ML.K 11月例会

札幌市北区民センターでML.Kの11月例会がありました。参加者9人。
OrgasMe! (Rappel GbR)・Captain Sonar (Matagot)・Scythe (Stonemaier)・Snowblind (Pleasant Company Games)・Raise Your Goblette (Horrible Games/HJ)・犯人は踊る(鍋野企画)をプレイしました。

まずは話題作?オーガズミー。各自快感メーターを1枚ずつ持ち、互いに性的に攻撃して先にイッたら負け、という18禁カードゲーム。ゲーム開始時にお気に入り属性カードを2枚ずつ持っていて、その属性の攻撃を受けるとイきやすくなるとか、ちょっとだけ戦略性もあり一応ゲームにはなっています。負け。

8人になったのでキャプテンソナー。コンポーネントの異様に巨大なついたてが目を引きます。4対4のチームに分かれて潜水艦の各部署を割り振り、お互いについたての向かいに座って対戦します。交互プレイとリアルタイムプレイの2つのルールがあるので1回ずつプレイ。やはりどっちかというとリアルタイムの方がメインでしょうか。潜水艦を移動させると各種装備の使用ゲージが貯まる代わりに敵に位置情報を与え自分の艦が故障するというジレンマになっていて、リアルタイムプレイだとクルーのリアルの処理能力差によって艦の速度が決まるという面白いシステムです。

2卓に分けて4人で大鎌戦役。担当国ランダムに決めると白のポーランドっぽい国、地形的な事情から初期状態で鉄入手できなくてメック作れない悲しい国ですが、何とかメックさえ入手できれば潜水能力で長距離機動したり民心が下がるリスクなしで戦闘できたりと意外と攻撃的な国でもあります。隣のスウェーデンっぽい青い国が登場しなかったので、その近辺の遭遇イベントを軒並みさらうことができた分もありトリガー引き勝ち。

スノーブラインドはアムンゼンとスコットの南極点到達レース。数合わせに日本の白瀬隊とドイツのフィルヒナー隊も登場します。アクション選択式で1手ごとにダイスを取って対応する色のコマを南極に向けて進めます。いつでもパスして止められますが、パスしない場合、それまで獲得したダイスを全部振って消耗チェックを行うので、大々的に活動すると危険性がどんどん上がっていく仕組みです。出目さえよければほとんど消耗することなくピクニック気分で南極点まで到達できますが、出遅れたプレイヤーが逆転を狙おうとすると途端にリスキーすぎる気がしないでもありません。ゲームとしてはバランス的にどうかと思いますが過酷な環境をそれらしく表現しています。運よく探検隊全員生還で1番に帰還して勝ち。

ワインと毒とゴブレットはホビージャパンの日本語版。人数分並んだカップにワインとか毒とか毒消しとかを闇鍋状態で投入、どれか1つの杯を乾杯してワインをたくさん呑むのが目的という素敵なゲームです。毒しか入ってませんでした。

最後は8人で犯人は踊る3版。もともと特定のカード引かないと勝てないゲームではありますが、8人プレイですべてのカードが出ているとこれはこれで十分面白いです。

終了後は場所を変えて裏例会。参加者5人。
Black Orchestra (Game Salute)をプレイしました。
ブラックオーケストラは第二次大戦中のドイツを舞台にヒトラーを暗殺する協力ゲーム。実在の人物が何人もカード化されていて、ランダムに担当キャラクター決めて開始します。ゲーム開始時は全員特に容疑をかけられることもない代わりに全然やる気ありませんが、時代の進行とともに暗殺者たちの士気は上がりそれに呼応するようにゲシュタポの捜査も厳しくなって行きます。カードを引いたり盤上に散らばっているアイテムを集めたりして、計画に必要なものを集めたら暗殺を決行、ダイスを振って成否判定をします。史実で成功してないんで成功率はなかなか厳しく見積られています。ヒトラーの護衛の固さで難易度調整できるようになっていますが、初回なので最低難度で挑戦。1度はスゴ腕の暗殺者に狙撃を依頼しますが見事に失敗、その後フットワーク軽くあちこち移動するヒトラーが乗る列車の脱線を試みて2回目で成功、歴史を変えることができました。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者3人。
Neanderthal (Sierra Madre)・A Feast of Odin (Feuerland)・Alien Frontiers (Game Salute)をプレイしました。

シエラマドレのネアンデルタール。ほぼ3人固定の小箱ゲームで、ネアンデルタール人・アルカイック原人・クロマニヨン人の3種族が4万年前のヨーロッパで生存競争をします。ヨーロッパは12枚の獲物カードで表わされていて、ここで狩りをして人口を増やし、文化を発展させて部族社会に進化して動物を家畜化したり道具を発明したり時には他種族と混血したりして、8000年後に最も繁栄していたプレイヤーが勝ち、というゲームです。なのですが、毎ラウンド引かれるイベントカードの半分近くが人口半減のバッドイベントなので、狩りをしてちょっと人口を増やす→環境の急変で人口が減る→文化の担い手だった長老や女性が扶養できなくなる→文化を失う→狩りをしてちょっと人口を回復させる→また半減するの永久ループで全員セットアップ時のウホウホ言うしかできない原始人から全く変わらない状態で終了しました。一応得点計算すると微妙に勝っていました。
やりたいことは分かりますし、おそらく序盤に相当の幸運に恵まれれば現生人類に進化するのも夢ではないと思われるのですが、まあゲームにはなっていません。最初の2ターンはイベントなし、みたいな緩和ルールを考えることもできるでしょうが、そのような改変をしてしまうと元々このゲームが持っていた教育性が失われてしまうわけですし。ちなみにその教育性に力を入れたおかげで、ゲームの進行に関係ないフレーバーテキストよりもゲームテキストの方がフォント小さくて読みにくくなっています。うーむ。

