ML.K 11月例会

札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者7人。
Fabled Fruit (2F-Spiele/アークライト)・Coldwater Crown (Bellwether Games)・Clank! In! Space! (Renegade)・Russian Rails (Mayfair)をプレイしました。

まずは人待ち4人でフルーツジュース。アークライトの日本語版です。最近流行りのレガシーシステムをフリーゼが作りましたというゲーム。基本はワーカープレースメントで、資源として果物を集めてセットコレクションをします。セットが完成するとカードになっているアクションマスが一つずつ入れ替わっていくので、どのセットから優先して作るかで展開が変わってくるという仕掛けです。ストーリー性も何もありませんが、各アクションマスの効果がなかなか考えて作ってあるようで先が楽しみになります。さすがはフリーゼです。

コールドウォータークラウンはボードを見ての通りの釣りゲーム。自分の餌箱が4区画に区切られていて、そこに色とりどりのコマがぶち撒けられているのですが、アクションごとに1色指定して全区画からその色のコマを取り除き、餌箱のいずれかの区画が空になったら1匹釣れるという、まるで釣りの雰囲気はなく畑で野菜を収穫しているような何だか良く分からないシステムです。どんな魚が釣れるか割と運次第なところがかろうじて釣りっぽさを保っています。と言っても全く面白くないわけではなく、どの色の餌から抜いていくか計画立てたり、ワーカープレースで下家縛ったりと、考えどころもそこそこある好ゲーム。
1手番はワーカー置いて1アクションとすでに置かれたワーカーを取り除いて1アクションのセットで行なわれ、置くときと抜くときの違いで有利不利ができるあたりがシステムのキモになっているのですが、人気のマスは置いてプレイする人と抜いてプレイする人で交互に取り合いになるので偶数人数だと毎回自分の番では盤面同じで閉塞感があります。2~4人用なのですが実質3人FIXのゲームになっていると思います。
超デカいパイクが釣れた分で勝ち。

人増えて卓分け、3人でクランク・イン・スペースはクランクの独立型拡張で宇宙船が舞台のSFゲームになりました。システムは全く同じです。宇宙で騒音マーカーとか意味分かりませんが、この宇宙船はしっかり与圧されているらしいです。マップがモジュラー式になってバリエーション増えました。全体的に縦長になって少し広くなったと思います。距離増えた分は途中にあるテレポートマスをうまく使って高速移動するとよいようです。テレポート使う券は従来の鍵と同様に人数分はないのですが。真っ先に最深部への突入権を得るもテレポートで帰れなかった分で脱出遅れて死亡。

久しぶりのクレヨン列車ゲーはロシアンレイル。田舎の東から始めるのは不利だと分かっているのですが初期手札の都合上タシュケントスタート。全体的に西の商品は入手性が高く短距離低収入、東の商品はレアで長距離高収入というバランスなので、西で小銭稼いで列車をアップグレードして東に向かうのがよく、その逆はどんどん失速するばかりです。時間切れ終了。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Departure (MOVIE ROCK)・Gaia Project (Feulerland Spiele/テンデイズ)・Deus (Pearl Games)をプレイしました。

まずはディパーチャー。最近流行りの脱出ゲームで、閉鎖された月面基地から脱出します。謎は基本的に紙で出題されてスマホで答え合わせするタイプです。謎そのものはただのパズルの連続でストーリーとは直接は関係ないあたりもよくある脱出ゲームのフォーマット通りです。難易度は標準的でしょうか、テンポよく進みます。少ないコンポーネントを工夫してあらゆる情報が再利用されるあたりはなかなか巧妙です。何回かコンティニューして一通りの結末は見たような気がします。

