フローズンフィスト クラスガイド

クラスの特徴

フローズンフィストは高HP型のタンク系クラスです。攻撃力、機動力、コントロール力、自己回復力に優れています。ということになっていますが、序盤はやや火力不足ぎみです。
手札は8枚という少なさですが、独自のハンドコントロール能力を持ち、不足を感じることはありません。
状態異常には強いのですが、永続的な装甲がないこと、独特のHP管理を要求されること、手札枚数が少ないことから打たれ弱いところがあります。

手札枚数

驚きの8枚です。そのままでは16ラウンドしか戦闘を継続できません。One with the Mountainの効果で手札を回復できるため、実際には最長22ラウンドまで維持でき、これは手札9枚よりわずかですが長いです。
レベル5になると、One with the Mountainの代わりにPreserved Furyを使用できます。この場合は最大21ラウンド、One with the MountainとPreserved Furyを併用した場合は最大30ラウンドになります。

専用システム

フローズンフィストの固有能力は、ほぼすべてレベル1のOne with the Mountainの上段アクションに由来します。
One with the Mountainには以下の2つの能力があります。

  • ラウンド終了時に、HPを支払って使用した手札のどちらか1枚を手札に戻すことができる。
  • 常にを得る

手札回復はラウンド終了時なので「このラウンド中は〜」のような効果も無駄なく使用できます。
回復にかかるHPコストは以下の表の通り。常時再生能力とあわせることでレベルの低いカードであればほぼノーペナルティで回収できますが、高レベルカードを再使用するのは難しくなっています。

Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9
2 3 3 4 4 5 5 6 6

カードを回収しない=継戦能力を1ラウンド分失う、なので、レベル1のカードでよいので機会を無駄にすべきではありません。わずか8枚の手札で1枚はOne with the Mountain固定と構築用のスロットは多くないのですが、レベル1の使い勝手のよいカードを何枚かは常に持っておく必要があります。

を得る効果は本当に常に適用されるので、ダメージによってを失った場合、直ちにが再生されます。これによって自分のターンの開始時に必ずHP1を回復するか、が取り除かれます。
このため、は事実上無効、も次の自分の番までしのげば解除されます。
手札回復のためにはできるだけダメージを受けたくないフローズンフィストですが、状態異常は積極的に引き受けて味方の負担を減らしたいところです。

エレメントの運用

氷と土の生成と消費ができます。生成能力も消費能力も豊富で自己完結できます。
手札構築でどちらかに寄せるのは難しく、常にどちらの元素も必要になると思われます。

ビルドスタイル

レベル5のPreserved Furyの有無で異なる運用ができます。

One with the Mountain

One with the Mountainの効果で手札を回復するフローズンフィストの標準的なビルドです。
グルームヘイヴンの一般的なクラスはどれも上段で使うカードと下段で使うカードをバランスよく手札に組み込むことが要求されますが、フローズンフィストはこの原則から逸脱することができます。下段で使うカードは1枚だけ、残りすべて上段用、のような偏った構築でも十分に機能するでしょう。

Preserved Fury

One with the Mountainの上段は使用せず、Preserved Furyの効果で手札を回復します。
実質的な戦闘継続ラウンド数はほとんど変わらず、高レベルのカードをノーリスクで再使用できること、One with the Mountainの下段を活用できることがメリットです。
長丁場のシナリオではOne with the MountainとPreserved Furyの併用も選択肢になります。

パーク

を1枚、を3枚、を6枚置き換えることができます。
アタッカーとして申し分ないデッキです。

非AMDパーク

アイテムのを無視、氷ヘクスに進入したときはいつでも、その効果を無視して+1を得ることができる
タンク定番のアイテムのペナルティ無視です。それに加えて、フローズンフィストのもう一つの固有能力がついてきます。
氷ヘクスはフロストヘイヴンで新しく追加された地形で、進入時そこにとどまることはできず、同じ方向に自動的に追加で1ヘクス移動してしまいます。
フローズンフィストはこの能力で氷の上で安全に停止したり、好きな方向に加速することができます。もともと機動力は十分にあるクラスですが、氷タイルを配置する手札もいくつか持っているので、この能力と併用することでさらに機動性を強化することができます。

大休息のとき、/して+2できる
HPは文字通りフローズンフィストの生命線なので、回復強化は常に歓迎できます。ただし、フローズンフィストは特に序盤は休息する回数が少ないことに注意してください。普通のクラスは第6ラウンドあたりで初回の休息タイミングが来ますが、フローズンフィストは通常は第8ラウンドが初回の大休息、第14ラウンドが2回目の大休息になります。思ったほど何回も使える能力ではありません。

