Phage合宿

合宿2日め。早朝にT井氏が到着してフルメンバーの7人になりました。

Fresko (Queen)・Schweinebande (HiG)・Level X (Schmidt)・Hexenflug (Amigo)・Cavum (QWG)・At the Gates of Loyang (Lookout)・Psychopet (Goldsieber)をプレイしました。

Queenなのに普通の正方形箱なフレスコは、教会のフレスコ画を修復するために絵の具を混ぜるゲーム。基本的にはワーカープレースメント+リソースエクスチェンジで、絵の具コマを集めてそれを交換しながら価値の高い色に変換して、最後は勝利得点タイルであるフレスコ画を獲得するという割とオーソドックスなシステムです。最初にワーカーを置いて決める要素が始業時刻というのが面白い。始業時間を早めると他人より先に行動できる代わりに職人の士気が下がってしまうので、ここぞというとき以外はすごい重役出勤のやる気のない職人工房です。

ドーラのブタなかまは、ヘクスマップ上に並べられた動物タイルを取りあって組み合わせを作って得点にするゲーム。先にコマを置ききって降りてしまうと他人より先にタイルが獲得できる代わりに、他人のコマで邪魔されたり、後からタイルがめくられてもっといい場所が発見されたりというジレンマで駆け引きが発生するシステムなのですが、1人あたりのコマ数が少ないので後からコマを置いて自分の得点を取りつつ他人の邪魔もするというのはなかなか難しく、先手番のプレイヤーが運よく配置のよいところを見つけてしまうと対抗しずらい感じはします。プレイ時間30分の小品なのでそこまで難しく考えるゲームではないと割り切れば、めくられたタイルの組み合わせの運に翻弄され悲喜交々な楽しいゲームです。ブタ4枚セットができた分で勝ち。

レベルXを再戦。3人よりは4人の方がコマを進める駆け引きの密度が上がってよい感じです。

昼食は去年も利用した焼肉亭の食べ飲み放題コースでした。

ヘキセンフルークは5色あるカードを1枚ずつ場か山札から引いて、同じ色を数字順に引ければ獲得、逆順ならバーストして場に流れるというカードゲーム。イケイケでバーストしやすいプレイヤーの下家だと有利です。

前回の秋合宿のときも展開されていましたが私は参加してなかったCavumは鉱山を掘って宝石を獲得するゲーム。今回は練習的に1ラウンドだけのプレイだったのですが、毎ラウンド全員に1個ずつ配られるダイナマイトカードで坑道が大規模に破壊されるシステムはどうなんでしょうか。

洛陽の門にてを3人で。ほとんど毎ターンすべての収穫物を植えるか客に売るかして回転速度的にはこれ以上なかったはずなのですが思いっきり最下位。無借金経営でしたが初手カブ次の畑でカボチャは元手かけすぎだったのかもしれません。何度プレイしてもなかなかうまくなりません。

最後は動物病院。精神病の動物を治療するというシュールなテーマのゲームです。箱には30~45分と書いてあったので簡単なゲームかと思いきや、実は1プレイ2時間の重量級ゲームでした。Diamant (Schmidt)みたいに全員共通のカードを1枚ずつ引いて好きなときに降り、バーストしてしまうと収入0、そうでなければ自分の降りた時点までの収入が基本の治療ポイントとなり、これを消費していくつか特殊効果に投資したり患者を治療して勝利得点にするというシステムです。最初の治療ポイントの獲得で引くタイミングを悩むのでプレイ人数に応じて相当な時間がかかります。基本の治療ポイントでは患者の治療には全然足りないので、ポイントを増やすための特殊効果に投資するわけですが、これもそれなりに種類があるので悩ましいです。見ためとは裏腹なヘビーなマネジメントゲームでした。
序盤バーストしまくりで出遅れましたが、終盤には景気よく患者を獲得して勝てました。

Phage合宿

Phage合宿に参加しました。
場所は去年の春合宿と同じ滝川ふれあいの里でした。

1日めは参加者6人。Big Chease (Cheapass)・Black Vienna (Kosmos)・Level X (Schmidt)をプレイしました。

コテージに到着後、早速チーパスのビッグチーズをプレイ。少し前にものすごい勢いで廉価なゲームを量産していたメーカーですが、最近新作を見ていないような気がします。せっかく高値で競り落した大仕事で1を振ってしまって大ショックを受けるという光景が何度も起きていました。

