札幌市北区民センターでML.Kの10月例会がありました。参加者10人くらい?
Vindication (Orange Nebula)・Irish Gauge (Winsome Games/Capstone Games)・Jaws (Ravensburger)をプレイしました。
4人でキックスターター発のヴィンディケイション。身一つ無一文からカタン島みたいな島を探検して仲間を集めたりお宝を探したりするゲーム。お金集まったらしくコンポーネントは豪華ですが、いくつも入っている豪勢なフィギュアは選択ルールでしか使わないという。
各自テラミスティカのパワートークンみたいなキューブと3マスの皿を持っていて、ここにパワーを貯めたり支払ったりしながら移動先のヘクスの効果を使ってさらにパワーを貯めたりお買い物したりという感じでゲームを進めます。すべてのキューブを2枚目の皿に移すことができたら真の能力が解放されて自キャラが強化される(ついでにVPももらえる)という特典があるのですが、パワーの運用がテラミスティカほどカツカツではない上に、解放された真の能力も実際のところ普通に雇った仲間に劣るのでちょっと罠っぽい。なるべく早期に仲間を2色か3色揃えてそこから先は上級カードに手を出していくのがよさそう。
これが初作品のメーカーのようですが、割とシステム的な見通しもよくカードの特殊効果も盛り盛りで面白いゲームだと思います。3位。
5人でアイリッシュゲージは最近出た2版。鉄道会社の株を買って線路を延ばして配当をもらって株に再投資し、最終的な総資産で勝敗決めるというそのまんまな鉄道ゲーム。会社の収益を上げるには線路を延ばす必要があり、それができるのは会社の株を1株以上持ってる株主が自分の手番を消費して行なう、というよくある仕組み。1人社長よりは複数人で持ち持ちになっている会社の方が成長しやすいのですが、当然配当金も折半です。比較的短時間で鉄道ゲームらしい経済ゲームになっているのですが、鉄道会社はわずか5社、各社の株も2株~4株とゲームの規模もやや小さめ。自分だけ儲けようとすると孤立するのに他人の褌で戦おうとすると社長に勝てないというジレンマのゲームになっています。株の購入が競りなので、ここで失敗すると逆転はちょっと難しいかもしれません。2位。
何で今ごろ急にゲーム化されたのかよく分からないジョーズ。4人。サメ1人対人間3人に分かれるチーム戦です。前半戦後半戦の2本立てで、前半は秘密裏に隠れて移動しながら海水浴客を襲うサメを探し出すスコットランドヤードのようなゲーム。後半は、船を破壊しようとするサメを相手にダイス振ってダメージを与えあう戦闘ゲームです。みんな全然期待してなかったのですが、これが原作をうまくゲーム化している驚きの好作品。特に前半部はいると分かっているのに発見できないサメと、何も知らずにビーチに繰り出す海水浴客の対比がまさに映画の雰囲気のまま。BGG7点台後半の高評価もなるほどです。後半も戦術性と運の要素のバランスが良く、手に汗握る戦いが展開されます。残りHP1のサメが最後まで生き残った漁師クイントを喰い殺して人間の負け。