FLASHFORGE ADVENTURER3

3Dプリンターを買いました。
FLASHFORGE社のADVENTURER3です。
ちなみに今この機種を買うのはおすすめしません。FLASHFORGE USAでは$50安いADVENTURER3 Liteってモデルがあるみたいなんですね~。外観もスペックも特に違わない廉価版のようです。そのうち日本でも入手できるようになるんじゃないでしょうか。

やったらデカいダンボール箱で届きますが、意外と軽いです。まあ3Dプリンタは金属部分ほぼXYZ軸の稼動軸くらいで後は中が空の箱みたいなモンなので。40cm四方くらいで机の上に置くにはデカいが床に置くほどでもというくらいのサイズ感。お試し用に300gのフィラメント(材料になるプラスチック)がついてきます。色は選べませんということになってますが赤でした。

FDM(熱溶解積層法)方式の3Dプリンタなので、ぱっと見は工具のないフライス盤みたいな形をしています。構造を観察すると、ヘッド部はZ方向とX方向にのみ可動し、重要なZ軸はネジで精度を出し、X軸はベルト駆動になっています。Y軸は造形台の方が可動します。見えるところに駆動部がなくてよく分かりませんが、たぶんX軸と同じベルトでしょう。

フィラメントは別途500gのグレーのを買っておいたのでこっちから使うことにします。素材としてABSとPLAの2種類があるそうなのですが、トラブル少ないらしいPLAです。まずはタッチパネルを操作してフィラメント交換モードにセット。糸巻きみたいなフィラメントリールを側面のホルダに掛けて送り装置にフィラメントの先端差し込むとグイグイと吸い込まれていきます。ヘッド先端から融けたプラスチックが流れ出てきたら完了です。

最初から本体メモリに動作確認用のプログラムが格納されているので、それを指定してビルド開始を押すと後はフタ閉めて見ているだけです。10分くらいで縦横2cm高さ1cmのブロックが完成します。造形台にかなりべったり貼りついているので剥すのはちょっと大変です。

特に問題なさそうなので、次はとりあえずベンチマークで印刷する定番らしいタグボートの模型。こちらは3Dモデルで配布されているので、印刷用に純正のスライスソフトでGコードプログラムに変換します。中身はただのテキストファイルで、CNC工作機械と同じようにヘッドの軌跡をGコードと呼ばれるプログラム言語で記述したものになっています。USBメモリで本体に送り込んでビルド開始を押すだけ。1時間くらいかかりましたが、こちらも無事完成。

FDMは融かしたプラスチックを下から層を作りながら重ねていくので、側面は特に傾斜のある部分が積層跡でザラザラして微妙なラインが無数に入っていますが、形状は全く図面通りにちゃんと出てきます。バリというか納豆の糸みたいに余計なプラスチックが若干絡まっていますが、これも手で千切れば取れる程度です。

次はボードゲームに役立てるためにゲーム用のカスタムトークンを作ります。ここからグルームヘイヴンの1金コイントークンのデータをもらってきます。1枚分のモデルなので、Fusion360というCADソフトでコピペして16個に増殖させました。サイズを調整して直径2cm厚さ25mmに設定します。1つのヘッドで順番に造形するので、1個プリントするプログラムを16回走らせるのも、16個プリントするプログラムを1回走らせるのも総所要時間は大して変わらないのですが、まあ16個いっぺんに作った方が放置できて楽という計算です。途中で失敗すると16個全部ダメになるのでリスキーではありますが。

形状的に特に難しいものではないので、これも1時間強で無事出力完了。FDM方式はあまり精度出ないのでフィギュアとかには向かないとされていて、確かにコインの細かい意匠は潰れているところもありますが、おおむね満足できる品質ではないでしょうか。デフォルト設定のGコードだと、素材を節約するために自動的に中空ハニカム構造にしてくれるのですが、やや透けて見えるので小物作るときは100%充填で作った方がよさそう。1枚2g未満くらいなので、1kgの材料(安いのは2000円くらいから)があれば500枚は作れますね。30時間以上かかる計算ですが…

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