札幌市北区民センターでML.Kの7月例会がありました。参加者7人。
Cthulhu Dice (SJG)・Takenoko (Bombyx/HJ)・Innovation (IELLO/HJ)・London (Treefrog)をプレイしました。
まずは人待ち4人でクトゥルフダイス。全員にSAN値を3点ずつ配って専用の12面ダイスを振り、出目のアイコンによってSANが増えたり減ったりするだけ。ゲームとして意思決定するところはほとんどありません。
Speilbox誌の表紙になった話題作のタケノコを4人で。HJの日本語版です。日本で竹を生やしてパンダを育てるという、ちょっと聞くだけでは何もかも間違っていて不安になる設定ですが、彩色済みのパンダと農夫のコマを含むコンポーネントは綺麗にできていて期待も膨らみます。
謎に竹は3色もあって、目的カード竹の色で地形タイルのパターンだとか、生えている竹のパターンだとか、パンダの食った竹のパターンだとかが指定されているので、各自のアクションを消費してカタン風の地形タイルを並べて竹林作ったり、農夫を動かして竹の世話をしたり、パンダを動かして竹を貪り食ったりして条件を満たすと得点になります。
割とオーソドックスで分かりやすいシステムなのに、プレイすると誰もがウーンと唸ってしまう微妙作。というのも毎回ダイスを振ってチェックする無料のボーナス行動に+1アクションがあって運の良い人有利すぎとか、目的カードの配点が微妙で簡単なのに高得点だったり難しい割にさっぱりだったりでやっぱり運の良い人有利すぎとか、全体的に運ゲー度が高すぎる感じがします。ポテンシャルは高そうなので、もう少しデベロップ段階で煮つめれば化けそうな気がする惜しいゲームでした。
2人増えたので3人ずつ2卓に分けてイノベーション。これもHJの日本語版。先史時代から現代までの技術開発をテーマにしたカードゲーム。
手札からカード出して技術を獲得してその効果でゲームを有利に進める、といったあたりは基本に忠実な感じで、多種多様な技術が次々と登場する面白いゲームです。
難点があるとすれば、1枚として同じカードがないので、どの技術も一期一会で作戦も何もあったもんじゃないとか、一部の技術の効果があまりに劇的(例えば海賊とか海賊とか海賊とか)で引きゲーだとか、「優越型教義」などの訳語がちょっと気持ち悪い(BGGにHJ版以外の和訳が2本も上がっててそれぞれ苦労してるのである意味仕方ない)とか、1手番2アクションしかないのに、どのカードも効果を得るまでにカードドロー・カードプレイ・カード効果発動と3アクション必要なせいで、一度手が止まるとテンポが悪くなり閉塞感を感じるところとかでしょうか。文句しかつけてないように見えますが、どんなに軽く作ってもガチガチのゲーマーズゲームになって1回プレイしたらお腹いっぱいなこの手のジャンルの中で、技術開発だけにテーマを絞ってユニークなゲームを作ることに成功した一作ではあると思います。
続けてロンドン3人。このゲームは£10借りると£15返すか-7VP、というルールなのですが、例えば建築コスト£10のカードに普通に6VPついてたりするので、返せればラッキー精神で踏み倒しても大したことないはず、ということで序盤から積極的に手を拡げる作戦で。結局ほとんど返せませんでしたが、途中イングランド銀行で£12ずつ借りれるようにしたり、終盤地形の都合上他プレイヤーに無料で地下鉄通してもらったりした分で僅差勝ち。やっぱりご利用は計画的になのかも。
別卓ではダンジョンペットなどがプレイされていました。
終了後は移動して裏例会。7人参加。
BigBang(同人)・Ohne Furcht und Adel (HiG)をプレイしました。
久し振りプレイなビッグバン。これで最近の常連さんにも一通りルール覚えてもらったので、次回からは人待ちとか時間合わせにプレイできるはず。
最後は操り人形。建築家で8軒駆け込みに成功するも同点トップでタイブレーク負け。紫に手が出せなかったのが痛かった。