K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Anno 1800 (KOSMOS)・Imhotep (KOSMOS)・Brass (Warflog/Roxley Games)をプレイしました。
話題の新作アノ1800。KOSMOSのAnnoシリーズ3部作はトイバー作の前の2作品の評価があまり高くないのですが、今回はデザイナーをワレスに替えてすごいのを出してきたと評判になっています。
どーんと大きなメインボードには様々な商品を生産する施設タイルがずらっと並び、見た目の通りのリソースエクスチェンジの建設ゲームです。というわけで早速プレイと意気込んだのですが、ここでルールがワレス語という最近忘れていたトラップが発動。記述の前後が入れ替わっていたり分散していたりと順番がおかしい・ルールの記述と意味のないフレーバーが混ざっている・重要な事項が見落しがちなところにこっそり書いてある、というルールライティング3大禁忌を華麗に網羅していて全然理解できません。ワレスの英語をパブリッシャーがドイツ語に訳してる状況も混乱に拍車をかけているかもしれません。
1手番にはメインアクション1回とその前後(主に前)に任意の数のフリーアクションができる、という基本システムはシンプルで分かれば簡単。ただ、フリーアクションで資源を生産しないとメインアクションのコストが払えずほぼ何もできないので、説明の順番としてはやってもやらなくていいフリーアクションの詳細から始まっています。このせいで通して読み終わるまで全体の流れが何も頭に入ってこないというわけで、確かにルール書きにくいのも分かりますがどうにかならんかったのかと。後は各生産設備には人キューブ置き場が右下と左下の2つあって、計2回まで同時にまたは別々の手番で生産ができるということを、建設の項じゃなくて、ちゃんと生産の項に書いといてくれると分かりやすいと思います。
というわけでゲームの展開としてはひたすら生産設備を建てて、そこから生産される資源で別の生産設備を建てて、というのを繰り返していきます。新世界から採れるレア資源に限り他人との貿易では手に入らない独占資源なので、そこから先の上位資源にどう進んでいくのか(上位資源を作り始めると、後は普通に貿易で他人に取られてしまう)といったあたりでプレイヤーインタラクションも発生し、なかなか難易度の高いゲームです。これはしばらくは世界中でヘビーに回されるんじゃないでしょうか。3位。
初期から持ってるキューブが青がちょっと多めなのに、初期から持ってる施設に青キューブを必要とするのが1つもないので、序盤は青キューブで初期施設と同じ資源を生産するのを建てていって青キューブの用途を作りつつ、常に大量に必要な資源を最大4つ生産できる態勢を作るとよさそうに思います。
KOSMOSつながりでイムホテップはちょっと前の大賞ノミネート作。
石を船に乗せてピラミッドの建設現場に運び、建設の貢献度に応じて勝利得点をもらいます。
1手番1アクションなのに、船に石を乗せて1アクション、船をどの建設現場に進めるか決めるのに1アクションなので、石ばかりたくさん積んでも、いつの間にか得点にならないところに誘導されて無駄仕事になるという駆け引きをするゲームです。さすがノミネート作という安定感のある良作。同点タイブレーク勝ち。
ワレスつながりで今度はブラス。再版された黒ブラスの方です。
借金ルールのないアノ1800と違って借金し放題で、いかにもワレス感のあるワレスゲー。久しぶりプレイなのでいろいろルール忘れてましたが、要素少なくシンプルで白ブラスより好ましいと思います。2位。