインペリアルの副社長になってゲーム最初の合併を実施、さらにタワーも無事潰れて資金に余裕ができてルクソールの社長になりました。さらに自分の手番でルクソールと2代目タワーを同時にコンチネンタルに合併させ、2対1交換で一気にコンチ社長に就任。これが決め手になって勝利することができました。

カルカソンヌは拡張6(伯爵と王と仲間)を追加。もはや追加セット全投入ではゲームにならないので基本セットと拡張6だけにしてみました。拡張6は古い小箱拡張「伯爵」「王」「川2」の再録です。これにタイル5枚分の「カルト」が加わっています。「伯爵」と「川2」は同時に使うことは考慮されていないような気もするのですが、とりあえず全部投入してみました。ゲームは伯爵を使って草原から大量得点し、王のボーナスを加えたN村氏の勝ち。泥棒のボーナスで追い上げはしたのでずが全然およびませんでした。
決算時に後からコマを飛び込ませる「伯爵」は予備戦力の抽出と投入というゲーム性の高い要素を追加するよくできた拡張です。そのためにタイル12枚を使う理由は分かりませんが。最大都市や最長道路にボーナスのつく「王」(と泥棒)は一度取ったらほとんど動かないのでいまいち。川は旧バージョンもそうでしたが序盤に選択肢の狭いタイルを使うことになり、単にプレイヤーにフラストレーションを与えるだけで誰が得するのか分からない無意味なシステムかと思います。隣の修道院の得点をゼロにする(逆も同じ)「カルト」は条件の限定性と結果の投機性のためほとんど機能する機会はないでしょう。

ML.K 裏例会

7/12は某所でML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
国富論(TableStar Games)・On the Underground (JKLM)・Through the Ages (CBG)をプレイしました。

国富論は各自1国を担当し、現金と資源をやりくりしながら資産を増やすゲームです。ヘックスボードに産業施設を表すタイルを置くシステムが少し工夫されていることを除けば、ごく普通の経営ゲーム。ランダム要素は一切ありません。
コンポーネントが大変よくできています。特に各プレイヤー用のサマリーシートは、それ1枚を見るだけでゲームのすべてのルールが理解できるほどのすぐれものです。
資源をうまく運用して拡大再生産をめざすのですが、タイルを置くにも置いたタイルから新しい資源を算出させるにも何がしかの資源が必要になっていて、足りない資源を市場から買うと価格が上昇し、逆に生産した資源を市場に売ると価格は下落します。このため、やみくもに自国を発展させても自給できない資源が高騰するばかりで、自分の産出物の価格は低迷してしまいうまくいきません。
N田氏が巧みな供給量コントロールで電力の価格と独占状態を維持して勝利しました。僕は借金しまくりで序盤から高価な資源の量産を目指したのですが、運転用資源の購入費と借金返済分のロスがたたり及びませんでした。

巷の評価高い割に近所では全然プレイされていないOn the Underground。ロンドンに地下鉄を引くゲームです。ボード上に1個置かれた乗客がカードの指示で右往左往し、自分の手番がまわって来たときは盤面の状況が全然変わってしまうので、人の手番に作戦立ててもしかたがないという難点はありますが、全体的には軽くよくできた列車ゲームです。
ひたすら乗客の移動先を追って1路線で蛇行した線路を引いたのですが、これがあまりよくなかったらしく最下位。3人プレイだと3路線持てるのでうまく使い分けて路線の配置による勝利得点もきちんと稼いでおかなければならなかったようです。

