Pacific Typhoon カード和訳

というわけで、Pacific Typhoon (GMT)のフレーバーテキストを含むカードの完全和訳版を「書き込み専用メモリー」の方にアップしておきました(古いカード訳一覧表と差し替えました)。これらのファイルはGMTから公開についての許可を得ています。
ルール訳と合わせるとほぼ完全にゲームを再作成できてしまうのですが、その辺は良識の範囲内でご利用願います。快く公開を許諾してくれたGMTに感謝です。

BoardGameGeekの方にも同じものを投稿しておきましたが、こちらは反映されるのに少し時間がかかるようです。GMTにも寄贈してあるので、そのうちGMTのサイトにも上がるかもしれません。

T井氏宅ゲーム会

T井氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Pacific Typhoon (GMT)・Condottiere (Euro Games/FFG)・Ta Yü (Kosmos)・Wealth of Nations (TSG)・Midgard (Z-man)をプレイしました。

Pacific Typhoonは密かな目標通り終戦記念日に間に合うタイミングで完全日本語版が完成しました。GMTの配布許可も得られたので後でアップしておきます。編集作業のK藤氏とフレーバーを完訳したS氏の尽力に感謝です。

コンドティエーレはFFGの新版。ML.KのK川氏がEuro版を持っているのですが未プレイのはず。なんとももったいないです。イタリアを舞台に傭兵の戦力で領地を競るゲーム。負けても提示額を払わなければならないので降りどきが難しい競りです。この種のいわゆるドルオークションはゲームとして成立させるのが難しいのですが、うまく動くように作ってあると思います。

少し古いKosmosのターユーは2人ペアの2陣営に分かれて対面まで水路をひきます。水道管ゲームのようにタイルを並べて、完成した水路の本数を競います。私はK藤氏と組んで、対するはT井氏O寺氏ペアです。タイルは3マス分あって既存の水路を分断するようには置けないので、対岸まで2マスのところに延ばしたのはいいのですがそこから先になかなか繋がりません。タイルの置けるところが少なくなってきた最終盤に引き負けたらしく僅差で敗北でした。

国富論は私以外初プレイ。ランダム要素がないので、うまく経営を回すには初手から先々まで計算しなければならず、初回プレイではなかなか思うようにはいかないようです。4人プレイだと初期配置で産業パッケージ2+資源パッケージ1で始める人と産業1+資源2で始める人に分かれるのですが、バランス的には特に問題なさそうな感じです。3番手スタートで農場+大学から開始。しばらく大学の独占が続いて労働者が高騰したので、あまり手を広げず経営状況が安定したところで一気に借金して銀行を建てて勝利しました。

最近コンポーネントが豪華になってきたZ-manのミッドガルドは北欧神話を題材にしたエリアマジョリティ。ラウンドの開始時にドラフトで手札を選ぶのがやや目新しいところでしょうか。エリアの得点以外にも得点源がいろいろあってZ-manらしからぬ今風の普通なゲームでした。同率2位。

I津氏宅ゲーム会

I津氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
The Hanging Gardens (HiG)・LNoE (FFP)・Lumis (Murmel)・TTA (CBG)・カノンの開拓者(有給幻想局)をプレイしました。

Hans Im Glückのハンギングガーデンはカードを重ねて空中庭園を作るゲーム。カードの配置制限が厳しくてままならないのですがゲーム自体は淡々と進みます。本物の空中庭園はこんな行き当たりばったりな建てかたはしなかったのではないかと思います。女王など枚数が少なくて高得点のタイルを無駄なく確保できて勝利。

Last Night on Earthはゾンビを15体倒すのが目標の純粋な戦闘シナリオ。今日はゾンビ側を担当してみました。ヒーローは女子高生2人と男子高校生ビリーとコック。初期配置でコックが孤立していたので、執拗にゾンビをぶつけて攻撃しましたがさすがゲーム中最大のHP4を誇るだけあって見事耐えぬきました。一方ビリーは女子高生相手にイチャイチャしまくりでした。残り5ターンであと5体とまさに伸るか反るかの展開かと思いきや、女子高生サリーがガソリンを大爆発させ一挙に5体のゾンビを吹き飛ばし、ヒーロー側の勝利となりました。

