ML.K 12月例会

札幌市北区民センターでML.Kの12月例会がありました。参加者4人。
Merchant of Venus (FFG)をプレイしました。

新版金星の商人を4人。プレイ人数上限が4人までになった代わりに、リバーシブルマップで旧版ルールでも新版ルールでも遊べるようにできています。せっかくなので新版ルールで。10円未満の端数が出なくなり30ターンで強制終了になったのでプレイ時間短かくなったと思いきや、その分特殊効果のカードやらタイルやらが大量に投入されたFFGらしいディテールに凝った煩雑なゲームに仕上がっていて、トータルのプレイ時間はむしろ長くなっています。さらに選択ルールで60ターンまでの延長プレイも可能で、アメリカ人どんだけヒマなんだよと思わずにはいられません。
宇宙船を買い替えて性能アップしていた旧版と異なり、共通フレームにパーツをどんどこ付加して強化していくシステムになりました。各星系で固有の強化パーツが売っているので、旧版でイマイチ役に立ってなかった未開文明星系のIOUを無駄なく活用でき、序盤のめくり運が悪かったときのガッカリ感がずいぶん軽減され楽しくプレイできるようになりました。特定の星系にお使いに行くミッションカードの存在によって、マップ全体を有効活用するようシステム的に誘導しているのも改良点だと思います。
宇宙船のタイプによって移動力と積載量を両立させないようにしてバランスを取っていた部分がなくなって、投資さえすれば何のペナルティもなく高速大輸送量の宇宙船を作ることができるようになり、終盤の展開に大味感が出ているところは欠点かもしれません。宇宙全体に常に一定数の商品が存在していた旧版ルールと違い、定期的に商品が補充されるようになったせいで徐々に商品が足りなくなってくる傾向にあるのも、後半の手詰り感を助長していて微妙です。
もともと手番順の優劣かなり強いゲームなのですが、その辺は変わっておらず4番手スタートでは全然新規星系発見できず微妙に出遅れていましたが、中盤から大量商いをたて続けに何度か成立させて優勢雰囲気。6時間もプレイしてもう少しで終わりそうでしたが時間切れ終了。

終了後は場所を変えて裏例会。5人。
Money (Gryphon)・Mansions of Madness (FFG)をプレイしました。

マネーはどど負け。
マンション・オブ・マッドネスは拡張シナリオの恐怖の館。探索アクションで同じ部屋に複数のカードがあるときは、配置リストの後ろの方のカードが上に来ているはずなので、きちんと上から順番通りに処理しなければなりません(もちろん配置時にちゃんと順番通りに置かれていることが前提)。特に同じ部屋に複数のロックや妨害カードがあるときは、それ同士の順番にも大きな意味があります。ここ間違えたため、いきなり最序盤に勝利条件をクリアしてしまい、ゲームが成立してませんでした。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Dungeon! (WotC)・Money (Gryphon Games)・Linq (KOSMOS/アークライト)・Winner’s Circle (F2F)・Aktienrausch (Isensee Verlag)をプレイしました。

まずは4人でダンジョン!。ダンジョンに潜ってモンスターと戦闘して規程額分の財宝を持ち帰ってくるゲームです。古いゲームをそのまま再版したもので、システム的にはただの坊主めくりとあまり見るべきところはありませんが、ダンジョンクエストと違ってキャラクターが死ぬことがほとんどないので牧歌的にハック&スラッシュを楽しめます。

5人になってクニツィアのマネー。お金でお金を競るクニツィア初期の秀作競りゲー(だけど3大競りゲーには入らない)。Goldsieberの旧版は通貨偽造罪スレスレのいい感じなデザインだったはずなのですが、Gryphonの新版はどこの金だか良く分からんインチキ臭い札になってしまいました。しかも変なサイズで異様に上げ底です。クローズドビッドで、競りそのものも大事ですが、入札を公開した後でどのセットを獲得するかの方が効いてくる独特のシステム。すこし人数少なめにして、きっちりカウンティングしていくともっと面白くなると思います。200円越えを2セット作って勝ち。