話題の新作ガイアプロジェクト。テラミスティカのリメイクで宇宙が舞台のSFゲームになりました。システムはほとんど同じで、種族選んでヘックスマップで地形変換を駆使して村建てて街や砦や神殿や聖域にアップグレードして陣取りしつつ宗教レベルを上げて勝利得点を競います。もちろん用語は変わってますがたぶん覚えないと思います。ボードがランダム配置になったのは、テラミスティカのマップはもう研究されつくして初期配置で決まるゲームなのに知ってる知ってないで格差つきすぎになってしまった点の是正でしょうか。隣接条件がゆるくなって1ヘクス離れていても隣接してる扱いなので、隣に誰も来なくてセットアップ時点で負けた感じすることはなくなりました。種族によっては最初から定期収入で神官もらえたりするあたり、テラミスティカよりはずっとマイルドになっています。
種族を適当に選んでグリーン星人(黄色)。名前の割に担当色は黄色というヘンな種族です。基本の7色の地形とは別に緑の星があり、緑星は通常の方法では地形変換できず開拓地にレアリソースの緑キューブを要求するのですが、緑が得意という設定のグリーン星人は通常の地形変換よりもむしろ安く白キューブ1個追加だけでこの緑星に開拓地置けてしまうという強力な能力を持っています。さすがに強すぎると思ったのか、緑キューブを持てないというペナルティも設定されています。ところが緑キューブには一時的に船レベルを上げて遠くに開拓地建てるという機能もあるため、緑キューブ封印されると全然領土増やせなくなってしまうので、代わりに最初から船レベルが他より少し高くなっています。何というか砂糖と塩を交互に投入してバランス取りました感のある調整です。他の種族はあまり見てませんが、どれもだいたいこんな感じのインパクト重視なデザインです。テラミスティカの時点ですでに種族能力の強弱はかなり派手ではあったように思いますが、より作戦立てやすくなっているかもしれません。
ランダムに選ばれる終了時のボーナス勝利得点の条件の一つがグリーン星人の得意な緑星だったおかげもあって1位。テラミスティカと比べるとゲーム中に勝利得点取る手段が減っているので、毎ラウンドの推奨行動のボーナスをこまめに拾っていくのが良いそうです。

デウスはエジプト拡張入り。ゲームシステムは悪くないのにカードの強弱が極端でちょっと、という基本セットからカードセットがごっそり入れ替わります。ルールも少し調整されていて、資源を無限に貯められないよう保存スペースに制限がついたり、軍事カードが何回も回らないよう総使用数を制限するトークンが増えたりと、バランス調整をがんばったことが良く分かる追加ルールが一式導入されます。
4人プレイなので地形タイル7枚ですが、若干外周に海が多すぎでほぼ1枚死んでる配置。初手で上陸できるポイントの選択肢が少なかったため、マップの片隅に3人固まったあたりを避けて1人だけ2タイル半ちかく占有してのびのび広がることができましたが、もともと狭いエリアに集中投資した方が効率がよく、同じエリアの2軒め3軒めでしか建てられない代わりに強力な効果の新カードが増えていることもあってイマイチ及ばず。資源の生産も資源貯蔵可能数の拡張もどっちも緑の生産建物カードの担当なので、序盤は緑カード重視がよさそうです。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pandemic Legacy: Season 2 (Z-man/HJ)をプレイしました。

パンデミックレガシーシーズン2を前回の続きで6月からスタート。
6月○7月○8月○9月○10月○11月×○12月○と、前半の苦戦が嘘のように連戦連勝。あっという間に最終シナリオまで駆け抜けて、無事世界を救うことができました。最後得点計算して何とか上から2段階めの評価でした。
システムの運用に慣れた、というよりは、シナリオ終了時ボーナスでキャラクターにいろいろ能力を追加していったのがどんどん機能し始めたことによって、チームが強化されていった効果でしょう。前作と比べると、どんどん新キャラに乗り換えるよりは同じキャラクターをじっくり育てた方が良いように思います。
今回はスクラッチが制作チームのブームだったのか、ゲーム中に追加されるカードはどれもこれも銀紙剥がしになっています。コインで削るとものすごい量のゴミが出るので、セロテープを常備しておくとよいでしょう。書き込みもするのでサインペンも1本用意しておくとよいと思います。というかコンポーネントに入れといてくれればいいのに。
ストーリー的には前作の続きになっているので、前作プレイしているといろいろな伏線が後半にパチパチと収束していってまとまりの良い話になっています。ストーリーそのものは前作同様1本道で、前作はまだどの色の病原菌が変異するかで卓ごとの違いもあったと思いますが、今回はそのような展開のブレもほとんどないと思います。話のインパクトとしては前作ほどではないですが、最後の12月には劇的な結末を迎えることになるでしょう。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Happy Hamster (Club Black)・Robinson Crusoe (Z-man)をプレイしました。

