M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者2人。
Tank Duel (GMT)・Undaunted: North Africa (Osprey Games)をプレイしました。
タンクデュエルは第二次世界大戦の戦車戦を扱った戦術級。1人1両または複数両の戦車を担当して、カードドリブンで撃ったり移動したりして敵を撃破します。マップはなく、敵との相対距離だけを簡易的に管理しつつ、カードプレイで地形効果を得たり失ったりします。シナリオ的なものが一応ついてきますが、基本的に同格の戦車を同数であれば好きに組み合わせてよい構造です。自分の戦車が撃破されてもすぐに同じ戦車が増援としてリスポンしてくるゲーム的な処理がされていて、山札が規定回数回った時点で撃破数によって得られる勝利得点で勝敗を決めます。
機動まわりが簡略化されている分、射撃は精緻なシミュレーション風に命中判定をして命中部位判定をして貫通判定をして損害判定をするというテマカカルシステムです。HP制ではないので貫通しても運がよければどうということないのですが、まあ大抵の場合はクルーが死んだり火災が発生したり弾薬が爆発したりと中の人もそうそう無事では済みません。欠けたクルーの役職に応じたペナルティとか、クルーの席替えをして欠員を埋めてリカバーするなど、損害を受けた後のためのルールも細かく用意されているのですが、正直それらを活用する余裕もなく脱出しかできないことの方が多いです。クルーがいなくなって戦闘を継続できなくなった戦車は撃破扱い。
初戦は4号戦車対T-34、お互い2両ずつでドイツ側を担当。火力は4号、機動力と装甲はT-34が勝っていて、総合するとほぼ性能は互角。ドイツ戦車にのみ装備されているスモークディスチャージャーが優秀装備で、不利な状況になったら煙幕を張って隠れることができます。煙幕でピンチを凌げた分で勝ち。
2戦めはティーガーI対IS-2で同じく2両ずつ。今度はソ連側を担当。出し惜しみなのかティーガーIIが収録されていないので、ティーガーI対IS-2ならIS-2の方が火力装甲とも上で機動力は互角。ただしティーガーIも2発だけ支給されている高速徹甲弾を使用すれば互角の火力をひねり出せます。今回は特殊ルールで冬の猛吹雪の中の戦闘となり、視界が最大600mに制限されてお互い至近距離からの殴りあい。しかもときどき風が強くなると200mまでしか見えなくなって好機を逃すことも多いというシナリオです。お互い晴れ間のチャンスをモノにして1両ずつ撃破、ティーガーの方が乗員数が多いせいで死んだクルーの数に差がつきソ連が僅差で勝利。
不屈の北アフリカは不屈のノルマンディーの独立型拡張。イギリス軍対イタリア軍で、車両と建物破壊と航空機のルールが追加されています。最初のシナリオ3本をプレイして3戦1勝。車両と建物破壊は出てきましたが、航空機は未登場。建物破壊は単なる占領ではなく破壊が勝利条件になることがあるということで、ちょっとシナリオにバリエーションが出てきます。車両はどれも3人まで乗れて歩くより速かったり備えつけの火力があったりしますが、やっぱり車両がダメージを受けると中の人も無事では済まないので、むしろ白兵戦より損害が出やすいです。双方の小隊に対戦車ライフル装備の隊員が1人ずつきっちり配属されているので、まずは機関銃あたりで先に対戦車火力を制圧しないと安全に進めないでしょう。やや難易度上がっていると思います。