ペアペア連想ゲームはアークライトの日本語版。せっかくの日本語版ですが固有名詞はそのままなんでしょうか、お題地名だとかなり苦しいので、も少し配慮があってもよかったかも。パートナーだけに通じるヒントを出して味方を見つけるゲーム、ではあるのですが、お題が分かってるだけあって自分の相方当てるのはそれほど難しくはなく、勝ち負け決めるのはいかに?さんに差し込まないかにあるように思います。全然点増えておらず大敗。

ウィナーズサークルはaleaのロイヤルターフのリメイク。馬のコマがやたらと豪華です。前半2戦でちょっと勝ちすぎたのか、第3戦で最下位馬に全力で突っ込んだ分で負け。

最後は株の恍惚。株を買って会社を設立し、配当収益と株の値上り益でさらなる株の売買を行なって資産を増やすゲーム。株式ラウンドと運営ラウンドが分かれてるとか、最多株式所有者が会社運営するとか、要するに列車走らせない簡易版18xxです。実際に株を売って利益を確定させない限り資産としての評価が低くなる陰謀ルールのおかげで、株の売買が活発に行なわれるあたりは良い工夫だと思いました。終盤、順番のマジックが勝敗にちょっと大きな影響を与えすぎな感じはしますが、総じて好ゲームと言ってよいでしょう。負け。

M上氏宅ゲーム会

ゲーム仲間の忘年会ということで昼からキリンビール園で宴会。参加者5人。広さの割にキーボードのU→Q状態でちょっと寒かったことを除けばおおいしいジンギスカンで大変良かったです。

終了後はM上氏の自宅ゲーム会。参加者3人。
The Impossible Machine (GlowFly Games)・Dungeon Fighter (Heidelberger Spieleverlag)・Porto Carthago (Irongames)をプレイしました。

まずはアリエナイマシーン。マシーンが動き始めてしまうとどんどんできることが少なくなっていくので、3枚ずつ進む標準ルールは引きゲーすぎでした。1回プレイして微妙さは分かっていたのですが、BGGの評価5.5はダテじゃありませんでした。

ダンジョンファイターはパーティーを組んでダンジョンに潜る協力型のダイスゲーム。順番にモンスターが出てくるので、巨大なボードの的にダイスを投げ込んで当たった箇所の得点分のダメージを与えます。カードの指示で後ろ向きに投げたり息で吹き飛ばして投げたりと様々なアクロバットな投法を要求されるという、他のゲームに応用できない固有のスキルが鍛えられる素敵なゲームです。N田氏のバックワードスローが炸裂してラスボスを瀕死にまで追い込むことができましたが、あと一歩及ばず。

最後はポルトカルタゴ。見るからにワーカープレースメントで酔っぱらいには厳しそうなゲーマーズゲーム。カルタゴの商人になって商品を買ってきて、安全だけど自分のところに来るとは限らない上に商品選り好みする定期便に届けたり、何でも受け付ける代わりにリスクのあるチャーター船に載せて出荷したりします。ワーカーの数は潤沢にあり、使いすぎると次ターンの順番と定期収入で不利にはなるのですが、割とやりたいことが自由にできるシステムです。アクションマスは他のプレイヤーをブロックしないので、プレイヤーインタラクションは主に順番のアヤで発生します。最終ラウンドは運次第で全員に勝ち目がありましたが、運よく同点タイブレーク勝ちでした。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Müll & Maney (HiG)・1830 (AH)をプレイしました。

まずは久しぶりな利益・廃液。契約カードの出が悪く、収入に対して人件費高すぎで借金まみれになって大敗。

続いてこちらも久しぶりな1830。AHの旧版です。プレイ順をランダムに選ぶと3番。個人会社はM&Hのみ獲得して1番に公共会社買う順番が廻ってきたのでNYNHを設立。以下H部氏のPRRとK川氏のC&Oが建ちました。順調に2列車3列車と売れて第3SRにH部氏NYC、K川氏のB&Oを強制設立させて自分はB&M。ちょっと展開速度の見通しが甘くB&Oにうまうまと5列車2両を獲得させてしまいました。そうならないように早建てさせたつもりだったのに。第5SRに僕のErieとK川氏のCPRが建って全会社登場、私が5+6+下取りD、H部氏が6+D、K川氏が5+5+Dという配分でランニングになりました。なんとかNYNHは最高株価に届いてくれましたが、他の株価が低調だった分で負け。