シナリオ中1回、を受けたとき、そのを無効化できる
ダメージキャンセルのために手札を失うのは致命傷なので。それに対する保険になります。ただチェック2つは重いので、どちらかと言うと普通のAMDの強化を優先した方がよいでしょう。
ダメージの種類は問わないので、もし余裕があるならば高レベルのカードを回収するときのダメージを1回キャンセルするのに使うこともできます。

マスタリー

毎ラウンド、1枚以上のカードを捨て札から
One with the Mountainを使用すれば自動的に達成できます。スタミナポーションはもちろん、休息による手札の回復も数えてよいことになっています。大休憩する前のラウンドで無駄に1枚回復する必要があることだけは注意しておく必要があります。

1回の移動アビリティで異なる10ヘクス以上を移動し、それから同じターンに1回の攻撃アビリティで1体の敵に10以上与える
こちらは専用に作戦を立てないと達成は難しいです。移動は氷タイルによる加速が使えるはずです。攻撃はオーバーキル分も数えてよいので、を入れてから普通に殴ればよいでしょう。

その他の運用

アイテムガイド

アイテムのを無視できるタンク系クラスなので、普通に防具を充実、と言いたいところですが、前述の通り序盤の休息タイミングが遅いことに注意が必要です。

スタミナポーションによる手札の回復が他のクラス以上に効果的です。カードを1枚回復しても、通常は0.5ラウンド分にしかならないのですが、フローズンフィストの場合は必ず1ラウンド分の効果があるので自由なタイミングで使うことができます。

強化

頻繁に使用するレベル1のカードにはほとんど強化ポイントがありません。
あったら強すぎなので仕方ないのですが。
高レベルのカードと、使い回せないロスト系のカードには強化ポイントが用意されています。ロストは半額なのでお求めやすいのが魅力。その中ではPiercing Pummelの下段に攻撃+1を貼るのが、実質攻撃+1治癒+1に相当するので有望でしょう。

カードリスト

レベル1

One with the Mountain 83
各ラウンドの終了時、有効なラウンドボーナスを捨て札にする前か後に、このラウンドに使用したカード1枚を捨て札からできる。コストは2+(カードのレベル/2) (端数切り捨て)。あなたがを持たないときはいつでも、 / 2
4 (自分) /

というわけで、フローズンフィストの初手上段は自動的にこのカード一択です。
このイニシアチブであれば大抵の場合後手に回ることができるので、組み合わせた下段で次のラウンドの準備をすることになるでしょう。
下段で使う機会はありませんが、レベル5以降のPreserved Furyビルドであれば強力なヒールを活用することができます。
⭐⭐⭐

Cold Boulder 70
隣接する特徴のないヘクスに1ヘクスの氷タイル1を生成する。/ 2 そのヘクスを占めるか隣接するすべての敵 / このラウンド中にあなたが攻撃からを受けたときはいつでも、その攻撃の後で1 (自分) / /
4 [: +2 1]

一見そうは見えませんが、実質的に攻撃2範囲6、1ラウンドの間装甲1、というレベル1らしくない強力な攻撃カードです。
遠距離攻撃をほとんど持たないフローズンフィストにとっては、2ヘクス先に攻撃できるという点で報復対策としても有用です。
マナ生成能力もあり、下段の移動力も十二分という万能を誇ります。
⭐⭐

Frost Eruption 61
2 2 3 / 攻撃範囲内の特徴のないヘクスに1ヘクスの氷タイル1を生成する。/
2 (自分) [: ][: +2 1]

火力2の範囲攻撃で氷タイル生成マナ生成でイニシアチブが遅め、というCold Boulderとよく似たカード。
押し出しを活用できる場合はこちらとなるだろう。
下段はマナさえあれば治癒4祝福と強力。

Fury of the Mountain 23
2 [: +2 1] / このラウンド中、あなたがを受けたときはいつでも、1減少。/
2 / 1 [: +1 1] /

氷マナがあればロストしない単体攻撃としてはレベル1最大火力なので、常に持っておきたいカード。
実質装甲1のダメージ減殺効果も備えていて万全。
このダメージ減殺は、OwtMで他のカードを回収するならば適用できるが、このカード自身を回収するときは効果がない。
⭐⭐

