M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
T.I.M.E Stories (Space Cowboy)をプレイしました。
タイムストーリーズは9作目のMadame (公称10作目なのはプロモのSanto Tomás de Aquinoも数えているのだろう)。17世紀フランスはルイ14世の治めるベルサイユ宮殿が舞台。
ボブに替わってマイクとかいう新しいスーツ姿のイケメン上司が登場です。任務は明確でルイ14世に会うこと。
普段は割と多めといっても決して十分ではないTUをうまいこと割り振って行動を最適化して、というゲーム展開になるところが、今回は1回あたりのTUはわずか4からスタートですぐに失敗で基地に戻ってきて、レセプタクルを入れ替えて再出撃、というのを繰り返します。まあリトライのたびにマイクの機嫌はどんどん悪くなっていくわけですが。王様に会うために当時の実在の人物を含む多数の登場人物を取っ替えひっかえして、状況に最適なチームを都度組み直して人脈を辿って行くというあたりはそれらしいです。
という感じで素材はよいのですが、どうにも料理のしかたがマズかったようで、BGGのレーティングも過去作はどのシナリオも7点台と優秀なのに今回は驚きの5点台。
とりあえず英語版には
・誤訳のためThe Groves-Cのパズルが解けない
・エピローグを見るためのQRコードが壊れていて飛べない
という進行に影響するエラッタがあります。
エラッタを差し引いても、伏線が足りないまま進んで唐突に終わるシナリオとか、今までさんざん思わせぶりに出てきた組織や謎のキューブの扱いが雑だとか、白箱シリーズの完結編と銘打って出た割にはストーリー面で不満が残るところが低評価の原因になっているようです。