K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
OWACON (Bakafire Party)・Neue Spiele im alten Rom (Piatnik/New Games Order)・Forum Romanum (KOSMOS/New Games Order)・惨劇RoopeR (Bakafire Party)・The Palaces of Carrara (Z-man)・Archipelago (Asmodee)をプレイしました。

まずはショップ流通に乗るようなったオワコン。勝利条件隠匿方式のワーカープレースメントです。基本ルールと上級ルールがありますが、とりあえず基本ルールでプレイ。
勝利条件カードは各プレイヤーに2枚ずつ計8枚配られて、すべて全員に適用されます。ゲーム開始前は1/4の勝利条件しか分からないのですが、各自この2枚の勝利条件カードを浅瀬と深淵に1枚ずつ分けて置くところが秀逸なシステム。浅瀬の勝利条件を見るアクションマスはたくさんあるので、ゲームが進行するにつれて半分くらいの情報は自然と集ってくるのに対して、各プレイヤーが秘匿している切り札を探る機会はぐっと少なくなっています。3アクションずつ5ラウンドで計15手番という短時間で終わる調整も合わさって、心地良い驚愕を楽しめる一作となっています。勝ち。

続いて古代ローマの新しいゲームは再版の日本語版。まずはカテリーナの陰謀。メモ用紙は少し大きいのを用意して、どんな質問でどの情報が出たかまでメモしておいた方がよいと思いました。2戦2敗。

フォーラム・ロマナムも同じく再版の日本語版。一見よさげな初手天元は長期間そこにコマが縛られ続けるので実は微妙なのかも。やはり序盤で膠着状態になってずっと解決されなかった区画にバインドされたコマの少ない人が勝ちました。2位。

惨劇RoopeRは拡張1に収録されている短時間シナリオをプレイ。基本セットの配役のシナリオです。4日4ループで脚本家の行動指針も明確なのでたしかにサクサク進みます。3ループですべての障害を回避されて主人公の勝ち。

1人減って古代ローマの新しいゲームから3作品を連続プレイ。
まずは2~3人用の元老院議員。トコロテン方式でより多くの議員を元老院に送ることを競うカードゲーム。3人だと単純にスタートプレイヤーが強いだけの微妙ゲー。勝ち。
続いて2~4人用の近衛兵。バースト系坊主めくり。裏向きに散らしたカードから好きなの引けるというルールですが、単にデッキの上から引くのと何が違うのか分かりません。引けば引くほど安全数字が増えてバースト率が減る、という一見面白そうなシステムはあまり機能していませんでした。勝ち。
最後に3~5人用の総督。交渉して過半数取る選挙ゲーム。3人選挙ということで全く期待していませんでしたが、これが意外な伏兵。投票数を毎回カードで伏せ出しするので、微妙に競り要素が入ってかなり白熱します。負け。

見るからに建築ゲーなカッラーラの宮殿。。最初から拡張セットが入っているのですが、厳重に封印されていて基本ルールで2回遊ぶまで開けるな、とまで書いてある素敵なゲーム。素直に基本ルールでプレイです。
資源を買って建物を建てる、というところまでは普通ですが、建物を勝利得点に変換するにももう1アクションかかり、ここで早いもの勝ち要素が入るので他人の動向も要注意です。合理的で見通しのよいシステムながら勝つのは難しそうな好ゲーム。終了トリガー引き負け。

最後は箱デカいアーキペラゴ。山ほどコンポーネントが入っていてルールも複雑そうな重量級。短中長の3段階からプレイ時間を調整できる親切設計ですが、ルールのインストだけで1時間半かかっています。短時間設定でプレイ。
探検して領土を広げつつリソース交換でお金を稼いだり建物建てたり技術や人を買ったりする拡大再生産系で、戦闘はありませんがシドメイヤーズシビライゼーションのようなプレイ感です。一応みんなで協力して反乱勢力を抑えないと全員負け、という条件があるのですが、あまり危機的なバランスではなさそうです。引き次第なのかもしれませんが。
ゲーム開始時にランダムに1枚ずつ配られた勝利条件カードが全員に適用される、というどこかで聞いたような隠蔽系ですが、さすがにオワコンほどの切れはなく単純にノーヒントで推測するしかない凡庸なシステム。システム的なポテンシャルの高さを予感させてはいるのですが、ちょっともったいない。
終了トリガー引き負け。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Code Knacker (Ravensburger)・P.I. (Treefrog)・Express 01 (eggertspiele)・Dominion (RGG)をプレイしました。