まずはハッピーハムスター。聞いたことないメーカーですが、国産の小箱のカードゲーム。北海道の会社だそうです。ハムスターになってひまわりの種を集めます。上家からババ抜きの要領でカードを1枚引き、夜カードなら1回休み、種カードならダイス判定で獲得チェック、一定数の種を集めれば勝ち、というゲームです。内容としては本当にただの坊主めくりでどこからカード引こうが勝ち負けには何の影響もありませんが、ここであえてババ抜き風にすることで何でもないところでニヤニヤしたり衝撃を受けたりできて謎の盛り上がりを見せます。ゲームが面白いかどうかは実はゲーム性とはちょっとベクトルの違うところにあるという好例。

ロビンソンクルーソーはシナリオ2。呪われた島から脱出するためには材木を集めて島中に十字架を建てて廻らなければならない、という話です。シナリオ1は材木を集めてキャンプファイアーのやぐらを組むシナリオだったので、何というかあまり違いがありません。このゲームに登場する資源は木と毛皮と食料の3種類だけで、そのうち食料は毎日バンバン消費するので、保存が効いて一定量の供給が見込める材木で何かするしか話作れなそうな気がしますがどうなんでしょうか。シナリオは他にもあるのでもう少し評価待った方がよいとは思いますが…

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pandemic Legacy: Season 2 (Z-man/HJ)をプレイしました。

パンデミックレガシー・シーズン2、まずは0月の再プレイから始めて何事もなく成功したので本番プレイを開始。
まずは海上にある3つの開始都市に名前をつけるところから開始します。ニューヨーク沖はニューニューヨーク・地中海はニューカタン島・南大西洋はニュー新札幌と命名されました。
シーズン2ではゲーム開始時マップ上には大西洋沿岸地域しか見えていませんが、いくつかある世界の端から偵察することで新しい陸地が発見されて世界が広がっていく趣向です。広くなった土地にはシールを貼ってボードを上書きするのですが、貼るべきシールは向きも場所も決まっていて昔のどこぞのPCゲームのように架空の地形になったりはしません。
マップを見る限り明らかに北米・南米・欧州・中東・アフリカが未踏査地域なのですが、探検するためにはまず同色カード5枚を揃えてそこに基地を建ててから、再度同色4~5枚を揃えて偵察アクションを行う必要があるので、1回のプレイで同時に達成するのはかなり難しいです。勝利条件的にも地域を解放することそのものは複数ある勝利条件の一つであって必須ではないのですが、世界が広がらないと話進まないので、たとえ失敗するにしても月に1エリアをノルマにするくらいのペースで宿題を処理しておきたいところです。
0月○1月×○2月○3月××4月××5月×○で驚異の5連敗と惨憺たる結果でしたが、何とかこの先は持ち直しそう、といったところで中断。

ML.K 10月例会

札幌市北区民センターでML.Kの10月例会がありました。参加者5人。
Mountain of Madness (IELLO)・Pandemic Legacy: Season 2 (Z-man)・Gentes (Spielworxx)・Sticheln (AMIGO)・Half-Pint Heroes (Corax Games)・ギリギリカレー(EJIN研究所)をプレイしました。

まずは3人で狂気山脈。HJの日本語版です。一見クトゥルフものの協力ゲームかな、と思わせて全くその通りなのですが、このゲームのキモは狂気カードとして配られた狂人の演技を実際にプレイヤーがやらなければならないところ。これがうまくコミュニケーションを阻害するようにできているので、ゲームシステム上の難易度は大したことないのに進行に伴なってだんだんとミスが積み重なってうまく行かなくなるようになっています。狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なりと言いますが、リアルのプレイヤーのSAN値削ってくるゲームです。
どうせ終盤の都市エリアと山頂から脱出路は寄り道できる構造になっていないので、序盤の海岸エリアをくまなく回って十分な準備を整えてから登山を始めて一気に直攀するのがよさそうです。中腹の山岳エリアに時間かけすぎて負傷取りすぎ負け。

待望のパンデミックレガシーシーズン2もHJの日本語版。前作と同じく1月から12月までの12本のシナリオを連続プレイするのですが、今回は練習シナリオとしてレガシー要素なしの0月から始まります。前作は本家パンデミックとほとんど同じシステムでしたが、今回は病原菌もとりあえずは1種類しか出てこないとか大きく変わっているので、この0月で変更点に慣れてくれ、という話のようです。面子も揃ってないので0月を1回だけプレイ。大西洋岸に限られた狭い世界でどんどん減っていく物資をピックアップ&デリバリーするゲームになっていましたが、中身がパンデミックシステムなのは変わっていませんでした。無事成功。