I津氏の御曹司のお昼寝待ちで軽くルミ。4マス四角の座布団コマが余ってしまい大差負けでした。

Through the Ageですが、今回は初手でリーダーのホメロスを取って軍事にシフトしました。経験上、軍事面に進むときにネックになるのは食料と人口ではなくむしろ部隊を編成するための資源と分かったので、鉄器文明を確保して資源を増産して軍備増強に邁進しました。代わりに文化的な都市施設は何もありません。ここを補うため、人を配置する必要のない歴史的建造物にも注力しました。歴史的建造物は資源を大量に必要とするので相性はバッチリです。今日も引きの巡り的に他人を攻撃するカードは全然来なかったのですが、代わりに植民地の競りに兵力を回して人口問題を解決できました。最後にVP植民地を獲得した分で2位にそこそこ差をつけて終了。終了時のボーナス得点では差は埋まらず無難に勝利できました。

最後に同人ゲームのカノンの開拓者。カードやらタイルやらがカノンの登場人物になっていて、名雪と狐で道1本とかの謎の会話が飛び交いますが、ただのカタンです。あゆ・舞・栞に厚く配置して次々とカードを引き、道王2点ジャム王2点とピロシキの1点で速攻勝ち。

ML.K 裏例会

通称アステロイドの某所でML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
1846 (DTG)・Through the Ages (CBG)・Wealth of Nations (TSG)・RftG (RGG)をプレイしました。

1846はトンネル・O&I・Erieが登場、会社は1番からN村Mail+IC150・K川C&WI+O&I+Big4+NYC50・私トンネル+MS+GT50と建ちました。定跡通りMS+GTでシカゴ=デトロイト間を接続しようとすると、C&WIを吸ったNYCが乗り込んできました。ICは会社の資金が潤沢なのでセントラリアから放射状に線路を延ばして目先の収入を優先しています。NYCが最後の4列車を買ったのでGTが最初の5列車を購入。ここで株式ラウンドを挟んで次の運営ラウンドにICとN村氏の新会社Erieが残りの5列車と最初の6列車を購入、NYCとGTの2列車が最後に1走りせずに消えてしまいました。このためNYCは列車購入資金の都合で足踏み、ICとErieは両方とも株価高すぎで社長も手が出せません。順調に消えない列車2両を確保して株価3段アップしたGTが優勢な雰囲気となり、私の判定勝利ということに。

Through the Agesは今回も上級ルール。3人で2時間半くらいなので手頃な感じ。ハンムラビと法律を拾ったので内政優先、革命で共和制に移行してアクション数は十分です。ゲームは序盤で軍事力トップが+4VP・最下位が-4VPのイベントでK川氏が突出、K川氏はその後も歴史的建造物を次々と建ててどんどんVPで先行していきます。私の方は時代が進んでリーダーをハンムラビからナポレオンに入れ替え、軍事力が強化されたので侵略カードでK川氏を叩きます。これで少しはスローダウンさせたはず。でも軍事方面を優先するとカードの引きに影響されるので作戦が立てにくいです。結局K川氏大幅リードのままゲーム終了、最後のイベントカードのボーナス得点で差を詰めましたが及びませんでした。

国富論はたまたま回り順の都合で前回プレイ時と同じ農場+発電所の初期資産からのスタートでした。この組み合わせで初手からオートメーション化はイマイチなことが分かっているので、オーソドックスに生産設備を拡張する方向で。できるだけ借金せずに健全経営しつつ、下家のK川氏と産物を被せていきます。電力の生産量を絞ってみたら、全員電力に参入してきてしまいました。当然といえば当然ですが、実はその直前に発電所を大規模拡張していたので電力が大量にだぶつき気味に。電力なのに腐ったり無くなったせず貯めておけるのは謎ですが。最終決算の結果は私とK川氏が同点。所持金差で勝ち。差はおそらく借金の分でしょう。利息は借りるときに1回天引きされるだけなので借り放題なのですが、基本的に僅差になるゲームなので最後にじわっと効いてくるはずです。