まずはコードクラッカー。金庫破りをするゲームですが、システムは同じくラベンスバーガーのロイヤルカジノとよく似た感じ。ダイスをごろごろ振ってお題の目が出たら列を埋めて外れ目を振り直し、完成したら得点、未完成のまま必要な出目がなければ盤面そのままの状態で次の人、というゲームです。ダイスは5個しか振れないのですが、各ダイスに1面ずつある特殊な目(ICチップ)が独自の要素になっていて、お題を埋められない代わりにダイスを全部消費したときにこれが2個以上出ていれば改めてダイス5個に復帰して手番を続けられます。いい目さえ振っていれば永久運動が可能で一発逆転が期待でき、クニチーらしからぬ運ゲーですがなかなか面白いです。どど負け。

ワレスのP.I.は犯人場所事件の3要素を当てるクルー系の推理ゲーム。ツリーフロッグらしからぬ美麗なボードに期待も膨らみますが、予想に違わぬ好ゲーム。プレイヤーそれぞれ追っている事件が違い、自分の担当事件の3要素は全部上家が知っています。自手番で1ヶ所捜査するごとに上家のプレイヤーに答え合わせしてもらってヒントを獲得するというシステムです。基本的に捜査には共通の場札の証拠カードが必要なので、自分の捜査をしつつさりげなく下家の捜査を妨害すべく証拠を消費したり、逆にその行動の意図を推測したりと深いプレイヤーインタラクション要素を秘めていて、さすがワレスと言ってよいでしょう。3位。

1人減ってエクスプレス01。カードを並べてドイツの地図を作り、線路を引いたり会社の株を買ったり配当して儲けたりする18xx系にものすごくインスパイアされたゲームです。運の要素はほとんどなく、18xx由来のポテンシャルの高さを感じないことはないのですが、どうにも勝利への道筋が明確に感じ取れないふわふわしたプレイ感の微妙なゲーム。山札のカードを自由にサーチしていいのに並び順は入れ替えちゃダメなルールのせいで何かと手番の処理が煩雑なのもよろしくないです。全員が全カードきっちり把握してれば別次元のガチガチゲーになるのかもしれませんが…勝ち

最後はドミニオン全部入り。3戦1勝。

帰ろうとしたらものすごい地吹雪で車が完全に埋まっていました。必死の発掘もむなしく腹がつかえているのか全然前に進みません。JAF呼んだら3時間待ちとか。それでも1時間ちょっとで到着して簡単に引っぱり出してくれました。

ML.K 2月例会

札幌市北区民センターでML.Kの2月例会がありました。参加者5人。
Ra (alea/Überplay)・Fundstücke (2F-Spiele)・Stich-Meister (Amigo)・Elder Sign (FFG)・Jenseits von Theben (Queen/アークライト)・Coloretto (Abacus)をプレイしました。

まずは5人ラー。コンスタントに王様を獲得できて大差勝ち。
続いて思わぬ拾い物は効率良くお題カードを達成してちょうど100点でしたがそれでも3位。
トリックマイスターはプラス場もマイナス場もほどほどにしかトリック取れず負け。
エルダーサインは2版のルール修正を適用。旧支配者はクトゥルフで耐久力と正気度の上限が下がった分で死人がごろごろ出ましたが、危げなくプレイヤー側の勝利。
1人減って4人で日本語版のテーベ。あまり日本語化するところないゲームですが。掘っても掘っても砂だらけでした。最下位。
コロレットはBGGの拡張を投入。今回の追加ルールはマイナス点3倍。5色まで行ってしまいましたが僅差勝ち。

終了後は場所を変えて裏例会。1人入れ替わって参加者4人。
Legacy: Gears of Time (Floodgate Games)・Copycat (2F-Spiele)をプレイしました。

Kickstarter発のレガシーはタイムトラベラーになって技術開発をするという独特の設定のゲーム。イマイチそそられないアートワークで損してそうな感じですが、実はかなり笑えるバカなイラストはむしろ高く評価すべきでしょう。
謎に過去にしか飛べないタイムマシンなので、未来技術から過去技術へという順番に開発して最後に開発ツリーの末端まですべての前提条件技術が揃っていれば得点ゲット、という技術開発ゲームとしては逆転の発想のシステムです。技術には特殊効果も何もないのでプレイ感はシンプル。単純にアクション数の範囲でハンドマネジメントしつつ手札をプレイしていきます。
一通りのカードの内容知ってた方がよさそうで、ある程度の熟練が必要なゲームですが、ゲームの進行に伴ってやることやりたいことが増えて手数が足りなくなっていく感じや、他プレイヤーとの敵対も協力もアリなインタラクション性の濃さなど、Kickstarterとしては十分に練られていると思います。唯一の難点はルールの品質。同人レベルとしてはよくあるパターンですが。行きつ戻りつしないと理解できない暗号文です。セットアップのトコだけ読んでも初期配置ができず、プレイの進行の中程まで読み進めるまでドコに何置くのか分かりません。一度解読に成功すれば非常に分かりやすいシステムなのですが。
解析機関とインターネットから毎ラウンド大量点を獲得して勝利。