箱絵にずいぶん枝ぶりのよい大樹が描かれていると思ったら街の絵だったジェンテス。自分の国の人口を増やしたり建物建てたりします。見ためポイント制のアクション選択システムですが、タイルの早取り要素があって本質的にはワーカープレースメントです。特徴は次のターンのワーカーを前借りするシステム。ゲーム内では砂時計マーカーで表されているのですが、要するにワーカーを2倍働かせる代わりに次のラウンドは1回休みにする仕組みです。ここぞというときにはこれをうまく使ってラッシュをかけろということなんでしょうか。1人だけ100点に届かない大敗。国力のベースになるのは人口なので、自分専用の人雇うアクションを供給してくれる建物が強そうです。

1人増えてスティッヒルン。いつのまにか版が代わって洒落た絵柄になっていますが、対応人数が減って別ゲームのハットトリックで遊べなくなった劣化版だとか。人増えたのとカード2枚くっついてた事件のためノーゲームで途中終了。

1人増えてハーフポイントヒーローは自分の取れるトリック数を宣言するビッド系のトリックテイク。ただし、トリックテイク部分はテキサスホールデムポーカーで何枚でも好きに出して場札と合わせて強い役作った人の勝ちという変則システム。6連続宣言達成勝ち。

ギリギリカレーは闇鍋でカレーを作ったのを1鍋掴んでグっと食するゲーム。1ラウンドだけのコロレットを複雑にしたような感じです。2番目に無難そうな鍋を取って抜けましたが、見た目通りのほどほどの点にしかならず。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Villages of Valeria (Daily Magic Games)・Anachrony (Mindclash Games)・Codenames (CGE)をプレイしました。

まずは人待ち3人でヴィレッジオブヴァレリア。プエルトリコみたいに親が選んだアクションを全員が実行して自分の箱庭を作るのですが、親だけちょっと得するタイプのアクション選択のカードゲーム。特定の種類のアクションに付随して追加効果を出す建物が多く、これが他人をフォローしたときも常に発動するので、計画的に建築を進めていくと下手な親よりよく回転するようになるなど、ただの劣化プエルトリコというわけではありません。手なりで打って特に何が良かったのか分かりませんが最後計算したら勝ってました。

1人増えて4人でフィギュアがごろごろ入ってるアナクロニー。ただし拡張も一緒に買わないとフィギュアついてこないそうです。近々隕石が落ちてくるので、資源集めたり建物たてたりしながらそれまでにシェルターに逃げ込めるように準備するというSFゲーム。
特徴的なのが借金システムで、毎ラウンド資源やワーカーなどを2個まで借りられる上に利息もつかないのですが、返済はタイムマシンに乗って借りた時点に戻って借りたものをそっくりそのまま返さなければなりません。資源だと途中で消費してしまうのでちょっと分かりにくいですが、ワーカーAさんを未来の自分から借りたとすると、そのワーカーAさんはしばらく自分の手元で働いた後、未来のどこかの時点でタイムマシンで過去の自分に送りつけられることになります。このワーカーAさんは生まれた記憶もないのに定期的にタイムマシンに乗って過去に戻って永久に働き続けるわけです。SF用語でこういうのを存在の環と言いますが、一見タイムパラドックスっぽいけど論理的な不整合はなく、でも何かダマされた気分になります。もっともゲーム内ではこの不条理を特に深く考察することもなく、単純に借金しすぎると時々ランダムにペナルティが降ってくるだけですが。
ゲームシステム的には普通のワーカープレースメントで、資源を集めたり、建物建てて自分の専用のアクションマス作ったり、技術開発したりします。個人ボードのアクションはワーカーだけで起動しますが、共通ボードのアクションはフィギュアのロボットとワーカーをペアで使わなければならないとか、ワーカー数と資源のやりくりに悩む系のゲームです。
今回は拡張モジュールからパイオニアオブニューアースを導入しました。ロボット強化したりシステム相手に戦闘して報酬もらったりできます。基本ルールだけだと共通ボードのアクションマスが数足りない感じなので、何がしかの拡張モジュールは入れた方がよさそうです。
1人だけ超技術を2つも開発するなどいい感じに進められましたが1点差負け。