適当に合間に軽くプレイしたRftGは4戦1勝でした。

Phage 7月例会

Phageの7月例会に参加しました。
Keep Cool (Spieltrieb)・RftG (RGG)・Pacific Typhoon (GMT)をプレイしました。

キープクール5人。私は中国担当。配られた勝利条件は「世界全体にエコ工場を増やすこと/後進国グループが環境対策すること」だったのですが、中国の初期資産は黒工場2軒だけ。どうやらアメリカは温暖化懐疑論派らしく、黒工場の技術を供与してくれました。なのでとりあえず黒工場を増設して経済発展を目指すことに。米中が経済優先派で、EUと旧ソは順調にエコ工場に転換しています。途上国は両者からうまく援助を受けて両刀使いな感じ。何かかなりリアルです。地球環境は順調に悪化の一途をたどり災害で米中の経済は崩壊。世界の黒工場を減らすことが勝利条件だった途上国が勝ちました。

RftGは配牌が悪いのか読みが悪いのか鳴かず飛ばず。

パシフィックタイフーンはK藤氏が完全日本語版を作成してくれました。売り物にだってできそうな品質です。I津氏がしきりにヒストリカルバリアントを試したがっていましたが、ここまで完全に日本語化されたのを見ると確かにその気持ちも分かります。

ML.K 7月例会

7/26は札幌市北区民センターでML.Kの7月例会がありました。参加者7人。
Last Night on Earth (FFP)・Falling (Titanic)・Wealth of Nations (TableStar)をプレイしました。

LNoEは村人を守れ(Save the Townfolk)シナリオ。6人。村人4人を救出して夜明けまで耐えるのが勝利条件です。
ヒーロー陣営は神父・女探偵・女子高生・看護婦でこれ以上は望めない布陣。神父の特殊能力でゲームタイトルでもある「Last Night on Earth」というゾンビイベントカード(男女のペアがイチャイチャし始めて1ターン休み)の影響を受けることがないという素敵な組み合せです。いつもは武装の足りない序盤が最も危険なのですが、女探偵が最初からショットガンを持っているので大丈夫。またたくまにゾンビを減らして高校で立て籠り体制に入りました。村人の捜索はアイテムの探索と同じなので山が半分尽きるころにはあらかた探し終えてしまい、後は粘るだけ。ゾンビイベントカードはほとんどが神父が特技で無効化し負傷は看護婦が治療するので、ゾンビ陣営は戦力を逐次投入する以外にできることがなく投了。初めてヒーロー陣営が勝利するところを見ました。

フォーリングは落下速度を競うゴブリン達のチキンレース。ロビンマスクの鎧を奪って敵より先に落ちるゲームですね。わかります。
制御可能なリソースは1枚制限の手札だけなので、無理にアクションゲームにしなくても成り立ちそうなもんですが。

卓分けで国富論3人。タイルは前回プレイ時に強かったエネルギーを取って、これを初手からオートメーション化してみました。これで生産を回すのはかなり楽になるので、速やかに銀行を建てる作戦です。ただもう一種類のタイルが農場なので食料を節約しても戦術的には今いち感も。結果は一人で大学を独占したK川氏の勝ち。3VP差で一見僅差なのですが、$30差ということなのであまり僅差でもないです。ちなみに産物は5種類あるので初期タイルの2種類に1つ足して一人3種類ずつ生産すると1人だけ何かを独占するプレイヤーが出てきます。当然といえば当然ながら、2回ともその競合なしプレイヤーが勝っているので、銀行なぞより他人の産物に被せて独占を阻止する方が優先っぽいです。3人プレイ以外だとまた違うのかもしれません。

