T井氏宅ゲーム会

T井氏の自宅ゲーム会に参加しました。Table Games in the Worldのおのさんを迎えて参加者4人。
小吃大胃王(新天鵝堡)・City Tycoon (REBEL.pl)・Québec (Ystari)・Blockade (Hexagames)・Dungeon Raiders (Adventureland Games)をプレイしました。

まずは軽くスワンパナシアの屋台料理大食い勝負から。一部の特殊カード以外は全部のカードがXドローのウノといった感じの豪快なゲームです。山の中に混じっている罰符カードを引かないよううまく回避します。なかなか他にないユニークなゲームでした。

最近はポーランドゲーが流行りなんでしょうか、シティタイクーン。ドラフトで獲得したタイルをカルカソンヌのように共通の場に並べて街を作ります。発電所や水工場から資源を買ってきて自分のタイルに供給するとお金やVPを生んでくれます。ゲームの進行に伴ってタイルの建設コストもタイルの生産効率も上がっていく仕組みなので、典型的な拡大再生産系。収支はなかなかカツカツなので、間違えるとリカバーしずらそうです。タイルの種類はかなり多く組み合せによる効率アップの要素もあって、建設系ゲームとしてなかなかのデキです。今回は初回プレイなこともあって自分の領土をガッチリ囲む展開になりましたが、資源の奪いあいやタイルのコンボなどの関係上、他人のタイルに積極的に横付けしていくともっと面白くなりそうです。

ケベックをイベントカードなしで。決算エリアで1位を取って次の決算エリアに連鎖させるのが高得点の秘訣なので、任意の決算エリアにコマを送り込める赤の政治のリーダーカードがとても強いらしいです。建物の連鎖を広げるために黄色の経済のカードを優先的に取っていたのですが、やや及びませんでした。

シドサクソンのブロッケイド、割と古めのアブストラクト。6種類のゲームが入っているそうですが、おのさんにドイツ語のルール読んでもらいながら4人で遊べる2種類のゲームをプレイしました。
一つ目のトランスミッターは置ききり系。最初は各自3個のコマから開始して、うまく位置を合わせて新しいコマを登場させる条件を満たしたり邪魔したりしあいながら、残り8個を置ききれば勝ち。ルールは簡単ですが盤面はカオティックで難しいゲーム。
二つ目のスターゲートは将棋風。四隅の配置からコマを取ったり取られたりしながら玉を対面にある目的地まで持っていくのが目的です。こちらもルールは簡単ですが、見通しがよい分そう簡単には勝てない重量級ゲームです。終盤うまくコマが効きあう布陣が完成していい感じに押せそうに見えたのですが、さすが4人将棋だけあって一度に襲われると応手の間もなく崩されてしまいました。

最後はダンジョンレイダース。パーティーとして協力してダンジョン探索をしながら、最後は自分だけたくさん財宝を持ち帰ろうという腹黒いゲーム。テーマ的にはカットスロート裏切りの洞窟に似ていますが、全員ほぼ同一条件の使い切り競りでシステム面での理不尽感はなく、プレイ時間も短い良作です。今日唯一の勝ち星。

ML.K 2月例会

札幌市北区民センターでML.Kの2月例会がありました。参加者6人。
Slate (Spielbox)・鉄道旅行ゲーム(エポック)・電車でGoカードゲーム(増田屋コーポレーション)・Creatures (CREATURES Games)・7 Wonders (Repos)・Outpost (Stronghold)をプレイしました。

まずはシュピールボックス誌付録のワレスのスレートを4人。以前3人でプレイしたときはイマイチでしたが、4人プレイだとそれなりに技術が割れてバランスよさげな感じでした。それでも技術の性能に格差ありすぎな気はしますが。どど負け。

1人増えてJR東海リニア鉄道館のお土産らしいエポックの鉄道旅行ゲーム。新幹線のコマの出来はよいです。ドクターイエローまであるこれで日本全国を駆け回って地域の特産品を集めるスゴロクです。経路選択の自由度が高いので意外と戦略的です。