BGGで上位ランクインのThrough the Ages。民族同士で文明の発展を競うというテーマ的にはよくあるゲームです。地政学的な要素は完全に省かれており、ひたすら資源の再生産と技術の開発を繰り返します。プレイ時間と使用するルールによってシンプル・上級・フルゲームの3種類から選べるのですが、最初からフルゲームで。フルゲームは古代から現代までを網羅しています。
ルールやカードごとの特殊効果が多いので仕方ないと言えば仕方ないのですが、コンポーネントはあまりよくできていません。ルールの記述もやや不親切なので英文ルールを精読しないと正しいルールではプレイできないと思います。
例えば、各文明は技術を開発するために科学値というポイントを蓄積するのですが、
・ゲームボードでは「蓄積済みの科学値=電球のアイコン」「1ターンあたり蓄積できる科学値=電球のアイコンと+記号」
・アクションカードでは「蓄積済みの科学値=電球のアイコン」
・テクノロジーカードでは「1ターンあたり蓄積できる科学値=電球のアイコン」
・イベントカードでは「蓄積済みの科学値=Science Points」「1ターンあたり蓄積できる科学値=Science Rating」
・ルールブックでは「蓄積済みの科学値=Science Points」「1ターンあたり蓄積できる科学値=Science」さらにボードと同じアイコン
と見事に表記がバラバラです。ちょっとデザイナーの正気を疑いたくなります。
また、同じトークンでも置かれている場所によって機能が変わるのはルールシステム的には洗練されているのですが、それに応じてトークンの呼び名が変わってしまうのが混乱に拍車をかけています。
一通りのルールを飲み込めば基本的なシステムはそれほど複雑ではありません。フルゲームで6時間近くかかりますが、文明発展ゲームは基本的に重量級が多いことを考慮すれば水準以上のできだと思います。
ゲームの勝敗は文化ポイント(=勝利得点)の大小だけで決まるので、序盤からエッフェル塔や活版印刷など文化ポイントの得られる雅な技術を重点的に開発してみました。最後は映画とプレスリーで大量得点して大差勝ち。軍事面は完全に手抜きしたので20世紀になっても古代歩兵のままでした。今回は戦争系のカードがほとんど使われなかったので無事だったのですが、この手の攻撃による成功時のリターン(ともちろん敗北時のペナルティ)はかなり大きそうなので次からはこうは行かないでしょう。

ML.K 6月例会

6/28は札幌市北区民センターでML.Kの6月例会がありました。参加者7人。
アーカムホラー(FFG)・BigBang (同人)・長城(TENKIGAMES)・バッカスの宴(Mayfair)・アクワイア(AH)をプレイしました。

4人アーカムホラー。旧支配者はイブ=スティトル。最終戦闘の戦闘修正が取り残しのクルートークン数なのでうっかりすると強敵ですが、注意してクルートークンを回収していればそれほど難敵ではなく探索者側の勝利。守護者に猫神バーストを選んでみたのですが、全く使う機会がありませんでした。
BigBangで時間調整し、続いて長城。壁のコマを並べて万里の長城を作るゲームです。基本的にエリアマジョリティで、壁に接する中国側のエリアの分がプラス得点、モンゴル側のエリアの分がマイナス得点になります。僅差で勝ちましたが微妙に不明瞭な訳のせいで間違ったルールでプレイしていたような気が。
バッカスの宴5人。皿を盥回ししながらメタボの限界に挑戦するゲーム。キャラクター間で勝利条件の有利不利が大きそうに感じますが、正体は秘密なのでそれを推理するところも含めてバランスの範囲ということでしょうか。
アクワイア5人。位置的にうまく吸収されそうな会社で2社社長1社副社長に収まりあとはキータイルを引くだけだったのですが全然潰せないまま資金ショート。引きのよくないときに社長になるのもどうかと。結局時間切れ終了。
他の卓ではルーンバウンド・サンドオブアルカリムがプレイされていました。

終了後、某所に移動して裏例会。参加者5人。
Last Night on Earth (FFP)・アーカムホラー(FFG)をプレイしました。

今回はBurn ’em outシナリオをプレイ。ゾンビの発生穴を3つ焼き払うのが目的です。エキスパンションGlowing Horrorでカードが増えたせいか引いても引いてもガソリンもダイナマイトも見つかりません。これは厳しい。
続けてアーカムホラーはイゴーロナク。たびたび苦労させられてきたゲートを封印できなくなる環境カードで今回もスローダウン。予想外に長びいたのですが、その分準備を整えて最終戦闘を開始。ところがあと一歩のところでイゴーロナク用の英雄的戦闘バリアントカードの1枚でいきなり全滅しました。旧来ルールでは神相手にできの悪いRPGのラスボスまがいの攻略パターンを組めてしまっていたので、キングスポートホラーで追加されたこのシステムは非常にスリリングです。

Phage 6月例会

6/22はゲームサークルPhageの6月例会に参加しました。
Last Night on Earth (FFP)・上海トレーダー(HJ)をプレイしました。

LNoEは最大人数の6人プレイ。何人プレイでもゾンビ14体ヒーロー4人のまま各自の分担人数が変わるだけなのでバランスは一定です。シナリオは面白そうなエスケープ・イン・ザ・トラックを選びました。時間内にガソリンとキーを見つけてトラックに乗って逃げるのが勝利条件です。
ゾンビは毎ターン手札が補充されるのですが、ヒーローは初期手札はないうえにアクションを使って探索しないとカードが増えないので、序盤はゾンビの群れから逃げ惑いながら建物を渡り歩きつつアイテムを揃え、中盤から反撃に移るというのが想定された展開のようです。
まず探索の上手い浮浪者ジェイクが簡単にキーとガソリンを見つけたのですが、女子高生サリーとイチャイチャしている間にゾンビに包囲されてしまい、サリーはゾンビに喰われてしまいました。ジェイクは保安官アンダーソンのショットガンに支援されつつ奮戦し、犬のベッツィーにゾンビの足止めをさせて全力でトラックに走ります(保安官とベッツィーは速攻で喰われました)。別方向から駆けつけた保安官の息子と一緒にトラックを動かそうとしますが、結局集まってきたゾンビに全員喰われてヒーローは敗北しました。
良好なバランスとストーリー性を兼ね備えた評判通りの怪作でした。