終了後、某所で裏例会。3人。
Through the Ages (CBG)をプレイしました。

今回は農業も鉱業も初期手札からアップグレードできなくてトークン数のやりくりに苦労する展開。時代1以降の農業も鉱業も人数分はない上に、カードドラフトシステム的に出たばかりのカードを高いからと見送ると次の手番にはもう残ってないのが確実だったりします。仕方ないのでアクション数の増える技術を優先して、アクションカードを取って補完することにしました。必要なときに必要なリソースをブーストできるので、これはこれで悪くないです。航海術のおかげで勝利得点つきの植民地を安く落札できた分で勝利しました。

ML.K 裏例会

昨日に引き続き某所でML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
Through the Ages(CBG)・Metropolys (Ystari)・Runebound (FFG)をプレイしました。

Through the Agesはさすがにもうフルゲームはやらんでよかろうということで、上級ゲームをプレイ。上級ゲームでは時代2でゲーム終了になります。途中で終わることにはなるのですが、時代3のカードはどれも大威力なだけで大味感が強いので、ゲームの密度的にはこちらの方が好ましいでしょうか。
今回は内政アクション数と農業生産力を重点的に伸ばす国力重視策でプレイしてみました。これで軍事力を増して武闘派に進むつもりだったのですが、食料消費の多さのために思ったほど人口が増えず、鉱業力不足もあって軍隊を増強できません。ついでに侵略系の軍事カードが全然引けず、結局技術立国に宗旨変えすることになりましたが、圧倒的にVP不足で勝負になりませんでした。勝者は序盤から文化度を上げてVPを稼いだY田氏で、エッフェル塔を立てていたあたり前回の私と似たような展開です。必勝パターンができる程度のゲームではないはずなのですが。

悪くないはずなんだけどあまりそそられない最近のイスタリの新作はメトロポリス。塔の高さを競り値にしてエリアを買う変則的な競りゲーです。盤上の全員共通の得点の他にプレイヤーごとに秘密の得点条件があるので、それを満たすようなエリアを落札していく必要があります。他プレイヤーの動向から秘密の得点条件を推測することを狙っているのかもしれませんが、人の秘密条件が何だか分かるころにはもうその条件は満たされているわけで、推測するだけ無駄。簡単な条件のカードを念力で引くだけのゲームになっています。別段悪いゲームではないのですがもうちょっと感があって、そのせいで再プレイされなさそうなもったいないゲームでした。

ルーンバウンドはサンド・オブ・アル=カリム拡張。私とY田氏は黄色カードの政府高官に賄賂を贈っている盗賊による謎の遠距離3ダメージ攻撃の前に何度も撃沈。それを横目に近接で大ダメージをひねり出すK川氏は、青だろうが赤だろうが一撃でなぎ払いつつ速攻で伝説のアイテム4個を揃えて終了。意外と早く終わりました。

ML.K 裏例会

某所でML.Kの裏例会がありました。参加者4人。
RftG (RGG)・Acquire (AH)・Carcassonne (HiG)をプレイしました。

RftGは最初から軍事系に。戦力系の技術カードはよく来るのですが、肝心の星系カードに恵まれず最下位でした。

続けてアクワイア。なかなかホテルチェーンが立たず、立っても盤面の端になる展開。最初に立ったタワーの副社長に収まりましたが右上角地であまり潰れなさそうな雰囲気でした。全員資金繰りも厳しくなってきても、合併のタイミングを測っているのか単にタイルが引けずに潰せないのか分かりませんがあまり動きがありません。うまくキータイルを握ったまま真ん中に立ったインペリアルの副社長になってゲーム最初の合併を実施、さらにタワーも無事潰れて資金に余裕ができてルクソールの社長になりました。さらに自分の手番でルクソールと2代目タワーを同時にコンチネンタルに合併させ、2対1交換で一気にコンチ社長に就任。これが決め手になって勝利することができました。

