ビーストタイラントクラスガイド

クラスの特徴

フィギュアが2つもある2ミニことビーストタイラントはバームリングの本人と熊のペアで構成されたクラスです。
ビーストタイラント自身は低HP型のサポートクラスですが、熊が高HPクラス相当の耐久力を持っているので、1枚分のタンクの役割を兼任することができます。
熊は召喚モンスター扱いなのでサモナー系クラス固有の不自由さはありますが、熊は大抵の召喚モンスターとは別格の性能を与えられていて、パーティーの主戦力になることができます。

専用システム

熊は高HPクラスと同じHP、移動3、攻撃2、近接型の召喚モンスターです。熊はシナリオ開始時、第1ラウンドの前に自動的にビーストタイラントの隣接ヘクスに召喚されてきます。これは、望むなら通常の初期配置より1ヘクスだけ敵に近い位置から始められることを意味します。シナリオ開始時の不利効果があっても熊には影響しないので、普通の味方よりちょっとだけ有利です。
熊は通常の召喚モンスターと同様に、ビーストタイラントのターンの直前に熊のターンを実施し、モンスターAIに従って行動します。熊の性能の移動3攻撃2はレベルが上がっても変化しないので、高レベルでは徐々に火力不足を感じることになるかもしれません。ダメージを受けたときは、ビーストタイラントの手札でダメージをキャンセルできます。HPが0になったら熊は脱落し、次のシナリオまで再召喚はできませんが、キャラクターではないので熊が脱落しても大抵の場合は敗北条件には関係しません。
ビーストタイラントは手札にCommandの指定のあるカードをいくつか持っています。これは熊専用のコントロールカードで、ビーストタイラントではなく熊が(ビーストタイラントのコントロールで)行動します。

スーパーベアとアクティブタイラント

熊の運用方法には大きく分けてスーパーベアとアクティブタイラントの2つの戦略があります。
スーパーベアは、熊の性能を最大限に引き出してアタッカーを担当させる戦略です。初手でConcentrated Rageの下段を貼り、以降ビーストタイラントは基本的に上下段すべてのアクションをパスします。これで熊の行動が常に移動6攻撃5になり、相当レベルが上がっても見劣りしない性能を発揮します。常に移動6が必要とは限らないので、タイミングを見て下段をパスせずにCommandアクションを実行することもあります。特に下段で攻撃を行なえるCommandアクションが重要です。上段をパスして熊の攻撃を5にしてから下段で再度攻撃させることができれば、1ラウンドに10~20ダメージを与える驚異的なアタッカーになります。
ビーストタイラントを初期配置からほとんど動かさないスーパーベア戦略と違い、ビーストタイラントを熊に追随するように前進させ、そのサポート能力で熊を支援するのがアクティブタイラント戦略です。遠距離射撃で敵に状態異常をつけていくのがメインになりますが、必要に応じて熊以外のサモンも召喚したり、Borrowed Essenceで熊とビーストタイラント(と他のサモン)のHPを交換したりとテクニカルな動きをする戦法です。

手札構成

手札は10枚と標準的です。25ラウンド戦闘を継続できます。序盤に使用すべきロストカードはConcentrated Rageだけなので、持久戦には強い方です。

パークの選択

-1を5枚、+0を2枚抜くか置き換えることができます。一流のアタッカーには及びませんが、可もなく不可もないといったところ。「Ignore Negative Scenario Effect」も持っており安定性は問題なし。ローリング土マナ以外には不要なカードはありません。

お買い物ガイド

熊がアイテムを装備できないのがビーストタイラントの最大の弱点です。防具が着れないのでタンクとしての信頼性は同格のキャラクターと比べると低いです。特にスーパーベア戦略の場合は、射程のあるアイテムで支援することすらままならないでしょう。スタミナポーション以外に必要なアイテムはありません。

