K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Village (eggertspiele/HJ)・Beyond the Sun (RGG/HJ)をプレイしました。

村の人生。拡張が3種入ったビッグボックス。
もともと酒場と港町の2つ拡張が出ていた村の人生ですが、第3拡張の結婚はビッグボックスにのみ収録されているという、もう1回買い直せ商法です。
コンポーネントのグラフィックデザインが一新されて、すっきりポップな見た目になりました。ごちゃごちゃ描き込んでる割には必要な情報が見やすかった旧版と比べると、逆に一見シンプルで美しいのですが、ゲーム要素が小さく目立ちにくく書かれていてプレイアビリティは下がってるように思います。
個人ボードは流行りに乗ってダブルレイヤーになっています。このゲームでダブルレイヤーになって嬉しいのは砂時計くらいなものなのですが、砂時計トークンが異様に小さくて、これをちまちま動かすのはちょっとストレスでダブルレイヤーの利点を何も生かしていません。
拡張要素は極端に強いわけでもなくバランスは調整されてる感じで味変としてはあってもいいんじゃないでしょうか。最下位。

ビヨンド・ザ・サン。新時代の指導者たち拡張入り。
勢力ボードや技術と星系のカードが追加されたごく普通の拡張。ついでに壊れ技術と評判だったマスクローニングが訂正版に差し替えになっています。
システム的な新要素はゲーム開始時に2つの固有能力をドラフトするところ。資源がないと何にもできない、というか資源不足で基礎アクションを打った回数分だけ勝利が遠のくゲームなので、資源を産出してくれる系の能力が強いと思います。
資源を産出してくれる能力取らなかったので最下位。

ML.K 4月例会

札幌市北区民センターでML.Kの4月例会がありました。参加者6人。
18 India (GMT)をプレイしました。

3人で18インディア。もっぱら古かったりマイナーな作品の再版のみだったGMT Gamesの18XXシリーズとしては初めての新作。18XXインド。
あまり普通の18XXでないゲームの再版が続いた流れを引き継いでいるのか、このゲームも独特のルールが多くてオーソドックスな18XXからはちょっと離れています。

全部で18社あるなかからランダムに10社しか登場しないところはリプレイアビリティ増強ということで、ありそうで今まであまりなかったパターン。さらに、セットアップ時にいきなり株券を各プレイヤーにランダムに配ってドラフトします。この株は自分だけが買う権利があるけどまだ自分のものではない株、という扱いで実際にお金払って買うまで会社は建たないんですが、もうこの時点でいい会社配られるかどうかの運要素があります。その他、一部の株券はマップの片隅に公開で並べられて誰でも自由に買えるのですが、これも買う順番があって欲しい株が山の底に沈んでると買えません。

同じインド舞台の18XXの1853 (Hartland Trefoil/Lookout)もそうでしたが、マップはかなり広いです。マップの物理的なサイズはそれほど大きくないんですが、ヘクスサイズが普通の18XXより一回り小さくなっています。18XXは伝統的にヘクス幅1.5インチのところ、このゲームのタイルは1インチくらいしかありません。
その代わり運営1回につき黄色タイルを4枚も置けるという大盤振舞い。路線の建設速度はかなり速く、村を歩数に数えず収入には数える仕様と合わせてどんどん収入が増えていきます。
さらにゲーム開始時からすべての色のタイルが解禁されていて、列車の購入にともなう時代の切り替えとは関係なくアップグレードし放題です。うまく近隣の会社を1人で複数経営して開発速度を上げるとかなり有利になります。

会社の運営に関しては、列車保有義務なし、すべての列車はパーマネントで廃車なし、序盤の列車は定価で銀行に売却可能、とおよそ経営が行き詰まる要素がなく恐しいまでにストレスフリーです。高性能な列車はそれなりに高価なのと、会社は最低社長株20%だけで設立できてしまうのですが売れた分しか初期資金がないシステムなので、良い列車を買いたければ株を買い増して相当のお金を投資する必要があります。なのですが、前述の通りそもそも株は何でも自由に買えるわけではないときています。

最良の列車は4都市収入3倍の4×3列車、これに歩数に数えない村の収入、特定都市を結ぶことによるルートボーナス、マップ上に点在している商品を港まで運ぶピック&デリバリー要素まであって会社の収入はかなりバブリーです。インドと言えばナローゲージなのか、このゲームには1848式のゲージ変更システム(州の境界を越えると価値0の都市を踏んだ相当)が採用されていて、運行ルートの選定はかなり頭使います。

最大都市はムンバイでやはりその周辺が強いのかな、という感じ。列車の性能差が大きいので場所よりは列車の質だそうですが。4列車は都市をスキップできる代わりに村から収入もらえない4E列車と普通の4列車があって同じ価格で好きな方を選ぶことができます。村の収入がバカにならない(しかもx2/x3列車だと村の収入も2倍3倍になる)ので、安易にE列車に逃げない方がよいのかもしれません。大差負け。

ラファールのゲーム会

K藤氏主催のゲーム会に参加しました。参加者3人。
Inventions: Evolution of Ideas (Eagle-Gryphon Games/HJ)・Strike (Ravensburger)・Age of Steam (Eagle-Gryphon Games/ふるりん本舗)・Rebel Princess (Zombi Paella/グループSNE)をプレイしました。

