K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Orléans Stories (dlp games)・Unlock! (Space Cowboys/HJ)・Aeon’s End (Action Phase Games)をプレイしました。
オルレアンストーリーズ。大きめサイズの箱にこのタイトルで一見レガシー系っぽいのですが、1プレイで完結するシナリオが2本入っているオルレアンの独立型拡張です。箱に書いてあるプレイ時間が4人で3時間となかなかの重量級、実際にはもっとかかると思います。
バックビルディングして手元でワーカープレースする基本的なルールはオルレアンを踏襲していますが、マップ上を旅行する要素がそっくり陣取りに置き換わっています。
1本目のFirst Kingdomシナリオをプレイしました。このシナリオではゲームが全部で8時代に分けられていて、時代ごとに決められた条件(領土3エリア以上とか)を満たしたプレイヤーから順に次の時代に進んでできることが増えていくところがストーリーになっています。ルールを聞いてプレイを始めたときはなかなかワクワク感のあるシステムと思ったのですが、手なりで進めていたら、いつの間にか中盤で全員ほぼデッドロックに陥っていることが判明。かろうじてゲームを進められる可能性が残っていたT木氏の推定勝利で協議終了となりました。
もともとのオルレアンのシステムとも共通しますが、このゲームでは世界の資源はすべて数が決まっていて消費したものは永久に失われ、同様に時代を進めるのに必要な公共事業ボードに送ったコマも永久にそこに留まって帰ってくることはありません。これによって将来の時代で必要になる予定の資源を取り損ねたり使い切ってしまったり、必要な公共事業ボードのマスが埋まってしまったりすると、時代を進める条件や最終的な勝利条件を満たすことができなくなってそのプレイヤー(下手をすると全員)が事実上ゲームから脱落してしまいます。先々まで予定を立てて必要な資源をあらかじめ確保して何ひとつ無駄にすることなく、かつ脱落者を出さないようケアしない限り全員敗北もありうる、というのが意図されたゲームバランスらしいです。さすがBGGスコア6点台のゲームは一味違います。
あまりの驚愕に次はBGGスコア7.9と面白さの保証されているアンロック。ホビージャパンの日本語版第5作めの1本め、インサートコインをプレイしました。
ゲーム機の中の仮想世界から脱出するというストーリー。イラストがすべてドット絵なのがイカしています。
難易度3段階中の1なので特に詰まるところはなくスムーズにクリア。カードを組み合わせて数字を発見して次のカードをめくる、というアンロックの基本システムから全く外れてはいないのですが、スマホアプリとの連携に新しいアイディアが盛り込まれていて、まだまだこんなことまでできたのかという驚きを味わうことのできる秀作です。
日本語版が出て一躍高評価のイーオンズエンド、なぜか英語版。協力型デッキ構築ゲームで、全員でボスモンスターを殴ってHPを0にすれば勝ちという分かり易い勝利条件です。
BGGの評価では2人プレイ推奨となっていてバランス的に心配だったのですが、全くの杞憂でした。ドミニオンと同様の買えるカードが最初から全部場に出ているタイプなのですが、強力な呪文カードは各山わずか5枚、お金に相当する宝石カードでも各山7枚と少ないのが要注意ポイントです。特に人数が多いと強いカードが全員に行き渡るには全然足りなくて、デッキを強化できないままボスの攻撃の前に一人また一人と脱落して負けてしまう、というのが不満点らしいのですが、それなりにカードプールはあるのでカードの内容を吟味して、カードの取り合いにならないようにメインアタッカーとサポートに役割分担して1人ではできないシナジーを発生できれば十分4人プレイでも楽しめるはずです。ボスの性能もちゃんとプレイ人数に応じて調整されていますしね。箱絵も4人パーティーでボスと戦っているので、これがデザイナーの意図したバランスなんだと思います。2戦2勝と鎧袖一触。