ML.K 12月例会

札幌市北区民センターでML.Kの12月例会がありました。参加者8人。
Tapestry (SM)・Moon (garaizar)・Margot (風栄社)・Awkward Guests (Megacorpin Games)をプレイしました。

12月だというのに集まりがよく、まずは5人で大鎌戦役のストーンメイヤーの新作タペストリー。大鎌戦役よりはちょっと細かいヘクスマップに均等に各プレイヤーのスタート地点が分散配置されていて、中央にはやっぱりちょっと価値の高いヘクスが置いてあるあたりは大鎌戦役に似てなくもないですが、逆に似ているのはそこくらい。資源管理と文明発展のゲームです。
手番にできることは資源を支払って4種類の文明ゲージのどれかを上げてそのマスの特典をもらうか、手じまいして得点計算と資源の再生産を行うかの2択。全員が5回決算したら終了ですが、資源の産出量も消費量も人によって違うので、どんどん先に進んだりゆっくり確実に発展したりと差が出てきます。文明ゲージが4本しかなく先取り要素があるのに5人プレイ可能で1人あぶれてしまう設計なのはよく分かりませんが、急いで進めても無駄に彩色された建物フィギュアが置けるだけでそこまで大きな差ではないということなんでしょうか。
ランダムに配られた文明からリーダーを選択。決算ごとにどれか1つの文明ゲージを1歩無料で進めて特典も普通にもらえるというそこそこ強そうな能力。それならば他の文明ゲージを進める特典をいくつも持ってる科学が相乗効果で相性よかろうということで集中投資してみました。実がこれが割と罠。このゲームで最も大きな得点源は文明ゲージに対応して4種類ある生産建物を建てることによるボーナス得点で、できれば3回目の決算くらいまでに1ジャンル5軒を建てきるのが目標となります。ところが科学の序盤のマスの特典はランダムなゲージを1マス進めてそこの特典をスキップする、というものが多いので、気がつくと大事な建設機会を飛ばして先に進んでいる可能性が高いです。というわけでメインの科学とサブに選んだ技術の2本をほぼゲージMAXまで進めたはいいのですが、生産建物は全然建っていないという負け戦略で最下位でした。
タイトルほどタペストリー感はないのですが、そこは大鎌戦役にも鎌要素は別になかったので雰囲気タイトルです。人類が火を手に入れた次の瞬間に鉄道発明していたりフレーバー的にはちょっとおかしい現象がよく起きるのですが、ゲームシステムとしてはよくできてると思います。

4人でキックスターター発のムーン。1110011と書いてムーンと読むオシャレなボックスアート。月着陸のための軌道計算をするCPUになるというゲーム。ワード長4ビット、レジスタ4本、メモリ4ワード(1人1ワードなので)というミニマムなコンピューターを全員で共有して、ANDやORなどの論理演算を駆使してAレジスタの値を特定の数値(0~15のどれか)にするのが目的です。インストと1順だけプレイしてこりゃ無理じゃということで終了。コンピューターの仕組みがよく分かる優れた教材だと思うのですが。

3人でマゴット。2つの城に囚われた妖精を救いに行くという設定ですが、システムは坊主めくりのチキンレース。5火力分の衛兵を引いてしまう前に4色のリソースを既定数引くことができたら2VP+次回から使える特殊能力を獲得+余ったリソースをVPに変換、というのを5回繰り返します。実は失敗しても2VPもらえるので、基本的に差は余ったリソースの分でのみ発生します。他プレイヤーの手番中にすることが何もないので実質ソロプレイ専用かもしれません。もうちょっと妖精のVPとか性能とかインタラクションにメリハリがあった方がよいのではと思います。最後逆転狙いで特攻して無事玉砕。

4人でオークワードゲスト。これもキックスターターらしいです。一言で言うと複雑クルー。スマホアプリがランダムに決めた殺人事件を推理するのに必要十分な手がかりカードのデッキを作ってくれるので、後は自分に配られたカードと他プレイヤーと情報交換して手に入れたカードを読んで犯人と凶器と動機を推理します。結局のところは消去法で3要素を絞り込むゲームではあるのですが、単純に当たりカードが抜かれているだけ、というクルーとは一味違います。他人の興味を引くカードをちゃんと引けているかどうかの運要素が大きいような気がしますが、もうちょっとやりこんでみないと分からないですね。

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