札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者6人。
Age of Civilization (ICE Makes)・Western Empires (999 Games)・The Taverns of Tiefenthal (Schmidt)をプレイしました。
4人で人待ちにキックスターター発のエイジオブシビライゼーション。ありがちなタイトルですが30分でできる小箱の文明発展ゲームという意欲作。香港だか台湾だかのゲームメーカーだそうです。
48枚ある古今東西の国カードを自由に3枚組み合わせて自分だけの文明を作ろうという、なかなか夢を感じさせるコンセプトのゲームです。ミープルとアクションマスがあって見た目ワーカープレースですが、実際には自分の置いたワーカーを手番終了時に全部回収するので単なるアクションポイント制。ミープル以外のリソースはお金だけなので、ミープルを割り当ててお金を稼いで、技術を買ったり、七不思議を買ったり、勝利得点を買ったりします。コンポーネントの制約の中で随所に考えられたシステムを持つ独特のゲームです。
技術開発ゲーなのですが、一切技術持ってないと追加VPがもらえるケルト人をメインに1VP差で勝ち。
西方帝国はメガシビライゼーションの西半分版。旧版アドバンスドシビライゼーションの西方拡張込みのマップからバビロニアを抜いて代わりにマップの北端にケルト人が追加された範囲を扱います。文明発祥からの技術開発+地政学ゲームでバビロニアが入ってないのはちょっと残念というか、それだけ昔のアバロンヒルの切り出し方が秀逸だったのだろうとは思います。その辺は今後出る東半分版も買ってね、ということなんでしょう。でも東半分版も買ってくれそうな人はもうメガシビ全部版持ってるんじゃないかと思います…
コンポーネントは旧作の雰囲気を残しながら綺麗にリデザインされたアートワームがリメイクとして素晴しいのですが、1つだけ欠点が。交易カードの山札を置く付属のトレイがピッタリサイズすぎてスリーブをかけたカードが収まりません。このゲームで最も汚れる可能性が高く、かつ汚損するとゲームにならない最重要コンポーネントなのに。というわけで3Dプリンタで独自設計のトレイを作成。割と満足度高いのができましたが、どの山札が何レベルのカードがぱっと見で分からないので何か方法を考える必要がありそうです。
基本的なシステムはアドシビを踏襲しています。プレイ人数分の国しか登場しなくなったのでちょっとマップ狭めでしょうか。また、どの文明も初期位置がマップ端じゃなくなりました。ヒッタイト(旧名アジア)とかローマ(旧名イタリア)が本来の領土に到達するまで異常に長距離旅しなくて済むようになりました。史実無視して別天地に移住するのも難しくなっているので善し悪しではありますが。その余波というか副作用でミノア(旧名クレタ)から、異民族の来襲の災害カードの効果を受けないという特典がなくなっています。
システム面での違いとしては、6レベル以上の各レベルに交易不能の災害が計4枚追加されたこと、山札が尽きたときの代償として価値0の「水」という商品が追加されたこと(いくら集めても無価値ですが交渉の枚数合わせとしては使えます)、交渉時にブラフのカードがどれか明示するバリアントが正式ルール化されたこと、文明カードが大幅に増えて51種類になったこと、ASTを進めるのに文明の色を揃える必要がなくなったこと、といったあたりが主なところでしょうか。旧作から続投している文明カードもちょっとずつ修正されていて、昔から強力なことで有名だった貨幣とか農業とかにマイナス効果が追加されています。全体的にバランス調整+自由度増加を目的に細かい変更がされている印象です。
今回は6人プレイ。強国として有名なアッシリアとエジプト、新勢力のケルトが入りません。順番をランダムに決めると1番。アッシリアがいないなら小アジアを独占できるヒッタイトがよかろうと思って選んでみましたが、マップもどうやら調整されているらしく昔はあった人口3のエリアがないとか思ったよりは土地痩せています。各自国選んでとりあえず序盤は人口を倍々ゲームで増やすだけの簡単なお仕事、国境線で揉めたり揉めなかったりしながら和気藹々と都市を建設していきます。結局全員6~7都市くらい建てて災害が飛び交い文明カードを2~3枚買って中期青銅器時代に入るか入らないか、といったあたりで時間切れ終了でした。
4人で深い谷の酒場はデッキ構築+ダイスドラフトで酒場を経営するゲーム。従業員と客がカードになっていて、引いてきたカードにドラフトで入手したダイスを割り当てるとお金かビールが産出され、お金とビールを消費して従業員と客のカードを買い増すというのを繰り返します。初見だとどうやって回すのかちょっと分かりにくいのですが、分かってしまえば結局のところお金を生んでくれるお客を買うためのビールを買うためのお金が必要、という循環構造で思ったよりは見通しのよいゲーム。6金でちょっと高いビール納入業者?のカードが最重要なので、まずはそれを買えるように計画していくのがよさそう。2位。