ラセルダの新作、インベンション:知の進化。
ワーカープレースで技術を発明するゲーム。発明ゲームにインベンションという名前つけると被りまくると思うんですが。
ワーカーは他人のポーンを(ほとんど)ブロックしませんが、アクションマスが全部2つずつペアになっていて、一方に置かれた自分のワーカーが自分の他のワーカーだけを反対側も一緒に2マスまとめてブロックするので、むしろ自分のワーカーが邪魔です。
ワーカーが何をやってもいろいろと消費される専門家コマが貴重なリソースで、序盤はこれが全然足りなくて何もできない上に増やすのも意外と難しいのですが、ゲームの進行とともにどんどん加速していくのはいつものラセルダな感じ。
何だかんだアクションのバランスは取れているようなので、勝敗はボーナス得点タイルの数と組み合わせだとは思います。勝ち。

ラセルダで疲労したので休憩がてらにストライク。1勝1敗。

蒸気の時代。ドイツマップ。
デラックス版とアクリル線路タイルで、ゲーム内容は何も変わりませんがさすがに見た目すっきりしてて綺麗です。
ドイツマップはマップの外周に遠い外国の都市を表すヘクスがいくつかあって、これらはキューブを受け取るだけで産出はしません。さらにその距離を表すために隣接するヘクスの建設コストが異常に高額に設定されています。
ゲーム展開が劇的に何かが変わるわけではありませんが、ドイツの地形的に縦横無尽に線路が引けて配達先もいろいろ選択肢があって面白いと思います。
全体的に僅差でしたが最下位。もう少し借金を抑える必要があったみたいです。

レベルプリンセス。
トランプのハーツをベースにしたトリックテイク。4スートマストフォロー切り札なしで、黒が1枚1失点、緑の8だけ5失点。5ハンドプレイして失点の少ない人の勝ち。
ゲーム開始時に各プレイヤーにプリンセスカードが1枚ずつ配られて、1ハンドに1回ずつ特殊能力を使用できます。
ランダムに引くと箱絵にもなってる白雪姫。頭にリンゴ乗せて弓持ってるのは何か別のキャラが混じってる気がします。能力は7以下のカードを1回だけ0扱いにする、という微妙にトリック取ってしまいそうなときに急速潜行できる便利な回避能力です。
緑の8を誰が何回取るかでだいたい決まってしまいますが、以外といい勝負になりました。勝ち。

[Spoiler]フロストヘイヴン ソロプレイ(ソロシナリオ・シャクルズ)

フロストヘイヴンソロプレイ61回目。シャクルズのソロシナリオ「苦痛の収集」
続きを読む [Spoiler]フロストヘイヴン ソロプレイ(ソロシナリオ・シャクルズ)

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Galactic Renaissance (Matagot)・Age of Rome (Teetotum Game Studios)をプレイしました。

ギャラクティックルネッサンス。
キックスターター発の新作、デザイナーはイニシュの人。
手札をプレイして戦力を出して陣取りをして3つある勝利条件の達成をめざす、で骨子はイニシュと似ています。手札のドラフト要素はなくなって全員同じ初期手札、勝利条件満たしたら即終了じゃなくて勝利得点制、というところはイニシュの不評だったところをマイルドにした感じ。代わりに後から唯一無二の特殊効果のカードを買ってきて加えるデッキ構築要素がSFっぽい雰囲気を出しています。ルネッサンス感は特に感じませんでしたが。
勝利得点を稼ぐゲームではあるのですが、勝利条件30点のところ21~29点の人は自動的に20点に戻されるシステムで、要は勝つためには3つの勝利条件を組み合わせて10点のハードルを越えることができたら即終了という方式で、全然無理~♪からうまく組み立てれば何とかならないでもない、となっていく調整は良くできていると思います。
例によって他にない独特のゲームで、特に初期手札の7枚の効果をひと通り把握してからでないと何やっていいか良く分からんゲーで、ある程度プレイ経験を積んでからが本番だと思います。その割にはルールの記述があいまいだったり言葉が足りなかったりで、ここはもうちょっと何とかならんかったのかしらんという印象。あとカードはデカいのに文字小さすぎです。

エイジオブローマ。
同じくキックスターター発のゲーム。キックスターター限定特典のアクリル製の建物タイルが目を引きますが、特にゲーム的な意味はなく普通に置くだけのタイルなのが残念。
ローマ帝国を舞台にワーカープレースでポイントサラダするゲーム。
ワーカープレースですが、中華料理テーブルで自分の前に回ってきた90度の扇の範囲にある建物に自分だけ排他的にワーカーを置ける、というシステムで、ワーカーの配置で他人を邪魔したりはしません。その代わりワーカーを敵プレイヤーのところに送って直接攻撃ができますが、行先は中華料理テーブルが強制的に回った先なので、好きな相手を選べるわけではないという仕組み。
これまた独自性の強いゲームで面白いは面白いのですが、中華料理テーブルの回る先がランダム、イベントがランダム、商品カードもランダム、とちょっと運要素強め。BGGでも7点台でまあまあの評価ですが、少なくない低得点つけてる人はみんなランダムすぎと文句言ってたり。