富良野の山部駅跡の近所に博物館があります。
元富良野農業高校の校舎を使用していて、かなりの広さがあるところに多数の収蔵品の展示があり、しかも入場無料というおトクな施設。
今は山部駅と布部駅の資料をまとめた根室本線廃線の特別展をやっています。
目玉?は旧JR山部駅旅客詰所1号という建物で、転轍機の操作員が待機するのに使っていた富良野市最古の建築物なんだとか。これを博物館に移設して屋外展示しています。もともとこういうのは全国どこにでもあったらしいのですが、簡素な小屋な上に自動化で不要になったため現在ではほとんどが失なわれているそうです。これは除雪用具の物置として使われていて良い状態で残っていたのだとか。
特別展のイベントとしてエラい先生が来て根室本線の歴史についての講演会がありました。イギリスのサリー鉄道(1802年)から話始めてて遡りすぎじゃないと思わないこともなかったです。例の詰所には明治33年の財産標が貼られているけど、財産標に書いてあるのはあくまで登録年で建築年とは限らなくて、この詰所の正確な建築年の証拠は見つかってないけど、おそらく明治33年で合ってるんじゃないの、というような興味深い話が聞けました。
