札幌市東区民センターでML.Kの8月例会が開催されました。参加者10人。
北区民が使えないので放浪中です。来月は白石区民の予定です。Basari: Das Kartenspiel (Nürnberger-Spielkarten-Verlag)・Corporate America (Nothing Sacred Games)・Boxcars (RGG)をプレイしました。
まずは人待ち5人でバザリカードゲーム。小箱ですが開けると中身の半分は宝石コマです。ダイスを振ってトラックを周回する代わりにカードが配られます。アクションのプロットとバッティング時の宝石による行動権の競りのシステムは全く変わっておらず、リメイクの宝石商以上にバザリのままです。負け。
続けて6人でキックスターターのコーポレイトアメリカは、アメリカの政財界を舞台に企業を経営したり大統領になったりしてお金を稼ぐゲーム。ラウンドの前半はアメリカ人の消費活動をコントロールしてお金を稼ぎ、後半はそのお金で票を買って大統領になって自分に有利な政策を実行する、というのを繰り返します。勝利判定は最終的な所持金のみという分かりやすいシステムで、プレイヤー間交渉はお金のやりとりを含めて自由という、いかにもなアメゲーです。所持金が完全に隠蔽情報なのがちょっと気になりますが、総じて期待以上の完成度のゲームです。あまりお金を使わずにうまく上家に大統領になってもらうのがよさそう。負け。
卓分けて4人でボックスカーは裏面のイギリスマップ。正しい収入表を印刷してきましたが、アメリカより都市の数が多くて字が細かく、非常にプレイアビリティ低いです。どうやらイギリスマップは単純に最短距離の歩数がそのルートの収入のようなので、近距離は表見なくてよいかもしれません。アメリカと比べると鉄道会社の数が少なく値段も安いので、終盤に突入するタイミングが早くなっています。これなら勝利条件をルール通りの20万ドルよりも低く設定して短時間でプレイできるようにした方がよいと思います。イギリスの地形的にマップ中央のくびれた地域を通るキーとなる鉄道会社が2社しかないので、あまり多人数プレイには向かない雰囲気です。どど負け。
他の卓ではCaverna (Lookout)やLove Letter (カナイ製作所)がプレイされていました。
終了後は場所を変えて裏例会。参加者3人。
The Cards of Cthulhu (DVG)・Quantum (Funforge)をプレイしました。
カードオブクトゥルフはクトゥルフものとしてはよくある、システムを相手に旧支配者の復活を阻止する協力ゲーム。コンポーネントは専用ダイスや金属製のコインなどが入っていて豪華ですが、4人までプレイできるはずなのに1人分しか用意されていないという噴飯ものの構成です。手番ごとに使い回すなり適当な代用品を用意する必要があります。復活を企む邪悪な旧支配者とその教団は、クトゥルフ・ヨグ=ソトース・チャウグナル=ファウグンとアルワッサの4種。正直アルワッサとか誰お前ですが、特に神格固有の特殊能力はないのでどれも名前だけの存在です。手番ごとに山札から何枚かカードを引いて各教団のカルティストや怪物を出現させ、ダイスで攻撃してそれらを除去して溢れないよう管理するシステムです。特筆すべきシステム上の特徴はないオーソドックスなゲームですが、それなりにクトゥルフっぽい感じは出ていると思います。システムはそこそこ手強そうです。2戦2敗。
クォンタムはSFテーマの陣取りゲーム。ダイスが宇宙船なゲームはおおむね当たりですが、このゲームも例外ではありません。最初に持っているダイスの個数は全員同じですが、ダイスを振った出目によって宇宙船の艦種とそれに応じた移動力と戦闘力が決まり、戦闘で負けて撃沈されるかアクションを消費して振り直すまで基本的には変わらないというユニークなシステムです。攻撃側有利な戦闘システムでプレイヤー間の小競り合いを誘導していますが、3人プレイだと巻き込まれなかった1人が有利になってしまいがちなので4人いた方がよさそう。負け。