上海は時間の都合で6人が途中抜けで5人。人数が多いと序盤で苦力を何人確保できるかの運でかなり有利不利が出てきます。調子のよいプレイヤーが早め早めに倉庫や工場を押えてしまうので、後から追い上げるのはなかなか難しくできています。やはり序盤からバンバン暴漢を雇った方がいいんでしょうか。K川氏とK藤氏が資金的に優位で、僕とF原氏はほどほど、M上氏は市外に出るたびに上海されてしまう厳しい展開となりました。最終ターンにK藤氏は一早く脱出を試みましたが、3人のボディーガードを躱されれて1発の凶弾に倒れます。K川氏はギリギリまで粘る戦術、残りの3人も最後まで遅らせたり遅れたりでした。イニシアティブの都合上K川氏は暗殺の対象になるのですが、ボディーガード2人で2回の暗殺を華麗に回避して脱出に成功。残りも全員首尾よく脱出できましたが、やはり預金量でK川氏の勝利でした。

ML.K 裏例会

6/21は某所でML.Kの裏例会がありました。参加者4人。
アーカムホラー(FFG)・トワイライトストラグル(GMT)・RftG (RGG)・18EU (DTG)をプレイしました。

まずは3人アーカムホラー。新エキスパンションのキングスポートホラーを加えています。旧支配者は蜘蛛神アトラック=ナチャ。常時ゲートバースト扱いでゲートの封印が無意味になるという特殊能力です。ゲートを閉じて勝つのは無理そうなので最終戦闘に賭ける方針ですが、アトラック=ナチャの攻撃能力は毎ターン協力者(Ally)か探索者を1人除去なので下宿等を活用して協力者を大勢用意しておきます。選択ルールの英雄的最終戦闘バリアントのせいで予定より早く協力者が全滅してしまい探索者にも犠牲者が出ましたが、素手の戦闘力が高い新キャラの武道家リリー・チェンがアトラック=ナチャを拳で倒して、探索者たちが勝利しました。

1人減ってトワイライトストラグル。中盤あたりで1人増えたので途中終了。3人になったのでとりあえずRftG。これは技術系から軍事系にシフトして手早く勝利。

18EU。小会社はN村1,4,7,9,13、K川5,6,8,10,11、僕2,3,12,14,15となりました。全員おおむね地域ごとに固まりました。N村氏はタイルの配置を間違えK川氏は南部で低調だったのに対して、僕は中央から北西部の高収益で順調な展開。列車が揃った段階で僕の判定勝利で途中終了としました。

続いてもう一度アーカムホラー。旧支配者は迷宮の神アイホート。何かするごとにアイホートの雛を埋められ、いくつかたまると問答無用で即死するという恐しい特殊能力を持っています。今回は黄衣の王の効果で速攻で最終戦闘に突入したのですが、開始早々全員雛のために破滅してしまいました。

最後に18EUを再戦。小会社はK川4,5,13,14,15、僕2,6,8,10,11、N村1,3,7,9,12。今回は3人とも孤立した使いにくい会社を抱えてしまいました。自分でプレイして初めて分かる南部の儲からなさ。前回のK川氏もそうでしたが、南部で戦うときは人より多く会社を持たないと話にならないです。競りで資金を残しても、その程度の差は1ターンで帳消しでした。しかもY都市のうち小会社5の都市に限り、緑タイルの置き方を工夫すると茶色への置き換えが不可能になるという新事実が判明。この攻撃を喰らって僕は大きく後退しました。K川氏とN村氏は接戦でしたが、先行した分株価の高いK川氏が僅差で逃げ切りました。