かなり古いゲームのブラックウィーンですが、現在絶版入手難なのでBGGに上がっているデータが元の再生品です。全員に均等に容疑者カードを配分し、誰にも配られなかった3枚を当てるゲームです。調査システムは、捜査カードで指名された3人のうち、自分の持っているカードが何枚かを答えるだけ。序盤は全然情報が確定しないのですが、中盤は連鎖的に事実が判明していく爽快感があります。ですが自由な質問ができないので、終盤の詰めはとても難しくなっています。クルー系の推理ゲームの中ではシンプルながらとてもよくできた傑作だと思います。

レベルXはダイスゲーム。4個のダイスを振って出目に対応するトラックのコマを進めて終点まで行ったら得点を獲得、一度終点に着いたコマは、他のプレイヤーのコマが終点に来て追い出されるまでは何度でも得点取り放題というシステムです。ダイスゲームなので運ゲーなのはあたり前ですが、他プレイヤーの位置を見ながらいつどのトラックを進めるかの駆け引きがあってそれなりに戦略的です。2戦2勝。

晩ごはんはカレー。食後はひたすらMHP2Gで狩りまくり、HR6だったのが一瞬でHR9になってしまいました。

ML.K 4月例会

札幌市東区民センターでML.Kの4月例会がありました。いつもと会場が違うので人来ないかと思ったら、参加者は驚きの9人でした。皆さんありがとうございます。
Ursuppe (Doris & Frank)・Fire & Axe (Asmodée)をプレイしました。

早々に人が集まったので原始スープを拡張入りで6人。さすがに6人もいると海が狭すぎます。生存空間が狭く食料もすぐなくなるので食料節約系や移動系・触手などが大人気でした。意外と攻撃系に進む人はあまりいませんでした。
私は繁殖コストを下げる遺伝子と離れたところに子孫を作る遺伝子を選択。飢え死に覚悟で毎ターン新しいアメーバをばら蒔く作戦にしました。途中まではこれがうまく当たってていい感じでトップを独走していたのですが、最後華麗に踏み台にされて負けました。
過密のせいで攻撃対象がいくらでもいるので、防御系は必ずしも確実でないにもかかわらず持ってるだけで攻撃側が避けてくれてコスト以上に働いてくれていたように見えました。

人が増えたので卓分けで5人ファイアー&アクス。サーガカードが一度に3枚しか出ないので5人はちょっと多いように思うのですが、実際にプレイしてみると最終的にはそれほど大差にはならず、意外とバランスは取れていました。プレイ時間がサーガカードの枚数で制御されているので、待ち時間は長くなるものの、総プレイ時間は少人数プレイのときとあまり変わりませんでした。箱に書いてある90分は嘘だと思いますが。

終了後は裏例会に移動。参加者3人。God’s Playground (Treefrog)をプレイしました。

神々の遊技場はワレスの3人専用ゲームで、ポーランド史がテーマです。ポーランドの歴史なんぞまるで知りませんが、このゲームによるとどうやら四方八方から敵が攻めてきて休むヒマもないということらしいです。
今のポーランドよりかなり広い大ポーランドが5つのエリアに分けられていて、そのそれぞれにスウェーデン人・ロシア人・タタール人・オスマン帝国・ハプスブルグ家が攻めてきます。各プレイヤーはポーランドの大貴族として各エリアに土地を買い、その土地を守るために軍を雇って外敵の侵入を撃退すべく頑張ります。
3人しかいないのに5方向から敵が攻めてくるので、どうやっても手数も資金も足らず、ポーランド国内は敵に蹂躙されたい放題です。ワレス語の難解なルールもあわせると、1回プレイしてゲームのシステムと展開に習熟しないとポーランドを守るどころの話ではないと思います。戦闘がファイアパワー方式でダイスをごろごろ振るので少し振り幅が大きいような気はしますが、ゲームバランス的な問題はなさそう。水準以上のゲームではあるのは間違いないのですが、3人限定なこともあわせるとそう何度もプレイする気力の沸くゲームとは言い難いです。
重点投資したエリアを手堅く防衛できて勝ち。

ML.K 裏例会

ML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
The Republic of Rome (Valley Games)をプレイしました。