カードリスト

レベル1

Disorienting Roar 17
: (2以内のすべての敵) 1
任意の2つのフィギュアの位置を入れ替える。

下段はシナリオのよっては難易度を劇的に変えることがある。速いイニシアチブとそこそこ有効な上段で必要なら持ち込んでも邪魔にならない良カード。⭐⭐

Spirit Swap 22
: 2 1
任意の2体の敵の位置を入れ替える。

Disorienting Roarの敵しか動かせない代わりにロストしない版。射程の長い敵と近接型がペアで出てきたときに入れ替えてやれば有利そうに思えるが、有効活用できる機会は思ったほどはない。ロストしてでも1回決定的な移動ができるDisorienting Roarには遠く及ばない。

Venomous Ally 79
召喚: 4 2 1 2
2 4

召喚モンスターは呼ばれた順にイニシアチブが決まり後から入れ換えることはできないというルールがあるため、この召喚モンスターは必ず熊の攻撃が終わってから毒をつけることになりイマイチ有用性は低い。それなら下段で自分で攻撃して狙った敵に毒を入れた方がよいだろう。

Relentless Ally 81
召喚: 4 2 2 2
5

毒がなくなっただけで性能はVenomous Allyと大差ない。ビーストタイラントの最大移動力なので、アクティブタイラントの場合は下段の移動が重宝する。⭐

Concentrated Rage 51
1 4
熊の行動の前に、自分の上段アクションを放棄して、このラウンドの熊のすべての攻撃に+3できる。熊の行動の前に、自分の下段アクションを放棄して、このラウンドの熊のすべての移動に+3できる。

上段はアクティブタイラントのキーカード、下段はスーパーベアのキーカードという必須カード。⭐⭐⭐

Diappearing Wounds 23
4 (自分)
: 2 1

1レベルではほぼ唯一の下段コマンド攻撃なので、スーパーベアなら必須の1枚。⭐

Patch Fur 20
1 (すべての召喚の味方)
: 4 (自分) 1

特にスーパーベアの熊はライフを失いがちなので、維持のためにほぼ必須のカード。⭐

Maul 14
: 4
3 1 (隣接する味方1)

上段コマンド攻撃はConcentrated Rageで火力アップできないので、優先度は低い。

Forceful Swipe 35
: 2 3 1
: 3 2 (隣接する敵1) 1

上段コマンド攻撃はConcentrated Rageで火力アップできないので、優先度は低い。

Howling Bolts 47
1 4 3
: 5 1

熊の移動力が足りないことはあまりないのだが、生半可なコントロール移動ではすぐに元の位置の戻ってしまい、フォーカスを別の敵に変更できないこともある。必要な場合に手札に加えれば十分だろう。

レベルX

Soaring Ally 77
召喚: 2 4 2 2
: 1

召喚モンスターその3。HPが低すぎるのでそこまで強くはないだろう。下段のルートは優秀。通常、下段のルートは移動と両立しないので評価低いのだが、熊の移動は保証されているので熊移動する→熊殴る→落ちたお金拾うときれいに連携して無駄がない。⭐

Forced Aggression 31
3 3
: 5 2

スーパーベアならロストに見合った火力にはなるが、その場合上段の使い道がない。

Borrowed Essence 56
2 3 : +2 1 2 (自分) : +2 1
あなたとすべての召喚の味方が受けているすべてのダメージを自由に再分配する。最大HP以上のダメージを割り当てることはできない。

風マナはロストカードからしか発生しない。土マナも現時点では同様なため上段の威力アップは難しい。下段は熊のHPを事実上1.5倍くらいにしてくれると考えると十分と言える。⭐

レベル2

Energizing Strike 29
: 4 (自分) 1
1 (すべての味方)

熊にストレングスンは次の熊のターンの終了時に解除されてしまうので、ビーストタイラントが次のコマンドアクションで攻撃させようとしたときには効果がなくなっている。見た目ほどには役に立たない。

