M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Moonflight (Man O’ Kent Games)・SpellBook (Space Cowboysl/HJ)・Versailles 1919 (GMT)をプレイしました。
ムーンフライト。
デッキアンビルドゲームを名乗っているデッキ構築ゲームです。
ゲームは前半後半の2部構成で、前半は普通にお買い物してデッキを育てていくのですが、後半からはデッキをどんどん圧縮していって、誰かがラウンド終了時の手札補充だけで山札を引き切るまで圧縮し尽くしたら終了トリガー。手札にある得点カードだけが得点になります。
また、各プレイヤーごとに内容の異なる購入デッキが別々にあって、他人の購入山から買えないこともないですが制約があって基本的には自分専用の購入場から買うことになります。プレイヤー固有の得意戦略というのがあってそれをどう生かしていくかで優劣が決まります。
という独創性は評価に値するのですが、全体的にはやや荒削り。普通にゲームのコンセプトに密着したデッキ操作系や圧縮系の能力持ってる人が有利ですよね。
担当デッキをランダムに決めると借金による資金マネジメントがテーマのKind & Bond。前半戦では収入の多いカードを安価に買うことができ、後半では他プレイヤーに借用書を押し付けることができます。ただもうひとひねりしないと、単に相手をスピードダウンさせるだけではプレイ時間が延びるだけで、あまり効果的な妨害にはならず最下位。
宵と暁の呪文書はホビージャパンの日本語版。
7種類の資源を袋引きしてセットコレクションして7種類の呪文を習得して得点を稼ぐゲーム。
分かりやすいエンジンビルドです。分かりやすすぎて先にエンジンが回り始めた人に後から追いつくのはちょっと大変そうでした。
一応、呪文には1~3のレベルがあって、資源を貯めてレベルの高い呪文が習得できるまで待つか、さっさとレベルの低い呪文を取って早く効果を得られるようにするか、というジレンマはあるのですが、何せ欲しい資源を袋引きで引けないと作戦も何もありはしないです。2戦1勝。
ベルサイユ1919は第一次世界大戦終戦100周年記念作品。
各プレイヤーは英仏米伊の戦勝国の1国を担当し、パリ講和会議で自国に有利な講和条約を結ぶよう駆け引きをするゲームです。戦勝国はあと1国日本もいますが、日本は発言権のないNPC扱い。
会議で決める議題を選ぶ→気になる議題に影響力キューブを配置して権利を主張する→頃合いを見て議題を決算してそのとき一番影響力を置いている人が結果を選んで議題ごとに決まった勝利点を獲得する、というのを繰り返します。議題ごとに自分で取ったら有利になる案件、人に取られると酷いめに遭う案件、どうなろうがどうでもいい案件が国によって違うので、敵味方がめまぐるしく入れ替わります。
何せどの議題も英仏米の誰かが不幸になる、しか効果がないことが多いので、全部自分で取りたいし人に取られたくないけどキューブは全然足りません。というかどの国も手持ちのキューブの数は同じなので、2国敵に回すわけには行かないがどのカードも自分にとっては致命傷なのでそうも言ってられん、というゲームです。イタリアは3人プレイのときNPCになるせいか、割と我関せずでイタリアだけが得するか損するカードが多い印象です。
担当国はスタートプレイヤーから順に選んでイギリス。終了トリガーカードを取れた分で勝ち。