最後はコードネーム。ドイツゲーム賞2016ミニ拡張セットに入っていたボードゲームとゲームデザイナーの名前セットのうちボードゲーム面をプレイ。ボードゲームの名前ばっかり25個並びますが、下手にワーカープレースとか言ってしまうとたくさんヒットしてしまうので難易度高いです。2戦2敗。

真狩温泉合宿

真狩温泉まで泊まりでゲーム合宿に行ってきました。参加者4人。
と言ってもゲームがメインというわけではないので、プレイしたのはTyrants of the Underdark (Gale Force Nine)・Big Bang (同人)だけでした。

真狩温泉は羊蹄山がよく見える絶好のロケーションの露天風呂が有名な源泉かけ流し。天気もよく、十分に風景を堪能できました。覗き見防止のための生垣で囲まれてるので漬かると山は見えませんが。ここ数日で急に気温下がったせいか、露天風呂はちょっと湯がぬるかったです。

アンダーダークの暴君たち。今回は初手で密偵送るカードを取れたので、バンバン密偵放って仕事しようかと思ったのですが、自分の点が全然取れておらず最下位。前回と同様の1強3弱の結果でしたが、仕事して止められる相手はせいぜい1人で、カード構成的に仕事しようにもできない人が出てくるので、構造的にプレイヤー間でバランス取りあうよりは無駄なく駆け抜ける方が早そうです。また、圧縮系のカードの登場率が高いのですが、購入数に制限がないことから初手に取れないとデッキがもの凄いで育ってしまい割と間に合いません。圧縮できそうならお金買ってデッキの質を上げたものを高回転させ、圧縮できなさそうなら盤面で勝負できるよう武力優先で買って常に安定した戦力を出せるように方がよいと思います。
鍋の後は星矢。2戦1勝。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Exit (KOSMOS)・Wasteland Express Delivery Service (Pandasaurus Games)・Café Melange (Clicker Spiele)・Tyrants of the Underdark (Gale Force Nine)をプレイしました。

まずは脱出:ザ・ゲーム荒れはてた小屋。原題直訳ではあるのですが微妙な邦題な気が。
1回しかプレイできない謎解きゲームです、破ったりなんだりすると書いていますが、このシナリオでは一部のカードで切り取ったり書き込みしたりした方が解き易いという程度で、パンデミックレガシーのように単に箱に戻せばいいだけなのに破棄しろとか言われることはありません。
アンロックと似た感じで、謎カードが何枚か引かれてそのパズルを解くたびに次の謎カードが出てくる仕組みで、一度解いた謎のカードは紛らわしくないよう以後は絶対に使わないと明記されています。アンロックと違ってアプリは使わず、回答もヒントもカード化されていて電源もスマホも必要ない親切設計です。
全くもって良くできたパズルゲームで難易度も適切であろうと思いますが、こうも謎解きゲームが流行してしまうとボードゲームというコンポーネントの制約の範囲内でできるアイディアは出尽くした感じで、新鮮な驚きよりも既視感を強く感じてしまうのは後発の不利なところでしょうか。
ヒント1回60分をやや超過で☆7 (確か10段階くらい?)の評価でした。

やたら箱デカく内容物もギッシリの荒地の配送屋。北斗の拳というかマッドマックスのアフターホロコーストものの世界観でトラックを駆って運び屋をするピック&デリバリー。中立のトラックを襲って(世界観の割にはプレイヤー間戦闘はないです)積荷を奪ったり自分のトラックを改造して強化したりもできます。要はガワを変えただけで本質的には運要素強めの海賊ゲームですが、魅力的なテーマで十分にプレイして楽しい作品に仕上がっています。負け。

カフェ・メランジェはオーストリアかどこかのレストランで席取りをするゲームなのですが、システム的には少し前に流行った量子人狼みたいな確率収束ゲームです。各座席には座席の色・テーブルの色・テーブルの形状の3要素が設定されていて、各要素に対応したカードを手札として持ちます。自分の手からカードをプレイすると要素を1つずつ確定させることができます。3要素すべてを確定させると自動的に席が決まるのですが、ゲームが進行するにつれて選択肢が減っていくので、より少ない情報でも可能性のある席が1つになるとそこで席を確定できたりします。手数を節約しつつ効率的に良い席を獲得していくゲームです。序盤のふんわり感から終盤の詰め将棋的にカチカチ計算していく展開の差が熱いです。ラス手番にうまく大量の席を確定させて1点差勝ち。