共和制ローマはアバロンヒル版の再版、元老院を舞台に派閥争いをしながら、ローマを襲う危機に対処していきます。
コンポーネントはフルカラーの豪華仕様になりましたが、凝りすぎでイマイチ遊びずらいです。現在の自派閥の合計票数や属州総督の残り任期を表示するための回転式ダイヤルがついているのですが、数が多い分つくりがちゃちで使いやすくも見やすくもありません。元老院議員の現在の影響力や人気度は昔ながらの数字カウンターを置いてデジタル表示する方式なので、マーカー数の削減にもなっていません。ついでにこの数字カウンターになぜか0のコマが用意されてないという痛恨のエラッタもあります。これは版によっては追加の訂正コマが入っているようです。例によってコンポーネントのデザインをした人は一度もこのゲームで遊んだことないということがまる分かりですが、恥かしくないんでしょうか。

ゲーム本編の方は旧版とあまり違いはありません。最大の変更点は、同じ国を相手にする戦争が同時に何枚も引かれたとき、旧版ではすべて一度に活性化してしまうので、そのターン中にまとめて処理しないと往々にしてローマが滅んでしまうことになっていたのに対して、新版では1ターンには同じ国相手の戦争は1つずつしか活性化しなくなりました。毎ターン1回づつ撃破していればとりあえずローマは安泰という寸法です。

若干難易度が下がったはずなのですが、第1次ポエニ戦争がセットアップ時から存在しているのに1ターンめからいきなり第2次ポエニ戦争を引いてきます。続くターンにはすぐにハンニバルやらハミルカルやらまで引かれてきました。もうこの時点でローマの将来には暗雲が漂いますが、ローマの対カルタゴ最終兵器のファビウス・マクシムスとスキピオ・アフリカヌスも早いタイミングで登場。彼らを独裁官に任命して窮地を脱するかと思ったのですが、これが限界まで建造した海軍を全部与えているのに全然勝てません。相次ぐ敗戦に市民の不満もウナギ登りで、いよいよもうダメかというタイミングで影響力25を貯めて条件を満たしたN村氏が終身執政官に立候補して金の力で見事当選。カルタゴ以外の雑魚い戦争を解決してローマ存続条件であるアクティブな戦争3以下を満たして一応の勝利を収めました。この皇帝は明日にも市民の暴動とカルタゴに挟み撃ちにされて政権転覆しそうな気もするのですが…

ML.K 裏例会

ML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
Dominion (RGG)・Macao (alea)・Red November (FFG)をプレイしました。

ドミニオンはプロモカードのへそくり入り。ついでに相性のいい宰相も入れてみました。初手2-5だったので早速へそくりを購入、へそくり3枚と宰相でいい感じに回って勝ち。さすがに強いですがやはり状況次第でしようか。

マカオは要素がいっぱいある複雑なリソース交換ゲームでありながら運の要素も多めという最近のaleaのゲームらしいつくり。6色ある資源から1手番に2色ずつそれぞれダイスの出目の数だけ手に入れられるのですが、得られる個数と同じ数のターンが経過しないと実際には獲得できないというところがゲームのキモになっています。将来必要になる色は山札から引いてくるカードにかなり依存するので、相当なエスパーじゃないと流されるまま手なりで打つしかなくて苦労します。
初手で取った門のカードが、本来勝利得点に関係ないイニシアチブ順を得点化できる強力なカードで、これを有効活用できて勝ち。

レッドノベンバーを救え!は沈没中の潜水艦で60分生き延びる協力ゲーム。テーベの東に似た時間消費システムで、あちこち崩壊しつつある潜水艦を持ちこたえさせるために右往左往します。僕は原子炉の消火作業のために飲んだ気つけのウォッカで潰れてしまい焼死しました。他の2人は無事生存。なかなか笑えるよいゲームです。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Caribbean (Winning Moves)・Through the Ages (CGE)・The Great Space Race (Kenzer and Company)をプレイしました。

カリブは海賊の財宝集めを題材にしたプロット式のビッディングゲーム。最初は割と自由気ままに海賊を操る雰囲気なのですが、運の要素が薄いので、後半だんだんと選択肢が狭まってくると途端にガチガチのバッティングゲームに早変りします。序盤はただのセットアップで面白いのは最後だけとも言えるのですが、短時間ゲームらしい鋭いデザインの良作でした。

スルー・ジ・エイジは早々にハンムラビを確保して序盤のアクション数で優位に立ったのはいいのですが、鉄器文明を取りそこねて中盤から失速しました。時代Iの主要文明である鉄も灌漑も人数分はないので、取れなかったときの打ち回しも考えておく必要があります。食料不足のときは人の要らない歴史的建造物がよいらしいことが分かっているのですが、資源不足を何とかするのは難しそう。資源を必要としない特殊文明(青カード)を中心に作戦を立てるとよさそうな気もしますが、どんなもんでしょうか。

