ML.K 9月例会

札幌市北区民センターでML.Kの9月例会がありました。参加者6人。
Koryŏ (Asmodee)・ガンダム to Apple (同人)・Tesla vs Edison (Artana)・ワトソンの条件 (3D6)・Forbidden Desert (Gamewright)・Lords of Waterdeep (WotC)をプレイしました。

人待ち3人でコリョは高麗とどこが関係あるのかよく分からないスチームーパンク世界を背景に、9人の登場人物に対する影響カードをプレイして一番多い人がその人物の特殊能力使ったり得点もらったりするという、一見ありそうで独特のシステムのカードゲーム。全体の枚数少ない人物はマジョリティ取りやすく特殊能力が強力な代わりに得点は引くく、枚数多い人物はその逆という感じに調整されていますが、2枚しかない忍者(?)がとても強くてさすが忍者きたない、というゲームでした。

ガンダムウォーのカードでアップルトゥアップルをプレイするガンダムトゥアップルですが、いつの間にか旧版ガンダムウォーのカードが軒並紙屑になったそうなので、資源の有効活用としてもお勧めです。

テスラ対エジソン5人。社長はやはり白のエリフトムソンが強そうな感じ。GE創設者は伊達じゃないです。テスラは足りない能力値が多すぎて部下に恵まれないと会社回せません。能力値の査定が0~2の3段階しかないので、だいたいどの能力も1点の差で相当な強弱が発生します。特にファイナンス能力2の部下は相当に強力なので、ここを競りゲーにすることでゲームデザイン上のバランス調整を完全にプレイヤーに丸投げしているあたりは、ちょっと最近のゲームとして物足りない感じもします。

1人減ってワトソンの条件4人。1手あたり2VPずつ取らないと勝てないバランスなので、1VP獲得の役職はめっぽう弱いと評判でしたが、黒幕捕まえた最終ラウンドに1VP踏んで1点差勝ち。たまにはこういうこともあります。

禁断の砂漠はちょっと前に難易度ノービスでクリアしているので、今回はノーマルで。離発着場のそばにあったトンネルをベースキャンプにできた分で思ったよりは安全にクリアできました。意外とバランスはよくできているのかも。次はエリートレベルでしょう。

1人増えてウォーターディープの支配者たち5人。Undermountain拡張入り。D&Dゲーですが、背景世界良く知らないせいかそれほどD&Dっぽい感じはしません。システムは分かりやすいシンプルなワーカープレースに特殊効果のカードをたくさん入れてバリエーション出すタイプで、プレイ感は良好です。クエストの条件に必要な各種資源のキューブ(冒険者らしい)を集めるのがメインなのですが、全体的にキューブを産むアクションマスが足りないような印象です。クエストと建物の引き次第でキューブの需給はかなり変動するので運要素大きめかもしれません。時間切れ終了。

終了後は移動して裏例会。XCOM: The Board Game (BGG)をプレイしました。参加者4人。
最大人数の4人なので全員1役職ずつ担当です。ランダムに選ぶと今回は技術開発担当のチーフサイエンティストでした。初プレイ1人いるのでチュートリアルを1回プレイして問題なく勝てたので、イージーを飛ばして難易度ノーマルで1戦1勝でした。

K川氏宅ゲーム会

K川氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Moral Dilemma (GameSmith)・Tesla vs Edison (Artana)・長征 (鯖書店)・Kembre’s Cascade (Z-man/HJ)・Stockpile (Nauvoo Games)をプレイしました。

まずはキックスターターのモラルジレンマ。手番プレイヤーがまずお題カードを引きます。カードには二択の究極の質問(例えばカレー味のウ○コとウ○コ味のカレーどっちが好き?みたいなの)が書いてあるので、秘密裏にどちらかを選んでおきます。残りの全員は話し合ってどちらが正解か決め、隠しておいた回答を明けて世論と一致していれば手番プレイヤーが1ポイント獲得、というパーティーゲームです。しょーもないお題が260枚も入っているので、言語依存性高いことを除けばそこそこ楽しめると思います。

