K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Departure (MOVIE ROCK)・Gaia Project (Feulerland Spiele/テンデイズ)・Deus (Pearl Games)をプレイしました。
まずはディパーチャー。最近流行りの脱出ゲームで、閉鎖された月面基地から脱出します。謎は基本的に紙で出題されてスマホで答え合わせするタイプです。謎そのものはただのパズルの連続でストーリーとは直接は関係ないあたりもよくある脱出ゲームのフォーマット通りです。難易度は標準的でしょうか、テンポよく進みます。少ないコンポーネントを工夫してあらゆる情報が再利用されるあたりはなかなか巧妙です。何回かコンティニューして一通りの結末は見たような気がします。
話題の新作ガイアプロジェクト。テラミスティカのリメイクで宇宙が舞台のSFゲームになりました。システムはほとんど同じで、種族選んでヘックスマップで地形変換を駆使して村建てて街や砦や神殿や聖域にアップグレードして陣取りしつつ宗教レベルを上げて勝利得点を競います。もちろん用語は変わってますがたぶん覚えないと思います。ボードがランダム配置になったのは、テラミスティカのマップはもう研究されつくして初期配置で決まるゲームなのに知ってる知ってないで格差つきすぎになってしまった点の是正でしょうか。隣接条件がゆるくなって1ヘクス離れていても隣接してる扱いなので、隣に誰も来なくてセットアップ時点で負けた感じすることはなくなりました。種族によっては最初から定期収入で神官もらえたりするあたり、テラミスティカよりはずっとマイルドになっています。
種族を適当に選んでグリーン星人(黄色)。名前の割に担当色は黄色というヘンな種族です。基本の7色の地形とは別に緑の星があり、緑星は通常の方法では地形変換できず開拓地にレアリソースの緑キューブを要求するのですが、緑が得意という設定のグリーン星人は通常の地形変換よりもむしろ安く白キューブ1個追加だけでこの緑星に開拓地置けてしまうという強力な能力を持っています。さすがに強すぎると思ったのか、緑キューブを持てないというペナルティも設定されています。ところが緑キューブには一時的に船レベルを上げて遠くに開拓地建てるという機能もあるため、緑キューブ封印されると全然領土増やせなくなってしまうので、代わりに最初から船レベルが他より少し高くなっています。何というか砂糖と塩を交互に投入してバランス取りました感のある調整です。他の種族はあまり見てませんが、どれもだいたいこんな感じのインパクト重視なデザインです。テラミスティカの時点ですでに種族能力の強弱はかなり派手ではあったように思いますが、より作戦立てやすくなっているかもしれません。
ランダムに選ばれる終了時のボーナス勝利得点の条件の一つがグリーン星人の得意な緑星だったおかげもあって1位。テラミスティカと比べるとゲーム中に勝利得点取る手段が減っているので、毎ラウンドの推奨行動のボーナスをこまめに拾っていくのが良いそうです。
デウスはエジプト拡張入り。ゲームシステムは悪くないのにカードの強弱が極端でちょっと、という基本セットからカードセットがごっそり入れ替わります。ルールも少し調整されていて、資源を無限に貯められないよう保存スペースに制限がついたり、軍事カードが何回も回らないよう総使用数を制限するトークンが増えたりと、バランス調整をがんばったことが良く分かる追加ルールが一式導入されます。
4人プレイなので地形タイル7枚ですが、若干外周に海が多すぎでほぼ1枚死んでる配置。初手で上陸できるポイントの選択肢が少なかったため、マップの片隅に3人固まったあたりを避けて1人だけ2タイル半ちかく占有してのびのび広がることができましたが、もともと狭いエリアに集中投資した方が効率がよく、同じエリアの2軒め3軒めでしか建てられない代わりに強力な効果の新カードが増えていることもあってイマイチ及ばず。資源の生産も資源貯蔵可能数の拡張もどっちも緑の生産建物カードの担当なので、序盤は緑カード重視がよさそうです。