K藤氏宅ゲーム会

K藤氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Andean Abyss (GMT)をプレイしました。

前回10月のときと同じ面子でアンデアンアビス。担当勢力をランダムに決めると政府でした。
前回と違って政府の能力を底上げしてくれる系の持続イベントがなかなかやって来ず、終始生性能で戦うしかない状態でした。この状態だと序盤の大統領の補正のせいで収入が少ないくせに、何やるにしても反政府勢力の3倍お金がかかる貧乏政府です。微妙なイベントを処理するのに手間取って兵力展開が遅れたのもよろしくありませんでした。やはりとっとと兵士だけでも全部盤上に出さないと魑魅魍魎の跳梁跋扈を防ぐことができません。
可動戦力さえあれば1手で他プレイヤーを攻撃できるゲリラたちと違って、政府軍は何をやるにも戦力用意する他に2手3手とかかり、ゲリラ側は正しく対処すればその間にいくらでも逃げることができてしまいます。プロパガンダカード間に平均15枚中せいぜい半分しか行動できないことを考えると、多少のイベントは甘受してでも計画的に勢力拡大を進める必要がありそうです。
勝ったのは3枚めのプロパガンダカードの直前で第1行動派閥として華麗に基地配置して駆け抜けることに成功した共産主義者さんでした。政府は箸にも棒にもかからない最下位。

ML.K 11月例会

札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者6人。
Schlacht am Buffet (Kosmos)・El Capitán (Z-man)・Power Gird (2F)・Pictomania (Pegasus/HJ)をプレイしました。

まずはワレスのビュッフェの戦い。5人。ウントチュースのリメイクで箱入りボードゲームになりましたが、ボードとコマが全くプレイアビリティを上げておらず、カードだけでプレイした方が圧倒的にプレイしやすいという迷作。カードゲームなので引き運要素の方が大きいのですが、ワレス作だけあって相応のゲーム性はあります。2位。

ちょっと古めですがエルカピタンを基本ルールのみで。3時代中の第2時代で急激に収入が伸びるので第1時代の借金は延滞金払ってでも第2時代まで待ってもらう、都市数ボーナスは都市数増えるほど上昇カーブ上がるので第1時代は都市数抑えめで第2時代に一気に9都市達成して満額貰う、第3時代は勝ってそうな人が砦置いてる都市に倉庫建てまくって値下がりを誘う、などおおむね作戦通りに打てたのですがわずかに及ばず2位。

1人減って電力会社4人はベネルクスマップ。特殊ルールで風力発電所がやや出やすくなっているのですが、あまり違いを感じるほどの効果はありません。石炭少なめな代わりに石油がじゃぶじゃぶ出るようになっています。石油発電所をベースに17都市17電力を達成しましたが、資金負け2位。

1人増えてピクトマニア5人。毎回同じ面子で遊んでるとだんだんEPSで分かるようになってくるので、しばらく間を置いた方がいいのかも。これも2位。

終了後は場所変えて裏例会。Alien Frontiers (Clever Mojo Games)・Dominion (RGG)をプレイしました。参加者4人。

エイリアンフロンティアは異星人技術カードが大活躍する展開。マインドコントロールヘルメットが強力そうに見えました。ダイス目を地味に操作できるブースターポッドがフル稼動して1位。4位までずらっと1点差でした。

最後にドミニオンは2戦2敗。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Chinatown (alea)・Strike (Ravensburger)・Age of Empires III (Eagle Games)・Quartett (Nürnberger-Spielkarten-Verlag)・Galaxy Trucker (CGE)をプレイしました。

まずはチャイナタウン。手早く4軒完成を作って幸先良いスタートでしたが、ボーナスカードの引きに恵まれず2位。

ラベンスバーガー社の新作ストライクは円形闘技場を模した箱にサイコロを1個ずつ振り込み、ぶつけあってゾロ目を作るダイスゲーム。気合を込めすぎて箱から飛び出したサイコロは除去されてしまうので、繊細なダイス捌きが要求される何とも言えないゲーム。運よく6の3ゾロが出てくれたおかげで逆転勝ち。

エイジ オブ エンパイアIIIは毎ターンDiscoveryにCaptainを貰える建物を建てたので、探検メインで進めてみました。もともと探検は余ったワーカーをいくらでも貯めておけるプールなので、カード引きのリスクがある割には投入したコストに対してそれほど利益上がるようにはなっておらず、メインの戦略にするにはちょっと非力すぎました。最下位。