Encased Punch 19
3 標的が氷ヘクスを占めているなら、+1 / このラウンド中、あなたがを受けたときはいつでも、隣接する敵に1 / /
4

氷タイルを置く手段はいくつもあるが、基本的に敵が氷の上で立ち止まっていることはあまりないので、ダメージ増強効果が適用できる機会は意外と少ない。
Fury of the Mountain同様、このカード以外を回収するのであれば、OtwMのダメージに反応して使用することができる。
といっても、このカードはもっぱら下段で使用されるだろう。毎ラウンドイニシアチブ19で移動4ジャンプできれば機動力に困ることはないはず。
⭐⭐

Voice from Below 22
1 / [: 2] / このラウンド中、あなたを標的とするすべての治癒は+1 / /
2 すべて 1 /

必要十分な略取。
フローズンフィストは自己修復は多いが他人をヒールできるカードはこれくらい。

Piercing Pummel 30
3 2 [: 2 1] / 1 /
3 / 5 有利 / X (自分) Xは攻撃で与えた / / 2

意外とレアな貫通攻撃。マナ吸えばロングスピア型の範囲攻撃になるので装甲対策以外にも便利に使える。
下段は移動と攻撃と回復を1枚で賄える万能カード。ロストだがここぞというときには役に立つ。

Ice Blast 32
5 すべての隣接する敵 / / 2
4 / [: 1]

ロストする攻撃カードはPiercing Pummelで間に合っているので手札に加える機会はあまりないだろう。

レベルX

Shard Launch 52
2 2 3 /
3 / 1 標的に1

ほぼ唯一の遠距離攻撃。性能はまあ並といったところではあるが、あるとないとでは大違いではある。
下段は繁用できる手頃な移動。特に初手でOne with the Mountainと組み合わせるのにちょうどよい。

Primal Bellow 84
すべての隣接する敵に1 / 3以内の特徴のないヘクスに1ヘクスの氷タイル1を生成する。/ 1 すべて 3 /
3 (自分) /

上段の性能は大したことないが、下段はレベル1のカードを回収しても収支プラスの回復。
フローズンフィストの手札の中ではイニシアチブ最遅なので、その面でも有用。

Freezing Shell 17
1 [: +1 1] / あなたからを除去。/ このラウンド中、あなたがを得たときはいつでも、それを防ぐ。/
2 / 1 すべて 2 / 隣接する敵1に1

上段で攻撃を放棄して武装解除を解除してもあまり嬉しいことはないような気が。
一応レベル1最速のカードではあるか、そのためだけに入れるほどの早さではない。

レベル2

Draw of the Bedrock 10
2 [: 1] / 1 [: +1 1] /
3 4 / [: 11] / 2 /

序盤のフローズンフィストは全体的に火力不足なので、脆弱ブリトルでトドメを味方に任せられるパーティーに向いている。
事実上イニシアチブ最速のカードなので、手札に入れておく価値はある。
⭐⭐

Crushing Crystals 67
2 2 [: 1]
[: 隣接する特徴のないヘクスに1ヘクスの氷タイル1を生成する。1] / 2 / 2 (自分)

上段は武装解除、下段も移動兼回復と万能の1枚。
イニシアチブは他のカードでカバーしたい。
⭐⭐

レベル3

Lacerating Eruption 51
3 2 [: ] [: 5 1]
3 /

マナがなくても標準的な火力だが、氷土両方揃えば相当の性能。
それ以上に下段のマナ生成能力が重要。初手でOne with the Mountainと併用するのにちょうどよい。
フローズンフィストは下段の移動にマナ生成の強化を貼ることはほとんどできないので、この手のカードは忘れずに確保しておくべき。

Frozen Over 20
隣接する特徴のないヘクスに1ヘクスの氷タイル2を生成する。[: そのヘクスにいる敵に 1] / (自分)
1 / [: 3] / /

Draw of the Bedrockと同じく脆弱ブリトルで味方を支援するカード。
守護ワードはほぼカードの回収で消費されてしまうが、高レベルのカードを回収できるということなので何の問題もない。

レベル4

The Mountain’s Fist 16
3 [: +2 1] / この攻撃で敵を倒したなら3 (自分) /
4 / すべて 1

やっと火力5のカードが登場。イニシアチブと下段の移動力も十分。

Packed Solid 55
4 [: 1]
1 / 1 / /

マナやその他の条件なしで火力4はここまでのレベルでは最大。しかもスタンまでついてくるのではちょっと見逃せない。
⭐⭐

レベル5

Preserved Fury 49
このカードはOne with the Mountainでできない。2 / 捨て札のカード1枚を [: +1]
このカードはOne with the Mountainでできない。捨て札のカード1枚を [: +1]