電車でGoカードゲームはミルボーンの変種。カード次第で簡単に目的地に着いてしまうので、一応は繰り返しプレイが前提のようですが。とりあえず1勝。

クリーチャーズはメーカー名も同じで他のゲーム出す気なさそうな謎メーカー。頭胴尻尾の3枚のカードを組み合わせて動物を作って戦わせて3種勝ち残れば勝ちという、とてもクァークスにインスパイアされたゲームです。当然並べたカードのイラストがつながり、名前も自動的に決まります。特筆すべきはカード下のフレーバーもつながって1つの文章になるところ。戦闘ルールは体力足して多い方が勝ちという簡単なものですが、勝ったり負けたりでなかなか勝ちきれない高難度ゲーム。クァークスの面白さのエッセンスを抽出し、ゲームの進行をスピーディーにしたゲームとしてかなり高く評価できます。1種しか勝てず負け負け。

さらに1人増えて7不思議はリーダー入り。灯台Aでした。灯台Bほどではないにしろ十分な強国と思ったのですが、リーダーの特殊能力込みでちょっと資源建てすぎました。

最後はアウトポスト。キッカーなし。さすがに6人もいると競りゲーとしても面白さが違います。やはりこの手のゲームは多い方がよいです。チタンも倉庫も買えずなかなか科学者も研究所も出て来ない展開で水工場増設するしかなくて困ってたところにたて続けに化学系が出てきてこれから、というところで時間切れ。

終了後は移動して裏例会。参加者5人。
Elder Sign (FFG)・K2 (Common Man Games)をプレイしました。

エルダーサイン、今日の旧支配者はハスター。5人プレイだと1巡する前に1日経過してしまうのですが、5人5様の特殊能力で必要に応じて相互に支援できるので難易度下がるような気がします。無難にハスターを封印してクリア。

K2はブロードピーク拡張入り。単純にブロードピークに登る方をプレイ。青カードが軒並み抜かれた状態でプレイし、テントがない代わりに何度でも雪窟を掘ってそこで休息できます。序盤こそ1歩進むごとにモグラのように穴掘って潜る登山だか何だかよく分からないゲームになるのですが、中盤以降は青カードを引くタイミング頼りなところがなくなって、天候を見ながらジリジリと進み、ここぞというところで一気に駈け登る燃える展開になります。もともとよくできたシステムがさらに磨き抜かれた感のあるすごい拡張でした。2人ともそこそこ上まで登らせましたが頂上には手が出ず敗退。

K藤氏宅ゲーム会

札幌に戻って午後からK藤氏の自宅ゲーム会。参加者4人。
…aber bitte mit Sahne (Winning Moves)・Nero (Phalanx)をプレイしました。

まずは軽くということでもっとホイップを。ケーキを切り分けて分配するゲームです。切り分け担当者が取れるのは最後の残りモノなので、どれが残ってもいいように平等に切断すべきところですが、トッピングはランダムなのでどう切ってもうまくいかないという悩ましいゲームです。欲ばった分が点にならず3位。

本命は見るからに重ゲーのネロ。皇帝ネロ死後の内乱がテーマです。軍団を率いて戦闘して、皇帝就任を目指すのですが、ローマ軍団の数が28個と決まっていて新規編成はできず、戦力を増強するには他のプレイヤーの軍団を倒して自軍に組み込むしかないというシステムのせいで、強力に戦闘に誘引されるゲームです。プレイヤー4人に対して皇帝を僭称できるのが2人までなので、皇帝になれるチャンス(と失脚するリスク)もそこそこ多く、浮いたり沈んだり派手に展開します。ファランクスの文盲仕様コンポーネントとショップの怪しい日本語訳で、プレイは快適とは言い難いところがありますが、システムのアイディア的なところは良くできていると思います。最下位タイ。

Phage合宿

Phageの合宿に参加しました。参加者4人。
今回は岩内は高島旅館でした。道中は晴れたり吹雪いたりと目まぐるしく変わる天気でしたが意外と早めに到着、典型的な和室の旅館でした。お風呂はそれほど大きくないですが、湯は無色透明で熱めの内風呂と温めの露天のきれいな温泉でした。夕食は海鮮が次々と出てきて大変豪華でした。

