ML.K 11月例会

札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者6人。
Arcana Rising (Grey Fox Games)・#ARTBOX (Jet Games Studio/CrowD Games)・religion (アソビション)・サーオボロス (倦怠期)・Firm with ブラウニーズ (やのまん)をプレイしました。

6人でアルカナライジング。キックスターター発の新作です。何げにお金が集まったらしく箱がフォイル加工でキラキラしてて、キック特典の得点計算用ソロバンがついています。西洋風の横向きソロバンでそこはかとなく使いにくいです。
ドラフトでカードを集めてリソース変換をしてVPを稼ぎます。ドラフトシステムは世界の七不思議と同じですが、独自性のつもりか手札7枚上限7人じゃなくて手札6枚上限6人です。七不思議と違って隣とのインタラクションはほとんどないので、下家締めるのと手元のリソース変換に集中できます。錬金術で作れる黄金が1個1VPで効率良いので早めに変換エンジンができていると有利そう。勝ち。

6人でアートボックス。本来のルールでは正答数同じときは速く絵を描いた順番でタイブレークして勝った人が1VPとなっていますが、砂時計で時間制限もしているのでそこまで忙しなくする必要もなかろうという感想。普通に同点プレイヤー全員に得点配ってしまった方がよいと思います。6人もいると違うお題なのに複数の人が完全に同じ絵を描いてきたりでなかなかカオスな展開でした。勝ち。

ここから卓分けて3人でレリジョン。慶應HQのMarché de Franceのリメイクだそうです。
ハンドマネジメントで4つある神殿に信仰心を貯めてエリアマジョリティをするゲーム。カードをピックするときとプレイするときで別々の効果が発動する独特のシステム。スタート時はかなり手数が少ないのですが、そのためアクション数を増やすアクションの重要性が高すぎで序盤の行動の自由度が少ないように思えるのがちょっと気になりました。それでもカツカツで何もできないということはなく割とハイペースで得点が伸びていく他ではあまり見られない感触のゲームです。後半にオラクルカードを連打する作戦で勝ち。

3人でサーオボロス。無テーマのアブストラクト風競りゲーです。競りで買ったカードはいったん場に晒しておいて、自分が他の競りで特定の価格をビッドすることで初めて得点として獲得できる2段階システム。見た目は複雑そうですが、素直に得点の高い緑カードをしっかり買い集めていた人には全然かないませんでした。

3人でファームウィズブラウニーズ。リソースエクスチェンジでエンジンビルドなゲーム。
小箱カードゲームということでコンポーネントには制約があるのですが、それを逆にバランス調整に利用しているのか、タダで獲得できる基本資源でさえ人数に対してごく少ない枚数しか供給されていません。せっかくエンジンが完成してもタイミングよく入出力するカードが揃ってないと有効活用できないという厳しい制限で、単にハンドマネジメントするだけじゃなくてデッキのリシャッフルタイミングも注意深く作戦に組み込む必要があるという手強いゲームです。牛を見せるだけで牛乳が入手できる搾乳所で稼がしてもらいましたが及ばず負け。

ML.K 10月例会

札幌市北区民センターでML.Kの10月例会がありました。参加者8人。
やっと緊急事態が解除されて区民センターでの集団接種も終わって半年ぶりに開催できました。

Cards Against Humanity (Cards Against Humanity)・Cartographers Heroes (Thunderworks Games)・Arkwright: The Card Game (Game Brewer)・Space Race (Boardcubator)・57577 (幻冬舎)をプレイしました。

カード・アゲンスト・ヒューマニティは何年か前のキックスターター発のカードゲーム。
当時輸入した人による和訳タイトルは「人権侵害カードゲーム」ですが、これのタイトルは「Crime Against Humanity (人道に反する罪)」を踏まえているので人権は全然関係ないということはないですがあまり関係ないですね。
ゲームとしては私の世界の見方の丸パクリで、単にカードの内容が政治的だったり人種差別的だったり下品だったりするというだけです。600枚もの大量のカードが入っていて、訳を貼るのもそれを積み重ねるのも大変そうだったので直接サインペンで訳を書き込んでみました。適当に2巡くらい回してみましたが、まあ普通に面白いです。BGG5点台は評価低すぎでしょう。これがゲームかと言われると確かに疑問ではありますが。さすがにカード内容的にはアメリカ人の笑いのツボを抑えておく必要がある感じです。