アンダーダークの暴君たちはD&Dの世界観らしいデッキ構築ゲーム。Clank!っぽいボードがついてきていますが、このゲームではここで陣取りをします。この手のゲームらしくカードからはお金と武力が出て、お金で新しいカードを買い、武力はボード上の陣取りに使います。デッキ構築部分はアセンションシステムですが売れ残りが流れるルールはありません。システム上どうしても自分の番で自分の前に強いカードが売りに出されるのを祈るゲームではあるのですが、陣取り部分は普通に直接攻撃なのでそこで頑張ってプレイヤー間でバランス取ることになります。殴りたいときに殴りたい相手を殴れないとバランス調整もへったくれもないので、進出先は慎重に選ぶべきで、共通アクションでは出せないスパイを出せるカードを早いタイミングで取ることにも気をつけた方がよいようです。負け。ボードが固定なのがちょっとあれですが、カードセットは適宜差し替えられるようになっていてリプレイ性は高そうです。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Champions of Midgard (Grey Fox Games)・Shiftago (WiWa Spiele)・Roll Player (Thunderworks Games)・Haspelknecht (Capstone Games)をプレイしました。

まずはミッドガルドの王者たちを拡張全部入りで。1つめのダークマウンテン拡張は、海以外の新しい遠征先として山が追加されます。山のモンスターを倒すと必ず緑ダイスで当たり目の多い弓兵が手に入ります。ゲームが進んでもほとんどアクションマスの増えないワーカープレースで後半行き先不足ぎみだったのが、単純に行動の選択肢が増えた感じでプレイしやすくなります。2つめのヴァルハラ拡張は青ダイスのリーダーとピンクダイスのバーサーカーと黄色ダイスのシールド兵が追加され、各プレイヤーのバイキングリーダーに新しい特殊能力が追加され、ダイス戦士が死んだときにはヴァルハラで死人と引き換えに新しいダイスなどがお買い物できるという盛り沢山の拡張です。基本ルールでは戦闘で負けたら何も得られずダイスは全滅でゼロからの再出発というリカバリ効かないデザインだったのが、勝つにしろ負けるにしろ損害込みで作戦立てることができるようになる戦略性の高い拡張だと思います。バイキングリーダーの性能差も追加能力でかなり調整されています。最下位。

シフタゴはアブストラクトな4色五目並べ。ただし1手打つごとに列ごとシフトしていくので、1周するころには盤面全然変わってしまいます。4目以上並べれば得点で、うまいこと7目並べればサドンデス、6目以下で累積点でまだ勝ってなければ得点した石を取り除いて再度自分のターンというシステムです。うまく連鎖させればずっと自分のターンにできますが、一度得点した人は盤面の石数が減るのでそうホイホイ高得点できないバランスになっています。なかなかの難敵。負け。

日本語版が出るらしいロールプレイヤー。種族はエルフで職業はクレリック/パラディン。とりあえずクレリックにしておけば能力値ボーナスはどれも達成可能なので問題なしです。1点差勝ち。今回は装備品が一式同時に出ることが多くてまともな点にならず、やはりTraits買った枚数でほぼ勝敗決まってしまいました。拡張も出るらしいのでバランス改善してるとよいのですが。

1人減って3人でハスペルクニヒト。ルール地方を舞台に石炭を掘ります。アクションマーカーをドラフトする独特のシステムが特徴。石炭掘るのには材木を伐ってきて坑道を木材で補強して出水した水を汲み出して農地で生産した食料を炭鉱夫に払って石炭を掘ってもらって炭鉱の底からエレベーターで地表まで運ぶ、という手順を踏む必要があるのですが、なぜか序盤に建設可能な炭焼き小屋があれば、材木を炭焼き小屋で焼くだけでなんと石炭と等価値の木炭がいくらでも生産可能です。さすがに石炭なんか掘ってたら負けってのはおかしいような気がしますが、バランス面の難点に目を瞑れば石炭掘ってる雰囲気を満喫しつつリソース不足のマネジメントに追われる面白いゲームです。