箱もマップもデカい割にコンポーネントはチープなThe Great Space Raceは宇宙人の宇宙船によるレースゲーム。宇宙船の移動をカードでプロットしながらヘクスマップのサーキットを3周します。自分の通過した後ろに他人を妨害するための宇宙機雷を散布できるので、基本的には先行有利なのですが、イベントカードの効果などでそれなりにバランスは取れているようです。速度と手札をコントロールして宇宙船を進めるシステムはかなり巧妙にできていて、見た目とは裏腹に緻密なゲームでした。6人までプレイ可能なので、もう少し人数が多い方がより面白そうです。

ML.K 3月例会

札幌市北区民センターでML.Kの3月例会がありました。参加者3人。
Techno Witches (RGG)・Taluva (RGG)・Tobago (Zoch)・Time Pirates (RGG)・Talisman (FFG)をプレイしました。

テクノウイッチは掃除機?に乗った魔女のレースゲーム。手番にできるのはタイルをプロットするか発進するか。発進したらプロットしたタイルを一気に並べて(障害物にぶつかってなければ)その先端まで進みます。システムはかなりそれっぽいですし、評判の割には普通にゲームになっています。練習と本番で2戦1勝。

相当以前にプレイした記憶のあるタルバ。ぼこぼこ隆起する地形の上にテントと塔と神殿を建てて、置ききったら勝ちなのに途中で置けなくなったら負けという理不尽なゲーム。景気よくテントを建てまくりあやうく脱落しそうなところでぎりぎり2種建てきり勝利でした。

トバゴはみんなで手がかりカードをプレイして場所を絞り込みながら宝の場所を探すゲーム。いろいろと複雑ではあるのですが、基本的に1手番が財宝カード1枚に変換されていくシステムなので運以外のところではあまり差はつきません。コンポーネントの良さもあって宝探しの雰囲気はよく出ています。2位。

タイムパイレーツは時代を巡りながらお宝を集めるゲーム。補充用のお宝タイルの中に含まれる時間警察タイルが引かれると時間警察が動き、プレイヤーの活動を妨害してきます。8枚の時間警察タイルが出たら1ラウンド終了で全3ラウンドなあたり、なんとなくラーに似ています。近所ではどうしようもないダメゲーという評価だったそうですが、これは和訳が間違っていたせいで、正しいルールでプレイすれば運の比重が大きいもののそれなりに戦略性のある普通のゲームとして楽しめます。どど負け。

タリスマンは死神とダンジョンに加えて、新しくフロストマーチ拡張を投入。終了条件変更カードのシステムが入りました。旧版の不評だったエンドカードとは違いボイドは入っていないので、最初から公開でプレイできます。今回は魔術師の探索を選びました。死神拡張で追加された魔術師の探索カードを4つクリアして支配の王冠に行けば即勝利です。会場の終了時間も迫ってたので見切り発車で内周に突入し、運よく勝つことができました。

K村氏宅ゲーム会

K村氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
三国志覇王(翔企画)・Rumis+ (Murmel)・YINSH (Don&Co)・Rosenkönig (Kosmos)・Twilight Imperium 3rd Edition (FFG)をプレイしました。

とりあえず4人。三国志覇王はカードゲームであることによるコンポーネントの制約をみじんも感じさせず三国志の雰囲気をうまく表現できている良作。優秀な軍師を多数揃えたのに頓死した袁紹・荊州を取り合う劉備と孫権・結局最後に勝ってた曹操とまるで史実通りの展開でした。
その後は、しばらく人待ちでひたすら2人用ゲームのペア戦を回しました。

1人増えてトワイライトインペリウム3版。プラスチックフィギュア満載の巨大ゲームです。
ルールは複雑でインストだけで2時間以上かかりましたが、一通り分かるとシステムの根幹は意外にシンプルです。最初にカタンのようにタイルを組み合わせて宇宙を作ったら、後は毎ラウンドの最初にプエルトリコのように役職を選び、1人ずつアクションを行って全員パスしたらラウンド終了という流れです。各プレイヤー有限のアクションチットを他人の役職の効果に相乗りできる回数・宇宙艦隊のスタック制限・自分のアクション数に分配する方式で全体的な行動回数を縛っています。
基本的には艦隊の生産と移動を繰り返して版図を広げるわけですが、技術開発で新兵器が登場したり、プレイヤー間でカードを交換して貿易したり、マップの中央に重要な星系があって各自の秘密勝利条件でその重要星系に関わりがあったりなかったりと、ゲームの雰囲気はエポックの銀河帝国の興亡に似ています。
宇宙船は大きいのから小さいのまで各種用意されていて値段と性能が違うのですが、収入もスタック制限も(ついでにアクション数制限も)厳しいので、手元のリソース管理にてんてこ舞いしているだけでも十分に堪能できます。他にも種族の特殊能力だとか、大量にあるアクションカードだとか、とにかく大量にあるコンポーネントを生かして飽きさせないゲームを狙っていて、やりごたえ感でいっぱいです。
今回は時間の都合で中立星系が全部征服されて各自の勢力範囲がだいたい決まったところまでしかプレイできませんでした。次回プレイに期待です。