カルトグラファーヒーローズはキックスターターのコレクター版。
大箱にヒーローズとその他3つの小拡張が入っています。基本セットは入っていませんが、混ぜても遊べるそうです。
モンスターを退治してくれる新地形のヒーローが追加されたのが大きな違い。その他、毎ラウンドの得点条件カードが癖のあるのに入れ替わっているようです。
ヒーローはモンスターの後に出てくればモンスター倒してくれるお役立ちキャラですが、先に引かれてしまうと何もない空き地にただ登場して周囲のわずかなヘクスをモンスターから守ってくれるだけという使えなさ。まあこの辺の運ゲーっぷりを楽しむゲームではあるのですが。

卓分けて3人でアークライトカードゲーム。
カードゲームとは名ばかりで、トークンやトラックなどのコンポーネントがカードで代用されているだけで中身は普通にアークライトのボードゲーム版ということで評判です。デッキからカード引く要素は全くありません。
4種類の産物を生産する工場を建てて労働者を雇ってお金を稼ぐところは、確かにアークライトのボードゲーム版と全く同じでした。最初から2種類の工場を持っているのですが、3種類に増やすと手数が足りず、2種類のままだと儲ける機会が少なく競合が減って他のプレイヤーを楽させてしまう、というジレンマもたぶん変わってないと思います。
パン工場とランプ工場の2種類から手は広げずに地道に稼いで勝ち。

3人でスペースレース。
担当国は中国を選択。序盤ちょっと後ろからスタートですが、後半から追い上げるタイプの国のようです。
他のプレイヤーはソ連とEU。今回はエリアマジョリティに全然勝てなかったのですが、さすがに国特性か最後のプロジェクトタイルから大量得点した分で追い付いて勝ち。

3人で57577。
5文字と7文字のフレーズのカードが50枚ずつ入っているので、5を2枚と7を3枚組み合わせて短歌を作るゲーム。
これはちょっとセンスが問われますね。

ML.K 4月例会

札幌市北区民センターでML.Kの4月例会がありました。参加者8人。
普段は13時から21時までの会なのですが、今月はコロナ対策のためセンター自体が18時で閉館終了になりました。
探ぱん(6ちゃんねる)・Pandorum (Cosmodrome Games)・Ruins of Mars (Atheris Games)をプレイしました。

6人でゲムマの話題作の探ぱん。親が上半身カードの下に下半身カードを伏せ出しして女の子にパンツを穿かせるので、他のプレイヤーはYES/NOの2択の質問をしてパンツの柄を当てるという推理ゲーム。もうテーマの選択の時点で半分勝ってるゲームですが、120mmX80mmの巨大カードがまた非常に見栄えのする最高の出来。それでいてちゃんとゲームになっている良作。

3人パンドラム。3人プレイだと惑星ちょっと広めなのでのびのび発展できます。カード3枚やカード5枚で発動する特殊能力は確かに強いは強いのですが、コストとしてはそれなりに重いのでカーゴに貯めておいた方が得点になるような。終了トリガー引き負け。

3人ルーインズオブマーズ。キックスターター発の新作です。アクション選択でリソースマネジメントしながら技術開発するゲーム。火星が流行ってるから火星にしたんでしょうか、特に火星感はなかったです。アクションは5択でどれを選んでもよいシステムなのですが、前の人が選択したアクションからはアクショントークンが逃げ出して弱くなっていて、順番のマジックでトークンが集まって強くなってるところを選ぶのか、それとも自分のやりたいのを選ぶのかといったジレンマや、自分の行動で逃げたトークンがどこに行くのかを計算して下家を締めたりする、という感じで考慮すべき要素は多いのですが一手あたりのプレイ感は軽い好ゲーム。終了トリガー引き負け。

