ML.K 7月例会

札幌市北区民センターでML.Kの7月例会がありました。参加者7人。
Mister X (Ravensburger)・Xanth (Mayfair)・Carcassonne (HiG)をプレイしました。

まずは5人でミスターX。前回は2回とも一瞬で怪盗が捕まってしまいましたが、今回はもう少し長生きできました。一定時間ごとに必ず居場所がバレてしまうので2回移動してもバレるのが早くなるだけだったスコットランドヤードと違い、過去の経由地に警官が踏み込むことで痕跡を発見するというシステムなので、高速移動されるとなかなか足取りがつかめなくなっています。その代わり警官も特殊アクションで2回移動できるようになったので、一度捕捉されると一気にピンチに陥る難しいゲームになっています。
1人増えて2戦め。さらに長生きされてしまいました。この調子なら逃げ切れる日も近いかもしれません。

もう1人増えて2卓に分割。ザンスは「魔法の国ザンス」のボードゲーム版。ザンスは最初の巻だけ読んだような気がするのですが、どんな話だったのか全く覚えてません。魔法使いハンフリーに与えられたクエストを達成すべくザンスを舞台に冒険するタリスマン/ルーンバウンド型のゲームです。特に成長システムも何もなく、襲ってくる障害をダイス運でクリアするだけの運ゲーですが、たくさんあるカードと原作由来の独特の雰囲気のおかげでそれなりに面白いです。4人でインスト込み3時間はまあ標準的でしょう。

カルカソンヌは基本セット+最新の橋・城・バザール拡張。木製の橋がたくさん入っていて、本来つながらないような道を立体交差で伸ばせるようになりました。いつも扱いに困る道タイルが一気に複雑なパズルに化けています。これは強烈です。城は2タイル都市を4点もらう代わりに城に変換し、最寄りのタイルで別の要素が決算されたときに、それと同じ得点を得るという仕組み。大抵は4点以上になることが多いのですが、城は都市ではないので草原の得点がかなり減ります。ちょっとしたバランス調整といった感じ。最後のバザールはバザータイルが引かれるなり突然競りゲーが始まってタイルを1枚ずつ買うというトンデモないシステム。ある程度カルカソンヌに慣れていてタイルの価値を見極められるなら面白いと思います。カルカソンヌもう何作も拡張出てるのにどれもアイディア満載なのがすごい。

他の卓ではRunewars (FFG)がプレイされていました。よさげな感じでした。

終了後は移動して裏例会。参加者4人。
ばるば★ろっさ(アークライト)・Alea Iacta Est (alea)をプレイしました。

ドミニオン亜種のばるば★ろっさ。補給を消費して部隊を買って、部隊を消費して得点カードであるソ連の都市を買う、というシステム。ドミニオンより1ステップ多くなってるところが工夫でしょうか。
イラストを大きくしたいのは分かるのですが、カードの文章やアイコンが小さすぎます。想定対象年齢層のプレイヤーには老眼でツラい域に達してると思います。ルールはドミニオンなので特に難しいところはないのですが、増援を買うには増援ポイントと増援コストが必要で増援ポイントは増援ポイントで増援コストは補給ポイントで支払うとか一読しただけでは何がなんだか分かりません。少しは用語を整理してください。とりあえずこれでは同人ゲームレベルです。コンパクトながらカードにスリーブをかけることを想定しているかのような箱のサイズなど、良いところは良くできているのですが。
ゲームの方はドミニオンの基本システムをうまく継承しつつ、細かいところで差別化を図っているのが良く分かる設計です。カードを運用する面白さがよく出ていると思いました。かなりプレイ時間が長いのと、結局モスクワ落としたプレイヤーが勝つ最後の1戦だけやればオッケーな得点バランスが難です。

賽は投げられたは前回3人プレイだったのでTEMPLUM初登場。どの建物でもダイス1個1点以上を目標にプレイしていくとよさそうな感じ。得点源として確実性が高いのは属領なので、はやり6ゾロたくさん振るのが大事ということかしらん。aleaっぽくはないけどよいゲームだと思います。

K藤氏宅ゲーム会

K藤氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Glen More (alea)・The Speicherstadt (eggertspiele)・伊能大図(高天原)・釣りのゲーム(同人)・Herr der Ziegen (Amigo)・Ziegen Kreigen (Amigo)をプレイしました。

まずは4人でalea中箱の新作グレンモア。ワーカーを置いて獲得したタイルをカルカソンヌのように配置して自分の街を作っていくゲーム。タイルの獲得はテーベの東のように欲張るとなかなか自分の手番が回ってこなくなるシステムで、他人のプレイ傾向にも気を配りつつ効率よくタイルを確保して得点を稼ぐ必要があります。中箱らしい良作。