いろんなメーカーから出ているカルテットは8種4枚ずつあるカードを種類ごとに集めるゲーム。4枚中3枚持ってると一見ゴール近いように見えるのですが、1枚しか持ってないプレイヤーに簡単に根こそぎブッコ抜かれてしまうという驚愕のゲームです。

ギャラクシートラッカーは拡張入りで5人までプレイ可。人数調整のため先着1名系のカードがすべて先着2名まで可に変更されるので、普段よりイベントカードの影響受けやすいような気がします。2位。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
1969 (Cranio Creations)・The Road to Canterbury (Gryphon Games)・Dominion (RGG)をプレイしました。

1969は月面探査ロケットの開発競争をテーマにしたダイスゲーム。1963年から毎年定期収入をもらって科学者を雇い研究分野を割り当ててダイスで成功判定し、最終ターン1969年には月に向かって打ち上げてやっぱりダイスで成功判定します。毎年の成功判定ごとに成果に応じて得点を獲得し、その合計の多い国の勝ちです。特に難しいルールはなくサクサク進む軽快なゲーム。思ったより簡単に月に行けてしまうので、もっと難易度高い方がそれらしいかもしれません。
安い代わりにマイナス得点のついてくる青服科学者雇いすぎた分で負け。

カンタベリーへの道は値段は気にせず免罪符の数を売って都市ボーナスと巡礼団ボーナスを狙う作戦で。予想外に早期終了してくれたおかげで逃げ切り勝ち。

なかなか暗黒時代の日本語版出ないようですが、英語版なので全部入りドミニオン。完全ランダムセットアップで毎回がらっと雰囲気変わりますが、どれもそれなりに面白いのが素晴しい。5戦2勝。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Kolejka (Instytut Pamięci Narodowej)・Olympos (Ystari)・Copycat (2F-Spiele/RGG)をプレイしました。

まずはポーランドのコレイカ。5人プレイだと、5種類の商品のどれも世界の総需要数が同じなので、極めて均衡したゲームになります。9商品揃えるまではよかったのですが3人同時勝ちされて負け組。プレイ巡が固定されてしまうので、ゲームとしては4人以下の方が紛れが出て良いかもしれません。人数多い方がワーカーがゾロゾロ行列を作ってテーマに合ってはいるのですが。

イスタリのオリンポスは、古代ギリシャを舞台にテーベの東っぽい時間消費システムで地政学マルチと技術開発競争をします。最後は坊主めくりなテーベと違い戦闘システムにランダム要素がないので、きっちり計算して仲良く締め合うゲーム。得点の獲得方法がいくつも用意されているので、他人と被らない道を探すのが重要そう。完成度もゲーム性も高い良くできたゲーマーズゲームなのですが、面白さのほとんどがテーベの東に由来していて、このゲーム固有のエクスペリエンスというのが薄いのが難点でしょうか。大差2位。

フリーゼの新作はラクラク大統領になる方法。ドミニオンとアグリコラとスルージエイジスを混ぜたという驚異のゲーム。基本的にはシャッフルされた購入カードプールが流れていくタイプのデッキ構築ゲームです。巨大なボードには10ヶ所の固定のアクションマス・人数調整用のアクションカード置き場・ラウンドごとに1枚ずつ増えていくラウンドカード置き場が並んでいて、そのまんまアグリコラ。かと思えばデッキ構築部分は初期デッキ構成が1金7枚と1VP3枚で1手番5枚引き、3VPカードは5金・6VPカードは8金・10VPカードは11金と堂々とドミニオンそのまんまなところなど、世界広しといえどもフリーゼ以外にここまでできる男もそういないでしょう。アクション数無制限・購入数ゼロが基本で、毎ラウンド順番の競りをした後でワーカーのアクションで購入数増やしたりカード引いたり仮想コイン出したりして進めていきます。流れてきたカードに食いつくしかないアセンション方式の欠点はそのままで、展開の多様性などの部分でちょっと弱いかなと思わなくもないですが、ゲーム性そのものよりもフリーゼの鬼才っぷりに酔うゲームとみれば十分楽しめます。1点差1位。