ML.K 3月例会

札幌市北区民センターでML.Kの3月例会がありました。参加者10人。
San Juan (alea)・Flourish (Starling Games)・Amalfi (うちばこや)・Prêt-à-Porter (Portal Games)をプレイしました。

まずは軽く4人でサンファン2、イマイチ回らず大聖堂建てるも最下位。

キックスターター発のフローリッシュ。ドラフトで箱庭を作るゲームで、3桁まであるダイヤル式の得点ボードが目を引きます。デザイナーはエバーデールの人。7人まで対応というのは7ワンダーを念頭に置いているのでしょうか。
ドラフトなんですが、6枚の手札から1枚プレイして、1枚を右隣へ渡し、もう1枚を左隣へ渡し、両隣から1枚ずつもらって、1枚山から補充する、というシステムです。これだと要らないカードを左右とキャッチボールするだけで山引きに賭けるしかないのでは。
カードごとに様々な得点獲得パターンがあってこれをいくつも組み合わせるポイントサラダの様相です。最下位。

国産重量級ユーロとして評価の高いアマルフィ。地中海の商人になって商品を売買して儲けるワーカープレースです。
最初からある程度数持っている船コマがワーカー兼商品を表す資源マーカーとなっているので、ワーカーとしてアクションをしに行くと在庫を持てる量が減るという仕組み。うまいことコマを使い回して効率よく運用することが求められます。といってもワーカープレースの常でアクションで稼げる効率は割と均衡しているので、人と差をつけるのは人物カードの性能でしょうか。ゲーム開始時から何枚か持っていて使い捨てやら常時発動など効果は様々ですが、ゲーム中に追加で入手できる機会が貴重なので見逃さないようにしたい。イザとなれば捨てて食料に変換もできます(ダンジョンペッツ?)。余り気味になる食料を活用できる人とか、主要な得点源になる契約カードに関係する人が強そうです。
初手で香辛料を取りに行って次の手番にその香辛料で真っ先に海図が買えるので、ややスタートプレイヤー有利なように思います。勝ち。

プレタポルテはファッションデザイナーになって服を作って売ったりファッションショーに出展したりするワーカープレース。10年前のゲームですが、最近再版されたそうです。日本語版も出るようですが今回は英語版。
テーマ的にコンポーネントは美しく作られていますが、文字が細かすぎで老眼にはちょっとつらいものがあると思います。ゲームは全12ラウンドで、ワーカープレースで準備をするのを2ラウンド繰り返したらファッションショーラウンドが1回ある、というのを繰り返します。服を作って売ってではおそらく収支トントンで会社や人員の維持費に飲み込まれていくので、ファッションショーで定期的に勝っていかないと早晩行き詰まりそう。借金もあるのでそういうのが好きな人にはお勧めでしょう。
会場の時間切れのため初回のファッションショーの終了までプレイして途中終了。公称90分というのはちょっと違いそうです。

ML.K 2月例会

札幌市北区民センターでML.Kの2月例会がありました。参加者8人。
Stich-Meister (Amigo)・Rolling Stock Stars (All-Aboard Games)・Nova Luna (Edition Spielwiese/HJ)・San Juan (alea)・街コロ通(グランディング)をプレイしました。

トリックマイスター5人。大抵の場合、プラス場の点が少ない割にはマイナス場で異様に得点削られるバランスになることが多いのですが、今回は少ないプラス場で大きく点を積むことができて勝ち。