ゲームはUndermining (Z-man)・Take it or Leave it (Schmidt)・Village (Eggert)をプレイしました。

到着してまずはアンダーマイニング。ユニバーサルマイニングビークル(UMV)という名前のドリルマシーンで地面を掘り進み、採掘した鉱石を売ってマシンを強化したり得点を稼ぐゲームです。見ためもテーマもB級感たっぷりですがゲーム性の高い好ゲーム。ちょっとマシン強化しすぎで得点取ってませんでした。2位。

風呂に入って夕食までの待ち時間にドレトルダイス。まず各自にダイスの色や出目の組み合わせの条件が書かれたお題カードが配ります。スタートプレイヤーがたくさんのダイスをまとめて1回だけ振り、お題の条件を満たすように1人1個ずつダイスを取っていきます。お題を達成できなくても特にペナルティはありませんが、取ったのに使わなかったダイスはマイナス点になるので、高難度高得点のお題に挑むも他の人に必要なダイスを取られて完成しないと大ショックです。お題のパターンが様々なので他人が何欲しがってるかはエスパーするしかなく、戦術戦略をどうこうというゲームではありませんが、誰が何取っても盛り上がる楽しいゲームです。2位。

夕食後はエッガートの村の人生。基本的には見ため通りのアクション選択+ワーカープレースメントで、資源を集めつつ多様な得点獲得手段に投資して勝利得点を貯めます。特徴としては、ワーカーに人をブロックする機能はなく、代わりに寿命が設定されています。アクションを行うたびに消費時間が貯まっていき、一定時間経過するごとに番号の若いワーカーから順に除去されてしまいます。死ぬ前にいっぱい働かせたいのですが、働かせると死期も近づくというジレンマによるリソース管理がテーマをよく表しています。商人無視して旅に集中投資しましたが及ばず。議会が有利そうに見えました。2位。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Crazy Race (Spiele aus Timbuktu)・Outpost (Stronghold Games)・BIOS Megafauna (Sierra Madre Games)をプレイしました。

まずはシャハトのクレージーレース。ムガルと同時期に発売された鉄道三部作の一つですが、あまり評判を聞くこともない謎ゲーム。
プレイヤーごとに別々のレーンが用意された一本道の線路を往復するレースで、進む権利を競ります。各自3台の機関車が同じコースを走り、同じマスに重なったときは飛び越えて進むというシステムは全くもって鉄道らしくありません。
競りゲームのメカニズムはそれなりによくできていますが、たしかにこれは話題になる要素がなさすぎです。勝ち。

アウトポストは化学系強すぎんじゃね?ということで、BGGで誰かが言ってた新化学工場(緑)を科学者・研究所(黄)の数までしか持てないというハウスルールを試してみました。
序盤データライブラリーが2人に分かれ、私だけ大型機械を買ってチタン工場作戦です。チタン工場は時代1から始められる代わりに手札あたりの単価が安めなので、同じく時代1の倉庫を買って手札制限を緩和するのが必須なのですが、大型機械も倉庫も割と高価な技術なので、両方買っていてはチタン工場に投資する額がなくなってしまいます(財布を買ったら入れるお金がなくなる現象)。今回は倉庫買えませんでした。運の悪いことに時代2に入るなり科学者も研究所もすぐ登場してしまい、スタートが早い利点を生かすことなく敗北。競りゲーなんでそこで調整しろ、ということなのかもしれませんが、はやりチタン作戦は難しい。新化学工場縛るルールは無尽蔵に緑工場が増えるのを防ぐ効果は確かにあって、科学者の威力はかなり減殺されますがそれでも化学系が有利なようです。
新版で何回かプレイしましたが、毎回キッカーK5の宇宙船工場(時代3の技術すべてに30クーポン)が強力すぎでした。キッカールールは入れないか、競りで頑張るよう周知しておく必要がありそうです。