エガートの倉庫の街はワーカープレースメントで港に着いた商品を獲得しつつ契約を取って売り払いつつ消防士を雇って火事を防ぐという忙しいゲーム。ゲーム中何回か決まった回数の火災が発生し、消防士の足りないプレイヤーは丸焼けという何とも良く分からない設定です。ワーカーは同じ場所に何人でも置けて、アクションをするには置かれたワーカーの数と同じだけお金を払うというシステムで、収入の方は絶対的に足りてないカツカツゲーです。山札が一回尽きたら終了なので割と短期決戦。1回プレイして一山分のカードを把握していれば面白そう。

伊能大図もワーカープレースメント。最近はどのゲームもワーカープレースメントでいいかげん食傷ぎみですが、これはワーカーを置く前にカードをプレイしてアクションの構成を決めるところから始めるというのが斬新です。ワーカーを置いてしまうとカードはプレイできなくなるので、降り時を見計らう必要がありなかなかテクニカル。
システムもコンポーネントも同人ゲームらしからぬ高い完成度を誇るのですが、ルールの記述が分かりにくいのが難です。同梱の英文ルールの方が分かりやすいと思います。
先行投資でばら撒いたポーンが無駄にならずうまく確定してくれて1位。

釣りのゲームは作成中の同人ゲームのテストプレイ。正式な名前は知りません。ルアー釣りがテーマのカードゲームです。システム面はこれから完成度を上げていくところのようですが、すでになかなか釣りっぽい雰囲気は出ていたと思います。釣りしたことないんで分かりませんが。

1人減って3人でAmigoのヤギの王様。何とも形容しがたい独特のシステムのゲームですが、7×7マスに置かれたタイルを1枚ずつ拾って、同じ種類のヤギを人より先に集めるゲームです。よく分からないなりに進めて一応大差勝ち。多分人の拾ったカードをよく覚えておいて的確に邪魔しなければいけないような気がします。
続いてヤギつながりで同じくAmigoのヤギ戦争をルール説明がてら1順だけプレイしました。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Roll Through the Ages (Gryphon Games)・Pit (Parker Brothers)・Ninja Burger (SJG)・Age of Empires III (Tropical Games)をプレイしました。

まずはロール・スルー・ジ・エイジズ。日本語版が出て遊びやすくなったのですが、記録用紙の技術の効果の説明が言葉足らずだとか、せっかくの木製ボードとペグの工作精度が甘くてガバガバだとか、品質的にはちょっともったいないです。ネットに上がっている後期青銅器時代拡張の方が面白そうです。

名作と評判が高い割には遊んだことなかったピット。穀物市場で取引するという設定で、自分の手札を一色に染めるのが目的です。K村さんのセットはベルつきのデラックス版なのですが、カードが全部黄色一色の印刷で一見して区別がつきません。ターン進行も何もなくひたすら早い者勝ちで自由にカードを交換しあうだけのゲームなので、も少しプレイアビリティに配慮してあってもいいような気がします。システムは評判通りの快作でした。

続いてニンジャバーガー。任務を2枚引いて好きな方を選べるという素敵な能力のカタナシ・アトトリさんを選んでみたのですが、選り好みしたはずの任務すべてに失敗し、ものすごい勢いで祖先の霊に詫びに行ってしまいました。

最後はエイジオブエンパイア。とにかくお金の稼げる建物や商品・商船に投資して、毎ラウンド建物を1~2軒建てられるくらい快調に飛ばしていたのですが、宣教師の植民パワーにはかないませんでした。ワーカープレースメントなのに人が余りぎみなバランスに調整されているせいか、どのプレイヤーもうまく回っているように見える割に実はあまり勝ってないという不思議なゲームです。2位。

自衛隊機材輸送

自衛隊の機材輸送列車を撮りに行ってきました。
北方転地演習で今年ははるばる岡山から釧路を目指します。今日は函館から東室蘭まででした。東室蘭の少し手前の崎守駅で待っていると、ほぼ定刻通りにやって来ました。
積荷は自衛隊色なだけで割と普通の重機です。牽引機も例年DD51だったのに、今年はDF200になってしまいました。

ML.K 6月例会

札幌市北区民センターでML.Kの6月例会がありました。参加者6人。
ギリギリボウリング(500円ゲームズ)・Wings of War (Nexus)・Wealth of Nations (TableStar)・Asteroyds (Ystari)・Wyatt Earp (alea)をプレイしました。

とりあえず人待ちでゲームマーケットの戦利品らしいギリギリボウリングから。台をはじいてボーリングのピンを1本だけ残して倒すのを狙うゲームです。単純なアクションゲームですが、なかなかに盛り上がります。コンポーネントは見るからに100円ショップで買ってきたものばかりですが、例えば木製の手頃なチップとかいつの間にか売り切れてる罠。