4人でローリングストックスターズは18xxにインスパイアされた株取引ゲーム。一応ドイツを中心にしたヨーロッパの様々な交通会社に投資家として出資するという設定なのですが、地図等はなくどの会社もただ名前と固定の収入があるだけの紙なので、あまり雰囲気は感じられません。
4人プレイだとランダムに全26社の個人会社が登場するので、これを順にオークションで獲得して、大会社に変換したり他の大会社に買収させたりして資金を回転させ、いずれかの大会社の株価が天井についた時点で総資産の一番多い人の勝ち、というシステム。線路を引かないだけで大まかには18xxそのままのルールです。
ほとんどの18xxゲームでは配当の有無によって株価が上下するのですが、このゲームでは配当と株価には関係がなく、株価は会社の保有する総資産の増減によって上下するというところが最大の違い。粉飾決算してすっからかんになった会社が爆上げするという不自然な状況は発生せず、逆に内部留保を積み増すことで株価がそれを反映して素直に上がっていきます。というわけで普通の18xxよりはずっと現実的なルールなのですが、なぜか2つの会社の株価が同時に同じ値になれないという、いかにもゲーム的な制約のせいで思わぬところで株価が急変動したりもします。
ゲームの進行とともに会社が扱う資金はどんどん大きくなっていくのですが、リアル指向な分、社長の手元に会社の資金を吸い上げるのはなかなか難しいバランスになっている感じです。最下位。

4人でノヴァルナはホビージャパンの日本語版。言語依存性はありませんが。テーベの東システムでタイルを拾い集めて箱庭をするゲーム。アブストラクト色の強いゲームですが、パズルとしてはなかなか面白いです。最下位。

4人でサンファン。生産設備メインで建てたのにギルドホール引けず大敗。
4人で街コロ通。一番乗りでランドマーク建てたところまではよかったのですが、ダイス1個作戦ではやはり伸びが悪いのか負け。

ML.K 1月例会

札幌市北区民センターでML.Kの1月例会がありました。参加者7人?
Eresia (風栄社)・BIOS: Origins (Sierra Madre Games)・Diletto (風栄社)・Tuki (Next Move Games/HJ)・Unlock! ( Space Cowboys/HJ)をプレイしました。

5人で人待ちエレジア。タイル5枚が横一列に並んだマップを右往左往しながらハンドマネージメントして、10VP稼ぐか一番端っこのタイルでサドンデス条件を満たした人が勝ちというカードゲーム。小箱ですが十分面白いですし収束性も悪くないです。サドンデス条件の鍵は複数枚ありますが、デッキが一山回って自分の手元に来てなければ必ず誰か他の人が持っているので、ガンガン告発しかけていくのがよいようです。負け。

2卓に分けて3人バイオス:オリジンズ。一昨年?キックスターターで出た第2版はバイオス3部作の3作目で、ホモサピエンス・ネアンデルタール人・デニソワ人・ホビット(?)の4種族に分かれて石器時代から現代までのスケールで技術開発と陣取りをする4X系ゲーム。といっても戦闘要素は上級ルールになっているので、基本ルールだけだと戦争はありません。
全部で4時代に分かれていますが、いずれかのプレイヤーが時代を進めようと思わない限り基本的に時計は進まず、災害などのバッドイベントも発生しないので、序盤は(シエラマドレとしては)割と平穏に開発・拡張を進めることができます。その代わり誰か1人でも時代を進め始めると、とりあえず次の時代に進んで落ちつくまでは災害祭りで、今まで積み上げてきたものがガラガラと崩されるいつものシエラマドレになるわけですが。
基本ルールだと発明品を手元に残せないので、時代を進めない限りアクションの選択肢が広がりません。ここがカード引きになっているので、いつも通りではあるのですが、ちょっと運要素が大きすぎです。基本ルールはあくまで導入用で本番は上級ルールでプレイするのがデザイナー意図なのではと思われます。
謎にインドネシアがスタート地点のホビットを担当。狩猟民族として繁栄して僅差勝ち。

ディレット4人。手札をプレイしてカードコスト分の坊主めくりをして通れば得点という運ゲー。最後の1枚を踏むと自動敗北ですが、それ以外はそれほどダメージはないので、序盤はガンガンリスクテイクして終盤洗面器ゲーになるという感じで、坊主めくりの割にはちゃんとゲームになっていました。負け。

