BGGでフロストヘイヴンの初期6クラスのプレビュー版が公開されています。開発中のもの、という注意書きはありますが、クラスのイラストやレベル4までのカードの内容が含まれています。
組み合わせは旧グルームヘイヴン同様に、HPの大中小ごとに2クラスずつとなっていますが、全体的にどのクラスも手札は若干多めで複雑なギミックを持っている傾向にあります。ジャンプを持っているクラスがほとんどないことにも注目すべきかもしれません。グルームヘイヴンの経験者向けということでしょう。
ドリフター
種族はアイノックス。大HPタイプで見るからにブルートと似た前衛系のキャラクターです。ブルートと比べると手札が増えていて、耐久力が向上していることが期待できます。専用のシステムはありませんが、永続ボーナス系カードに載せた記録トークンを戻して使用回数を回復させるという能力を持っています。経験点を永続ボーナス系カードの使用回数からしか得られないあたりが徹底しています。自己バフ型のタンク兼ダメージディーラーとして活躍できると思われます。
ブリンクブレイド
種族はクワトリル。中HPタイプの物理アタッカーで、モード切り替え機能を持つところはマインドシーフに似ています。モードは攻撃型のファストモードと防御型スローモードの2つ。スローモードではあまり強くないので、格ゲーの溜めキャラのような待ち構えからの反撃をメインに戦うのでしょうか。
特殊ルール
ラウンドの開始時にカードを公開する前にファストモード(F)とスローモード(S)のどちらを使用するか宣言します。ファストの方がイニシアチブが30だけ速く、攻撃力や移動力も大きくなる傾向がありますが、ファストを宣言するには貯めておいたカウンターを消費します(ゲーム開始時はカウンター1個)。スローを宣言すると、イニシアチブが遅くなり、多くのカードにペナルティがつきますが、カウンターを1つ回復することができます。カウンターは最大2個までしか貯められません。
バナースピア
イメージボードイラストで描かれているポニテの人間のおばさん(もしくはお兄さん)です。大HP型でイラストでは鎧を着込んでいるのでタンク系だと思われますが、攻撃時に味方の位置を参照するところはスカウンダレルにも似ていますが、味方が所定の位置にいないとそもそも攻撃できない(デフォルトの攻撃2になってしまう)ので制約はかなり厳しくなっています。ただ自前で召喚モンスターを呼べるので、自己完結性は改善していそうです。召喚モンスターのいくつかは「旗」で移動力を持っていません。同様の移動できない召喚モンスターは前作でもビーストタイラントなどが持っていましたが、どのように差別化してきているのでしょうか。
特殊ルール
範囲攻撃の緑のマスには味方が存在する必要があります。
デスウォーカー
バルラスのデスウォーカーは、フォーゴットンサークル拡張のディバイナーのリフトに似たシャドウトークンを操るクラスです。リフトと比べると、置ける機会は少なめ、威力は大きめ、一度使用すると除去されることがある、といった違いがあります。テレポート能力を持っているところもディバイナーに似ていますが、どちらかというとアタッカー寄りのようです。手札は11枚ありますが、低HPなので慎重な運用が必要そうです。
特殊ルール
シャドウトークンは最大で5個まで置くことができます。6個めを置くときは、既存のトークンを取り除いて置き直すことができます。シャドウトークン同士を同じヘクスに置くことはできません。シャドウは壁を越えることができませんが、それ以外の障害物の影響を受けず、他のフィギュアと同じヘクスを占めることができます。シャドウはモンスターの移動ルーチンには影響を与えません。
致命傷(BANE)という新しいバッドステータスを与えることができます。これは強力すぎるインスタントキルに代わって追加されたものです。直ちに影響はなく、次のターンの終了時に10ダメージを受けます。負傷と同様に、ヒールされたときはヒールの効果をすべて適用した上で除去します。
ネクロマンサー
フリードマン・フリーゼみたいな緑髪のキャラはイーサーのネクロマンサーです。召喚モンスターを操るサモナー風のクラス。サモナーと比べると召喚モンスターの性能が低い代わりに、カードにロスト属性がついていません。死んだ召喚モンスターもレストして手札を回収すれば再召喚可能となるので、積極的に召喚モンスターを鉄砲玉として使い捨てていけると思われます。手札は12枚、低HP型です。
ジェミネイト
種族はハロワー。中HPタイプです。近接型の左半分と遠距離型の右半分の2つの人格が1人のキャラクターに同居していて、ときどき交代しながら戦います。手札は7枚ずつ2セットの14枚で、メインで出ている側のカードしか使用できません。高レベルになれば合体して1体の強力なキャラクターになれるんじゃないかと密かに予想していますが…さて
特殊ルール
ラウンド開始時にカードを選ぶとき、ジェミネイトは現在の状態に対応するカードのみをプレイできます。交代アクションを実行することで、ターンの終了時に現在の状態を切り替えることができます。また、ロングレスト時にも現在の状態を切り替えることができます。シナリオの開始時の状態は、どちらでも自由に選ぶことができます。捨て札置き場とロスト置き場は状態にかかわらず共通です。レストすることで、両方の状態のカードを回収できます。現在の状態に対応するカードを2枚プレイできず、レストすることもできなければ、もう一方の状態のカードをどれだけ持っていてもジェミネイトは消耗します。
脆弱(BRITTLE)という新しいバッドステータスをつけることができます。今のところ、次の1回の攻撃によるダメージを2倍にする効果、とされていますが、変更される可能性が高いです。