お買い物メモ: 再版アクワイア

ポストホビーを覗いたら再版アクワイア(Hasbro/AH)が出ていたので購入しました。5250円なり。
ホテルコマとホテルチェーン名マーカーは紙、ボードは裏打ちされたハードマップです。アバロンヒル大箱よりだいぶ小さくなりましたが旧版よりはまだ大きいです。黒いボードとグレーのホテルはハズブロ版の雰囲気を再現しようとしてるんでしょうか。個人的にはせっかく自由な色が使えるのに暗くてあまり好みではないです。株価配当チャートがボード上にも印刷されてるのはよい考えだと思います。
紙製のコマ立てが付属していますが、セーフホテルマーカーとAH大箱版にあったバリアントルールマーカーが無くなりました。バリアントルールはともかくセーフホテルマーカーがないのは不便だと思うのですが。
ホテルチェーン名はハズブロ版準拠。アバロンヒル時代とは変わっています。紙幣と株券は新デザインで綺麗にできています。
廉価版ながらコンポーネントを豪華に見せようとする努力の跡が見られた再版ディプロと比べると全体的に今一つな感じ。旧版持ってるならあらためて買うほどのものではないかもです。

K藤氏宅ゲーム会

6/8はK藤氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
ストーンエイジ(HiG)・インドネシア(Splotter Spellen)・魔法にかかったみたい(alea)をプレイしました。

まずストーンエイジから。直接得点に結びつかない食料調達をどうするかといったところがテーマのゲームなのですが、今回は序盤に食料を大量に獲得できるカードが並び、頑張ってこれを獲得しつつ人口の増加を押さえたK川氏が無駄を最小限にするプレイで圧勝しました。

続いてどう見てもチョコレートの箱にしか見えないインドネシア。見づらいマップと読み難いルールで普及する要素の何もないゲームですが、実際にプレイすると手頃なサイズの普通の経営ゲームでした。(大抵の経営ゲームはそうですが)基本的に会社を設立して商品を生産して売却しお金を稼ぐだけです。会社には生産能力のない海運会社と生産能力がある製造会社の2種類があるのですが、製造会社は海運会社に輸送料を払う必要があります。保有できる会社の数には制限があるので、どちらかに特化するか両方を兼営して無駄なコストを押さえるかの選択になります。その他、行動順や会社のM&Aを競りで解決します。ランダム要素はほとんどなくコンテナ(Valley Games)に通じるところがありますが、あれをもっと具象的にしたゲームといったところです。今回は一人だけ生産会社に集中したT井氏の大差勝ち。他人と違う道に進んで利益を独占するのがよいようです。行動順の競りは入札価格分の現金が(預金として)凍結されるだけで資産は減らないという独特のシステムなのですが、今回はあまり活用されませんでした。研究の価値ありです。

最後に軽いゲームというころで邦訳タイトルの不評な「魔法にかかったみたい」
リソースのやりくりが苦しい代わりにVPの変換効率のよい最序盤にうまくバッティングすることなく連続して得点を獲得でき、そのリードを保って勝利しました。aleaのゲームの中ではやや良といった評価でしょうか。

ML.K 裏例会

5/31は某所でML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
RftG (RGG)・ストーンエイジ(HiG)・18TK (うっかり本舗)をプレイしました。

RftGはK川氏が軍事系に進んでいたので、手元に引いてきたNew Galactic Orderは最後まで握り込んでおかなければならなかったのですが、ついコストで使ってしまいました。2山めで見事にK川氏にそれを引かれて圧勝させてしまいました。

周囲で評価の高いHansの新作ストーンエイジ。全然違うゲームなのですが、本質的な構造の部分でサンクトペテルブルグに似た欠点があります。両者に共通しているのは、複数の得点手段があり、同じ得点手段に集中投資することで効率が累積的に向上し、得点手段のいずれかが枯渇した段階でゲーム終了となるというところです。このため「多数プレイヤーのトレンドな得点手段に全力で追随する」以外の戦略は不利になってしまい、一見多彩なシステムの少なくない部分が無駄になる傾向があります。ストーンエイジに関しては巷では飢餓戦術(一切食料の調達を行わず毎回-10VPで済ます戦術)の優劣が話題になっていますが、この戦術は総ターン数が短ければ短いほど有利になり、飢餓戦術を採用するプレイヤーが多ければ多いほど総ターン数が短くなるという特徴があります。試算では長期的な得点効率にはさほど差はない(飢餓戦術がやや不利)ようなので、面子次第では飢餓戦術は必敗だろうし別のサークルでは飢餓戦術以外は必敗の場合もあるだろうというのが結論かと思われます。