ML.K 裏例会

ML.Kの裏例会がありました。参加者4人。
Dominion (RGG)・Dungeon Lords (CGE)をプレイしました。

とりあえずドミニオンは攻撃カードだらけで低調な場。1戦1敗。

最近快調なチェコゲームズのダンジョンロードは、邪悪な魔王としてダンジョンを掘ったり怪物を雇ったり罠を設置したりして冒険者が襲ってくるのに備えるという、どこかで聞いたことのあるようなゲーム。
アクションをカードでプロットして全員同時に公開、他のプレイヤーと衝突したときはスタートプレーヤーから優先で解決しますが、順番によって同じアクションでも若干コストや利益が異なるというシステムになっています。速ければよいというわけでもないので、よく周りを見てプロットしなければなりません。凶悪な怪物を雇ったりして悪名が高まると強い勇者が来てしまうので、ときどき善行を積むアクションを選んでおく必要があるなど、このメーカーらしいジョークが効いています。
襲ってくる勇者の性能差がちょっとありすぎるとか、1年目ラウンドで置いた部屋が2年目ラウンドまで残るかどうかで収入面で大差がつくなと、初回プレイのバランスはいまひとつでしたが、ゲームのテーマが良い分楽しく遊べました。2位。

K藤氏宅ゲーム会

K藤氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Age of Steam (Eagle)・Last Night on Earth (FFP)・Snow Tails (Asmodée)をプレイしました。

蒸気の時代はThe Zombie Apocalypse拡張(AoS Team)。マップはアメリカペンシルバニア州ですが、ゾンビがわらわらと街を襲っているなか荷物を輸送するというシュールな世界観です。
ゲーム開始時にランダムな場所に置かれたゾンビが、最寄りの街を目指して1ラウンドに1歩ずつ自動的に近づいてきます。ゾンビに襲われた街は廃墟になってしまい、ゾンビの群れは犠牲者を求めてイナゴのように次の街を目指します。
マップは一面山ばかりで地形コストがかさむため借金先行ぎみの展開で、基本的にはあまり儲かりません。マップの大半がいずれゾンビの群れに飲み込まれることが分かっているので、全員狭い地域に集中しがちなのも経営難に拍車をかけています。
一度ゾンビが通ったところはペンペン草も生えない不毛の地にはなるのですが、線路はそのまま残り廃墟も無色の都市としてリンク数には数える上、改めて新都市の特権で都市を再建することも可能になっています。輸送でうまく荷物キューブを無くしたり残したりしてゾンビを誘導できるので、テーマの不条理さの割には戦略性の高いゲームに仕上がっています。
収益トップ、借金もトップで終了。線路タイル数の分で1点差の1位でした。

ラストナイトオンアースはServival of the Fittest拡張を投入。シナリオはHunker Down、ヒーローの目的は建物をバリケードで囲ってそこに立て籠ることです。バリケードはこの拡張の追加システムで、探索をする代わりに建物の壁を強化してゾンビの侵入を防ぐことができます。
5人なのでヒーロー4人対ゾンビ1人。ゾンビ側を担当しました。ヒーローが武器をなかなか手に入れらない展開で、バリケードの構築とゾンビの駆除を両立させるのが難しそうでした。いくらバリケードを築いても大量のゾンビすべての侵入を防ぐまではできず、拠点を放棄して次の建物に撤退するというパターンの繰り返しになってしまいました。ヒーローが4人死んでゾンビの勝ち。

最後は雪国物語。犬ぞりレースのゲームです。カードプレイで自分のコマを進めるところはアベカエサルに似ていますが、左右の犬の速度差を調整してコーナーを曲がる独特のシステムが面白いです。コンポーネントはアスモデらしい綺麗なつくり。同着レーン差で1位でした。