K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Yspahan (Ystari)・Keyflower (R&D Games)・Ruhrschifffahrt 1769-1890 (Spielworxx)をプレイしました。
まずはイスファハン。イスタリボックスの拡張入り。ルール修正が入ってバランス良くなってはいるのですが、カードがどれも1枚ずつになって強力なカードが減ってしまったので引き勝負で結果が出ないとショック大きいです。負け。
いいゲームなんだけど的な評価のゲームが続いていたキーシリーズの最新作は誰に聞いても手放しで高評価なキーフラワー。競り+ワーカープレースメントな箱庭建設で多様な得点要素を用意するという、流行りの要素を盛り込みつつバランス良く調整された作品です。競りに使ったワーカーは捨てられ、他人のタイルを利用したワーカーはそのまま献上、自分のタイルを使ったワーカーは次ラウンドも再利用という独特かつ合理的なシステムがベースになっていて、わずか4ラウンドと短いなかに濃密なゲーム性が詰め込まれています。最下位タイ。
最後はルール石炭輸送。箱のスミに思わせぶりに大きく1と書いてます。良く分かりませんが、理性の時代を数えずにこのメーカー初のオリジナル作品ということでしょうか。
世間の評価はそこそこ高いようで期待していたのですが、ゲームの評価の前にルールの解読という高難度ゲームをクリアする必要があります。フルカラーで図の多いルールブックや綺麗にデザインされた言語依存性の低そうなボードなど、ちょっと見は良さげなのですが、実際はサルでも分かるコトしか図になっていなくて分かりにくい箇所を明らかにする役には全く立たない図、説明不足でページを行きつ戻りつしないと理解できないムチャクチャな構成のルールブック、ゲーム上重要な情報がわざと目立たないように描写されている上に肝心な情報がルールの方にしかないボードなど、どういう悪意をもってデザインするとこうなるのか分からないコンポーネントです。プレイ経験者にインストしてもらえない環境でプレイするのはとてもじゃないですがお勧めできません。
ゲームはルール地方の運河で石炭を輸送するピック&デリバリー。上流のプレイヤーから順番に下流に向けてしか移動できないなど、運要素低めでユニークなシステムは評判通りとは思いますが、最初はできることが少なくてゲームの進行とともにそれまでの成果に応じて行動の選択肢が解禁されるシステムなのに、何もかもが早い者勝ちでちょっと逆転要素少なそうなのが出遅れたプレイヤーにはキツいかもしれません。勝ち。