最後はラクラク大統領になる方法。前回プレイ時お金に困ったので今回はお金カードを重点的に購入したのですが、デッキが太って全然回りませんでした。やはり圧縮とドロー強化の方が優先な感じ。アグリコラシステムでゲームの展開速度の感覚が誤魔化される(一見中盤のように見える段階ではすでに終盤)のにも注意が必要です。負け。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者6人。
The Resistance: Avalon (Indie)・Keyflower (R&D)・Fundstücke (2F-Spiele)・Fauna (HUCH! & friends/HJ)をプレイしました。

まずはレジスタンス・アバロン。マーリン・パーシバル・アサシンに加えてランスロットを入れてみました。ランスロットは善人と裏切り者の2人が同時に登場し、ゲーム中にカードでランダムに善人と裏切り者が入れ替わります。6人プレイだと4対2なので、これでほとんど全員役職つきです。2戦して2回ともアサシンで1勝1敗。慣れるとマーリンがうまく迷彩してくるので意外と分かりません。

続いてキーフラワー。6人プレイだと各季節競りの対象のタイルが10枚ずつしか並ばないので、特に春にきちんと2枚競り落しておくのが重要そう。もしくはきちんと競りをしてたくさん落とす人に払うもの払ってもらうか。どど負け。

ブリーゼ作のバッティングゲームの思わぬ拾い物。異様にカードがデカいです。バッティング時の解決方法が簡単かつ鮮かでいかにもフリーゼ。短時間プレイの小品ながら濃密なインタラクションの好ゲームです。

1人減ってファウナを5人。HJの日本語版。地名と動物の名前だけなのでさすがに誤訳ってはいないでしょう。難しい方の黒枠をプレイしましたが、フラミンゴとか聞いたことあるものから世界で1地域だけの謎生物までバラエティに富んだ出題でした。2位。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
The New Science (Conquistador Games)・Müll+Money (HiG)・Ruhrschifffahrt 1769-1890 (Spielworxx)をプレイしました。

ニューサイエンスですが、3人プレイだと5種類ある科学ジャンルの3種類しか使わず、その3種類のうち天文学と物理学はもともと同系統の上位下位でしかないので戦略の幅が狭く微妙な感じ。やはり運ゲーという印象は変わりません。ダイス振った後で休息ポイントを消費して足りない分を埋められるようにしないと、実験能力の低い科学者はちょっと不利すぎるように思います。2位。

利益廃液は2回の査察をうまいこと賄賂カードで切り抜けることができましたが1点差負け。ちゃんと原料買っておけばよかった。

ルール石炭輸送はルールを正しく解読できればそこそこゲームにはなっています。逃げ切り勝ち。逆転要素少ないのは確かなのですが、いい感じに追い付かれてたので、も少しやり込めば実はいいバランスだったりするのかも。

ML.K 1月例会

札幌市北区民センターでML.Kの1月例会がありました。参加者9人。
Alien Frontiers (Clever Mojo Games)・The New Science (Conquistador Games)・The Resistance: Avalon (Indie)をプレイしました。

今日はとても集まりが良く最初から2卓立つ勢い。
まずは4人エイリアンフロンティア。アップグレードキットのコロニー駒が入って見た目がすごくカッコ良くなりました。占領地ボーナスをイマイチ活用しきれず最下位。

