K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Lovelace & Babbage (Artana)・City of the Big Shoulders (Parallel Games)をプレイしました。

まずは小箱のラブレス&バベッジ。紙ペンゲームですが4人までしか遊べません。バベッジの発明したディファレンスエンジンのプログラムを組んでクライアントの求める計算結果を出すという設定です。
初期値の「55」から開始して、共通ボードに置かれた8つのコマンドを5回まで組み合わせて2桁の足し算引き算をして目的の数字に到達できればOK、これを砂時計使った早い者勝ちで回していきます。コマンドはゲームの進行とともに少しずつ増えていき自由度が上がります。後から出てくるコマンドは半端な数字を足すとか引くとかというのが多く何とも使いにくいですが、代わりに使うとボーナス点が得られるという趣向。4ラウンドプレイして総得点を競います。
キックスターター限定のデラックス版(+$10)でコマンドタイルが木ゴマになっている豪華仕様なのですが、コマの塗装と印刷色が悪いのか反射して全然読めません。通常版の厚紙タイルの方がずっと遊びやすいです。
マジョリティ要素があるので大差つくかと思ったらトップとラス番が1点差という接戦。勝ち。

シティ・オブ・ザ・ビッグ・ショルダーズはシカゴ大火から復興する経済ゲーム。システムは18XX系を流用しており箱絵にも立派なSLが描かれているのですが、ゲーム内での鉄道要素はスタートプレイヤーマーカーの機関車コマだけ。
通常の18XXとの大きな違いは会社の運営が線路タイルの配置じゃなくてワーカープレースになっているところ。ワーカーはプレイヤーに所属していて、複数の会社を持っているときはどのワーカーをどの会社に割り当てるか決めるので、急いで2社めを持つよりは1社に集中投資した方がよさそう。会社が十分に成長して手がかからなくなったら2社めの経営に乗り出すくらいでちょうどよいと思います。
全10社ある会社は鉄道会社ではなく、麦・ミシン・豚・靴の4種類の商品のいずれかの工場を持つ製造業。列車を走らせる代わりにワーカープレースで労働者を雇用したり機械に設備投資したり原料買ったりして生産した商品を売ったのが会社の収入になります。なぜかミシン会社だけ4社ありますが、他の商品は2社ずつ。世界の需要は限られているので他人と被らない商品を扱う方がよいはずで、会社によって性能差が大きそうです。特にキャピタルアセット(固定資産)を持てる会社と持てない会社の2種類があって、前者の方が打てるアクションが1種類多いので何かとお勧めです。
それ以外には、社長株は30%、社長株だけで会社設立、20%の副社長株あり、株の売買は常に時価、会社の金庫は株売れた分だけ、売り切れ上がりあり売れ残り下がりなし、常に株式ラウンド1回につき運営ラウンド1回だけ、半配当なし、金庫株は会社に配当、株価以上の配当でのみ株価上昇、2倍配当あり3倍配当あり、列車の保有義務なし(そもそも列車ないので)、破産はなく5ラウンドで強制終了、と書いておけば18XXの経験者ならすぐ分かるルールです。
個人会社はなく全員公共会社を1社設立した状態からスタート。とりあえず小麦の会社を建ててみました。というか豚の会社の1社がすごく強そうな他はどの会社も一長一短な感じ。ワーカープレースのアクションマスは毎ラウンド全員に無料で配られたタイルから各自1枚選んで配置してどんどん増えていく形式なのですが、基本的にアクションマスの使用料が会社の金庫からマスの所有者に支払われるので、序盤に人気のあるタイルを引けると個人の財布が潤って有利です。全5ラウンドと18XX系としては比較的短時間で終わりますが、何だかんだ言ってインスト込みで6時間ゲー。最終的に決算したら僅差勝ち。たぶん初手で置けた機械化のアクションマスで儲けさせてもらったのが勝因だと思います。

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