トゥキ3人。言語依存はありませんが、ホビージャパンの日本語版です。箱には2~4人用と書いてありますが、3人分のコンポーネントしか入ってない謎仕様。正直に3人までって書いた方がよいのでは。積み木でお題の形状を早く作った人が勝ちというパズルゲーム。なかなか難易度高くて面白いです。

アンロック。第5作めの2本め、シャーロックホームズのシナリオ。殺人事件の捜査をします。アンロックシステムなだけで、もはや脱出ゲームでも何でもないですね。思いのほか難易度高くて(会場の)時間切れで解決できず。忘れたころに再プレイするしかないでしょう。

ML.K 12月例会

札幌市北区民センターでML.Kの12月例会がありました。参加者4人。
The Nobles (Shockpanda Games)・Empire Builder (Mayfair)・Anno 1800 (KOSMOS)をプレイしました。

ザ・ノーブルズは3年くらい前のキックスターターの作品。200人ほどが計$15,000キックして資金集め自体は小規模に成功したのですが、プリント&プレイ版のファイルを配信しただけで作者が金持って逃げてしまった失敗プロジェクトです。その後、作者は普通にアメリカにいてLinkedInで仕事探してるようです。さすがに$50かそこらで撃たれたり刺されたりはしないでしょうが、ビザの出前を送りつけられたりくらいはされそうです。
さて、ゲームとしては最大4人までのバトルロイヤルの個人戦闘。ハンドマネジメントで攻撃カードや防御カードを撃ちあい、攻撃が通れば袋からダメージチットを引きます。チットの内容は命中箇所が頭・右手・左手・右足・左足のいずれか、ダメージが1点か2点のどちらかという組み合わせ。いずれかの部位に2点以上のダメージを受けるとその部位ごと吹き飛ぶというブラッディな設定。両手両足すべて失うか、頭部を破壊されると死亡して負け抜けです。
基本的に設定のおかしさを笑うバカゲーですが、1人落ちても3人くらいいればそれなりに戦闘の駆け引き感があってゲームにはなっています。もう1人落ちてタイマンになると同じ山札から手札を引き合うシステム上、自分が攻撃カード引いたときは相手が防御カード引いてるという、Down in Flamesシステムでよくある膠着状態に陥ってしまい、ダラダラと長引くのでここは少し調整が必要でしょうか。というわけでカードのバランスの練りは甘いですが、ちゃんと出てれば話のタネくらいにはなった惜しいゲームです。ほとんど攻撃させてもらえず真っ先に即落ちして負け。

クレヨン列車ゲーのエンパイアビルダー。相当なロングセラーで販売時期によってかなり仕様に違いがあります。今回プレイしたのはメイフェアの末期の版で商品が紙トークンでした。見た目はちょっと落ちますが、カラー印刷なのでプレイアビリティは良いです。ただし裏が単色なのがちょっと残念。せっかく両面印刷なので裏表同じにしといてくれればイチイチ裏返さなくて済むのですが。勝ち。

アノ1800。ルールには書いてないですが、人口キューブはコンポーネントの数によって制限されています。特に赤キューブが上級職の入口で用途も多く人気なのに25個しかないので、4人プレイだと割と足りなくなります。赤がないと紫にも進めないので、出遅れるとかなりクリティカルに効くのでは。早期にほぼ割り当て分の赤キューブを確保した後はあまり人口増やさず手札数ひかえめにしてトリガー引き勝ち。

ML.K 11月例会

札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者7人。
Feierabend (2F-Spiele)・Stellar Horizons (Compass Games)をプレイしました。

フリーゼのファイアーアベンド5人。カローシ&ソン株式会社の社員になって労働争議をしてよりよい勤務条件を勝ち取るワーカープレースメント。
最初から全員ワーカー7人持っていて減らすことはできても増やすことはできません。自分のワーカーをすべて使い切ったらまとめて回収した上でその週のおちんぎんをもらいます。なお初期状態ではカローシ(株)は週70時間労働有給休暇なしという制度なため、疲労によって毎週社員の幸福度=VPが猛烈に下がっていきます。ストライキをすることでもらえる争議ポイントを消費して労働条件をお買い物することで、最終的には週20時間労働でバカンスは3週間という夢のような会社に生まれ変わりVPもそれほどは下がらなくなります。誰かが一定以上のVP貯めたら終了。
基本的にはワーカー数が少ない方が定期収入がすぐに回ってきて嬉しいのですが、序盤はそれ以上にVPが後退していくのでそこをどう乗り切るか、どのタイミングから早回しに切り替えるか、というゲーム。負け。

