旧石狩小学校

石狩の旧石狩小学校を見に行ってきました。
現存する北海道最古かつ唯一現役の円形校舎だったのですが、2020年3月に統廃合で閉校になりました。
昨日今日と石狩灯台130周年記念だか何だかで一般公開されています。

鉄筋コンクリート2階建、最近まで使用されていたため保存状態は良好です。
道内の他の円形校舎より先に建てられたことや小規模校であることからか、プロトタイプ感のある独特の構造をしています。
例えば螺旋階段が中心軸に配置されているのではなく、中央の円形廊下の両端に1つずつ設置されています。中心に螺旋階段がひとつだと上下の移動が交錯するので、こちらの方が合理的でしょう。
また1フロアに6教室というレイアウトは絵鞆小と同じですが、全教室が密接して環になっている絵鞆小に対して、こちらは中央から放射状に3本の廊下が伸びていて教室が2つずつ廊下に挟まれるような設計になっています。絵鞆小は少しでも教室の面積を広くしたかったのだと思いますが、内周側の壁に出入口と黒板を並べて配置していて黒板が狭いという欠点があり、教室としての使い勝手を損なっていました。石狩小では普通の四角い学校と同じように教室の出入口は側面廊下側にあるので、内周側に大きな黒板を設置することができています。

とりあえずすぐに解体したりする予定はないそうですが、使い道も決まってないとのこと。
いつまでも空家というわけにも行かないと思いますが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です