バイオスメガファウナは最新の更新ルールを入手したので、それを適用。今まであまり意味がなかったP遺伝子に+1移動力の効果がついたので、サイズ1の動物がかなり動きやすくなりました。
今回は早いタイミングで隕石が2つ降ってきて、ジュラ紀のうちに新生代に移行しました。H遺伝子とI遺伝子さえあればいくらでもエサがあるのになかなか良い遺伝子カードが出て来ないという展開でした。HとIのカードはサイズが小さくないと持てないのが多いようなので、移動力を求めて無闇に肥大化させるのはよくないのかもしれません。
序盤に鳩に進化してさあ広がろうと思ったら寒冷化の影響をモロに食らって絶滅、40トンの巨大首長竜で復活して葉っぱ食べたりM遺伝子つけて海に潜ったりしていましたが、決算のタイミングでは何故か個体数が減っていて得点にならず大敗。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Eminent Domain (Tasty Minstrel Games/アークライト)・Sid Meier’s Civilization (FFG)・Outpost (Stronghold Games)をプレイしました。

まずはエミネントドメインから。アークライトの日本語版です。SFテーマのデッキ構築ゲームですが、新しい星系を探索して入植したり侵略したりして、商品を生産して売却しつつ技術開発もするというゲームで、プレイ感はほとんどRftGです。他のプレイヤーが行動するごとに全員同じアクションができるところも本当にそっくりです。
他人にうまく相乗りできるよう、行動の方向性をうまく人に合わせるのがよさそうです。一人で軍事→技術と進みましたが今日のトレンドは入植→出荷だったようで負け。

続いて大物のシドマイヤーズシビライゼーション。タイルをランダム配置して作ったマップ上で各自1国を担当し、古代から現代までというタイムスパンで勢力を競います。誰かが軍事的勝利・経済的勝利・文化的勝利・技術的勝利というどれも困難な4つの勝利条件のどれかを満たすまでずっと続くので、かなりの長時間ゲームです。今日はインスト込みで6時間でした。全員が技術と驚異の中身を一通り覚えれば少しは時間短縮できるかもしれません。
都市を拡張したり軍隊増強したり戦争したり技術開発したり文化的遺物作ったりと、手番にできることはいろいろあります。勝利条件はどれも相乗効果である程度関連していたり伸ばすのに同じリソースを必要としていて相反していたりで、絞りすぎるのも手を広げすぎるのも一長一短で難しいです。
国をランダムに選ぶとロシア、最初から共産主義の技術と政体を持っていて、スタック制限+1と敵国から技術を盗む能力があるという、軍事と技術に向いた強力な国です。対するは都市建設にボーナスのあるエジプトと戦争に勝ったらなぜか文化点の伸びるローマ。3人プレイだとマップはおよそ3角形で、各自別々の頂点からスタートするので、まずは周辺のタイルを探索して開けていきます。どうも海が多いようなので、航海術の技術を買って移動力と経済力を強化しました。序盤は技術も何もないので中立の村と戦闘するのも一苦労ですが、基本的に拡大再生産系なのでゲームの進行はターンとともに加速します。最終盤、エジプトが技術的勝利と経済的勝利の両方に王手をかけました。行動順の都合でエジプトは一旦守りに入り、ローマが軍事的勝利のためにロシアの首都を目指しますがイベントカードで阻止されました。その後、最後手番のロシアがエジプトの首都を落として軍事的に勝利しました。
今のところはまだまだいろいろな展開がありそうで研究を深めたいところですが、いかんせんホイホイ立てるにはちょっと長時間ゲーム過ぎるのが厳しい感じです。

最後はアウトポスト。データライブラリー独占から化学系に進んで高収入を背景に時代3の技術を連取して勝ち。チタンはチタンで中盤の安定感があるのですが、やはり黄・赤・緑の高価値な商品を持っているかどうかで後半の伸び率が違うように思います。

ML.K 1月例会

札幌市北区民センターでML.Kの1月例会がありました。参加者6人。
Fauna (HUCH! & friends/Foxmind)・7 Wonders (Repos)・Mansions of Madness (FFG/アークライト)・K2 (Common Man Games)をプレイしました。

まずはファウナ4人から。簡単な緑枠の方でプレイ。生息域の狭い動物も多いですが、一応は地域を推測できそうなのが出てきます。むしろ生息域の広い動物の方が、どこまで広がってるのかよく分からんという感じ。