Wings of WarはDoF (WW2版)の方。3vs3で空戦しました。このゲームは皆さん毎回ダメージチップのバラつきに泣かされます。意外と旋回性が悪いのでインメルマンターンを駆使して素早く方向転換するのがよさそうな感じ。5人プレイだったので僕だけスピットファイア2機でしたが2機とも残って勝利。

国富論は拡張セット戦雲入り。軍事ユニットが追加された他、基本セットのルールがいろいろ改訂されています。軍事ユニットは電力(青)と人材(赤)で生産し、食料(黄)で活性化させて他国を侵略するのに使うのですが、もともと収支カツカツなバランスのゲームなので、普通にプレイしていると軍拡している余裕はほとんどなさそうな感じです。
5人で拡張の障害地形ルールを入れてプレイしました。マップに侵入不可タイルがいくつか置かれ、最初から5人分の自然国境がある状態からスタートします。初手の生産設備のピックで農場3枚を選んだのですが、障害地形が邪魔で農場が建てにくいのか、食料の生産に参入してくる人がいませんでした。食料がどんどん高騰してくれたおかげで、発電所と銀行を建てて自給自足体制になっていい感じなところで時間切れ終了。

イスタリのアステロイドは小惑星帯での宇宙船レースのゲーム。アステロイドを舞台にしたゲームにアステロイドってタイトルつけるのはどうなのよと思わないでもないです。
旗門と障害物がダイスでランダムに移動するなか、自分の宇宙船の機動をプロットして移動します。プロットに時間制限があるので若い人とジジィでは如実に実力差がでます。旗門や障害の移動先はある程度推測できるので、ちゃんと考えれば最適な機動はあるはずなのですが、どんなに華麗なプロットをしてもダイス一投でひっくり返ってしまいます。イスタリらしからぬドタバタチックなゲームですが、下手にゲーマーズゲームを狙った最近の作品よりずっとよくできていると思います。

あまり良い評判を聞かないワイアットアープですが、プレイしてみると意外とちゃんと駆け引きのある普通のゲームでした。カードの引き運が効きすぎなのが良くないんでしょうか。カードゲームとしては普通の水準だと思うのですが。1ラウンドだけプレイして時間切れ。

終了後は移動して裏例会。参加者3人。
Alea iacta est (alea)・Kingsburg (FFG)をプレイしました。どっちもダイスゲーです。
キングスブルグは拡張入り。基本的にイーブンコンディションだった基本セットと違い、プレイヤーごとに建物や特殊能力が違うゲームになります。最初からこれでプレイする必要はないですが、プレイに変化つけられる良い拡張だと思います。

K川氏宅ゲーム会

の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Tribune (FFG)・Khmer (賽苑)・Assyria (Ystari)・The BoardGameGeek Game (R&D)をプレイしました。

トリビューンは拡張入り。ワーカーを送るアクションマスが増えてそれに絡んだ勝利条件が追加されています。元のルールでは結局ほとんどのマスは派閥カードを取るだけで単調な雰囲気のゲームだったのが、アクションのバリエーションが増えてワーカープレースメントらしくなりました。割と自然なよい拡張だと思います。
いち早く勝利条件を満たしましたがポイント差で2位。やはりゲームタイトルにもなってる護民官を完全無視では点が足りません。

クメールは1~6の数字の書かれた手札を1枚ずつ捨てたり拾ったりして手札の合計値を比べあう2人用のカードゲーム。初手の配牌でかなり決まってしまうところもあるような気もしますが、相手の手札の読め具合が微妙に設計されていて悩ましいゲームです。
4人でトーナメントして1回戦敗退。

アッシリアは2本の大河の流れる地で村を建てたり神殿を建てたりするゲーム。ターンの頭に獲得した食料で村を維持・拡張し、様々な分野で得点を計算します。
食料はドラフトで獲得し、これがこのゲームの根幹をなしています。少ない食料を取るとプレイ順が早くなり、たくさん取ると遅くなります。当然早い方が何かと有利だけれど食料が足りなくてどんどん村が衰退していく、というところは割と普通なのですが、このプレイ順が次のターンの食料のドラフトまで有効なので、一度先手番になると有利不利はともかく順番が固定しがちで、操り人形でいつまでも王様続けるプレイのように後手番プレイヤーのストレスが半端ないです。この惜しさかげんも含めていつものイスタリでした。2位。