Preserved Furyビルドに切り替えるためのキーカード。One with the Mountainを使い続ける場合でも、高レベルのカードを回収するときはこちらを使った方がよいので、このカードをスキップするのはちょっと考えられない。
OwtMと併用する場合は基本的にカード1枚1ラウンドなので、このカードを1回使うだけで戦闘継続ラウンド数が2ラウンド延長(マナさえあれば)。エクスパタイズポーションを使用して上下両方を使うなら4ラウンド(同じくマナがあれば)。メジャースタミナポーションで再利用すればさらに2倍。という計算である。最初の休息の前にこれだけ延長できれば短めのシナリオなら休息なしで終わってしまうレベルである。
⭐⭐⭐

Ice Uppercut 15
5 標的が氷ヘクスを占めているなら+1 2 [: 1]
4 [: ]

こちらはこちらでロストしない攻撃6に移動+マナ生成でPreserved Furyに匹敵する高性能カードではある。

レベル6

Thick Frost 21
3 (自分) [: +3 1] / このラウンド中にあなたがを受けたときはいつでも、1減少。/
2 / (自分) [: 1] /

フローズンフィストには珍しい上段ヒール。上段が攻撃に忙しいときでも、下段で移動+マナ生成として使って守護ワードで高レベルカード(例えばこれとか)を回収するために使うことができ全く問題はない。
⭐⭐

Glacier Slam 84
3 7 標的が氷ヘクスを占めているなら3
5 [: 1] / すべての隣接する敵に1

範囲は確かに驚異的な広さではあるが、火力が3しかないこと、貫通を付与するには意外と難しい氷の上に敵という条件を満たす必要があることから、有効活用は難しい。

レベル7

Gift of the Mountain 73
[: (自分) 1] / このラウンド中、あなたの移動の終了ごとに、2 移動で進入したヘクスに隣接するすべての敵 (この攻撃は射線を無視する) /
3 / あなたのターンの終了ごとに、2 (自分) / 2

上段はそういえば敵にこんな感じの攻撃をしてくるのがいたような気がする手品のようなカード。攻撃の前に強化ストレングスンは悪くはないです。
下段はOne with the Mountainの再生リジェネレーションと合わせて毎ラウンドHP3回復で高レベルカードの取り回しもずいぶんと楽にはなります。ただ初手にロストを2枚も切ってしまうと総戦闘継続ラウンドは16まで落ちてしまうので要注意。

Seeing Stars 29
5 1 /
3 / 3

一方こちらは上段も下段も全くもって堅実な1枚。イニシアチブも十分合格点だろう。
⭐⭐

レベル8

Shattering Blow 18
[: すべて 1 1] / 6 [: +2 1] /
3 / [: 2 ] / 3 (自分) [: +2 1]

久しぶりのロストカード。氷土マナで実質火力16ともなればロストする価値は十分。下段もマナなしでも申し分のない性能、マナがあれば十分以上である。

Draw Strength 28
5 2 / この攻撃が敵2を標的にしたなら、 (自分)
3以内のすべての敵に1 / このアクションでを受けた敵ごとに 3 /

こちらも火力5標的2で特に問題のない性能。下段も移動なしでも問題にならない程度に十分な効果範囲を持ってはいる。

レベル9

Bring Down the Mountain 09
4以内の空のヘクスに1ヘクスの障害物タイル3を生成する。/ 2 生成された障害物に隣接するすべての敵 [: +1 1] /
2 / 2 [: +2 1] / /

どう見てもクラッグハートのレベル4のRock Slideです。本当にありがとうございました。
とは言えシナリオクラッシャーな性質は何も変わっていないので、レベル9でもこちらを取る価値はある。
イニシアチブは抜群だし、フローズンフィストならHPコストさえ何とかできればカードを回収して何ラウンドも連続で使うこともできる。
⭐⭐⭐

Frozen Spike 33
3 3 1 7 / [: 攻撃範囲内の特徴のないヘクスに1ヘクスの氷タイル3を生成する。1] /
6 / [: 隣接する敵1に3 1] /

Shard Launch以来の遠距離攻撃。
攻撃力や移動力の面ではこちらの方が確実ではある。