18TKは18xxの東京版です。1835ベースで、国鉄と東武(バイエルン相当)以外の設立順が自由、緑と茶色タイルの都市が軒並みトークンマス1個なので駅によるブロックが強力といった特徴があります。35と同じく複数の中会社が合併して国鉄になるシステムなので、廃車になる序盤の列車は多めですが、廃車にならない列車の価格は30と同程度なので、後半は30同様破産の危機をどうしのぐかというゲームになります。この辺のバランス設計は1890 (高崎工房)に似ています。
初期株式ラウンド終了時点で、K川氏とN村氏が国鉄系中会社を分けあい僕は東武社長になりました。国鉄社長はK川氏になりそうなので、西武を建てたN村氏の中会社はもっぱら西武のための線路を引いています。この結果西武は上野発練馬経由新宿行きという優良路線を獲得し、国鉄上野駅はなくなってしまいました。中盤には地下鉄(N村)・東急(僕)・京急(僕)・小田急(K川)が同時設立され、一気に終盤に突入します。結局国鉄小田急のK川氏が廃車にならない列車を確保できる目処を立てられず投了。株の持ち合いの関係上、K川氏破産の被害を被るのはN村氏のみということで僕の判定勝ちとなりました。

ML.K 5月例会

5/25は札幌市北区民センターでML.Kの5月例会がありました。参加者8人。
BigBang(同人)・Blackbeard (GMT)をプレイしました。

今月のテーマは「海賊ゲーム」ということで、Blackbeardを4人。BGGでオフィシャルのエラッタが出ていますが、まだまだ細かな修正や変更がありそうで油断なりません。前回プレイ時の経験から、全員に「イニシアチブとアビリティの低い海賊はほとんど活躍できない」「最初に配置する海賊は優秀な方1人で十分」というTipsを周知してから開始しました。全員それぞれ1人の海賊をそれなりに稼がせてから無事引退させることができました。カード1山分しかない通常ゲームではプレイヤー1人あたり海賊1人分くらいしかありません。若干ものたりない感もあるので、プレイ時間は倍になりますが、カード2山分を使用する長時間ゲームの方がよさそうです。

後は人待ちやら人数調整やらでBigBangばかりプレイしました。いつもよりダメージの出方が派手でプレイ時間短め。その他の卓ではWinds of Plunder (GMT)・Race for the Galaxy (Rio Grande)がプレイされていました。

ML.K 裏例会

5/17は某所でML.Kの裏例会がありました。参加者5人。
RftG (Rio)・インファイティング(HJ/WotC)・タイタン(AH)・Blackbeard (GMT)・コンテナ(Valley Games)・Age of Empires III (Tropical Games)をプレイしました。

とりあえず人待ちでRftG 3人。途中人員輸送のため1人抜けるも何事もなかったかのように残りの2人で続ける。この辺の柔軟さは便利。拡張セットが出てプレイ可能人数が増えるのが楽しみです。Galactic Federationから技術連打で勝利。
HJから完全日本語版で出ているイン・ファイティング4人。ダイスをごろごろ振ってバトルロイヤルするゲームです。専用ダイスが付属する豪華セットですが、HPと勝利得点のカウンターがないのが難点。初手の鈴木土下座衛門が強かったですがそれなりに接戦な展開を制して勝利。バランスも収束性も問題ない良作でした。
タイタンはインスト的に序盤だけプレイ。

GMTの新作はBlackbeard二版。5人。AHの初版とはがらっと変わって最近ありがちなカードドリブンシステムになっています。リアル指向海賊ゲームというところは変っておらず、ゲームの目的は以前と同じ海賊として資産と名声を高めて無事に引退することです。微妙に細かいルールが多くて手順が煩雑な感じがします。コンポーネントは豪華ですがやや練り込みが足りない感じで、使い勝手は悪くはないのですが微妙です。ルールやチャートには細かいミスがいくつか見受けられるので、オフィシャルやBGGを要チェックだと思います。システム的には初版よりずっと改善していて、運まかせな海賊の一生をうまく再現しつつプレイ時間も短縮されており、非手番プレイヤーが暇にならないような工夫もされています。初回プレイということで全員引退のタイミングを逸してしまい、無事に引退できた海賊はいませんでした。

コンテナは、今回はちょっと強気の入札で島にコンテナを集める作戦で。入札で頑張ると資産が島に溜る分手元の現金が減ってしまい、あまり下手な手を打つと動けなくなってしまううえ、搬入されるコンテナの色の都合もあるので難易度は高いです。運よくどの色も均等に集めることができて勝てました。
AoE3も5人。建物の効果は一見様々なのですが序盤のものは実質的には入植者1人増加相当で大差がないようなので、やっぱりどういう方向に進んでも総合的には大差はつかないような感じもします。真に勝敗を分けるのは人を選んで撃てる入植地のSoldierとWarfareかもしれません。ということはマルチなのでやはり稼ぎの割に目立つのはよろしくないということでしょうか。XとYの入植者の建物に進みました。これは他プレイヤーの動きを見てから入植できるので使い勝手はよかったのですが、やはりちょっと地味でした。