カルカソンヌは拡張6(伯爵と王と仲間)を追加。もはや追加セット全投入ではゲームにならないので基本セットと拡張6だけにしてみました。拡張6は古い小箱拡張「伯爵」「王」「川2」の再録です。これにタイル5枚分の「カルト」が加わっています。「伯爵」と「川2」は同時に使うことは考慮されていないような気もするのですが、とりあえず全部投入してみました。ゲームは伯爵を使って草原から大量得点し、王のボーナスを加えたN村氏の勝ち。泥棒のボーナスで追い上げはしたのでずが全然およびませんでした。
決算時に後からコマを飛び込ませる「伯爵」は予備戦力の抽出と投入というゲーム性の高い要素を追加するよくできた拡張です。そのためにタイル12枚を使う理由は分かりませんが。最大都市や最長道路にボーナスのつく「王」(と泥棒)は一度取ったらほとんど動かないのでいまいち。川は旧バージョンもそうでしたが序盤に選択肢の狭いタイルを使うことになり、単にプレイヤーにフラストレーションを与えるだけで誰が得するのか分からない無意味なシステムかと思います。隣の修道院の得点をゼロにする(逆も同じ)「カルト」は条件の限定性と結果の投機性のためほとんど機能する機会はないでしょう。

ML.K 裏例会

7/12は某所でML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
Wealth of Nations (TableStar Games)・On the Underground (JKLM)・Through the Ages (CBG)をプレイしました。

国富論は各自1国を担当し、現金と資源をやりくりしながら資産を増やすゲームです。ヘックスボードに産業施設を表すタイルを置くシステムが少し工夫されていることを除けば、ごく普通の経営ゲーム。ランダム要素は一切ありません。
コンポーネントが大変よくできています。特に各プレイヤー用のサマリーシートは、それ1枚を見るだけでゲームのすべてのルールが理解できるほどのすぐれものです。
資源をうまく運用して拡大再生産をめざすのですが、タイルを置くにも置いたタイルから新しい資源を算出させるにも何がしかの資源が必要になっていて、足りない資源を市場から買うと価格が上昇し、逆に生産した資源を市場に売ると価格は下落します。このため、やみくもに自国を発展させても自給できない資源が高騰するばかりで、自分の産出物の価格は低迷してしまいうまくいきません。
N田氏が巧みな供給量コントロールで電力の価格と独占状態を維持して勝利しました。私は借金しまくりで序盤から高価な資源の量産を目指したのですが、運転用資源の購入費と借金返済分のロスがたたり及びませんでした。

巷の評価高い割に近所では全然プレイされていないOn the Underground。ロンドンに地下鉄を引くゲームです。ボード上に1個置かれた乗客がカードの指示で右往左往し、自分の手番がまわって来たときは盤面の状況が全然変わってしまうので、人の手番に作戦立ててもしかたがないという難点はありますが、全体的には軽くよくできた列車ゲームです。
ひたすら乗客の移動先を追って1路線で蛇行した線路を引いたのですが、これがあまりよくなかったらしく最下位。3人プレイだと3路線持てるのでうまく使い分けて路線の配置による勝利得点もきちんと稼いでおかなければならなかったようです。