7不思議はリーダー入り。灯台B。これはたしかに巷の評判通り強いです。驚異さえ建ってしまえば資源に困ることはなく、好きなカードをもりもり出して行けます。僅差勝ち。

1人増えてマンションオブマッドネス。ランダムに選ぶとシナリオ2。怪しい修道院に狂信者がわらわら湧いてきて、狂信者を生贄に捧げるとショゴスとかティンダロスの猟犬が出てくるシナリオです。探索者4人でキーパーの行動ポイントが多いので、倒しても倒しても次々と怪物が補充されてきます。ダメージも半端ではなく2名ほど餌食になりましたが、序盤で死んでも別のキャラクターで再登場できるので、それほど問題はありません。今回の勝利条件は館からの脱出で、1名狂信者の群れに呑まれて死亡しましたが3人逃げ延びて探索者の勝ち。このシナリオのキーパーはほいほい怪物出して暴れ回るより、狂信者や弱めのゾンビを前に出してじわじわと恐怖点を貯めさせるのがよいようです。

1人入れ替わってK2を5人。例によって冬山悪天候レスキューなし。マスの最大人数は5人用の追加分を加える「やさしい」バージョンで。山頂に2人まで同時に立てるので、4人プレイより楽なところもありますが、その分予定外に先が詰まってると計画総崩れになります。1人は山頂に立ちましたが、もう一人が麓をウロウロしてただけなので得点的には負け負け。勝った人は2人とも山頂一歩手前だったので、冬山は無理しないのも一つの方法のようです。

最後にもう一度ファウナ。今度は黒枠。やはり名前聞いてもアフリカか南米かオーストラリアのどこかだろうね、くらいの推測しかできない動物ばかり出てきます。時間切れ。

終了後は場所変えて裏例会。参加者3人。
BIOS Megafauna (Sierra Madre Games)をプレイしました。
今回も大災害で新生代に進む前にタイルが尽きてゲーム終了。意外と大災害イベント起きにくいです。ルールはやはり少し分かりにくいです。ここのところ毎日のようにルール改訂されているようなのでBGG見ておかないといかんのですが。一応僅差勝ち。

K藤氏宅ゲーム会

K藤氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
BIOS Megafauna (Sierra Madre Games)・Pergamemnon (Irongames)・Rune Age (FFG/アークライト)・Händler auf dem Forum Romanum (Isensee Verlag)をプレイしました。

まずは早速バイオスメガファウナ。同社のアメリカンメガファウナのリメイクで、何億年も前のアメリカ大陸を舞台に、恐竜やら原始的な哺乳類やらを進化させて繁栄を競います。前作をプレイしたことはないのですが、ネットでの評判を見る限りでは、構想は良いのにプレイ時間が長いとかルールが複雑だとかコンポーネントがしょぼいとかさんざんですが、これは一味違います。スッキリシンプルなシステムでプレイ時間は重量級アメゲーとしては常識的な2~3時間程度、木製の動物・恐竜コマがたくさん入っていて見た目も豪勢です。
今回は序盤に大物の隕石が一つ落ちてきたきりで、恐竜絶滅の原因になったと言われるチクシュルーブ隕石に相当するものが最後まで落ちて来ず、ずっと中生代のまま氷河期になることもなくタイルが尽きてゲーム終了。早期に穴掘りオオカミに進化して手近のシダの根を食って繁栄した私の種族が得点を稼いで逃げ切り勝ち。勝敗は原産地の近くに美味しいエサがどれだけ出るかで決まってしまうので、勝ち負けを云々するよりも環境の変化と様々な進化のパターンの経過を楽しむゲームだとは思いますが。
訳なしだとさすがにプレイしにくいので簡単なサマリーを日本語で用意しておいた方がよさそうです。

ペルガメムノンはギリシャ・ローマ・エジプト・ペルシャ・カルタゴの5カ国が互いに戦争するデッキ構築型ゲーム。時代設定は適当でシーザーとハンニバルが一緒に登場します。他プレイヤーを直接攻撃できるデッキ構築型というのが触れ込みですが、カードを購入できる機会は割とレアで、戦闘の勝敗をうまくコントロールしてデッキを回転させるゲームのようです。とは言うものの各国それぞれ特徴的な弱点を持つよう設計されているので、攻めるにしろ守るにしろなかなか思うようには行きません。担当国を変えながら2戦して2敗。

