M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
クロニクル・オブ・ジャパン (GJ)・Pest (Archona Games)をプレイしました。

クロニクル・オブ・ジャパンはゲームジャーナル91号の付録ゲーム。History of the Worldの日本史版です。
マップは日本全国、邪馬台国から西南戦争までを全6時代でプレイします。太平の世の中は軽くすっ飛ばされるので、戦国時代が終わったら即明治維新です。
HotW系のゲームは国のドラフト、特に引き順の決定がシステムの根幹なわけですが、このゲームは登場勢力と次の時代のドラフト順をセットにしたものをオープンドラフトします。次の順番が遅くなる勢力にはイベントカードとか追加の勝利得点とかの補填があります。単純に勝ってる(または負けてる)順と違って、バランスを取りつつリプレイアビリティを向上させてるありそうでなかったシステムだと思います。
雑誌付録でコマ数が少ない部分を補うためか、自分の過去勢力と国境を接したら、そのまま自国領に組み込んだ扱いでその先に侵攻を広げることができます。細長い日本の割には遠くの勢力が思いがけない距離まで進出してくることがままあり、意外と盤面はダイナミックに変化します。
天武・持統朝→平氏→細川氏→大内氏→毛利氏→奥羽列藩同盟と担当して勝ち。コンスタントに中堅国を取れたのがよかったんでしょうか。

ペストは街々を巡ってペスト患者を治療して回るゲーム。
このゲームのペストは意外と簡単に治療できるらしく、薬草1枚で軽く治ってしまいます。治療のかたわら各都市に生産設備を建設することができるのですが、建物ごとに治療が終わって回復した人を割り当てないと稼動しません。そうやって生産力を上げつつどんどん患者を治していくという拡大再生産のゲームです。
というわけでリアリティはともかく基本的なコンセプトは分かりやすいゲームなのですが、ゲームの展開はちょっと運ゲー感がつきまといます。ペスト患者はPandemic (Z-man)のようにランダムな都市に湧く(ついでに患者が増えすぎたらアウトブレイクするルールまである)のですが、たまたまそこに自分の生産設備が建ってたらそれは自分の病院ということで患者はダイレクトに収容され直ちに治療にとりかかることができます。そうでなければ患者を求めてマップじゅうをさまよう必要があり、運不運で貴重な手数を消費させられるのはちょっと納得性が低いと思います。
ゲームのできとしては惜しいけどそれなりに光るところはある、という感じの高評価つけていいゲームなのですが、それはそれとして一番困るのがマップの視認性が悪いこと。↑に書いたように運良く患者が降ってこなかった場合は移動が非常に重要になるわけですが、街と街をつなぐ道路の印刷が暗すぎてどこに線引いてあってどこに行けるのか全然分かりません。これ絶対PCのモニタ上で確認しただけで印刷に回しただろお前、って感じです。キック発とはいえ、そこまで新興パブリッシャーというわけでもないはずなんですが。
序盤から生産態勢の構築はうまく回った一方でテクノロジーを全然活用できてなくてこれ負けたわと思ったら、それなりには健闘できてたらしい。

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