BGGで上位ランクインのThrough the Ages。民族同士で文明の発展を競うというテーマ的にはよくあるゲームです。地政学的な要素は完全に省かれており、ひたすら資源の再生産と技術の開発を繰り返します。プレイ時間と使用するルールによってシンプル・上級・フルゲームの3種類から選べるのですが、最初からフルゲームで。フルゲームは古代から現代までを網羅しています。
ルールやカードごとの特殊効果が多いので仕方ないと言えば仕方ないのですが、コンポーネントはあまりよくできていません。ルールの記述もやや不親切なので英文ルールを精読しないと正しいルールではプレイできないと思います。
例えば、各文明は技術を開発するために科学値というポイントを蓄積するのですが、
・ゲームボードでは「蓄積済みの科学値=電球のアイコン」「1ターンあたり蓄積できる科学値=電球のアイコンと+記号」
・アクションカードでは「蓄積済みの科学値=電球のアイコン」
・テクノロジーカードでは「1ターンあたり蓄積できる科学値=電球のアイコン」
・イベントカードでは「蓄積済みの科学値=Science Points」「1ターンあたり蓄積できる科学値=Science Rating」
・ルールブックでは「蓄積済みの科学値=Science Points」「1ターンあたり蓄積できる科学値=Science」さらにボードと同じアイコン
と見事に表記がバラバラです。ちょっとデザイナーの正気を疑いたくなります。
また、同じトークンでも置かれている場所によって機能が変わるのはルールシステム的には洗練されているのですが、それに応じてトークンの呼び名が変わってしまうのが混乱に拍車をかけています。
一通りのルールを飲み込めば基本的なシステムはそれほど複雑ではありません。フルゲームで6時間近くかかりますが、文明発展ゲームは基本的に重量級が多いことを考慮すれば水準以上のできだと思います。
ゲームの勝敗は文化ポイント(=勝利得点)の大小だけで決まるので、序盤からエッフェル塔や活版印刷など文化ポイントの得られる雅な技術を重点的に開発してみました。最後は映画とプレスリーで大量得点して大差勝ち。軍事面は完全に手抜きしたので20世紀になっても古代歩兵のままでした。今回は戦争系のカードがほとんど使われなかったので無事だったのですが、この手の攻撃による成功時のリターン(ともちろん敗北時のペナルティ)はかなり大きそうなので次からはこうは行かないでしょう。

ML.K 6月例会

6/28は札幌市北区民センターでML.Kの6月例会がありました。参加者7人。
Arkham Horror (FFG)・Big ang (同人)・Chang Cheng (TENKIGAMES)・Bacchus’ Banquet (Mayfair)・Acquire (AH)をプレイしました。

4人アーカムホラー。旧支配者はイブ=スティトル。最終戦闘の戦闘修正が取り残しのクルートークン数なのでうっかりすると強敵ですが、注意してクルートークンを回収していればそれほど難敵ではなく探索者側の勝利。守護者に猫神バーストを選んでみたのですが、全く使う機会がありませんでした。
BigBangで時間調整し、続いて長城。壁のコマを並べて万里の長城を作るゲームです。基本的にエリアマジョリティで、壁に接する中国側のエリアの分がプラス得点、モンゴル側のエリアの分がマイナス得点になります。僅差で勝ちましたが微妙に不明瞭な訳のせいで間違ったルールでプレイしていたような気が。
バッカスの宴5人。皿を盥回ししながらメタボの限界に挑戦するゲーム。キャラクター間で勝利条件の有利不利が大きそうに感じますが、正体は秘密なのでそれを推理するところも含めてバランスの範囲ということでしょうか。
アクワイア5人。位置的にうまく吸収されそうな会社で2社社長1社副社長に収まりあとはキータイルを引くだけだったのですが全然潰せないまま資金ショート。引きのよくないときに社長になるのもどうかと。結局時間切れ終了。
他の卓ではルーンバウンド・サンドオブアルカリムがプレイされていました。

終了後、某所に移動して裏例会。参加者5人。
Last Night on Earth (FFP)・Arkham Horror (FFG)をプレイしました。

今回はBurn ‘em outシナリオをプレイ。ゾンビの発生穴を3つ焼き払うのが目的です。エキスパンションGlowing Horrorでカードが増えたせいか引いても引いてもガソリンもダイナマイトも見つかりません。これは厳しい。
続けてアーカムホラーはイゴーロナク。たびたび苦労させられてきたゲートを封印できなくなる環境カードで今回もスローダウン。予想外に長びいたのですが、その分準備を整えて最終戦闘を開始。ところがあと一歩のところでイゴーロナク用の英雄的戦闘バリアントカードの1枚でいきなり全滅しました。旧来ルールでは神相手にできの悪いRPGのラスボスまがいの攻略パターンを組めてしまっていたので、キングスポートホラーで追加されたこのシステムは非常にスリリングです。