ステラーホライズン6人。コンパスゲームズはマイナーテーマのシミュレーションウォーゲームを精力的に出しているパブリッシャーのようですが、これは近未来の太陽系における宇宙開発をテーマにした4X系マルチ。箱に書いてあるプレイ時間2~4時間というのは真っ赤な嘘。BGGでは1~20時間となっていますが、これでもかなりサバ読んでいて、4人でフルキャンペーンをプレイした人によるレポートでは60時間以上かかったそうです。というわけでとてもオープン例会でプレイできる規模のゲームではないのですが、とりあえずプレイできるところまでやってみました。
太陽系の各惑星と主要な衛星・小惑星がそれぞれ1タイルで表現されていて、これをテーブルに並べて太陽系を作ります。写真は水星から火星までの範囲ですが、この外に外惑星系が広がっていて全体ではかなり広い場所が必要です。
各プレイヤーは米露欧中日印伯の7ヶ国のいずれかを担当して、2030年から1年1ターンで宇宙開発をします。国によって初期状態の差がかなりあり、米露中印の4ヶ国はすでに有人宇宙飛行の技術を獲得済みですが、他の3国は無人探査機で経験を積むところから開始です。しかも同じレベルの技術を持っていても、建造可能な宇宙船・無人機の性能が国ごとに千差万別なので、ルールの細かいところまで理解してないと効率よい運用は難しそうです。
無人探査機はコストを払って製造して目的地を決めて地球から打ち上げると、地球からの距離に応じたターン数後に自動的に到着してダイスを振ってチエックを行なって後で技術を買うのに使えるポイントを獲得したり、宇宙基地の建設予定地を発見したりできます。有人宇宙船があれば、資材を他の星に運んで宇宙基地を建設し、そこに移民したり資源の採掘を行なったり技術開発をしたりできるようです。
定期収入と技術のお買い物が10年に1回しかできないので、できれば2040年まで進めたかったのですが、結局4時間かかって7ターンめまで進んだところで時間切れ。専用に広い部屋を用意してソロプレイするゲームなのかもしれません。とりあえず7年目までの感想としては、無人機による宇宙探査はいろいろ確率とか期待値とか計算できるとしても結局は五分五分のバクチですね、といったところ。

終了後は場所を変えて裏例会。参加者3人。Lost Ruins of ARNAK (CGE)をプレイしました。
ロスト・ルーインズ・オブ・アルナック、CGEですがいつものフバチルではなく新人デザイナーらしいです。デッキ構築+ワーカープレースで遺跡探索をします。
初期デッキ6枚、初期手札5枚、全5ラウンドしかなく(手札補充機会も全部で4回しかない)、購入可能なカードの選択肢も狭いので、デッキ構築よりも少ない手札をやりくりするハンドマネジメントの要素の方が強い感じです。ワーカーは各プレイヤー2人固定でちょっと少なめですが、これをアクションマスに派遣して獲得した資源でカードを買ったり新しい遺跡(=アクションマス)を探したり研究トラックのコマを進めたりといろいろとやることはあるのですが、カードも資源も不足ぎみというつくり。特に研究トラックを最後まで進めることで大量の勝利得点を獲得できるはずなのですが、どうやったらそこまで到達できるのかさっぱりでした。もう少し効率高めれば手がとどきそうな雰囲気はあるので、あまりいろいろと浮気せずに方針固めて集中投資した方がいいのかも。2位。

ML.K 10月例会

札幌市北区民センターでML.Kの10月例会がありました。参加者8人。
Bonfire (Pegasus Spiele)・Gudetama (Renegade Game Studios)・2019: The ARCTIC (SINONIS)をプレイしました。