続けて同じ卓でニューサイエンス。ルネッサンス期の科学者の一人となって新たな科学理論を研究して名声を獲得するゲームです。Kickstarterでプレオーダーしたのに限定拡張セットは別便らしくまだ届いていません。
オーソドックスなワーカープレースメントで、技術開発系ゲームの常として、それぞれの理論は系統ごとに簡単なものから難しいものへとレベル分けされていて、低いレベルのものを開発済みにして前提条件を満たさないと次へ進めないようになっています。
研究には調査・実験・論文発表の3ステップを要し、同時に複数の科学者が同じ物を研究しても構わないのですが、各理論ごとに最初に論文発表した科学者だけが発見者としての名声を獲得することができます。ただし、論文として発表してしまうとその理論は公知になり、他の全員から前提条件として利用されてしまうようになります。ここで研究を実験までで止めておき論文発表を後回しにすることで、名声を得られない代わりに自分だけその理論を前提条件とするさらに先の研究に進むことができます。また、論文発表には様々な社会とのコネの条件が必要で、例えば教会に何の縁もない人が勝手に地動説みたいな不信心な理論を発表することはできないので、研究成果を世に問うタイミングが重要になってきます。
なかなかテーマの再現性には工夫のあるゲームですが、システム的には凡庸な印象。悪くないというかかなり良いゲームではあるのですが、緻密に他プレイヤーの挙動を読んでワーカー置いても肝心の研究がダイス判定なのと、イベントカードの善し悪し差が大きいので結局運ゲーかよ感があります。
バランス能力のライプツィヒで数学を重点的に研究、さすがに微積には届きませんでしたが、世界一たくさん論文発表して勝ち。

他の卓ではKeyflower・Fundstücke・Dominionがプレイされていました。

最後に8人でレジスタンス:アバロン。レジスタンスのシステムはそのままでテーマがアーサー王になったもの。一部のプレイヤーに特殊能力つきの役職が割り当てられるようになりました。今回は善人にマーリンとパーシバル、悪人にアサシンを入れています。マーリンは悪人全員を知っていて、パーシバルはマーリンを知っていて、アサシンはゲーム終了後にマーリンが誰か当てることで自動的に悪人勝利にできます。
陣営配られたら普通の善人。成功失敗成功失敗と来て最後きれいに善人5人でクエストを達成して勝利、と思いきやアサシンがマーリンを当てて結局悪人の勝ち。人狼の予言者と一緒でマーリン最後まで隠しきるのはやはり難しそう。善人側の情報とリスクがぐっと増えているのでなかなか難易度の高いゲームに化けています。

終了後は移動して裏例会6人。Linq (KOSMOS/アークライト)・Outpost (Stronghold)をプレイしました。
ペアペア連想ゲームはペア2組と?2人という難しそうな人数配分。プレイヤー数増えるとペアがバレたときの支払いが痛いので、迷彩かけるのが非常に重要なようです。ちょっと分かりやすすぎたのか、やや及ばず。
アウトポストは人数多からず少なからずといい感じなバランス。トップ2人はデータライブラリ独占からの黄色派とメガ水メガチタン派でまれに見る接戦となりました。そこからずっと離された3位。少し生産力足りませんでした。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Biblios (IELLO)・Cat & Chocolate (Qvinta Essentia/Moonster Games)・Skull & Roses (Asmodee)・King of Tokyo (IELLO)・The Message: Emissary Crisis (Swan Panasia)をプレイしました。

昼からエッセンサッポロで新年会でした。すごい美味しかったです(小並感)。そのままM上氏宅に移動しました。

いい感じに酔ってたのであまりゲームの内容まで覚えてないですが、軽めの小物を連続してプレイしました。基本負け負けでした。ビブリオスは金貨の競りで小出しに何枚か競り落した割には肝心の色で競り負け。キャットアンドチョコレートは基本セットのホラー編とゾンビ編のテキサスゾンビーズでどちらも悪くなかったですが、いかにも実生活でありそうなシチュのビジネス編の方が好みかなという感じ。髑髏と薔薇は最初に1ポイント取っただけでそれっきりでした。キングオブトーキョーは途中ダイス分のVPでけっこういい所まで行ったのですが、HP減りすぎたのにビビって安全運転に方針転換してしまい、いい所なしでした。

ボックスアートから見るからにカッコイイ雰囲気を漂わせているスワンパナシアのエミッサリークライシス。2対2の陣営に分かれてお互いの陣営を探りながら味方に味方のメッセージカード3枚を送りつける正体隠匿ゲーム。悪魔城の馬車を今風にリメイクしたような感じです。おっさんばっかりなビジュアルのくせに絵ばかりデカくて特殊効果の字小さすぎでプレイアビリティ高くないのが難点ですが、虚実入り乱れながら展開スピーディーで良さそうなゲーム。酔っ払いにはちと難易度高く、あからさまな行動を読まれて味方殺された上に2対1で嬲られて大敗。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Yspahan (Ystari)・Keyflower (R&D Games)・Ruhrschifffahrt 1769-1890 (Spielworxx)をプレイしました。