ルーンエイジはアークライトの日本語版。ルーンバウンドの世界観のデッキ構築型ゲームです。シナリオがいくつもあって、バトルロイヤルだったり協力ゲームだったり色々遊べるそうです。
ドミニオン亜種としての特徴は、カードの購入に使えるコストがお金と戦力と政治力の3種類あって、お金で戦力を買い、戦力で政治力を買い、政治力でお金を買う、というところと、各プレイヤーの担当色固有の場札と共通の場札があって、プレイヤーごとの性格付けと早い者勝ちの要素が両立しているところです。どちらも奇をてらうことなくバランスを取りながらシステム的に固有の世界観をうまく表現している、という印象です。
今回は誰よりも先に最強のドラゴンロードを倒せば勝ちという元のルーンバウンドに似たシナリオ。毎ラウンドスタートプレイヤーの手番の直前にイベントカードの処理が入るのですが、このシナリオではイベントの多くが倒せば(若干のリスクがありますが要するに戦力で買えば)魅力的な報酬の得られるドラゴンロードになっています。残念ながらプレイ順固定なせいで、早い番手のプレイヤーが新登場したドラゴンロードをさっさと倒してしまうと遅番プレイヤーのすることがなくなってしまいます。毎回プレイヤー順を変えるとかすればもう少しマシになるかもしれません。一応プレイヤー間戦闘もできますが、一度やってみた感じでは元のルーンバウンド同様、かなり不毛でした。負け。

最後はフォーラムロマーナの商人。古代ローマという設定で5種類の商品を競りで売ったり買ったりしながら勝利得点を買い集めて既定値に達した人の勝ち、というゲームです。
競りで買った商品がそのまま手札になって次の競りの資金になる、というあたり一見シンプルな普通の競りゲーですが、手札のうち隠せるのはごく一部だけ、残りの晒されて見えている枚数が多い商品ほど高価になる(逆に1枚も見えていない商品はいくら隠し持っていても無価値)というシステムのせいで、懐具合がかなりバレた状態で競りをするとか、2人で持ち合って価値を高めた商品は相手より先に売り抜けないと大暴落の危険があるとか、とても難しい心理戦の要求されるゲームでした。
生産設備を2箇所押えたガラスがいい感じに高相場を維持してくれたおかげで終盤タイミングよく点を買うことができて勝ち。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
The Big Idea (Funforge/アークライト)・Fauna (HUCH! & friends/Foxmind)・K2 (Common Man Games)・Trajan (
Ammonit Spiele)・Fortuna (HUCH! & friends)・Dungeon Lords (CGE)をプレイしました。

着いたらもうビッグアイディアが始まっていたので途中参加。アークライトの日本語版です。これは日本語化の恩恵大でよろしいと思います。チーパスのビッグアイディアのリメイクのようですが、システムは単純化されてシンプルなワードゲームになっています。前のをプレイしたことはないのですが。

次にファウナ。ドイツ語版出たのは3年前、いやもう4年前ですか。やっと英語版が出て日本語版が出る気配もないので買ってみました。絵を見て分からない動物は名前が分かったくらいでは大差ないですし、どうしても調べたければ学名書いてあるので独語版でも支障なく、あまり待ったかいはありません。英語版はヤードポンド法とメートル法が併記されてますが、これも日本人にはあまり関係ありません。
あまりフリーゼらしいゲームという感じはしませんが、やはりさすがフリーゼ。着眼点が違います。全員初プレイですが、いきなり難しい黒枠の動物に挑戦。全然知らないヘビとか全然知らない鳥とかしか出てきません。こうなってくると重さや体長の方が当たりやすく得点も大きいので、やはり簡単な動物から徐々に練習した方がよいかもしれません。練習してどうにかなるゲームでもないですが。