まずはフェルトの新作ボンファイア。焚き火の回りを囲んで踊りながら謎の儀式をしているらしく、たぶん盆踊りか何かです。
手元の個人ボードでちょっとしたパズルをしてアクションタイルを獲得し、それを消費して各種のアクションを実行してセットコレクションでポイントサラダをするというシステム。この手のゲームの定石として、ある程度バランスを取りつつ特化型になって効率を上げていく速度を競います。最初の何もかも足りない状態では何から手をつけていいのか良く分かりませんが、ある程度回り始めると忙しくなってくる感じはいつものフェルトといったところでしょうか。終了トリガーが引かれてからゲーム終了まで割と長いので、やりたいことは大体できて満足感は高いです。勝ち。

ぐでたまはスートなしのトリックテイクで最終トリックを取ってしまうと失点という、おおむねフリーゼの5本のきゅうりそのままのゲームです。カードの色が直感的ではないのですが、それ以外は5本のきゅうりと同じくらいには面白いと思います。勝ち。

北極圏2019は少し前(BGGによると2011年)のポーランド製。ロシア・ノルウェー・EU・カナダ・アメリカが北極での資源開発をめぐって争うというゲーム。すでに過去になってしまった近未来の設定ですが、テーマ的には現代ものと考えてよいでしょう。BGGスコアは6点台であまり良くありませんが、昨今あまりない直接攻撃ありランダム要素なし非公開情報なしのガチの重量級マルチなのが低評価の原因でしょうか。古きよきマルチに今風のシステムという組み合せとしては悪くないと思いますが。
5カ国登場しますが、特に担当国があるわけではなく、自分のワーカーを好きな国に派遣してアクションをするワーカープレースです。
ワーカーの回収が一工夫されていて、ワーカーを特定の国から回収しなければ配置コストを節約しつつ、複数ターン連続して同じ国でアクションすることができるような仕組みになっています。これによってプレイヤーごとに深く介入している国がある程度偏ってきますが、あまり寄せすぎると戦略の自由度が減るというジレンマ。
生産した資源を勝利得点に換えつつ最終的には生産設備も得点に換算されるので、地道に建設して生産力を上げていくのが王道でしょう。お金がシビアなゲームなので収入機会を逃がさないのも重要だと思います。他人を攻撃し続けると自分も前に進めず泥沼から抜け出せません。
最終ラウンドに入る直前までで時間切れ終了。泥沼に沈む最下位グループでした。

ML.K 9月例会

札幌市北区民センターでML.Kの9月例会がありました。参加者8人。
Clinic (AVStudioGames)・Orchards (MIDLUS)・The Crew (KOSMOS)をプレイしました。

3人でクリニック。新型コロナ拡張も届いているのですが、基本ルールのみで。医者は新卒が一番優秀で働かせ続けるとどんどん激務に疲れて能力が下がっていくという悲しい設定のゲームなのですが、研究所を建ててそこで勉強させると医者の能力を回復させることができます。というわけで人気のタイルなのですが、医者が入れ替わり立ち代わりに研究所に出入りすることによる移動歩数の浪費から来るペナルティが意外と大きく、必ずしも得点伸ばせるとは限らない感じです。今回は患者の確保と培養がうまく回って僅差勝ち。

3人でOrchards。手作り感満載で素朴ながら綺麗なコンポーネントが特長の同人ゲームです。特に瓶詰めになった妖精コマの雰囲気がよいですね。ダイスドラフトで妖精を一筆書きで移動させ、落ちているタイルを集めてまわるゲーム。タイルを回収したマスは進入不能エリアになるので、うまいこと機動を工夫して他人を雪隠詰めにする駆け引きが熱く、見た目のほのぼの感とはかけ離れたヒリヒリとしたゲームです。序盤の手探り状態のうちに良いタイルを拾うことができて勝ち。

3人でザ・クルー。何だかんだで全50シナリオ中半分くらいまで来ました。