Earthen Spikes 11
3 2
2 (すべての召喚の味方) 2 (すべての召喚の味方) 2

ちょっと射程が短いが、熊と並んで戦うアクティブタイラントなら1ラウンド敵の行動を止める役には立つ。(あまり用途はないが)安定した土マナ源としても使える。

レベル3

Vicious Ally 86
召喚: 5 2 3 2
: 2 2 1

召喚モンスターとしては可もなく不可もなく。下段はコマンド攻撃でしかもターゲット2なので、スーパーベアなら10ダメージ相当という強力な1枚。⭐

Unstoppable Beast 32
: 3 : +1 1
5

スーパーベアでないなら、土マナで火力ブーストできる範囲攻撃で2枚めの移動5というこちらがよいだろう。

レベル4

Ancient Ward 19
2 4 2 1
4 4

上段下段ともアクティブタイラント向きの有用カード。⭐⭐

Punch Through 44
: 3 4 1
3 このラウンドのすべてのに+1

熊の弱点の一つが高シールドの敵である。このカードがほぼ唯一のシールド対策。⭐

レベル5

Rampage 34
2 2 2 2 2 2
召喚の味方1が、あなたのコントロールで+0 +0を実施する。

下段はコマンドアクションではないが、普通に熊を行動させることができる。上段はPunch Throughと組み合わせることが前提になるだろう。

Stone Sigil 95
召喚: 15 2 2
: 5

上段の召喚はHPが15あるだけで移動も攻撃もしない置物。Borrowed Essenceでダメージを割り振る体力タンクとしては使えるかもしれない。下段のコマンド移動5はレベル1にあるので改めて取る必要はない。

レベル6

Primal Blessing 28
2 4 3 1
2 熊と場所を入れ換える。2

熊も自分も味方も一度に回復できる器用なカード。熊との場所の入れ換えはシナリオによっては役に立つことがある。

Blood Hunger 42
熊の次の5回の攻撃後、熊は「2 (自分)」を実行する。 3
: 3 3 (自分) 1

下段コマンド攻撃にヒールまでついてくる優れもの。スーパーベアなら必須。上段で使用することはないだろう。⭐⭐

レベル7

Storm Sigil 93
召喚: 8 1 2 (隣接するすべての敵) 2
: 4

上段は移動できない召喚モンスターその2。一応攻撃できるようにはなったが、移動できないのでは運用も限られる。スーパーベアであれば下段コマンド攻撃は何でも歓迎だが、前のレベルのと比べるとそれほど強くなった感じがしない。

Tyrannical Force 37
3 3
3以内のすべての召喚の味方は、あなたのコントロールで
-1を実行する。

上段はスタンなのに最低限の火力もついてくるのが嬉しい。下段で移動だけに使うのはちょっともったいない。⭐

レベル8

Last Out 18
: 4 (隣接するすべての敵) 1
: 3 2 (隣接するすべての敵) 1

上下段とも堅実な効果。

Natural Remedy 25
5 3 : +1 +1 1
4 (隣接する味方1)

アクティブタイラントであればヒールはいくらあっても足りないので、十分な選択肢。ただし風マナの供給源が限られているのに注意。

レベル9

Jaws of Death 48
: 現在のHPが6以下の隣接するノーマルの敵1を倒す。1
: 2 3 3 2 1

上段のインスタントキルは条件厳しいくせにノーマルを1体倒すだけとイマイチ不十分。下段はスーパーベアなら敵をお手玉のようにブチ転がすことができる。⭐⭐

Summon Spirit Banner 91
召喚: 8 すべての隣接する味方はすべての攻撃に+2 2
ロストから召喚アクションのあるカード2枚を

移動できない召喚モンスターその3。さすがに全攻撃+2ともなれば、最後の部屋に立てるのもなくはない。下段のロスト回復効果のせいで、上段で使ってもロストから回復できないのは残念。