K2は登山ゲーム。夏山はゲーマーにはヌルすぎらしいので最初から冬山・曇りの条件で。4人プレイだと8000m以上の人数制限がかなり厳しく、終盤の頂上へのアタックはかなり順番ゲーです。私だけ1人凍死でどど負け。

ものすごい遠近法でローマの版図が描かれたボードが印象的なフェルトのトラヤヌス。アクション選択ゲームですが、その選択方法がマンカラを流用した独特のシステムになっています。しかもただのマンカラではなく、色違いのコマの組み合わせによってボーナスが出たり出なかったりする複雑な要素が加わっています。アクションの結果はほとんどが早い者勝ち方式なのですが、自分のマンカラの制御に忙しくて、人の動き見てる余裕はありません。とてもフェルトらしいゲームですが、対人プレイゲームとして見るにはあまりにパズル色が濃すぎな印象です。
同じアクションを繰り返し行うと徐々に効率が上がっていくので、そうなるように、うまくマンカラを並べるのがキモかもしれません。ただそうすると急に別のアクションしたくなっても選択肢がないわけですが。有効活用が難しく強力なアクション+2マーカーをどこに置くのかも重要そう。とは言っても+2マーカーと組み合わせる先の追加アクションタイルの入手方法が限られているので、これは一択なような気もします。3位。

同じくローマゲーのフォーチュナ。キューバのリーネックの作品で、どことなく似た雰囲気のコンポーネントです。全員に公開されたカードからアクションを選択して実行する変形ワーカープレースメントですが、他人のアクセスをブロックするのは実行したアクションそのものではなく次のターン用に予約したアクションという独特のシステム。シンプルですが、これが意外と悩ましいです。アクションの後に資源を勝利得点に変換するためのダイスロールを行うのですが、勝敗はこれ次第というところがあり、緻密に作戦を立てても一投で引っくり返ってしまうゲームです、一投で引っくり返せるように緻密に作戦立てるゲームとも言えますが。勝ち。

1人減ってダンジョンロード。1年目の冒険者にダンジョンを破壊されすぎると2年目では立て直しが不可能な状況にハマるので要注意。序盤からモンスターの数をそれなりに揃えておく必要があります。前回プレイ時に他人の見て分かってたハズなのに。どど負け。

T井氏宅ゲーム会

T井氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Outpost (TimJim/Stronghold Games)・20th Century (CGE)・Pantheon (HiG/RGG)・Lancaster (Queen)をプレイしました。

まずはやっと再版されたアウトポスト。基本ルールは変わってないはずですが、拡張ルールのキッカーが追加されています。キッカーはちょっと特殊な効果のレア技術、通常の技術とは別枠で競りの候補に並ぶので、より選択肢が増えることになります。性能はピンキリな感じ。
3人プレイだと各技術2枚ずつしか存在しないので、ノジュール+ノジュール+アウトポストと進んで労働者数で圧倒、と思ったのですが、やはり水しか産物がないとさっぱり儲かりません。ドド負け。

20世紀、タイルの競りでVPに寄せすぎたせいか、廃棄物の競りでちょっとドクロ取りすぎました。何とか中央ゾーンに踏み止まりましたが、決算すると最下位。もう少し何とかできそうだったのですが。

Spielbox誌の表紙になったりで売れてるような気はするのですがあまり評価を聞かないパンテオン。コンポーネントぎっしりで自分のターンにできることも色々あるのですが、基本的には供物カードのセットを作って神様を買うか、移動カードをプレイして盤上に柱を建てるかのどちらかで得点を貯めるゲーム。どうやら他人と同じことをしてると勝てなさそうな感じです。ゲーム開始時のボーナスとかラウンド開始時の配置とかカードの引きとかで運不運が少し大きいかもしれません。

最後はランカスター。システムはワーカープレースメントですが、投票して法案を決めたりとか、性能差が高さで表現されてるワーカーで競りをするところとか、全員で協力して外敵カードに勝てば貢献度に応じた得点がもらえるとか、最後に貴族タイルの種類数が累積的に高得点になるところとか、どこかで聞いたようなルールがいろいろと混じっています。序盤は城に投資して固定収入を増やす作戦がうまく当たって勝ち。