テスラVSエジソンはタイトル通りに当時の発明家の1人になって会社を設立して、送電技術を開発して特許を申請し、全米に電力網を敷き、自社の技術の優位性を宣伝し、自社や他社の株券を売買して最終的に資産の多かった人の勝ちというゲームです。要素は多いですがシンプルかつ合理的な安定感のあるシステムで、見た目ほど重くはありません。特別ルールの類は発明家本人の特殊能力だけなので、言語依存性もそれほど高くないです。発明家の能力はちょっと格差があるのですが、最初のプレイ順の逆順でドラフトするので、後はゲームを通じてプレイヤー間でバランスを取ってくれというところでしょうか。
会社の収入と資産価値を上げる主要な手段は電力網の敷設なのですが、そのとき他社に特許を押さえられているとものすごい勢いで特許料を吸い上げられてしまいます。とにかく他社より先に特許を取っておいてパテントトロールするのが有効な戦術のようでした。
初期手番最後だったのでエジソンを選択。他社への特許料の支払いを無視するというゲームの根幹を否定するエゲつない特殊能力を持ちますが、自分はよくても他の会社が特許料払ってしまうのは止められないのでそこまで有効活用できませんでした。2位。

長征は中国共産党のロングマーチを題材にしたケーキ切り分けゲーム。9ラウンドかけて5人の党幹部に対する影響力を取り合います。テーマはただのフレーバーですが、なかなかそれっぽく再現されています。5人を4人で分けるので、周恩来と張国燾の2人を獲得できた分で勝ち。

ケンブルカスケードは縦スクロールシューティングをこれ以上ない完成度で再現したゲーム。各自1機の戦闘機を画面内で縦横無尽に飛び回らせてステージを進み、最後はボスを倒します。他人のいるマスに入れないゲームなので、しばしば強制スクロールに巻き込まれて壁にぶつかって死にますが、死んでもすぐ復帰できる親切設計です。初期状態のままでは自機速度がスクロール速度に追い付かないので、できるだけ急いでスピードアップを獲得したいところなのですが、中盤から敵機の耐久力がどんどん上がっていくので、武器のパワーアップも先手先手で取っていかないといけないと思います。

ストックパイルはタイトル通りの株式売買ゲーム。株価はランダムに乱高下するので、アメンラー方式の競りで株を買い、下がる前に売り抜けたり、ゲーム終了時まで持っていて筆頭株主ボーナスを貰うなどしてうまく資産を増やします。株価が上がりすぎた株は株式分割によって株価が半分になる代わりに株数が倍になるのでその瞬間は損得ないのですが、そこから先は騰落も2倍相当なハイリスク株になるあたり気がぬけません。

南恵庭駐屯地祭

陸上自衛隊南恵庭駐屯地の創立記念行事を見に行ってきました。
工兵メインの駐屯地ですが、最近第1戦車群の改廃の余波で第73戦車連隊が増強されたので、戦車が何両も登場する派手な模擬戦をするようになりました。
模擬戦は地雷原を啓開して戦車を進撃させるという内容で、割と珍しい施設作業車が対戦車壕を埋める係として出てきました。

M上氏宅ゲーム会

M上氏の自宅ゲーム会に参加しました。参加者4人。
Mottainai (Asmadi)・The Doom That Come To Atlantic City (Cryptozoic Entertainment)・成敗 (カナイ製作所)・Pandemic: the Cure (Z-man)をプレイしました。

人待ち3人でキックスターターのもったいないは同じ作者のGlory to Romeのリメイク。カード総数はばっさり減らされてプレイ時間短くなっていますが、同じカードを役職として使ったり資源として使ったり建設すれば特殊効果が発動したりといった基本システムは共通です。サマリー等は充実しているのですが、やはりどのアクションでどこのカードを何に使えるのか直感的ではないあたりも同じです。役職/資源の数が1つ減って5種類になったので手札の5枚制限と合わせてバランス的には良くなっているのではないでしょうか。同点タイブレーク負け。

アトランティックシティの滅亡は、キックスターターの詐欺プロジェクトでポシャるところを義侠心のあるメーカーに救われた幸運な作品。各プレイヤーはクトゥルフ神話の旧支配者となり、モノポリーそのままなボードを周回して信者を集めつつゲートを設置して回ります。システムの随所にモノポリーのパロディが埋め込まれていますが、土地の交渉という根幹システムはパクらず、うまくプレイヤー間直接攻撃のシステムを組み込んでいるルールデザインは優秀。負け。

成敗は2戦2敗。悪党側のカードの食い合わせが良すぎた感じです。
パンデミック完全治療は通常難易度で楽々勝ち。もうこれは常にヒロイックでいいですね。