ローゼンベルクの新作オーディンの祝祭。いつものアグリコラ型のワーカープレースで、人口に食料供給しながら自分の部族をいろいろと発展させて勝利得点を競います。定期的に無料でワーカーが増えるとか、定期的に無料で食料が降ってくるとか、いつになく大盤振舞いなシステムですが、大量にあるアクションマスが最初から全開放されていて、いかようにも作戦立てられる自由度の高さをうまくコントロールするところに集中させようということでしょうか。ゲーム終了までに個人ボードの大量の空きマスを埋めないと大量失点なので、タイルサイズがデカくて勝手に増える上に食べることもできる牛と羊を作戦の軸にするのが安定しそうに思います。大敗。

エイリアンフロンティアは拡張を各種投入。派閥と追加カードはそれほど元ゲームの雰囲気変えませんが、アステロイドベルトはダイスを置く先が増えるので、作戦にぐっと妙味が増しています。といってももの凄い勢いでカードが流れていくなか、自分の手番で都合良くカード拾える出目を振れるかどうかなので、運の善し悪しもちょっと大きい感じです。もともとダイスゲームなので運ゲーだからダメということは全くないわけですが。負け。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Francis Drage (Kayal Games)・Coup (テンデイズ)・Elfenland (AMIGO)をプレイしました。

フランシス・ドレイクはカリブ海を舞台にイギリスの私掠船としてスペイン艦隊やスペイン植民地を襲うゲーム。ワーカープレースメント的に物資や戦力を積んで出港し、4枚の攻撃対象指定チップを1枚ずつ配置して全員置き切ったら全部開けて優先度順に解決という手順です。これを3回繰り返すのですが、毎回完全リセットから始まり前回の出撃から引き継げるものは何もないので、条件平等な分かなり見通しが良く考えるところの多い海賊ゲーとは思えない完成度の高いゲームです。負け。

クーは拡張なしの基本セットのみ。負け負け。

エルフェンランドは目的地ルール入りで。目的地なしだと20個全部集めるのが最低勝敗ラインで序盤に行きにくところを取りこぼすと即敗北確定といったところがありますが、目的地ありルールだと目的地に到着できないペナルティがあまりに大きいため数個は残るのが普通になるようです。こちらの方が最後まで勝敗分からない感があってよいかもしれません。人数多いと最終ラウンドに温存された倒木が道という道にブチ撒けられるので、あまり距離残しすぎてると勝負になりません。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者5人。
Terraforming Mars (Stronghold)・7 Wonders (Repos)・Mice and Mistics (Plaid Hat Games)・Grifters (Indie)をプレイしました。

最近の話題作はテラフォーミング・マーズ。タイトル通り火星をテラフォーミングするゲームです。ランダムに配られた手札の中から何枚かお買い物したカードの効果で、温室効果ガスを出して気温を上げたり、植物を育てて酸素濃度を上げたり、灌漑して海を作ったりして、火星を徐々に人の住める環境にしていきます。この貢献度が勝利得点として蓄積されてその大小を競うという形。若干の陣取り要素もありますが、お財布をやりくりしながらどのカードをピックするかというゲームです。ここで下手にドラフト要素を入れたりせずにシンプルに引いては捨て引いては捨てするシステムに抑えているあたりも悪くないです。
コンポーネントはなかなか充実していて、資源コマがキラキラにメッキされたプラスチック駒でお金感がすごい。大量のカードは効果が全部アイコン化されているのに、冗長ではあるのですが、いちいち同じ内容が文章でも説明されていて非常にプレイアビリティが高いです。
定期収入が急激に伸びるといったデザインにはなっていないのですが、それでも序盤はなかなか環境改善しないのが、後半急速に展開が加速するあたり精緻に設計されているようで、開拓感はなかなかのものがあります。手なりで進めて特に良くもなく悪くもなく3位。この手のゲームらしく盤面では大きな差はつかず、ボーナス点をいかに獲得するかといったところで勝敗決まるような雰囲気です。

7不思議は久しぶりに拡張なしで。文明ランダムに引くとストーンヘンジ。3段目は石の生産力ごとに2VPですが、そこまで進むのに全く石要求されないんでどういう勝ち筋なのかよく分からない文明です。どど負け。

マイス&ミスティックスは2話と3話を続けてプレイ。負け勝ち。これではリリー救出できてないような…

グリフターズは4人プレイだと3人と比べて全員から金奪う系の効果がぐっと強力になります。仕事も5系統全部出ますが、どうも青が強すぎです。もともと青は人雇う系というテーマなのかもしれませんが、お金しかもらえない他の4系統の仕事と比べて報酬でカード引けるのはバランスを欠いているような。負け。