ML.K 裏例会

ML.Kの裏例会がありました。参加者3人。
1817 (DTG)をプレイしました。

1817は18xxシリーズの北米東海岸版。マップの範囲は1830とほとんど同じです。
タイトルの1817はニューヨーク証券取引所の開設年。従来の18xxと比べ、金融面のシステムが大幅に強化されています。最大の特徴は株の空売りと変動金利型ローンです。

空売りは、最大10株まで持っていない株を売って代金を得るシステムです。持株数がマイナスになるので資産はマイナス、その会社が配当したら逆に配当金相当の金額を支払わされてしまいます。その代わり手っ取り早く現金を用意することができ、空売りされた株の株価も急降下します。
従来の18xxは投資した株の配当で次の株を買うというサイクルを回すだけのゲームだったのが、実勢以上に株価の上がっている会社を見つけたら、その株を空売りして、得た資金でもっと収益性の高い新しい会社を設立し、新しい会社の利益で値下がりした株を買戻して空売りポジションをクローズする、というハイリスクハイリターンな投資ができるようになりました。

変動金利型ローンは会社がいつでも好きなだけ借金ができる代わりに、利息がゲーム全体の貸し出し額に比例して5%~70%まで変化するという仕組み。総貸し出し額が多くなると利息は高くなり、みんなが借金を返すと徐々に利息が安くなっていきます。大抵の18xxの借金の利息は1ラウンドあたり10%なので70%なぞ暴利どころの話ではなく、基本的には借金しすぎると予想以上に利息が高くなるという方向に機能します。
廃車にならない列車はみんなが欲しがるので、登場時期が近付くと資金需要が急増します。計画的にご利用しないと、せっかく買った列車の収益では元本どころか利息も払えないという事態に陥ります。

1手番1手番ごとに考える必要のある要素が大幅に増えたため、ただでさえ難易度の高いゲームの複雑さがさらに上がっています。いちいち納得性の高いシステムでありながら、形勢の見極めの難しいすごいゲームに仕上がっていました。

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