まずはイスファハン。イスタリボックスの拡張入り。ルール修正が入ってバランス良くなってはいるのですが、カードがどれも1枚ずつになって強力なカードが減ってしまったので引き勝負で結果が出ないとショック大きいです。負け。

いいゲームなんだけど的な評価のゲームが続いていたキーシリーズの最新作は誰に聞いても手放しで高評価なキーフラワー。競り+ワーカープレースメントな箱庭建設で多様な得点要素を用意するという、流行りの要素を盛り込みつつバランス良く調整された作品です。競りに使ったワーカーは捨てられ、他人のタイルを利用したワーカーはそのまま献上、自分のタイルを使ったワーカーは次ラウンドも再利用という独特かつ合理的なシステムがベースになっていて、わずか4ラウンドと短いなかに濃密なゲーム性が詰め込まれています。最下位タイ。

最後はルール石炭輸送。箱のスミに思わせぶりに大きく1と書いてます。良く分かりませんが、理性の時代を数えずにこのメーカー初のオリジナル作品ということでしょうか。
世間の評価はそこそこ高いようで期待していたのですが、ゲームの評価の前にルールの解読という高難度ゲームをクリアする必要があります。フルカラーで図の多いルールブックや綺麗にデザインされた言語依存性の低そうなボードなど、ちょっと見は良さげなのですが、実際はサルでも分かるコトしか図になっていなくて分かりにくい箇所を明らかにする役には全く立たない図、説明不足でページを行きつ戻りつしないと理解できないムチャクチャな構成のルールブック、ゲーム上重要な情報がわざと目立たないように描写されている上に肝心な情報がルールの方にしかないボードなど、どういう悪意をもってデザインするとこうなるのか分からないコンポーネントです。プレイ経験者にインストしてもらえない環境でプレイするのはとてもじゃないですがお勧めできません。
ゲームはルール地方の運河で石炭を輸送するピック&デリバリー。上流のプレイヤーから順番に下流に向けてしか移動できないなど、運要素低めでユニークなシステムは評判通りとは思いますが、最初はできることが少なくてゲームの進行とともにそれまでの成果に応じて行動の選択肢が解禁されるシステムなのに、何もかもが早い者勝ちでちょっと逆転要素少なそうなのが出遅れたプレイヤーにはキツいかもしれません。勝ち。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Flaschenteufel (Bambus)・Dungeon Petz (CGE)・惨劇RoopeR (BakaFire Party)・Goblins, Inc. (CGE)をプレイしました。

まずは人待ち3人ボトルインプ。インプ掴んだターンに全然トリック取れず大量点を献上してトップとは桁違いの大敗。

ダンジョンペット4人。さりげなくSpielbox誌付録の追加ペットを投入。3人プレイのときより1ラウンド短くなるので、ペットが十分育つ前にゲームが終わってしまい育成ゲーム的にはちょっと消化不良気味。短期決戦な分、第1ラウンドにペット買える限定3人に乗り遅れると挽回難しそう。ワーカープレースメントとしては、人数増えた分で独特のワーカーのグループ化のシステムがすごく良く機能して悩ましいゲームになります。が、そんな細かい差とは全然関係なく超絶に優秀なウ○コ製造機を3倍で売り抜けたT井氏が他の全員をほとんど周回遅れにする圧勝。

惨劇RoopeRはシナリオ2。脚本家側を担当。だいたい持ち主は脚本家しかできないです。シナリオ1と比べて敗北条件そのものは少ないのですが、その分回避するのが難しく、入門シナリオと銘打っている割にはプレイヤー側に練度が必要そうに思えます。3ループ回っても情報が足りず脚本家の勝ち。

最後は最近出るゲーム出るゲーム次々とヒット作なチェコゲームズの(株)ゴブリン。2対2でペアを組んでロボットを組み立てて戦闘するゲーム。
見た目もシステムもギャラクシートラッカーの流用で、ランダムに引いたタイルを並べてロボットを組み立てます。ギャラクシートラッカーと違ってリアルタイム要素はなく、じっくり考えてロボットを設計できるのでおおらかなシステムの割に達成感があります。戦闘もギャラクシートラッカー同様ダイス振って出目の列のパーツが吹き飛ぶシステムですが、ダイス振る前にエンジン出力を計算しつつ旋回方向と攻撃方向と作戦をプロットするという手順が入っていて、いかにもタクティカルな戦闘をしているという雰囲気が出ています。ほぼ4人固定なところが難点ですが、バカゲーの雰囲気をそのままにゲーム性を向上してきた怪作。僅差勝ち。