3/30はK川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
コンテナ(Valley Games)・Sword of ROME (GMT)・Age of Empires III: The Age of Discovery (Tropical Games)をプレイしました。
Valley Gamesの話題作コンテナ。テーマ的には、工場で生産した商品を倉庫に保管し貨物船で外国へ輸送して売却するという何の変哲もない経営ゲームなのですが、工場→倉庫と倉庫→貨物船への商品の移動に関して「価格は任意に設定可能だが自分の商品を自分で購入することはできない」というルールがあり、それだけで非常にリアリティの高い経済シミュレーションが実現されています。生産や流通の独占で販売価格の高値維持を狙うのですが、すぐに他人がダンピング価格で対抗してくるので下手な値付けをすると不良在庫の山を築くことになります。逆にダンピングを仕掛ける側は量をこなさないと利益が出ないのですが、そのためには工場や倉庫に多額の設備投資が要求されます。さらに借金による運転資金の調達や、最終的な商品の売却時の入札など、シンプルながら経済ゲームに必要な要素はすべて入っています。コンポーネントの色の区別がつきにくいことだけが難点ですが。T井氏が売り買いともに大商いを成功させて圧勝しました。堅実な無借金経営を試みましたが及びませんでした。
Sword of ROMEは5人拡張入り。T井氏ガリア・T口氏エト/サム・K藤氏ギリシャ・僕カルタゴ・I津氏ローマとなりました。カルタゴは、カードで安価に傭兵を雇用できたり強力な海上移動能力を持つという長所がある代わりに、正規兵の補充が少なく本国の治安維持に戦力を裂かれるという弱点があります。ギリシャとカルタゴはカード補充や指揮官の維持費で敵対しあうようなインセンティブが与えられています。
第1ターンにローマがヴォルスキを総攻撃しましたが、まさかの完敗で総戦力の半分を失ってしまいました。これによって好むと好まざるとに関わらずイタリア中心部でゲームが動きます。独立したカプアを占領したエト/サムがVPを伸ばし、ローマ方面で手一杯なエト/サムの背後を襲ってガリアもVPを獲得します。ギリシャはあまり冒険せずに戦力の増強につとめていました。カルタゴの傭兵ユニットは任期切れで除去されてしまうので、その前に便利使いしようとあちこちにちょっかいをかけてみましたが、これが全くいいところなく敗北して本国の不穏レベルを無意味に上昇させてVPを失っただけでした。時間切れ終了。後付けの拡張セットですが、5人用ゲームとして完璧に機能しているのは素晴しいです。
1人減ってAoE3。大航海時代の列強として新大陸への植民を競うゲームです。植民・交易品の獲得・貿易船の建造・特殊建物の建設・新大陸の探検・入植者の訓練・戦争とやるべきことが山ほどあって、各自毎ターン5人の入植者を各任務に割り当ててアクションを行います。システム的にはケイラスや大聖堂のようにポーンを椅子取りゲーム方式で置いていくタイプです。序盤のリソースの少ない時期の成果でその後の方向性が強く固まってしまう傾向にあるようですが、それ以外はバランス的にも問題のない良作と思われます。宣教師による教化でインディアンをどんどん改宗させたI津氏が僅差で逃げ切り勝ちしました。