K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Exit (KOSMOS)・Wasteland Express Delivery Service (Pandasaurus Games)・Café Melange (Clicker Spiele)・Tyrants of the Underdark (Gale Force Nine)をプレイしました。
まずは脱出:ザ・ゲーム荒れはてた小屋。原題直訳ではあるのですが微妙な邦題な気が。
1回しかプレイできない謎解きゲームです、破ったりなんだりすると書いていますが、このシナリオでは一部のカードで切り取ったり書き込みしたりした方が解き易いという程度で、パンデミックレガシーのように単に箱に戻せばいいだけなのに破棄しろとか言われることはありません。
アンロックと似た感じで、謎カードが何枚か引かれてそのパズルを解くたびに次の謎カードが出てくる仕組みで、一度解いた謎のカードは紛らわしくないよう以後は絶対に使わないと明記されています。アンロックと違ってアプリは使わず、回答もヒントもカード化されていて電源もスマホも必要ない親切設計です。
全くもって良くできたパズルゲームで難易度も適切であろうと思いますが、こうも謎解きゲームが流行してしまうとボードゲームというコンポーネントの制約の範囲内でできるアイディアは出尽くした感じで、新鮮な驚きよりも既視感を強く感じてしまうのは後発の不利なところでしょうか。
ヒント1回60分をやや超過で☆7 (確か10段階くらい?)の評価でした。
やたら箱デカく内容物もギッシリの荒地の配送屋。北斗の拳というかマッドマックスのアフターホロコーストものの世界観でトラックを駆って運び屋をするピック&デリバリー。中立のトラックを襲って(世界観の割にはプレイヤー間戦闘はないです)積荷を奪ったり自分のトラックを改造して強化したりもできます。要はガワを変えただけで本質的には運要素強めの海賊ゲームですが、魅力的なテーマで十分にプレイして楽しい作品に仕上がっています。負け。
カフェ・メランジェはオーストリアかどこかのレストランで席取りをするゲームなのですが、システム的には少し前に流行った量子人狼みたいな確率収束ゲームです。各座席には座席の色・テーブルの色・テーブルの形状の3要素が設定されていて、各要素に対応したカードを手札として持ちます。自分の手からカードをプレイすると要素を1つずつ確定させることができます。3要素すべてを確定させると自動的に席が決まるのですが、ゲームが進行するにつれて選択肢が減っていくので、より少ない情報でも可能性のある席が1つになるとそこで席を確定できたりします。手数を節約しつつ効率的に良い席を獲得していくゲームです。序盤のふんわり感から終盤の詰め将棋的にカチカチ計算していく展開の差が熱いです。ラス手番にうまく大量の席を確定させて1点差勝ち。
アンダーダークの暴君たちはD&Dの世界観らしいデッキ構築ゲーム。Clank!っぽいボードがついてきていますが、このゲームではここで陣取りをします。この手のゲームらしくカードからはお金と武力が出て、お金で新しいカードを買い、武力はボード上の陣取りに使います。デッキ構築部分はアセンションシステムですが売れ残りが流れるルールはありません。システム上どうしても自分の番で自分の前に強いカードが売りに出されるのを祈るゲームではあるのですが、陣取り部分は普通に直接攻撃なのでそこで頑張ってプレイヤー間でバランス取ることになります。殴りたいときに殴りたい相手を殴れないとバランス調整もへったくれもないので、進出先は慎重に選ぶべきで、共通アクションでは出せないスパイを出せるカードを早いタイミングで取ることにも気をつけた方がよいようです。負け。ボードが固定なのがちょっとあれですが、カードセットは適宜差し替えられるようになっていてリプレイ性は高そうです。