最後はボードゲームギークゲーム。もう少しでコレクションコンプリートだったのですが帝国の闘争だけ買い逃しました。それでも1位でしたが超残念。

旭川駐屯地記念行事

陸上自衛隊旭川駐屯地の記念行事を見に行ってきました。
第2師団創立60周年ということでブルーインパルスが飛来しました。千歳リモートで20分ほどでしたが、雲ひとつない快晴のなかサクラや新種目のサンライズなどの編隊機動飛行が披露されました。
写真は24mm相当のレンズですが、サクラが全部入りきりませんでした。魚眼レンズを持っていくべきでした。
ブルーが入った分、模擬戦は異様に早回しでした。偵察→支援砲撃→戦車射撃戦→歩兵突撃→総攻撃といういつものメニューなのに10分くらいで全部終わってしまいました。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
König von Siam (Histogame)・Prophecy (Z-man)をプレイしました。

まずは定山渓は豊平峡温泉に行ってカレーと温泉。

帰ってから、まずは持ってる人多い割には立たないシャムの王。
8つのエリアに区切られたタイにおける3つの勢力によるエリアマジョリティです。
プレイヤーが自分の手番にできるのは、全員同じ構成の8枚の使い捨てカードを使っていずれかの勢力を操作するかパスするかだけと非常に限定的、さらにプレイヤーの担当勢力が決まっていないせいで序盤は何をしてもそれが勝敗にどう影響するのか不明確だったりと、とても手応えに欠けるゲームです。それが運の要素のない分、終盤に向かって一手一手の意味がどんどん大きくなって最後は微妙な接戦になるという、不思議なプレイ感のゲームでした。
序盤の見た目的に赤勢力が優勢かと思ってそこに投資していたはずが、最後にはなぜか黄色の最大後援者になって勝てていました。

プロフェシーは拡張1のDragon Realm入り。チェコ語版は拡張2まで出ているそうです。
タリスマンタイプのゲームなので、拡張で冒険カードが増えるのは単純に大歓迎です。元のプロフェシーは、体力と精神力の2つの能力値の大小くらいしかキャラクターの性能に違いがなかったのですが、新しい種族のシステムによっていろいろな特殊能力がつくようになりバリエーションが豊富になりました。
肝心の拡張のテーマのドラゴンですが、アストラルプレーンの一つがドラゴンの巣に置き換わっていて、ガーディアンと闘う前にひとしきりドラゴンの巣で冒険ができるようになりました。タリスマンの拡張マップ同様、大層な拡張マップがついてきてる割にはドラゴンの巣に挑むプレイヤーは大抵は全員の中の一部にすぎないので、これに限ると元のプロフェシーのコンパクト感を損なっているように思います。ドラゴンの巣マップそのものはハイリスクハイリターンな感じで面白そうではありますが。
最終戦闘でダイス目が奮わず敗北。

ML.K 裏例会

ML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
1817 (DTG)をプレイしました。

1817は18xxシリーズの北米東海岸版。マップの範囲は1830とほとんど同じです。
タイトルの1817はニューヨーク証券取引所の開設年。従来の18xxと比べ、金融面のシステムが大幅に強化されています。最大の特徴は株の空売りと変動金利型ローンです。

空売りは、最大10株まで持っていない株を売って代金を得るシステムです。持株数がマイナスになるので資産はマイナス、その会社が配当したら逆に配当金相当の金額を支払わされてしまいます。その代わり手っ取り早く現金を用意することができ、空売りされた株の株価も急降下します。
従来の18xxは投資した株の配当で次の株を買うというサイクルを回すだけのゲームだったのが、実勢以上に株価の上がっている会社を見つけたら、その株を空売りして、得た資金でもっと収益性の高い新しい会社を設立し、新しい会社の利益で値下がりした株を買戻して空売りポジションをクローズする、というハイリスクハイリターンな投資ができるようになりました。

変動金利型ローンは会社がいつでも好きなだけ借金ができる代わりに、利息がゲーム全体の貸し出し額に比例して5%~70%まで変化するという仕組み。総貸し出し額が多くなると利息は高くなり、みんなが借金を返すと徐々に利息が安くなっていきます。大抵の18xxの借金の利息は1ラウンドあたり10%なので70%なぞ暴利どころの話ではなく、基本的には借金しすぎると予想以上に利息が高くなるという方向に機能します。
廃車にならない列車はみんなが欲しがるので、登場時期が近付くと資金需要が急増します。計画的にご利用しないと、せっかく買った列車の収益では元本どころか利息も払えないという事態に陥ります。

1手番1手番ごとに考える必要のある要素が大幅に増えたため、ただでさえ難易度の高いゲームの複雑さがさらに上がっています。いちいち納得性の高いシステムでありながら、形勢の見極めの難しいすごいゲームに仕上がっていました。